そもそも「だる絡み」とは
まずは、ぱっと見でもあまりいい印象を受けない「だる絡み」の意味と、だる絡みに似た意味を持つ「ウザ絡み」について見ていきましょう。
「だる絡み」の意味
「だる絡み」の意味は、「用もないのにくだらないことで話しかけたり、ちょっかいを出すこと」「相手をすることをだるいと感じる絡み方」です。
「絡む」という言葉は、本来、細かいものが巻き付くことや、言いがかりをつけて相手から離れないことを意味しており、あまり良い意味ではありません。「ヤンキーに絡まれた」といえば、「ヤンキーに因縁をつけられた」という意味になり、悪い意味で使われています。
しかし最近では、コミュニケーションを取ることを指して「絡む」と言うようになりました。「あの人すごい絡んでくる」といったときは、「あの人はよく話しかけてくる」という意味になり、悪い意味ばかりではありません。
「ウザ絡み」との違い
だる絡みと同じようなニュアンスで、「ウザ絡み」という言葉があります。「ウザい」が「邪魔、煩わしい」などを意味していますので、ウザ絡みは「相手を煩わせるような話題や口調で、鬱陶しいほど話しかけること」ということになります。だる絡みはくだらない内容で声をかけることなので、ウザ絡みの方が不快度では上になりますね。
だる絡みをしてしまう人の心理6選
こちらでは、だる絡みをする人の心理を解説します。
ウザ絡みと違って本人に悪気はなく、むしろ好意を持っている点がポイントです。
仲良くしたい
仲良くしたいお気に入りの相手にだる絡みをしてしまう人は、意外と多くいます。相手にしてほしい、たくさん話がしたいという気持ちが行動にあらわれ、だる絡みになってしまっているのです。
単にくだらない話題で話しかけているわけではありません。「仲良くなりたいからたくさん喋りたい」という気持ちでいるのですが、特に話題がないため、くだらない内容でのだる絡みになってしまうのです。
異性として気になっている
異性として気になっている相手にも、だる絡みをしがちです。前述のように、仲良くなりたい気持ちがあるためアグレッシブに話しかけますが、特に話題がないとだる絡みになってしまいます。
相手のことが気になって仕方がなくて必死で話しかける姿は、健気に感じるかもしれません。しかし、だる絡みばかりしていると、気になる異性に「あの人の相手をするのはだるい」と悪い印象を与えてしまいます。最悪、嫌われてしまう場合も…。
構ってほしい
構ってほしい、相手にしてほしいという気持ちから、ついだる絡みをしてしまう人もいます。こちらも好意のあらわれになりますが、相手にとっては迷惑でしかない場合もあるでしょう。
構ってほしいというのは、自分の都合です。相手の気持ちや都合を考えずにだる絡みばかりしてしまうと、鬱陶しいと思われてしまうことが多々あります。好意からの行動とはいえ、なんでも許されるわけではありませんよね。
酔っぱらっている
酔っぱらって気分が良くなってしまった時に、絡みたいように絡むとだる絡みになってしまいます。この時は、お酒が入って気が大きくなっていることと、お酒の席だから羽目を外してもいいだろうという気持ちになっています。
お酒が入ると、同じことを何度も言ったりしつこくなったり、絡み酒になったりすることもあるでしょう。しかし、だる絡みされる側としては「文句を言ったら余計面倒になりそう…」と我慢するしかありません。
仲良しだから甘えている
友達や同僚など仲が良い相手に対して、「だる絡みしても受け止めてもらえるだろう、大丈夫」と甘えた気持ちでだる絡みをする人もいます。また、だる絡みされる相手の状況や気持ちによっては、暇つぶしになったり楽しかったりして、だる絡みされていると感じない場合も。
しかし、忙しいときや余裕のないときは、いくら仲良しでもだる絡みするのは勘弁してほしいですよね。だる絡みしてくる相手と信頼関係があり、気の置けない仲の場合は、「ちょっと今相手できないんだ」などとハッキリ言ってしまっても良いでしょう。
可愛がっている相手だから
先輩や上司にだる絡みされると、邪険に扱えず困ってしまいますよね。先輩や上司がだる絡みをするのは、可愛がっている証拠なのです。可愛がっている相手のことは、つい構いたくなってしまいます。その気持ちがだる絡みになってあらわれているのです。
目上の人に可愛がられるのは嬉しいことですが、だる絡みをされると「ありがたいことだけど、正直ウザい…」と感じてしまいます。もちろん、先輩や上司に悪気はありません。
だる絡みしてくる人のあるある特徴6選
こちらでは、だる絡みをしてしまう人の特徴をご紹介します。
周りの人はもちろん、自分にも当てはまっているところがないか見てみましょう!
酒癖が悪い
だる絡みをする人の特徴として、酒癖が悪いことがあげられます。お酒を飲むと気が大きくなり、普段は言えないようなことを言い出したり、くだらない話が止まらなくなってしまうことも。元々は静かないい人なのに、お酒が入ると人が変わったように口数が増える人もいます。
お説教を始めたり、絡み酒になったりするような酔い方をする人は、周りからは一緒に飲みたくないと思われてしまうので、特に注意が必要です。
空気が読めない
だる絡みをされる側は「相手をするのがだるい、面倒くさい」と思っています。しかし、だる絡みをしている人はそのことに気づきません。つまり、空気が読めないということになります。空気が読めないため、絡まれている人がいくら「だるいなー、面倒だなー、気づいてくれないかなー!」と思っていても伝わらないのです。
わがまま
「あの人に絡みたい!」という自分の気持ちに正直に行動しているのも、だる絡みをする人の特徴です。相手の気を引きたい、たくさん話したいという好意からくる行動ですが、相手の気持ちを考えていません。そのため、だる絡みをする人はわがままだといえるでしょう。
「ダラダラと話したら、相手に迷惑ではないだろうか?」ということを考えずに、自分が話したい気持ちだけを優先した結果、だる絡みになっています。満足しているのもすっきりしているのも、だる絡みしている本人だけなのです。
距離感がうまくはかれない
人との距離感がやたらと近い人は、自分勝手に相手の興味のない話をしがちです。相手の話を聞かずに自分の話ばかりする傾向にあるため、だる絡みになってしまいます。
極端な人は、初対面の相手に自分の恋バナや武勇伝などをすることも。だる絡みをされる方は「そんな話されても困るんですけど…」と思ってもなかなか言い出せませんよね。そのため、話を聞いてくれていると勘違いして余計話が止まらなくなり、ますますだる絡みがひどくなってしまいます。
かまってちゃん
だる絡みをする人は、寂しがり屋の傾向にあります。1人でいることが寂しく、誰か一緒にいてほしい、かまってほしいという気持ちが強い「かまってちゃん」なのです。一緒にいてもらうために話を長引かせ、その結果、だる絡みになってしまいます。
聞いている方は、面倒でもなかなか話を切り上げることができません。話が終わってしまうと1人になってしまうため、だる絡みをする人が必死でくだらない話をして引き留めているからです。
素直になれない
素直に自分の気持ちを伝えることができない人も、だる絡みをしがちです。本当は言いたいことや伝えたいことがあるにもかかわらず、なかなか言い出せずにいます。そのため、だらだらと他の話をしてしまい、その結果、だる絡みになってしまいます。
このパターンの場合は、だる絡みをする人には珍しく自覚があります。「本当はこんなこと言いたいんじゃないのに」と思いながらも、なかなか本題に入れません。相手が迷惑そうにしていることも感じている場合が多いです。
これって実はだる絡み!みんなの体験談4選
こちらでは、どのような絡み方をするとだる絡みになってしまうのか、体験談をもとに見ていきましょう!
酔うとだる絡みしてくる会社の先輩
「普段は気のいい会社の先輩が、飲み会で酔っぱらうとやたら絡んでくる。可愛がってくれてるのは承知してるんだけど、相手するのがとにかくだるい。邪険にするわけにもいかないからたちが悪い。こういうのをだる絡みっていうんですかね」(25歳/男性/会社員)
この先輩は、お酒が入るとだる絡みをしてしまう典型的なタイプです。可愛がっている後輩を構いたい気持ちからくる行動だと思われますが、ほどほどにしておかないと、このようにウザがられてしまいます。
だる絡みがひどくなると、周りから敬遠されてしまいます。ひどい場合は「いじめているのでは」とみられることもあるので注意が必要です。
LINEでのだる絡みが面倒
「友達がめっちゃLINE送ってくる子です。気が向いたときは相手するんですけど、何もしてないからって暇なわけじゃなく、ぼんやりしたいときもあるじゃないですか?この前も、いつものように意味のないLINEが送られてきて、イラっとしたから『だる絡み乙w』って返信したら、本人はだる絡みと思ってなかったみたいで、すごい謝ってきました」(19歳/女性/大学生)
特に用事もないのにLINEやメールを送られて、延々とやり取りが続くのもだるいですよね。自分が何もしていなくて「返信をしないと…」と思ってしまう人は、だる絡みをされがちです。
だる絡みしている自覚がなかった…
「暇なとき、仲の良い友達に意味もなくLINEを送ったりしてました。忙しいなら返事くれないだろうし、相手をしてくれるってことは暇なんだろうな、くらいの軽い気持ちだったんですが、ある日『だる絡み乙w』って返信がきて…。私、だる絡みしちゃってたんだ!ってそこで気づきました」(23歳/女性/事務職)
こちらはだる絡みをしている自覚がないパターンです。だる絡みを指摘されると、人によっては「別に無理に返信してくれなくていいのに」とへそを曲げてしまうことも。相手にだる絡みを指摘されてしまった時は、仲が良いから指摘してくれているのだと思って素直に謝りましょう。
しつこい・くだらない・長い
「知り合いがしょっちゅう連絡してくる。『暇だよー』から始まって延々とどうでもいいことを…。無視してたら『おーい』ってLINEがきて、イライラしすぎて倒れそうになった。返信すると通話してくるし、電話に出たら出たで、興味ない話ばかり聞かされる。とにかくしつこい、長い、意味がない!『ブログでもやったら?』って嫌みを言っても通じない」(27歳/女性/販売)
ここまで来てしまうと、だる絡みを通り越してウザ絡みになっているといえますね。文字のやり取りならまだしも、通話だとだるさがアップしてしまいます。本当に用事のあるときも「まただる絡みだろう」と思われて、通話に出てもらえなくなってしまうので注意しましょう。
正直ウザい!だる絡みしてくる人への本音4選
こちらでは、だる絡みされる人たちの本音をご紹介します。
悪気がないのはわかるけど…
「会社の同期の子が、自分の作業がなくなると『ねえー、暇なんだけどー』って私の席までだる絡みしに来る。あなたは暇でも私は忙しいの!とはさすがに言えないから、適当に相手してる。
締め時間が本気でヤバいときは『今忙しいから!』って言えるんだけど…。悪気があって邪魔しに来てるわけじゃないのはわかってる。でもだるいものはだるい」(29歳/女性/営業事務)
だる絡みをしてくる側は時間に余裕があり、される側の都合を考えずにちょっかいを出してきます。だる絡みをしてくる人は何も考えていないため、される人が「忙しい」といえば引き下がります。しかし、他人を邪険に扱うことに罪悪感を感じる人は、なかなか言い出せません。
余裕がある時なら楽しい
「昔の同僚と職場が変わってからも連絡を取り合っていて、お互いにくだらないことをダラダラ話します。だる絡みをし合ってる仲、ということになるのかな?でも、だらだらLINEしたり通話したりするのはお互いに余裕があるときだけで、余裕がない時は『今日はちょっとごめん』って言い合えるし、時間があれば『今日はガッツリ聞くよ!』ってなります」(25歳/女性/派遣)
仲の良い友達や気心の知れた相手の場合、お互いにダラダラとくだらない雑談をする時間も多くありますよね。疲れている時はだるいと感じる話題でも、余裕があるときは楽しく話せます。
余裕がなく疲れているときはウザい
「仕事の繁忙期が終わったと同時に、体調を崩して寝込んでしまいました。その時に同僚がお見舞いに来てくれてありがたかったんですが、『寝てるだけじゃ暇だろ?』ってどうでもいい話をダラダラしはじめて、なかなか帰ってくれなくて…。疲れと体調不良とだる絡みのトリプルパンチで、正直めちゃくちゃウザかった!」(28歳/男性/営業)
こちらは、空気が読めないだる絡みのパターンです。相手に話を聞く余裕がないのに、おかまいなしでだる絡みをしています。このタイプは、悪気は一切ありませんが、自分のことしか考えていないところが特徴です。
ムカつくしウザいし面白くない
「ダル絡みしてくる友達がいて、私のコンプレックスや気にしてるところをめっちゃイジってくる。毎回冗談っぽく軽くキレて止めてるんだけど、本気で冗談だと思ってるみたいで、とにかくしつこくイジってくる。正直ムカつくしウザいし、まったく面白くない。周りに私がキレキャラみたいに思われ始めちゃったのも、かなり不愉快」(21歳/女性/学生)
相手をイジるつもりで、平気で相手のコンプレックスや嫌がる話題をダラダラと続ける人もいます。「冗談だから、悪気はないから」としつこくだる絡みをし、相手が傷ついたり不愉快な思いをしていることに全く気が付きません。
このバターンの場合は、いつか相手の堪忍袋の緒が切れて、縁を切られてしまう場合があります。相手が軽くキレて受け流すようであれば、その話題は避けるべきです。
だる絡みしてくる人への正しい対処法4選
ここでは、だる絡みやウザ絡みをされた際に、こちらのダメージを少なくするための対処法をご紹介します。
とにかく聞き流す
長々とどうでもいい話でだる絡みされたときの対処法は、とにかく聞き流すことです。相手の目を見ずに、適当に「そっかそっか、ふーん」で済ませてしまいましょう。相手によりますが、「聞いてる?」と言われたら「聞いてなーい」と言ってしまうのもひとつの手です。
しかし、だる絡みをしてくる人が、上司や先輩など目上の人の場合は、「聞いてないです」というわけにいきませんよね。目を合わせることを、失礼にならない程度の最小限にとどめ、なるべくシンプルな相槌で聞き流しましょう。
話を切り上げてしまう
だる絡みをされて困った時は、話を無理矢理切り上げてしまうという手段もあります。「今から出かけるから」「〇時までにこれを終わらせなきゃいけないんだ」など、適当に用事を作ると話を切り上げやすいでしょう。相手も「それなら仕方ない」と引き下がってくれます。
LINEの場合スタンプのみで返事をする
暇だからとLINEでだる絡みをしてくる相手には、スタンプのみで返事をすることが簡単でよいでしょう。メッセージを見て「まただる絡みか…」と感じたら、スタンプだけをポンと返せば、一応相手をしていることにはなります。それでもメッセージが送られてくるようなら、「今忙しい」「おやすみ」などのスタンプを送ってしまいましょう。
仲良くしたい相手なら我慢する
くだらない話を長々とされるだる絡みは、大変面倒なものです。しかし、だる絡みをしてくる人はあなたに好意を持っていて、「話したい、仲良くしたい」と思っていることがほとんど。あなたも相手と仲良くしたいと思っているなら、だる絡みをされても我慢しましょう。
「だるい、面倒くさい」と思っても、「この人は私のことを気に入ってくれてるんだ、話すことを嬉しいと思ってくれているんだ」と考えてみてください。仲良くしたい相手にそう思われていることは、嬉しいことですよね。だる絡みの相手をしてあげることで仲良くなれると思えば、気が楽になりますよ。
だる絡みをしないためのポイント4選
こちらでは、だる絡みをしないためのポイントをご紹介します。
手短に話す
くだらない話ではなく必要な用件だったとしても、ダラダラと説明したり、話が脱線してしまったりして話が長くなってしまうと、だる絡みになってしまいます。だる絡みになってしまわないように、用件は簡潔に、手短に話すように心がけましょう。
相手の様子を見ながら話す
だる絡みをしてしまう人は、空気を読まず、相手の都合を考えずにダラダラと話をします。話をするときは、相手の表情をしっかり見ましょう。言葉や態度に出さなくても、「相手をするのがだるい」と思っていれば表情に出るからです。
相手の反応をちゃんと見ていれば、だる絡みをせずに済みます。人にもよりますが、「だる絡みされてる…嫌だなあ」と思っている相手には、話している時に目が合わない、目が泳いでいる、相槌が上の空、などの様子が見られます。相手が嫌そうにしていると感じたら、「忙しいのにごめんね!」と一言告げて話を切り上げましょう。
暇だからと言って意味のないLINEをしない
自分が暇なときに「あの人は何してるかなー」と軽い気持ちでLINEを送り、だる絡みをしてしまう人もいます。相手も暇だとは限りませんし、暇でもひとりでぼんやりしたい気分かもしれません。相手には相手の都合と気持ちがあります。決して暇つぶしの道具にしてはいけませんよ。
必要以上に構うのをやめる
たとえ可愛がっている後輩や部下が相手でも、必要以上に構ったらだる絡みになってしまいます。仲良しの友達や、気になっている人が相手でも同じです。人にはそれぞれやることがあり、自分の時間を過ごしています。自分が構われたいからといって、相手も構われたいわけではありません。
相手が自分の時間を大切にしているときにだる絡みをしてしまうと、相手の中であなたの評価が下がってしまいます。みんながみんな寂しいと思っているわけではないことを、覚えておきましょう。
だる絡みをしないように気をつけよう!
現在は、学校や職場で顔を合わせるだけではなく、インターネットやSNSなど、人とつながるツールが充実しています。そのため、いつでも人とコミュニケーションを取ることができますが、逆に構われたくないときに延々とだる絡みやウザ絡みをされてしまうこともあります。
自分がだる絡みをしないように、また、だる絡みをされたときはうまくかわせるようにして、周りの人と円滑なコミュニケーションを取りましょう!
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!