声のトーンで相手に与える印象が変わる!
それに、声の質はもって生まれたものなので変えることはできませんが、声のトーンは意識すれば変えることが可能です。つまり、声のトーンを使い分ければ、自分の印象を変えられるということ。
また、声のトーンによって、その時の心理状態が分かります。そのため、声のトーンを気にかければ、相手の気持ちを感じ取ることができるんです。
では、声のトーンによって、相手にどのような印象を与えるのでしょうか?
そもそも「声のトーン」とは?
「声のトーン」とは、声の高低のこと。高低といっても単純に声の高さだけではなく、声の大きさや話すスピードなども関係します。
声のトーンによって、相手に与える印象はさまざまです。たとえば、「おはようございます」と言うのも、高い声で速く言うのと、低い声でゆっくりと言うのでは違った印象になりますよね。
そのため、人と会話する時には、話の内容だけでなく声のトーンにも気を付けるべきだと言えるでしょう。
高いトーンの印象
高いトーンとは、いわゆる高い声のことです。高いトーンで話すと、相手に明るく元気な印象を与えます。また、高い声は子供を連想させるため、若さや可愛らしさを感じさせます。さらに、話すスピードが速いと、軽やかな印象になります。
たとえば、スーパーやファミリーレストランなどで「いらっしゃいませ」と高いトーンで言われたら、とても元気で活気がある様子が伝わってきますよね。その声を聞いて「繁盛していそう」「何かいいものがありそう」と感じる人もいるでしょう。
そうは言っても、トーンが高すぎる声は相手にうるさく聞こえ耳障りだと思われてしまうことも。さらに、軽薄で頼りなく感じられてしまうため、注意しなければいけません。
低いトーンの印象し
低いトーンとは、低い声でゆっくり話すことです。低い声は大人を連想させるため、落ち着いた印象を与えます。そのため、低いトーンで話すと、相手は信頼感や安定感を感じるでしょう。
ですが、低いトーンの声は、相手にとって聞き取りにくいこともあります。落ち着いた印象を与えるといっても、相手に伝わっていないのなら意味がありません。そのため、低いトーンで話すときは、ボソボソと話すのではなくハッキリと口を開けて話すことを心掛ける必要があります。
声のトーンって使い分けてる?男女の声
電話では最初の一言目を大事にしています!
「仕事柄、電話に出ることが多いのですが、その時は最初の一言目を大事にしています!相手が聞き取りやすく明るいイメージに感じるように、声のトーンは高くしています。」(27歳/女性/コールセンター)
コールセンターで働く女性は、電話に出るときに最初の一言目を大事にしているようです。電話対応は会社のイメージが決まる大事な仕事です。この女性は、声のトーンを高くして、相手が聞き取りやすいだけでなく明るいイメージを感じてもらえるように工夫しているようですね。
営業中は丁度良い声の高さを意識しているなぁ
「車の販売の仕事をしています。僕は声が低いので、普段の声のままでは相手が聞き取りにくいようです。だから、営業中は丁度良い声の高さになるように意識しているなぁ。そのおかげなの、営業成績はうちの店で一番ですね。」(32歳/男性/営業職)
営業職の男性は、お客様と話すときは丁度良い声の高さになるように意識しているようです。確かに、低い声だと聞き取りにくいですし、高すぎる声だと聞いていて落ち着きませんよね。丁度良い声の高さだと、相手もしっかりと話を聞けるようですね。
彼氏の前では話し方もテンション高くなる
「彼氏のことが好きすぎて、話す時はテンションが高くなります。ぶりっ子をしているつもりはないけど、可愛いいと思われたいからついつい高くて甘えた声になってしまいますね。」(18歳/女性/大学生)
彼氏の前では、ついついテンションが高く、甘えた声になってしまう女性もいるようです。好きな人の前では、誰でも可愛く思われたいですよね。好きな人と話せて楽しい気持ちと可愛く思われたい気持ちが、声のトーンに表れているのかもしれません。
友達の相談にのる時はゆっくり話すようにしている
「友達の相談にのる時は、なるべくゆっくり相づちをうったり話したりするようにしています。自分が誰かに相談した場合を考えると、そのほうが落ち着いて話ができるからです。友達も安心して話せるようですよ。」(28歳/男性/技術職)
友達の相談にのる時は、ゆっくり話すことを心掛けている人もいるようです。確かに、相手に相談しても早口で返事をされたら、「忙しいのかな」「迷惑そうだな」と思ってしまうでしょう。ゆっくりした話し方だと、相手も落ち着けるようですね。
声のトーンで分かる心理状態とは?
では、声のトーンによってどんな心理状態を表しているのか見ていきましょう。
高くなる:理性を失った状態で怒っている
「イライラしてもう我慢できない!」というように、怒りが抑えきれず怒鳴ってしまうことがありますよね。このように理性を失った状態で怒っているときは、声のトーンが高くなりがちです。また、大声になったり早口になったりすることもあります。
この時の相手は、かなり感情的になっています。怒りが自分でコントロールできず、爆発してしまったのでしょう。下手に刺激を与えることは避けたほうがよさそうです。
低くなる:理性がある状態で怒っている
怒るときに声のトーンが低い場合は、理性がある状態で怒っていると言えるでしょう。怒っているのは事実ですが、理性があるため相手に伝わるように怒っているのです。また、あえて低い声で怒ることで、注意を向かせている場合もあります。
どちらにしても低い声で怒っている相手は、あなたのことを思って怒ってくれているのでしょう。「怒られて嫌だな」と思うかもしれませんが、その言葉に素直に耳を傾けたいものですね。
安定していない:緊張している
声がうわずったり小さくなったりなど安定していない時は、緊張していると言えます。緊張すると、どうしても体全体が硬くなりがちです。体が硬くなると声が出にくくなり、安定した声を出すのが難しくなります。
相手が緊張していると感じたのなら、なにか面白い話をして緊張をほぐしてあげるのもいいかもしれませんね。
ですが、何回も会っているのに、いつまでたっても声のトーンが安定しない相手もいるでしょう。もしかしたら、あなたのことを警戒していたり、反対に好意を持っていたりするためかもしれません。何かワケがあるのかもしれないので、注意してみるといいですね。
高い状態が続く:テンションが高くなっている
声のトーンが高い状態が続いているのなら、テンションが高くなっている証拠です。人は興奮すると声が高くなります。相手はテンションが高くなって、自然と声のトーンが上がっているのです。
デートや友達と遊ぶ時に相手の声のトーンが高いのなら、あなたと一緒にいて楽しいのでしょう。反対に、声のトーンが低いのなら、相手は退屈しているのかもしれません。相手のテンションを上げるために、面白い話などをしてみるのもいいですね。
声のトーンで相手に印象を残す方法
電話:声のトーンを少し上げる
電話で話す時は、声のトーンを少し上げるのがおすすめです。電話の声は、機械を通すためどうしてもこもりがちになります。また、低いトーンで話すと、相手に威圧感を与えてしまうこともあります。
声のトーンを普段よりも少し上げれば明るく元気に聞こえるだけでなく、相手も聞き取りやすくなります。特に、電話は声が全てです。声のトーンを少し上げて、相手から好印象を持たれるように心がけましょう。
会議:声のトーンを一つ下げる
会議では声のトーンを普段より一つ下げてみましょう。
会議ではみんなを納得させなければいけない場面も出てきます。そんな時に、高いトーンの声で話していては軽薄な印象を与えてしまい、イマイチ説得力に欠けてしまうからです。ですが、声のトーンを下げることで説得力が増し、相手からも信頼されやすくなります。
だからと言って、あまりに声のトーンを下げすぎては、相手も聞き取りにくいです。相手が聞き取りやすく信頼感を得やすくするために、少しだけトーンを下げるようにしてみて下さい。
営業:ほどよい高さのトーンにする
お客様に商品を売るような営業の仕事をしている人は、高くもなく低くもなくほどよい高さのトーンで話すことを心掛けましょう。
相手は「この商品は大丈夫かな?」「この人は信頼できる人かな?」など、どちらかと言えば警戒しています。そんな時に高いトーンで話されると元気の良さは伝わりますが、信頼感や安心感は薄れてしまうでしょう。
一方で低いトーンで話されると、信頼感は増しますが相談しにくい印象になってしまいます。しかし、ほどよい高さのトーンで話せば、信頼感を与えつつ話しやすいと感じるはずです。
ものやサービスを売るには、安心感が大切です。相手に安心感を持ってもらうために、ほどよいトーンで話すようにしましょう。
出会いの場:声のトーンを少し上げる
誰でも、初めて出会う人には良い印象を持ってもらいたいですよね。「出会って数秒で人の印象は決まる!」と言われるくらい、第一印象は重要です。
第一印象を左右するのは見た目だけでなく、話し方も重要なんです。そのため、出会いの場では見た目や話す内容だけでなく、声のトーンも気を付けたいところ。
声のトーンを上げると、明るく元気な印象になります。「明るくて元気な人だな」「可愛らしい人だな」と思われたいのなら、出会いの場では声のトーンを普段より少し上げてみて下さいね。
声のトーンを操って好印象を残すコツ
腹式呼吸を意識する
声のトーンを変えようとしたら、どうしても喉を意識してしまうかもしれません。ですが、喉だけで声のトーンを変えるのは難しいものですし、喉を痛めてしまうおそれもあります。そうならないためにも、腹式呼吸を意識することが大切です。
腹式呼吸とは字の通り、おなかを使った呼吸です。おなかから意識して声を出すことで、安定した通る声を出すことができます。さらに、喉に力が入らないので声のトーンも変えやすくなるでしょう。
伝えたい印象を意識してトーンを変える
あなたは周りの人からどのような印象を持たれたいでしょうか?また、それは場面によっても変わってくるでしょう。それなら、自分の理想とする印象になるように、意識して声のトーンを変えてみましょう。
相手に明るく元気な印象を与えたいのなら普段より少し高めの声、落ち着いた印象を与えたいのなら少し低めの声にするといいです。
また、高めの声でも早口ならシャキシャキした印象、遅く話せばおっとりとした印象になります。同じように低い声でも早口なら信頼感が増し、遅く話せば安心感が増します。
仕事や日常生活の場面に合わせて声のトーンを変えれば、きっと相手からも好印象を持たれるでしょう。
トーンに変化をつける
ずっと同じトーンで話すのではなく、トーンに変化をつけましょう。
一定のトーンで淡々と話していては、聞くほうは退屈してしまいます。注目してほしいところは高い声を出したり、重要な部分はゆっくり話したりすれば、相手も話に興味がわくでしょう。また、話を理解しやすくなるはずです。
つまり、話をするときには、声の高さだけでなくスピードや大きさなどを変えることが大切だということ。声のトーンに変化をつければ、あなたの話し方に相手も好印象を持つでしょう。
相手の声のトーンに合わせる
自分のなりたい印象に合わせて、声のトーンを使い分けることは必要です。ですが、会話の時には相手がいます。相手が低い声でゆっくり話しているのに、あなたは高い声で早口で話していたら、「なんだか話ずらいな…。」と思われてしまいます。
人は自分と似ている人を好きになりやすいと言われています。そのため、相手と声のトーンに合わせることで、相手も好意を持ってくれるはずです。会話もはずむのではないでしょうか?
声のトーンは場面や相手に合わせて使い分けよう
ですが、声のトーンを操るには、まずは話し方が大切です。腹式呼吸に気を付けて安定した声を出すようにしましょう。また、相手の声のトーンに合わせることも心掛けましょう。相手と同じトーンで話せば、「なんか気が合うな」と心を開いてくれるかもしれません。
会話をする時は話の内容が重要だと思いがちですが、それ以上に話し方も大切です。声のトーンを操って、まわりの人に好印象を残しましょう。
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