そもそも「堅物」とは?
「堅物」の意味
「堅物」とは、「融通がきかないほど真面目な人」「頑固な人」という意味です。意見や考え方が鉄のように硬く、柔軟に考えることが苦手な人、と言えるのではないでしょうか。
また、堅物はネガティブな意味で使われることが多いです。「堅物」という言葉だと、「真面目」ではなく「融通がきかない」というところが強調されるのが原因と考えられます。
そのため、堅物だと思う人に面と向かって「あなたって堅物だよね」と言う人は少ないです。「あの人は堅物で付き合うのが大変」といったように、陰でその人のことに関する愚痴を言う際に使うことが多いと言えます。
「気難しい」との違い
「堅物」に似た言葉として挙げられるのが、「気難しい人」です。「気難しい」とは、自分の考えに固執し神経質で扱いにくいさまを表します。一見すると堅物な人と似たような言葉に見えますが、言葉のニュアンスは微妙に変わるのがポイントです。
融通がきかないのは堅物な人と同じですが、気難しい人は神経質であることが特徴になります。一方で堅物な人は神経質というよりは鈍感な人の方が多いでしょう。
気難しい人はちょっとしたことでも神経質に怒ってしまうことがありますが、堅物な人はどっしり構えているイメージです。そこが堅物と気難しいの大きな違いであると考えられます。
「生真面目」との違い
「堅物」に似た言葉として「生真面目」という言葉もあります。生真面目は、とても真面目で融通がきかない様子を表します。堅物との違いは、変化に対応できるか否かということ。
生真面目な人は、ルールや上からの指示にとても真面目に向き合います。ルールや指示が変わったとしても、とにかく従うことを優先するため、変化に対応することが可能です。
一方、堅物な人は既存のルールにこだわります。今までと違うことが起きた場合は変化に対応できず、変わる前のルールに固執ことが多いでしょう。
ただし、どちらもルールに反することに対しては融通がきかないのは同様。変化に対応できるかどうかで、生真面目か堅物かが決まると考えていいでしょう。