W不倫した相手と再婚して本当に幸せになれる?
夫より、妻より魅力的な人と出会ってしまい、W不倫の末に再婚したいと本気で思うこともあるでしょう。しかし当然ながら、W不倫のすえの再婚はリスクもハードルも高く、注意しなければならないこともたくさんあるのです。
結婚している身でW不倫をしている人、W不倫からの再婚を考えている人は、W不倫のリスクなどを先に知っておくべきだと言えるでしょう。W不倫をしている、W不倫からの再婚を考えている人は、後悔しないようにぜひこの記事を参考にしてくださいね。
W不倫からの再婚はありorなし?世間の意見は?
どんな理由があってもなし!
「W不倫そのものがあり得ないし、W不倫から再婚なんてとんでもない!家庭があるのに、それを壊すW不倫はどんな理由があっても絶対なしだと思います」(27歳/女性/専業主婦)
「不倫相手こそが運命の人だから」と言い訳をする人もいるようすが、結婚した時は今の配偶者を運命の人だと思っていたはずです。運命の人なんて、人生に何回も出てくるものでしょうか。
W不倫に対する世間の目は冷ややかなものが多く、どんな理由でも言語道断だと考える人が多いと言えるでしょう。
例え結婚相手との仲が冷え切っているのだとしても、W不倫しても良いということにはなりません。今の配偶者に愛情や信頼が無いなら、W不倫の前に離婚を検討した方が良いでしょう。
お互いの結婚生活が破綻していたのならありかな
「離婚や不倫って結局タイミングですよね。結婚生活が破綻しても、籍を抜いていなければ不倫扱いになる。でも夫婦に愛情がなければ問題ないと思います」(26歳/女性/医療事務)
お互いの愛情が無くなり、結婚生活が破綻している夫婦は少なくないようです。その場合、何らかの理由で離婚せずに婚姻関係を継続しているはずですが、そもそも結婚生活が破綻しているのなら、W不倫をしていても相手が何も言わないこともあり得ます。
特に子供がいない夫婦や子供が成人している夫婦の場合は、離婚に向けた話し合いもスムーズな場合が多く、W不倫からの再婚が叶う可能性も高くなると言えるでしょう。
他人の人生に口を出す気はない
「W不倫が良いとは言わないけど、人生いろいろだし、他人の人生をとやかく言うつもりもない。結婚後に運命の人に出会ってしまったということなのでは?」(29歳/男性/営業職)
W不倫をしていると聞くと、その人たちのことを色眼鏡で見てしまいそうですが、もともと自分とはまったくの他人であり、W不倫によって迷惑を被ることはありません。
それぞれの家庭の事情があり、それぞれの人生があるのです。「W不倫はダメ!再婚なんてとんでもない」と相手を責めるよりも、部外者は静観していた方がトラブルを避けられるでしょう。
子供や親戚を巻き込んでまで不倫したいかな…?
「W不倫からの再婚なんて、子供が可哀そうだし、第一親戚が怒るのでは?いくら魅力的な相手でも、そこまでして不倫をしたい気持ちがまったく分からない」(28歳/女性/公務員)
W不倫をするくらいですから、よほど魅力的な相手なのでしょう。再婚を本気で考えるのも仕方がないのかもしれませんが、W不倫をしている最中は周囲のことが見えていないことが多いです。
子供の気持ちを考えているでしょうか。また、親戚はどう思うでしょうか。W不倫は二人だけの問題ではありません。今いる大切な人を巻き込んでまで再婚したいのかどうかをしっかり考慮しておくべきでしょう。
子供や元配偶者をその後もフォローできるなら
「同僚がまさにW不倫からの再婚。でも、W不倫なのに養育費を滞らせたり、子供は放ったらかしだったり…。甲斐性がないなら、W不倫なんてするなよと思ってしまう」(39歳/男性/現場監督)
W不倫をして、勢いで再婚して、自分はそれで人生を突き進んでいる気になっているのかもしれませんが、子供や元配偶者に対する思いやりを忘れてはいけません。再婚後も、子供や元配偶者をしっかりフォローすることができるのか、今一度考え直してみましょう。
十分な養育費や教育費を支払えるでしょうか。相手が納得するだけの慰謝料を払えるでしょうか。元家族をないがしろにするようでは、周囲からの信頼まで失ってしまう可能性もあるのです。
W不倫からの離婚・再婚で起こりうるリスク
次にご紹介するようなリスクをしっかり頭に入れて考えましょう!
社会的信用を失う
W不倫のリスクとして真っ先に挙がるのが、社会的信用を失うことです。不貞行為である不倫ができてしまう人というレッテルを貼られ、信頼していた親や兄弟、親友からも軽蔑されるかもしれません。
例えば、社内不倫は社内中の噂になってしまい、最悪の場合は退職に追い込まれることもあり得ます。子供の学校の先生や父兄にまで噂が耳に入ってしまうと、子供にも悪影響なのは言うまでもありませんよね。
また、W不倫をしたことで「周囲のことを考えられない人」「誰かを傷つけても自分さえ良ければ良い人」などというマイナスイメージがついてしまう可能性もゼロではないでしょう。
このように、W不倫が原因で社会的信用を失うケースは少なくないようです。
双方から慰謝料を請求される
片方が未婚者の場合でも、不倫がバレると高額の慰謝料を要求されることがあります。ましてW不倫の場合だと、双方の配偶者から高額の慰謝料を請求されるリスクがより高いと言えるでしょう。
高額の慰謝料を双方から請求され、子供がいたら子供の養育費を支払うことになるのです。W不倫から無事に再婚できたとしても、経済的余裕が無ければ再婚後に不自由なく生活していくことは難しいでしょう。
自分やW不倫相手の配偶者に弁護士を立てられたら「お金はないけど離婚して」は通じません。相手が納得するだけの慰謝料や養育費を支払えるかどうかも考慮して、W不倫からの再婚を検討しなければならないのです。
子供に会えなくなる
W不倫からの再婚でなくても、離婚後にどちらかが子供に会えなくなるということはよく聞く話です。W不倫からの再婚だと、不倫をした方の親が子供を引き取れる可能性は低く、その場合は子供に会う回数は限られてしまうでしょう。
定期的に会わせてもらえるならまだしも、W不倫からの再婚だと、元配偶者が怒って子供に会わせてくれないケースもあるようです。あなたは、子供に会えなくなってでも、W不倫からの再婚をしたいのでしょうか。
子供がいる場合は、子供がいない場合のW不倫よりも、さらに慎重にならなくてはならないのです。
再婚できても周囲からの目線が冷やか
W不倫をした相手と無事に再婚できたとしても、それで終わりではありません。再婚後の家庭を築いていかなくてはならないからです。もし仮に再婚後に相手の不倫が発覚したら、あなたはきっと取り乱すのではないでしょうか?
しかし、周囲に訴えても「あなたもW不倫からの再婚でしょ?」「自業自得じゃないの」「そもそもW不倫なんてするような相手なのに、今後は浮気しないなんて保証があるはずもない」などと一蹴されてしまう可能性も否定できません。
自分もW不倫から略奪再婚したのです。自分が逆の立場になったからといって共感を求めても、周囲の目線が冷ややかなのは覚悟しておきましょう。
W不倫からの再婚をネタに復讐されるかも
W不倫からの再婚は、通常は周囲が笑顔で祝福してくれるような結婚ではありません。弁護士を立て、金銭問題などを解決したら納得してくれる元配偶者もいますが、家庭崩壊の原因を作った不倫相手に復讐する元配偶者もいるようです。
あなたの会社や子供の学校に、W不倫からの再婚のことをばらされたり、近所周辺に噂を立てられたり、あなたにも高額の慰謝料を請求したり、といった復讐に再婚後も悩まされるかもしれません。
W不倫からの再婚は「誰かから恨まれる再婚」だということを肝に銘じておきましょう。また、周囲からは「W不倫からの再婚だから、当然の報いだ」という目で見られるかもしれないということも併せて覚悟しておいてください。
W不倫から再婚する方法|準備・心構え
再婚のために準備しておくと良いことと併せて紹介します。
お互いの意思を確認する
まず、あなたと不倫相手のどちらも、W不倫からの再婚を本気で考えているでしょうか?自分だけでなく、相手にも覚悟があるのかどうかを確認しておくことは非常に重要。自分は離婚したけど、相手は離婚できずに元の家庭に戻ってしまったというパターンは珍しくないようです。
相手が本気でW不倫からの再婚を考えているのかどうかを知りたいなら、具体的にこれからどうしていくつもりなのかを頻繁に話し合ってみてください。「こちらは別れられそうだけど、そちらは?」などと言いながら、相手の反応を確認するのです。
口先だけで「別れるつもり」と言っているかもしれませんし、騙されて人生を狂わせることのないように、常に話し合って相手の状況をよく観察しておくようにしましょう。
生活が一変することを覚悟しておく
W不倫からの再婚であると、よほどのことがない限り、知り合いの多い地域や元の家族が住んでいる地域周辺には住めなくなるでしょう。また、W不倫からの再婚ということで、退職や転勤になった場合にも生活が一変してしまう可能性があります。
さらに、慰謝料や養育費の支払いがあると、元の家庭と今の家庭の二重生活のような状態になり、手元に残るお金は少なくなるかもしれません。
さらに、W不倫からの再婚ということで、子育てや病気の時などの支援を両親や周囲に頼んでも、受けてもらえない可能性も出てくるでしょう。
W不倫からの再婚をして、今まで通りの生活が送れることはほとんどないでしょう。そこまでして不倫相手と再婚をしたいのかを、じっくり考えるべきなのです。
再婚後の就職のために資格取得などをしておく
W不倫からの再婚は、慰謝料や養育費などの出費がかさむうえ、周囲からの支援は期待できないものです。また、再婚後に転職を余儀なくされることもあるため、就職のための情報収集や資格取得などを積極的にしておいた方が良いでしょう。
いざ念願の再婚ができたと喜んでも、生活がままならないのなら再婚をした意味がありません。再婚後に住む予定の地域の情報を集め、求人などもチェックしておきましょう。資格があれば、再就職に有利に働きます。
再婚後に問題なくスムーズに就職できたなら、生活を安定させられる可能性も出てきますので、今のうちにできることをすべてしておきましょう。
配偶者に何を聞かれても答えられるように準備する
配偶者に「離婚したい」と伝え「はい。分かりました」と言われることはありません。必ず理由を聞かれるでしょうし、「今後の自分たちはどうなるのか」などの質問が続くことになるでしょう。
自分が離婚を切り出しているのに、相手の質問に答えられないようではいけません。無計画に離婚を申し出ている、しかもW不倫ともなると、配偶者が納得するはずはないからです。
「慰謝料や養育費は払う」など、明確な意思を伝えるように心がけてください。配偶者は、あなたがどんな質問にも真摯に答える姿を見て「本気だ」と判断するでしょう。
また、必ずしもW不倫のことを正直に話す必要があるわけではありません。もともと性格の不一致を感じているなら、離婚の理由としてそのことを説明しても良いでしょう。
不倫相手と足並みを揃えて話し合いを進める
W不倫の場合、自分の離婚話がスムーズに進んだところで、不倫相手の家庭の話し合いが長引くこともあり得ます。気持ちが焦って「なぜ別れられないの」などと感情的になってはいけません。
W不倫からの再婚を望んでいるのは、自分と不倫相手の2人だけです。自分の家族や相手の家族が納得できる条件で折り合いをつけるよう、努力していくことが必要だと言えるでしょう。
また、話し合いの過程において、結局別れられなかったという結果になり得ることも覚悟しておいてください。
W不倫から再婚する方法|離婚のタイミング
子供が成人した時
子供が小さいうちは手がかかりますし、就学したら養育費だけでなく教育費もかかります。思春期だと、親がW不倫からの再婚をしたという事実が重くのしかかり、精神的に不安定になる可能性も否定できません。再婚の最適なタイミングは、子供が成人した時だと言えるでしょう。
子供が成人していると、ある程度自立していますし、社会人だと養育費の心配も要りません。「親には親の人生がある」と理解してくれる可能性も出てきます。
子供が成人するまで待てないと感じたり、不倫相手にそう言われた場合は、子供を犠牲にしてまでも離婚を敢行する価値があるのかどうか、しっかり考えなくてはならないでしょう。
しばらく別居した後
性格の不一致などの理由で、配偶者と同意した上でいったん別居状態になっていたとします。その状態から離婚を申し出れば、W不倫からの再婚であっても配偶者の理解を得やすいかもしれません。同意の上で別居している時点で、お互いの気持ちにすれ違いが生じているからです。
しばらく別居したけど、愛情は戻らず、他に好きな人ができてしまったということであれば、家族や周囲の人からの風当たりもそこまで強くはないでしょう。
W不倫からの離婚は通常の離婚よりもリスクが高いですが、しばらく別居してからの方がスムーズに離婚しやすいと言えるでしょう。
子供の受験などの時期を避ける
子供の受験などのタイミングで、W不倫からの再婚を進めるのもNG。ただでさえ子供がナーバスになっているのに、さらに悩みを増やすのは酷ですよね。子供の進学や子供の受験などの時期での離婚・再婚は、できるだけ避けるようにしてください。
W不倫の問題は夫婦や浮気相手との問題であり、子供には関係ありません。子供の気持ちを最優先に考えながら、離婚や再婚の計画を立てるようにしましょう。また、配偶者の仕事の繁忙期や妊娠中など、配偶者の状況も考慮するべきです。
W不倫からの再婚をする際、自分さえ良ければ良いという考えでは、いずれしっぺ返しがくるかもしれないということを肝に銘じておきましょう。
運命を感じたら今すぐ
W不倫からの再婚は、法的に「いつからいつまで」とタイミングを定められているわけではなく、運命を感じたらすぐ離婚を計画しても違法ではありません。お互いに子供なし、愛情もなしという状況なら、離婚のタイミングを見計う必要はないと言えます。
しかし、これはお互いに子供がいない、結婚生活が破綻しているなどの条件があってこその話です。自分の置かれている状況を考慮して行動しましょう。
また、離婚のタイミングには制約がありませんが、妊娠の可能性がある場合、女性には100日間の再婚禁止期間が設けられているので注意が必要です。
出典:
離婚弁護士相談広場『家庭内別居中の不倫、慰謝料が請求できないのはウソorホント?』
https://www.riconhiroba.com/money/separation-at-home-affair-comfort.html
離婚弁護士相談広場『離婚後の再婚はいつからできる?女性の再婚禁止期間が短縮!』
https://www.riconhiroba.com/procedure/divorce-process-remarriage.html
W不倫から再婚する方法|離婚時の注意点
次のような注意点を踏まえ、W不倫から再婚を検討するようにしてください。
裁判になる可能性がある
通常の離婚でも揉めると裁判が長引き、精神も体力も擦り減ってしまうことでしょう。これがW不倫からの離婚となると、もっと揉める可能性が高いです。配偶者との話し合いが決裂したり、条件が折り合わなかったりすることは珍しくありません。
W不倫からの離婚ですから、自分と配偶者との話し合いも、不倫相手とその配偶者との話し合いも必要です。第三者である弁護士を通じての話し合いは、ただでさえ時間がかかることでしょう。
早く離婚して、再婚したいと思っていても、実際は思うようにいかないということを理解しておいてください。
女性は離婚後すぐに再婚できないことも
「離婚がやっと成立したし、念願の再婚ができる!早速入籍しよう」と思っても、女性は離婚成立後すぐに再婚できるわけではありません。先ほども少し触れましたが、民法では女性は離婚成立後、100日が経過しないと再婚できないと定められているためです。
「待婚期間」「再婚禁止期間」と呼びますが、これには理由があります。女性が再婚後まもなく産んだ子供の父親がどちらなのか分からなくなることを防ぐためです。したがって、妊娠していないことを医師が証明した場合は、100日以内でも再婚できます。
妊娠の可能性がある場合、W不倫からやっとの思いで離婚したところで、そこから待機期間が明けるのを待たなければならないのです。「再婚」と簡単に言いますが、すぐに再婚できるわけではないことを忘れないようにしましょう。
W不倫であるがゆえ慰謝料が高額になることも
通常の離婚においても、慰謝料で揉めることはありますが、W不倫だと慰謝料は高額になる可能性は高いです。
特に、不倫が原因で別居や離婚になった場合、未成年の子供がいる場合、不倫期間が長かった場合、不倫を止めるように忠告したのに止めなかった場合などは、より高額になる可能性があると言えるでしょう。
いくら好き同士でも、現実的にこの支払いができるのかを考えておかなくてはなりません。
W不倫からの離婚後に相手が離婚しないことも
W不倫からの離婚・再婚に時間がかかることをご説明しましたが、時間をかけてリスクを背負って離婚をしても、相手の離婚がスムーズにいくとは限りません。長引く離婚調停で相手の気が変わり、離婚しないことも考えられるのです。
自分は家庭を捨て、慰謝料も払い、子供に会えなくなることも了承したのに、不倫相手は元サヤに戻ってしまうとなると救いようがありません。
W不倫からの再婚は揉めることが多く、その話し合いの結果、どうしても離婚が成立しないこともあり得るということを肝に銘じておきましょう。
W不倫の相手が再婚後も不倫するかも
そもそも不倫相手は、本当にあなたと人生をやり直す気があるのでしょうか。残念ながら、W不倫をした人が再婚後にまた不倫をするという例が少なくないようです。不倫をするような人は、今後も不倫をするかもしれないということも考えておきましょう。
周囲の批判や反対を押し切って決行したW不倫からの再婚では、再婚後に不倫をされても同情を得ることは難しいでしょう。「自業自得だよ」「やっぱり不倫グセのある人だったんだよ」と言われるだけで、相談に乗ってくれる人は少ないと言えます。
本当に不倫相手を信じることができるのか、自分は不倫をされない自信はあるのか、また、不倫されたとして浮気相手を責めることはできるのでしょうか。そのような点をよく考えて再婚に踏み切りましょう。
出典:Lega-Life Lab『不倫の慰謝料請求は離婚しなくても認められる?慰謝料の相場や事例を紹介』
https://www.adire.jp/lega-life-lab/affair-compensation92/#lwptoc12
W不倫からの再婚が成功しやすいパターン
W不倫からの再婚が成功しやすいパターンとは、どのようなパターンでしょうか。自分と照らし合わせて考えていきましょう。
夫婦関係が冷え切っている
W不倫からの再婚がスムーズにいくパターンで一番に挙がるのは、夫婦関係が冷え切っている場合です。そもそも夫婦関係が冷え切っているのに、相手が離婚を拒否するメリットは少ないでしょう。
慰謝料や養育費さえ問題なければ、願ったり叶ったりで離婚に応じてもらえる可能性が高いと言えます。しかし、これは配偶者の要求する金額を支払える場合のみです。金額次第では、裁判などが長引いて離婚がなかなか成立しないこともあり得るでしょう。
夫婦関係が冷え切っていれば、あとは条件の折り合いさえつけば問題はありません。夫婦関係が破綻していることが認定されれば、慰謝料の支払いがなくても良い場合もありますので、覚えておいてください。
未成年の子供がいない
子供が小さい場合は、離婚を躊躇する家庭も多いようです。幼児や思春期の子供がいる家庭だと離婚裁判も長引きますし、そもそも相手が離婚に応じてくれない場合も多いと言えるでしょう。
しかし、未成年の子供がおらず、子供は成人して独立している場合、もしくは子供がいない場合は、夫婦間だけで話し合いをすることになりますので、未成年の子供がいる場合の離婚よりはスムーズにいく傾向があります。
未成年の子供がいる家庭は、子供を巻き込むことになりますので、W不倫そのものを考え直す必要があるでしょう。
高額の慰謝料や生活費を渡すことができる
離婚裁判が長引く理由はさまざまですが、「慰謝料の額が折り合わない」という理由が多いと言えるでしょう。W不倫からの再婚への意思が固い場合は、慰謝料や養育費、離婚後の生活費などを含めた金銭的な問題をスムーズに解決する必要があります。
また、離婚後の元配偶者の生活にできるだけ影響のないよう、誠意を尽くすことが重要なのです。慰謝料や養育費を存分に払える、生活費を援助できる、家はそのまま譲るなど、好条件であればあるほど、相手は離婚に応じやすくなるでしょう。
離婚後に再婚したら、新しい家庭の生活費も必要になります。その生活費はもちろん、前の家族への援助などが自分にできるかどうか、よく考慮しなければなりません。
配偶者も不倫しているか好きな人がいる
すでに夫婦関係が冷え切っており、愛情を求めてW不倫に走る人もいるでしょう。夫婦関係が破綻しているのですから、自分だけではなく、配偶者も不倫していたり好きな人がいたりすることはあり得ます。
その場合は、離婚の話し合いも早く進むはずです。子供がいなければ、両者慰謝料なしで離婚成立になることもありますし、子供がいれば、子供のことだけを話し合えば良いので、揉めることは少ないとでしょう。
自分も不倫をしている、配偶者も不倫しているという状況なら、W不倫からの再婚は比較的成功しやすいと言えます。
W不倫からの再婚が困難なパターン
夫または妻が離婚に応じない
配偶者がどうしても離婚したくないと言って、離婚に応じないこともあります。離婚は相手に非があってこそ「離婚したい」と訴えることができるのですが、相手に非がない場合、相手が離婚に応じないとなかなか離婚できないのです。
そうなると、W不倫を解消するか、W不倫から入籍しない事実婚へと移行するかしかなくなってしまいます。しかし、婚姻関係を持てないまま生涯をともに過ごそうとなると、それなりの覚悟が必要になると言えるでしょう。
事実婚は、相続権がないなど法的に守られない場合もあり、配偶者控除なども受けられませんので、通常の結婚よりもデメリットは多いのです。
お互いの気持ちに温度差がある
不倫した側によくある言い分は、「結婚生活はすでに破綻していた」というものです。しかし、一方の配偶者は「結婚生活は破綻していない」と訴え、認識にズレが生じていると、なかなか離婚は成立しないでしょう。
配偶者が結婚生活の破綻を認めない場合、W不倫からの再婚をしようとすると、高額の慰謝料を請求されることがほとんどです。高額の慰謝料を支払えないとなると、離婚調停が進むはずはありません。
また、金銭的な問題でも子供の問題でもなく、純粋に別れたくないという配偶者もいるはずです。気持ちに温度差があり過ぎても、W不倫からの再婚が困難になると言えるでしょう。
慰謝料や養育費を渡せない
W不倫をしておきながら、慰謝料や養育費を支払えないとなると、配偶者が納得するわけがありません。また、配偶者が専業主婦の場合、生計を立て直す間の生活費も考えなくてはならないため、すぐに離婚するのは難しいでしょう。
一時的に支払う慰謝料はともかく、養育費は離婚後も継続して支払わなくてはならないので、再婚後の生活費も考慮しながら慎重に決定しなくてはなりません。また、離婚される側の配偶者も、今後の人生を考え、納得のいく金額で了承しなければならないのです。
W不倫をしておきながら、配偶者が納得するだけの慰謝料や養育費が支払えないようでは、なかなか離婚話は進まないでしょう。
子供や親戚から止められる
あなたの親や兄弟、親戚は、W不倫についてどう考えているのでしょうか。親戚の猛反対を押し切って駆け落ちをすると、その後どのような苦労があっても親戚を頼りにくくなっつぃまいます。
また、子供たちが泣いて「離婚しないでほしい」と訴えるのを振り切って離婚できるのでしょうか。W不倫からの再婚は、それだけ周囲の理解を得るのが難しいのです。
離婚は夫婦だけの問題ではありません。配偶者だけではなく、配偶者の親兄弟が出てきた場合や子供がいる場合は、離婚理由をきちんと説明し強い意志を伝えられるのか、今一度考えてみてください。
出典:Tabisland『事実婚は扶養に入れる?』
https://www.tabisland.ne.jp/column/2018/0424_2.html
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!