そもそも「自己陶酔」の意味とは?
また、周りに自己陶酔しやすい人がいて困っている…という話もよく聞かれます。この記事では、そんな自己陶酔しやすい人の特徴や心理について探っていきます。
自己陶酔している人にどうツッコんでいいのか、接し方がわからず悩む…という人や、自分もその傾向があるかも?と密かに感じている人も、参考にして下さいね。
「自己陶酔」の意味
自己陶酔の「陶酔」には「酔いしれる」「うっとりする」という意味があります。つまり、自己陶酔とは、自分に酔いしれる、自分にうっとりするという意味になりますね。
特に、自分の容姿や行動、功績を讃え「自分はなんて素晴らしい人間なんだろう」とうっとりすることを指します。ナルシストと同じような感じで使われることが多いようです。
「自己陶酔」の使い方
自己陶酔という言葉は、あまりよい意味で使われることはなく、どちらかというと皮肉を込めて使われます。例えば、「あいつまた自己陶酔してるよ」とバカにしたり、「あまりにうまくいったから自己陶酔しちゃった」と自虐ネタにしたりする使い方が多いいでしょう。
自分にうっとりするという意味ですから、周りから見るとちょっと恥ずかしい感じがしますよね。自分に酔ってると思われて嬉しい人はいないでしょうから、誉め言葉として使うものではないと覚えておきましょう。
出典:weblio辞書『自己陶酔』
https://www.weblio.jp/content/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E9%99%B6%E9%85%94
「自己陶酔」している人の特徴|前編
自己陶酔している人には、これからご紹介するような特徴が見られます。自己陶酔するとどうなるのかを考えながら、一つひとつ見ていきましょう。
他の人に対して権力があると勘違いしている
自己陶酔しがちな人は、自分が一番優れていると思い込む癖があります。つまり、周りの人は皆自分よりも立場が下であると勘違いしてしまうのです。何を言っても、何をやっても許されると無意識に思っているため、偉そうな態度をとってしまうこともしばしば。
実際は権力なんてないのですが、自己陶酔していると、とにかく気が大きくなりがちなもの。自分の言うことは必ず通ると思い込んでいるため、人付き合いがうまくいかないことも多いのです。
自己主張が強すぎる
とにかく自分をアピールしたいという気持ちが強く、自分自分と主張が強すぎるのも大きな特徴です。自分の素晴らしさを皆に知ってもらいたいと思っているため、SNSでも人との会話でも自分を前面に押し出してきます。
常に世界の中心でいたいと思っているかのようなアピールぶりに周りが白けてしまっても、本人は自分に酔っているため気付きません。これでもか!といわんばかりにしつこく自己主張を続けるのです。
自慢話が多い
自己主張の中でも、特に多いのが自慢話です。自分がいかに優れた人間であるのか延々と語りながら、さらに自己陶酔にふけっているのでしょう。過去の栄光を持ち出してくることも多く、ネタはいくらでもあるようです。
ただ、自分に酔っているためその話が本当かどうかはわかりません。気持ちよくなってくるとどんどん話を盛りたくなってしまうため、虚言も多いのです。本人ですら嘘か本当かわからなくなってしまうことも少なくないのだとか。
他者を従えようとする
自分が最も優れていて、周りも自分の素晴らしさを讃えていると思い込んでいるため、周りの人を従えようとする傾向も見られます。
自分の言ったことに同意するのが当然というような態度を取ったり、言うことを聞かせようとしたりするのです。それが叶わないと相手を非難することも。
自己陶酔する人は一人で勝手に酔ってるだけでなく、周りを巻き込みがちなところがやっかいですね…。
「自己陶酔」している人の特徴|後編
人の話を聞かない
自分を主張することしか考えていないため、人の話には興味がありません。一方的に自分の話をしたり、人が話していても自分の話にすり替えてしまったりすることも少なくありません。また、自分が絶対という頑固なところがあるため、話が通じないこともしょっちゅうです。
このように、人の話を聞かないというのも自己陶酔する人にありがちな特徴といえるでしょう。
見栄を張る
自分を主張する際には、自分をよりよく見せたいという気持ちがくっついてくるもの。自己陶酔しながら話している人は、自分を大きく見せるために話を誇張する傾向にあります。
また、無理して高価なアクセサリーを身に付けたりと見栄を張ることも少なくありません。自分をよく見せて、そんな自分にさらに酔いしれる…ということを繰り返しているのですね。
自分の容姿を眺めるのが好き
自分の容姿に自信があるため、いつまでも鏡を見ていたいと思っています。自分が一番可愛い、またはカッコいいと思っていて、常にいい状態をキープしたいため、街中でもしょっちゅう髪型チェックをしたりするのも特徴の一つですね。
ショーウィンドウや車のサイドミラーなど、鏡になるようなものを見かければ、立ち止まって自分を映しています。癖のようなもので、自分の容姿を眺めるのがとにかく好きなのです。
人からいじられることを嫌う
自分は素晴らしい人間だと思っているので、他人に蔑まれることは最も嫌います。それが愛情のあるイジリだとしても、本人にとってはバカにされているとしか思えず本気で嫌がります。
自己陶酔はネタでやっているわけではなく本気で自分にうっとりしていますので、それを他人に指摘されるのは面白くないのですね。このように冗談が通じないというのも自己陶酔している人に見られがちな特徴でしょう。
「自己陶酔」しやすい人の心理
そこでここからは、自己陶酔しやすい人の心理について探っていきます。どんな心理で自己陶酔するようになるのか、見えてくるかもしれません。
人に対する好き嫌いが激しい
自分の価値観がすべてなので、人に対して好き嫌いを隠さないところがあります。そして、それをよくないことだと考えもせず、むしろ好き嫌いがはっきりしている自分の正直さに酔いしれている人が少なくありません。
こうした好き嫌いの激しさのように、気分で行動することをよしとする心理が、自己陶酔する態度をエスカレートさせているとも考えられます。人にどう思われるのかを気にするようなタイプなら、自己陶酔する自分なんて隠したくなるはずですよね。
自己中心的
常に自分が中心でいないと気が済まないという、自己中心的な心理が自己陶酔を招いているのだと考えられます。周りに気配りできる人なら、自己陶酔している自分をさらけ出すことはないでしょう。
自己中心的な心理の人は、周りを気にしたり人の話を聞いたりすることよりも、自分の気持ちや意思だけを大切にします。自分で自分にうっとりする自己陶酔は、まさにそのような自己中心的心理の象徴ではないでしょうか。
他人に興味がない
他人はどうでもよくて、興味があるのは自分だけというのが、自己陶酔する人の本音です。他人は自分の引き立て役でしかないと考えている人もいます。恋人や配偶者も自分のアクセサリーのような位置づけだと思っているのです。
他人に興味がないため、人の話も聞かずに自慢話ばかりするのでしょう。自分をアピールしてばかりいるのもうなずけますね。
自分のことを知ってもらいたい
とにかく自分のことを知ってもらいたい!という気持ちが強いため、自己主張が激しくなるのでしょう。自分一人でうっとりするだけでは満足できず、周りにも自分のよさをわかってほしいという欲求が強いのです。
自分を知ってもらいたい一方で、他人に興味があるわけではありません。周りの人に対しては、自分のことを見ていてくれるだけでいいと思っているため、相手のことを知りたいという気持ちにはならないのでしょう。
あなたは大丈夫?「自己陶酔度」チェック
・車窓などに自分が写ると必ずチェックする
・仕事ができる自信がある
・SNSによく自撮りを載せている
・話を盛る癖がある
・他人の幸せには興味がない
・友達の中で自分が一番イケてると思っている
・モテるタイプだと思う
・コレクションなどマニアックな趣味がある
・自分より優れている人が身近にいない
・人の話はあまり覚えていない
3個以上当てはまる場合はやや傾向あり、5個以上の場合は自己陶酔度が高いといえるでしょう。
「自己陶酔」を改善する方法とは?
自分を客観視する癖をつける
客観的に見ることができれば、自分はそこまで素晴らしい人間ではないということに気付くはずです。自分を好きでいることは大切ですが、誇大評価しているとただのイタい人になってしまいます。自分に酔う前に、客観視する癖をつけるようにしましょう。
物事の良い面と悪い面を見る
自分を客観視できるようになるためには、周りの人や様々な物事を見るようにしましょう。物事の良い面ばかりでなく悪い面も含め、色々な角度から見ることが大切です。何事にも良い面と悪い面があるものだと思って過ごしていると、見え方がだんだん変わってくるでしょう。
人の話を聞くようにする
人の話に興味がないからといって自己主張ばかりを続けていると、周りはどんどん離れていってしまいますし、自分を客観視することもできません。自己陶酔をやめたいなら、人の話に耳を傾けることが大切です。
人が話している時は、遮って自分の話をするのではなく、最後まで聞くということを心がけましょう。
都合のよい解釈をやめ、現実を受け止めるようにする
自己陶酔する人は、自分に都合の悪いことからは目を背けがちなもの。ラクな方へと流されてしまうのです。それは、自分が傷つかないよう都合よく解釈する癖のせいともいえるでしょう。それではいつまでも自分を客観視することはできません。
人のせいにしたり都合の悪いことから逃げようとするのではなく、謙虚な気持ちを持ち、現実を受け止めるようにすることが大切です。
自己陶酔はイタイ!視野を広げよう
自分を好きでいるのは大切ですが、酔って周りが見えなくなるのはもったいないこと。視野を広げて、周りにも目を向けつつ自分磨きをして下さいね。
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