結婚する意味がわからない男女の本音とは?
一体なぜ、結婚する意味を見いだせないのでしょうか?本記事では、男女それぞれの「結婚に対する本音」を探っていきます。
結婚に意味を見出せない人が増えている?
結婚をして子供を作って家族となって、という昔から続く幸せの形に憧れを抱いている人も多いでしょう。しかし現代は、結婚をすれば必ず幸せになれるとは言いがたい世の中です。そして、結婚をしなくても十分に幸せでいられる世の中になりつつもあります。
その結果、「わざわざ結婚をする必要性ってあるの?」と感じる若者が急増し、結婚する人が少なくなっているようです。
「結婚の意味」は男女で異なる
男女間で「結婚の意味」が異なることも、「結婚する意味がわからない」と感じることに関係があるようです。女性の場合は「結婚=安定」を意味していることが多いのに対して、男性の多くは「結婚=束縛」と感じてます。この認識の違いも、結婚を遠ざけている理由だと言えるでしょう。
さらに、結婚をしたいと思う時期が男女で異なるのも、結婚しない人が増えている理由かもしれません。女性は妊娠、出産することを考慮して「結婚は30代前半までに」と考えている人が多いのに対して、男性は「30代はたくさん仕事をしてたくさん遊びたい」と考えている人が多い傾向にあります。
この男女の考え方の差も、婚姻率が下がっている要因と言っていいでしょう。
結婚=幸せ、という方程式が通用しなくなった
「結婚する=幸せ」という方程式が昔からあるように、現代でも結婚が幸せの条件だと感じている人は少なくありません。しかし、自分が生まれ育った環境や、世の中の離婚率の高さ、さらには理想と現実のギャップが激しい結婚生活を目の当たりにし、結婚に幻想を抱けない男女が増えているのも事実です。
昔は大多数の人が家庭を作ることが幸せの条件だと考えていましたが、今は独身でも十分幸せになれるだけではなく、人によっては家庭を持つことが不幸の始まりになる場合もあります。現実を冷静に見てる人であればあるほど、結婚するのをためらう傾向にあるようです。
結婚する意味がわからない人の本音とは?《女性編》
子どもが欲しくないなら意味ないと思う
「子どもが好きじゃないし欲しいとも思わないから、結婚する意味がない」(31歳/女性/会社員)
「子どもはいらないし、結婚をしなくてもパートナーと一緒にいられるから、結婚する必要がない」(28歳/女性/販売員)
というように、「結婚する=子どもを作る」と考えている人が多いようです。
そのため、パートナーがいたとしても「子どもが欲しいとは思わないから結婚する意味はない」と考えて、結婚ではなく事実婚を選択しているカップルも急増中なのだとか。
結婚=幸せ、とは思わないから
「今が幸せだから、わざわざ結婚する必要性を感じない」(29歳/女性/公務員)
「結婚をしても幸せになれるとは限らないから」(34歳/女性/事務職)
というように、「結婚=幸せ」だと感じない女性も増えているようです。
子どもを産んで温かい家庭を築けば必ず幸せになれる、という保証があるならば結婚をしたいけど、夫婦仲が冷え切ってしまったり不倫をされたりと、夫婦ならではのトラブルが生じて離婚をする可能性もあります。
「結婚しても必ずしも幸せになれないのであれば、現状のままでいい」と思っている女性が多いのも、結婚する意味を見出せない理由のようです。
結婚しても得することがない
「結婚することで得られるものがない」(24歳/女性/医療関係)
「結婚することで、むしろストレスが増えそう」(26歳/女性/教員)
というように、結婚することにメリットを感じられない女性が多いのも最近の傾向といえるでしょう。
むしろ、結婚することでデメリットばかりが発生すると感じていて、「無用なトラブルを抱え込まないためにも結婚はしない」と決めている人も多いのだとか。他人に頼らなくても強く生きていける自立した女性が増えていることも、関係しているのかもしれませんね。
他人と一緒に暮らす意味がわからない
「赤の他人と同じ屋根の下で暮らしたくない」(27歳/女性/看護士)
「大好きな男性であっても、四六時中一緒にいるのは耐えられない」(32歳/女性/派遣社員)
というように、誰かと一緒に暮らしたくないという女性も結婚をためらっているようです。
どれだけ好きな男性であっても、所詮は赤の他人。結婚するということは、他人同士が家族として共同生活を送ることを意味していますので、その間に生じるストレスやトラブルを考えると結婚したくないと感じてしまうようです。
特に一人暮らしが長い女性の場合、「たとえ親兄弟であっても、もう一緒に生活をすることは考えられない」と感じている人も少なくはありません。
結婚する意味がわからない人の本音とは?《男性編》
「結婚」という契約に縛られるのは嫌
「結婚すると恋愛ができなくなるから」(29歳/男性/会社員)
「家族を持つと気軽に遊べないから」(32歳/男性/営業職)
など、「結婚する=契約に縛られる」と感じている男性は多いようです。たかが紙切れ一枚の契約ではありますが、その紙切れ一枚の契約によって、さまざまな制約を課せられると思っているようですね。
「結婚をすると妻以外の女性と遊べなくなる」「結婚をした後にパートナーを嫌いになってしまったらと思うと不安」と感じて、結婚に踏み出せない男性も多いです。
結婚にメリットが見出せない
「家族を養うということにメリットを感じられない」(38歳/男性/自営業)
「子どもが欲しいとも家族が欲しいとも思わないから、結婚をする理由が特にない」(36歳/男性/経営コンサルタント)
というように、結婚という契約にも結婚後の生活にも、何もメリットを感じないという男性も目立ちます。
結婚とは愛する人と家族になることではありますが、わざわざ結婚をしなくてもパートナーと同棲できますし、籍は入れていないけれど一般的な夫婦よりも仲のよいカップルもたくさん存在しています。わざわざ結婚しなくても一緒にいられるし、それで幸せなら現状のままでいい、という理由で結婚を選ばない男性もたくさんいるようです。
結婚することで自由がなくなるから
「結婚すると自由に使えるお金がなくなるから」(31歳/男性/営業職)
「結婚すると気軽に遊びに行けなくなるから」(28歳/男性/販売員)
など、自由に娯楽を楽しめなくなることを懸念している男性の声もたくさん寄せられました。
夫婦でお財布を分けている家庭も多いですが、夫婦で財産を共有しなければならないのが結婚というものです。独身ならば稼いだお金は全て自分のために使えるけれど、結婚したら自由に使えなくなります。
そんな事実が、「結婚する意味がないし、むしろ結婚したくない」と感じさせる要因となっているのでしょう。
一人が楽だから
「今さら誰かと一緒に暮らすなんて考えられない」(33歳/男性/経営者)
「結婚をしてもストレスが溜まりそうだから」(35歳/男性/管理職)
というように、結婚が嫌というよりも、一人の生活が楽だから結婚をしたくないと感じている男性もいます。
一人だと自由に旅行にも行けますし、女性とも遊びに行けますし、好きなときに飲みに行けますが、結婚するとそうはいかなくなりますよね。一人なら誰に文句を言われることもなく自由に過ごせるけれど、結婚すると自分一人の都合で生活できなくなるというのが、男性が結婚をしたくないと感じるポイントのようです。
男女それぞれの結婚の意味とは?《女性の場合》
好きな人といられる「確約」
結婚するということは、好きな人と一緒にいられる「確約」を得られるということです。結婚を決断するほど愛している彼と一生一緒にいられる確約を得られるというのは、女性にとっては嬉しいことですよね。
もちろん、離婚というシステムがある限り、絶対に一生一緒にいられるというわけではありません。しかし、結婚をすれば契約上すぐに別れるという決断には至らないはずです。その点でいえば、結婚は大変意味のある行為だと言えるでしょう。
安心して子供を産める
女性にとって出産と子育ては、人生の大きなターニングポイントとなります。今まではバリバリと働いていた人でも、出産をするためには仕事を一時期でも休まないといけませんし、つわりなどが理由で退職を決断しなければならない可能性もあります。
そんなとき、結婚をしていて夫がいたら、ふたりで子育てができます。万が一夫が協力的ではなかったとしても、家族のためにお金を稼いできてくれる人の存在は大きいはずです。安心して子どもを産むためにも、子育てを安心して行うためにも、結婚することはとても大切だと言えるでしょう。
結婚することで将来への不安がなくなる
結婚する意味というのは子育てや出産だけではありません。子どもが巣立った後の不安もある程度は解消されます。子どもが家を出て行っても、パートナーがいれば「これから先は2人でのんびりと過ごそうね」と笑いあえるかもしれません。
しかし結婚せずに子どもを産んでいた場合、最終的には自分1人になってしまいます。子どもがいないとしても、老後の経済的な不安や肉体的な衰えへの不安など、伴侶がいないことで際立ってくる問題はたくさんあります。そのような将来への不安が多少なりとも軽減されるという点でも、結婚は大きな意味を成すと言えるでしょう。
結婚すると優越感にひたれる
女性にありがちな利点としては「結婚すると優越感にひたれる」というものがあります。とても仲良しな友達同士でも、自分よりも先に結婚した相手のことを疎ましく思う女性は多いでしょう。さらに、いわゆる結婚適齢期になっても結婚ができず、一般的に言う行き遅れてしまった状態になると、劣等感に苛まれてしまう人もいます。
そのため、プライドの高い女性であればあるほど、結婚することに強いこだわりを持っている傾向にあります。結婚する意味なんて特にありません。結婚することで、周りよりも幸せになることに意味があり、誰もが羨む結婚をしたという事実が大切なのです。
全ての女性がそうだとは言いませんが、多かれ少なかれそのような感情を持っている人は少なくないようです。
男女それぞれの結婚の意味とは?《男性の場合》
好きな人を独占できる
独占欲が強い男性は多いものです。「好きな女性を自分のものにしたい」という思いが強い男性にとって、結婚という契約は大変重要です。好きな人を正式な形で自分のものにするために、婚姻届を書き、結婚式をあげて、結婚生活を送るという考えの男性は少なくありません。
現実的かつ合理的な男性であればあるほど、そのような傾向は強いようです。目に見える形で周囲の人に「この女性は自分のものだ」とアピールしたいという深層心理が隠れているのかもしれませんね。
周りに結婚をせかされることがなくなる
「長く付き合っている彼女といつ結婚するの?」「いつになったら結婚するの?」「結婚したくないの?」と、結婚について周りから急かされたり問いただされることにウンザリしている男性も、「面倒だから早く結婚しよう」と思うようです。
この場合、どちらかというと、意味があるから結婚するというよりは、結婚することで自分に降りかかるストレスを軽減しようとしていると考えられます。実際のところ、「結婚する気はなかったし結婚する意味も見出せないけれど、周りから急かされるからなんとなく結婚した」という人も多いようです。
家族を作れる
結婚することで温かい家庭を作りたいと考えている男性も多いです。結婚して子どもを作ることが幸せだと感じる男性にとっては「結婚=家族を作る」ということで、大きな意味があります。
そのため「女性として愛しているというよりも、家族として愛情を持てそうだから」「女性としては好みじゃないが、母親として優秀だと思ったから」などという理由で、結婚相手を決める男性も少なくはないのだとか。
結婚することで孤独感がなくなる
結婚することで孤独感から解放されると考えている男性も多いようです。近年では「若年層の孤独死」などが社会問題になりつつあります。また、年を重ねてから結婚したいと思っても、周りから相手にされず、悶々とした思いだけを抱えて老後に突入する男性の話もよく耳にします。
結婚しても孤独感を抱き続ける可能性はありますし、結婚することでもっと傷つく可能性もあります。しかし、将来孤独に苛まれながら生活をすることを考えると、少々のリスクを覚悟してでも結婚する意味がある、と思っている男性も少なくないようです。
知っておきたい!男女に共通する結婚の意義
家族ができる
男女共に多かったのが、結婚することで家族ができるという点です。もちろん、結婚しなくても子どもを産むことはできるでしょうが、やはり両親と子どもがいる家族を作りたいと考える男女は多く、家族を作りたいからこそ結婚しようと思う人が大半のようです。
家族を作れば幸せになれるとは限りませんが、大多数の人が考える幸せの形が「結婚」なのは、今も昔も変わらないということなのかもしれませんね。
安心感を得ることができる
結婚することにさまざまな不安や恐怖がつきまとうのは事実ですが、それでも「安心感を得るために結婚する」という人は多いようです。結婚すると経済的な負担が軽くなるのはもちろんのこと、家に帰ると誰かが待っているという安心感、さらには支えてくれる家族がいる安心感を得ることができます。
経済的、社会的安定も大切ですが、それよりも精神的に支えてくれる存在ができるというのが、結婚する大きな意味だといえるでしょう。
社会的ステータスを得られる
社会的ステータスを勝ち取るために結婚するという人もいます。結婚して家庭を持つというのは、社会的に立派な大人になったという意味も持ちます。そのため、結婚は社会的に信用されるための手段だと割り切っている人も少なくはありません。
中にはパートナーに愛情はないが、所帯を持つためだけに結婚したと断言する人も。その話を聞いて意味がわからないと感じる人もいるでしょうが、残念ながら、結婚を「社会的な地位を得るための行為」としか考えていない人も少なからずいるというのが現実のようです。
知っておきたい!男女に共通する結婚の意義《続き》
親の介護問題が出ても安心できる
「結婚するのは、親の介護要員を増やすため」という、なんとも言えない考えを持っている人もいます。特に晩年になって結婚する気になった人は、自分の親の介護を1人でするのは難しいと感じて婚活を始める場合が多いようです。
男性は「親の介護をしてくれる女性」を求めて、女性は「介護をしている自分を養ってくれる男性」を求めて婚活をするのですが、そのような理由で結婚相手を探してもなかなか見つからないのもまた事実。
男性側にとっても女性側にとっても、そのような理由で結婚を迫られる意味がわからないと思う人は多いですし、親のために結婚を決断する人に対して嫌悪感を抱く人も少なくありません。
独身から抜け出せる
「結婚する意味」は特になく、どちらかというと「結婚をした」「独身から卒業できた」ということに意味を見出している男女も少なくはありません。これは、特に婚活をしている男女に多い考えだと言えるでしょう。
最初は「運命の人と結婚をしたい」「温かい家庭を築きたい」という思いから婚活をしていたのに、時間が経つにつれて「とにかく結婚をしたい!」と目的が変わってしまうのです。
その場合、結婚する意味がどうというよりも、結婚自体がゴールになってしまい、いざ結婚生活を始めると「なんでこの相手を選んだのだろう」と頭を抱えてしまう人も多いようですよ。
孤独による不安から解放される
「一生一人で過ごすことになったらどうしよう」「誰からも求められない人生に意味を見出せない」「若い頃はそうでもなかったけれど、30後半になってから急に孤独を感じるようになった」など、独身でいることに不安を感じている人も多いようです。
結婚すれば少なくとも人生の伴侶ができますし、帰宅しても一人ぼっち…ということはありません。そのため、最近では「子供は作らないが、人生のパートナーとして結婚する」というカップルも増えています。
晩年を一人で過ごすのはあまりにも寂しい、結婚をせずに事実婚で過ごすのは何かあったときに不安、そんな考えを持っている男女は結婚に踏み切る傾向にあるようです。
結婚するメリットはたくさんある
結婚する意味がわからない、と語る男女は年々増え続けている一方、30代中頃になって「結婚をしたい」と思う人や、50代になってから「若い頃に結婚しておけばよかった」と感じる人も多いようです。今は結婚しなくても幸せになれる時代ですし、結婚することで辛いことや悲しいこともたくさんあるのも事実です。
しかし、大切なパートナーと家族になるというのはそれだけで意味がありますし、何よりも自分一人ではないという安心感を得られます。結婚する意味がわからないという人は、もう一度、結婚について考えてみてもいいかもしれませんね。
「結婚する意味」に関する専門家の意見やアドバイス
結婚した方がいい?しなくてもいい?
「結婚する意味って何?」と感じた経験のある人は少なくないでしょう。『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本:35歳からのナチュ婚のすすめ』(トイアンナ,金沢悦子,川崎貴子)には、以下のような記述があります。
「(前略)
さて、ここまで様々な数字を見てきましたが、みなさんが知りたいのは一点だと思います。それは『結婚したほうがいいのでしょうか、それともしないほうが幸せなんでしょうか?』ということでしょう。税制、法律、世間体、愛情など、まったく別ベクトルの要素が混ざり合うのが結婚です。このような複数の要素が絡む場合は、結婚に限らず『あなたにとって得があると感じるなら、動いたらいいんじゃない?』という結論になります。
(中略)
私は、これまで自分より年収が高い方とお付き合いした経験はありませんが(誤解されないように申し添えますと、私は別にお金持ちではありません)、結婚については賛成派です。というのも、夫婦という単位は賃貸契約を結ぶにしても、入院手続きをするにしても、何かとスムーズだからです。貴重品の受け取り、予約代行など『奥様ですか』『はい、そうです』で完結する手続きの多さに、これまで何度も驚かされてきました。
世間体に流されるといえばそれまでですが、『なんで結婚していないんですか』と質問をワンクッション、一生聞かれることが私には苦痛でたまらなかったのです。これをお読みになっている方の中にも、世間の『なぜ結婚していないんだろう』という視線にうんざりしている方が、いらっしゃるのではないでしょうか。わざわざ『趣味が忙しくて』『仕事に邁進していたらこの年になっちゃって』と、結婚しないそれっぽい言い訳を並べる自分にも、嫌悪感がつのりました。私と似た考えを持った経験がある方にとって、婚費や家事分担の一般的なリスクを知ってもなお結婚したいというのは、十分合理的だと思うのです。
とはいえ、結婚する相手を間違えると、不幸ばかりが増えてしまうのも事実。結婚は幸せを保証しませんが、自分を不幸にするパートナーを選べば、不幸は確約されたようなものでしょう。」
「なぜ結婚しないの?」という世間の視線を苦痛に思う人は少なくないようです。また、独身よりも「夫婦」で生きていくほうが何かと都合がいいという考え方もあるでしょう。結婚するというのは、ある意味、合理的な選択かもしれませんが、必ずしも幸せを約束するものではないことを覚えておきましょう。
「子供は欲しいけれど、結婚には意味がない」と考える女性もいる
子供が欲しいと願っている女性でも、結婚することに前向きになれない場合があるようです。『面白いほどよくわかる!「女」がわかる心理学』(齊藤勇)には、以下のような記述があります。
「一般的には、まず愛するパートナーがいて、その次にその人との子どもがほしいと思うものだと考えられています。しかし、最近は『パートナーはいらないけれど、子どもはほしい』という女性もめずらしくありません。その理由は、以下のような社会的背景が考えられます。
まず、女性が仕事をすることが当たり前になり、社会的地位が以前より高くなり、収入も多い女性が増えたことです。そのため、結婚対象となる男性への条件も厳しくなり『結婚はしたいけど、自分に見合う男性がいない』『妥協するくらいなら結婚しないほうが自由でいい』といった心理になるでしょう。このことから、パートナーを無理に求めない女性が増えつつあると考えられます。また、過去につき合った男性にひどい暴力を振るわれたり、ギャンブルや浮気などに苦しめられたりして男性を根本的に信じられなくなってしまった女性も、結婚には消極的になってしまいます。
しかし、一般的に女性は男性より親和欲求が強く、家族がほしいという気持ちはあるので、社会的に成功している女性や男性不信になっている女性が、結婚はせずにシングルマザーになるという道を選択するケースがあると考えられます。
また、男性と女性の夫婦に対する感覚の違いも理由のひとつに考えられます。
ある心理学の調査で、結婚している男女に『夫婦は他人だと思うか?』と聞いたところ、女性のほうが、夫婦は『他人』だと思う人が多いことがわかりました。一方、男性は結婚すれば夫婦は一心同体だと思う傾向にありました。
このことから、女性は結婚しても夫婦は別々の存在だと思っている人が多いのです。
自分で子どもを産み育てることができない男性に比べ、女性は自分で子どもを産み育てることができるので、必ずしもパートナーが必要だと思わないのかもしれません。」
社会的地位を得ていたり男性不信に陥った過去があったりすることから、結婚を望まない女性が増えているようです。こうした人の場合、自分で子供を産み育てることができれば、結婚するかどうかにさしたる意味はないと考えているのかもしれません。
<参考文献>
『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本:35歳からのナチュ婚のすすめ』(トイアンナ,金沢悦子,川崎貴子)
『面白いほどよくわかる!「女」がわかる心理学』(齊藤勇)
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