近年大人の中二病が増えている?!
大人なのに中二病ということで、様々な問題を生み出してしまうことも少なくありません。精神的に未熟な状態であるため、本人ももちろんモヤモヤしますし、周りも関わりづらく感じるでしょう。
今回は、そんな中二病の特徴や、ありがちな行動、発言について徹底紹介していきます。
そもそも「中二病」の意味とは?
中二病の意味
中二病とは、中学校二年生(13~14歳)頃にあたる、思春期特有の心理状態からなる言動を表現したものです。アイデンティティを確立する多感な時期である思春期は、自意識過剰になりがち。大人になって振り返ると恥ずかしくなるような言動をしてしまうものなのです。
反抗やこじらせなど、素直になれない複雑な心理は、思春期という人の発達過程においては自然なもの。もちろん、思春期当時に中二病と表現することもあります。
一方、大人の中二病の場合は、本来思春期限定のはずの言動を成人してからも行うことを指します。
中二病の由来
中二病という名前自体は、思春期である中学二年生頃の時期によく見られる言動ということで、中学二年生(中二)がやらかすこと、陥りがちなこと(病)として名付けられたようです。
ラジオ番組であるタレントが「思春期にありがちな恥ずかしい言動」を指して使い出したのが始まりといわれています。
中二病と似た言葉
中二病と似たような言葉に、「高二病」や「大二病」というものがあります。
高二病とは、中二病が悪化した発展型のこと。中二病よりも高度ということで、中二病に対して見下す気持ちを持っている状態を指します。また、大二病は高二病が悪化した状態です。
中二病は思春期特有の複雑な心理から出る行動を指しますが、中だるみしやすい高校二年生、大学二年生の時期に陥りがちなのが高二病や大二病ということになります。
さらに、「社二病」というものもあるのだとか。これは、仕事に慣れてきた社会人二年目に、気が大きくなり勘違いしてしまう状態を指します。
中二病の使用例
実際に会話の中で中二病という言葉を使う際には、自分のことを言う場合は自虐的な意味で、他人に対してはいじりや批判的な意味を含むことがほとんどです。
例えば、「あの頃中二病がひどくて、親にひどいことばかり言ってた」「中二病だったから、無理してブラックコーヒー飲んでたんだよね」というように、思春期を振り返って使うこともあります。
大人の中二病に対しては、「さっきの発言、闇が深くて中二病っぽかったよね?」と自虐したり、「あの人自慢ばかりで中二病じゃない?」と批判したりといった使い方をします。
大人の中二病の特徴あるある≪思考編≫
ここからは、大人の中二病にありがちな特徴を徹底紹介していきます。まずは、思考編から見ていきましょう。
闇を抱えている
過去のトラウマやコンプレックスなど、心の中に何かしらの闇を抱えていることが多いのが中二病です。その闇を周りに対して隠しているのですが、同時に知ってほしいという要求も持ち合わせています。しかし多くの場合、闇を匂わせるだけでカミングアウトはしません。
また、闇と向き合い克服のために行動することも避けています。ある意味、闇を抱えている自分に酔っているのです。自分は不幸な人間だと思いつつも、その闇により自分は人とは違うという特別感を得ているのでしょう。
マイナーな音楽が好み
大人の中二病は、人とは違う嗜好を持つ自分でいたいと思っています。それが表れやすいのが、音楽です。誰もが知っているようなJ-POPやヒット曲ではなく、マイナーなバンドや洋楽を好みます。サブカル系な嗜好を持っている人も多いです。
心からその音楽を好んで聴いている人もいますが、大人の中二病の場合は人から注目されたいという思考が強いため、わざわざアピールすることがほとんど。皆が知らないようなことを自分は知っている、ということで快感を得たいのです。
皆に注目されたい、かまってもらいたい
人からどう見られるか、ということに異常なまでにこだわりを持つのが大人の中二病です。大人になれば、誰からも好かれることは不可能だと悟るものですが、中二病の場合はとにかく承認欲求が強いのです。
常に自分が世界の中心でいたいと思っているし、主役でいなければ気が済みません。皆に好かれたいから、自分をよく見せようと飾ってSNSなどでもアピールしまくります。
他人の幸せが許せない
自分よりも他人が注目されていたり、幸せそうにしていたりすると、心の中がザワザワします。自分が一番でいたいので、他人の幸せは邪魔なのです。嫉妬心がかなり強いというのも大人の中二病の特徴です。
他人の幸せが許せないので、わざと陥れるようなことをしたり、幸せに水を差すようなことを言ったり…。素直に人の幸せを願ったり祝ったりすることができません。
大人の中二病の特徴あるある≪行動編①≫
社会のルールを破る
いい大人なのに、社会のルールやマナーを守れないというのも、中二病によくある特徴です。バイキングで食べきれない量を取ってきて大量に残したり、電車の中で化粧や飲食をしたり、というのが典型例。人に迷惑をかける、恥ずかしい行為を平気でしてしまうのです。
また、仕事でミスをしたら無断欠勤、面倒だから辞めるということもしばしば。恋愛においては、不倫や浮気を正当化することも。好きになったんだから仕方ないと開き直って、自分の幸せしか考えません。
オラオラして威嚇する
中二頃の不良は、自分を強く大きく見せようと必死になるもの。そんな姿がそのまま大人になったかのように、やたらオラオラと威嚇するのもありがちな特徴です。
店員さんにクレームをつけて偉そうにしたり、他人に対してとにかくトゲのある物言いをします。ただ、オラオラするのは自分よりも立場が弱い相手や、言い返してこないような気弱なタイプに対してだけ。相手を選んでしか威嚇しないのも、中二病ならではですね。
賢く見せようとする
本当は興味などないのに、知的に見せるためだけにビジネス書を読んだり、敢えて難しい単語や横文字を使いたがったりするケースもよく見られます。本当の意味も分からずに使っているため、突っ込まれるとすぐにボロが出てしまいます。
大人の中二病は承認欲求を満たすために必死です。本人は少しでも知識や知恵を取得しただけで、自分は特別な人間だと思ってしまうため、周りにすぐアピールします。でも実際は、周りから賢いと思われたいがために、頭がいいふり、勉強しているふりをしているだけなのです。
SNSにポエムを載せる
すぐに自分に酔う大人の中二病は、ポエマーになりがち。皆に自分の心の内を知ってもらいたいからと、SNSにポエムを載せることも大好きです。客観的に見るとかなりしくじっている行動なのですが、自分に酔ってしまっているためまったく気づきません。
ポエムの内容も、基本的にはかまってほしい気持ちを表現したもの。感性が豊かだと褒められたいか、心配されたいかのどちらかのパターンがほとんどです。
大人の中二病の特徴あるある≪行動編②≫
恋人や友人を束縛する
恋人には特に、常に自分のことを思っていてほしいと願っています。それは当たり前の感情なのですが、大人の中二病の場合は独占欲や依存心が強すぎて、束縛することが多いです。しつこく連絡したり、わざと心配させるような言動をしたりするのが典型例ですね。
さらに、恋人とだけでなく友人に対しても独占欲が強くなりがち。友人が他の人と遊んだりするだけでも嫉妬して不機嫌になったりします。自分を見てほしいがゆえに、周りから重いと思われるような行動を起こしてしまうのですね。
気に入らないとすぐに拗ねる
自分の思いが通らなかったり、周りから否定的なことを言われたりすると、途端に不機嫌になります。大人でありながら大人の対応ができないため、気に入らないとすぐに子どものように拗ねてしまうのです。
相手との会話を拒否して、無視をする、物に当たる、その場からいなくなるなどの行動を起こします。これでは機嫌が直るまでは話し合いもできず、相手が歩み寄り続けるしかない状況になるでしょう。
自分のミスを認めない、人のせいにする
自分に落ち度があることでも、素直に認めることができません。仕事でミスをしても、自分は悪くないの一点張りで、人のせいにしてしまうのです。自分の非を認めることはプライドが許さないのでしょう。
ミスや落ち度を認めるのが嫌だという理由だけで、仕事をあっさり辞めたり、恋愛関係を一方的に解消したりしてしまうこともあります。悪いのは自分ではなく常に周りだと思っているため、余計に成長することができません。
親に対して冷たくする
思春期には親に反抗的な態度を取るのも自然なことですが、大人になってからも親に対して冷たい態度しか取れません。毒親など特別な事情がある場合は別ですが、ごく一般的な家庭でありながら、大人になって親に冷たいというのは、成長できていない表れでしょう。
「遅れてきた反抗期」という言葉のように、思春期に従順だった子どもが一時的に親との距離を取ろうとすることはあります。中二病の場合は、冷たくする、キツく当たるなどの行動が長く継続する状態ですので、また別のパターンなのです。
大人の中二病の特徴あるある≪発言編≫
昔の武勇伝を語る
自分がいかに優れた人間かをアピールしたがるのが大人の中二病の特徴ですが、そこで発揮されるのが昔の武勇伝です。かつて自分がいかにモテたか、成績がよかったかなど、過去の栄光を語りたがります。
現在の自分には何もないから、過去にすがっているのかもしれませんね。昔、自分がすごかったということを人に知ってもらうこと、また語ることそのものに酔っているのでしょう。
過去にしてきた悪いことを自慢する
逆に、悪かった自分をアピールしたがるのも大人の中二病あるあるですね。ケンカをして勝ったとか、非行で補導された経験があるなど、悪いことを自慢したがるのです。
本来、大人であれば悪いことをした事実は恥ずかしいと思うものですが、中二病は悪いヤンチャだった自分をカッコいいと思ってしまうのですね。悪いことをするような勇気ある過去の自分にも、また酔っているのだと考えられます。
自分をよく見せるために話を盛りまくる
実際に起きたことや自分がしてきたことをそのまま話すならまだしも、作り話をするケースもあります。自分をよく見せたい、注目されたいという欲望から、話を盛りすぎてしまうのでしょう。
SNSでリア充アピールをするのと同じように、周りから羨ましがられることで快感を得たいのです。周りの反応がほしいというだけで、話を盛るあまりに結果的に嘘ばかりになってしまうことも。それでも、注目されて賞賛されることが目的なので、罪悪感はありません。
かまってもらいたくてネガティブ発言をする
「どうせ自分なんて」「自分はなんてダメな人間なんだ」と、ネガティブな発言をすることも多いです。これは、「そんなことないよ」と言ってもらいたいからですね。わざと自分を貶めるような言い方をして、周りからのフォローを期待しているのです。
大人になれば、かまってもらうためだけにネガティブ発言をするのが、愚かなことだとわかるものです。ですが、心が中二のままの大人は、いつまでも他人の気を引きたくて必死になるほど、気持ちに余裕がなくなってしまうのですね。
皆が出会った「大人の中二病」エピソード
元彼が自分の事すごい人だと思い込んでて痛かった…
「元彼が、まさに大人の中二病だったんだと思います。自分で自分を一番偉い、すごい人だと思ってるんだろうなっていう態度で。誰に対しても偉そうだったし、自分の意見が絶対だし。何様なんだろうって痛かったですね…。」(25歳/女性/営業)
一番身近にいる恋人なら、これは中二病かも?と気付くのも早そうですよね。自分で自分をすごい人だと思い込んでいる彼氏には、ほとんどの女性が引いてしまいそうです。中身が伴っていないところが、まさに中二病ですね。
「闇を抱えた自分」に酔ってて接しづらい
「友達のうちの一人が、変わった奴で…。よくSNSに文章や写真を挙げてるんですけど、真っ黒の写真とか謎のポエムとか…闇を抱えた自分アピールがすごいんです。皆とは違う自分に酔ってる感じがすごくて、どう接していいかわからないんですよね。」(23歳/男性/接客)
SNSで謎の写真やポエムを挙げられて、いいねをつけるのも微妙だし、スルーしたらしたで気まずいですよね。悩みがあるなら相談に乗るけれど、どうもそういう感じでもないようです。闇を抱えた自分に酔っている人には、接しづらいものです。
後輩が妙に反抗的で、指導しづらい…
「職場の後輩にミスを指摘したり、もっとこうしたほうがいいよとか伝えたりすると、いつも反抗されます。「でもでもだって」とごねたり、拗ねて無視したり。社会人なのにどうなの?って思います。正直指導しづらくて困ります…。」(27歳/女性/事務)
先輩に対して自分の意見を言うということは大切ですが、自分の非を認めない、指導を受けようとしないという態度は社会人とは言えないですよね…。気に入らないと子どものように拗ねるというのでは、仕事にも支障が出てしまいそうです。
完璧すぎる大人の中二病
「姉が完全に中二病をこじらせています。歳に合ってない服装やオタクな趣味はまだしも、親に反抗しつつもすねかじり、ために会えば昔の自分がいかにモテたかって話ばかり。もう完璧すぎる大人の中二病で手に負えません。当然彼氏もいないです…。」(25歳/男性/教員)
お姉さんは30歳らしいのですが、趣味はアニメのコスプレでゴスロリファッションが好きだそうです。親離れできない子どものままなのかもしれませんね。一人暮らしをするなど生活環境を変えないと、中二病卒業は難しいのではないでしょうか。
大人の中二病は厄介!上手に付き合おう
本人にとっても、周りの人にとっても、大人の中二病はストレスの原因になってしまいます。自分は中二病かも…と思ったら、自分を過信せず視野を広げて経験を積もうと意識することが大切です。また中二病の人と関わる場合は、深入りしすぎず適度な距離を保つといいでしょう。
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