そもそも「ハブる」ってどういうこと?
これらの表現を使ったことがある人はもちろん、使ったことがない人も「ハブる」「ハブられる」という言葉がどういう状況のことをいうのか大体のイメージはついていると思いますが、改めて「ハブる」の意味を確認していきましょう。
「ハブる」の意味
「ハブる」とは、小学生や中学生、高校生など、主に若い人たちに使われている表現で、誰かをのけものにしたり無視したりすることを指します。一言で簡単に言うと「仲間外れにすること」です。グループや集団の中で、ある特定の人物を仲間外れにし、疎外感を与えたり孤独感を与えたりします。
「あの子、ムカつくからハブっちゃおう」「あいつ、気持ち悪いからハブろうぜ」など、仲間うちで使うことが多い言葉だと言えるでしょう。
「ハブる」の語源
主に若い人たちをメインに使われることが多い「ハブる」という言葉ですが、その語源にはいくつかの説があります。
まず1つ目は、「省く」という言葉から生まれたという説です。仲間から省かれるという意味で「省く」と表現していたものが「ハブる」に変化したといいます。
それから2つ目は、「村八分」という言葉から転じたという説です。昔は、村の掟を守って村を存続させるために、秩序を脅かす存在を仲間外れにする村八分を行っていました。その「村八分」という言葉が変化して「ハブる」という表現になったという説もあるようです。
「ハブる」の類語
「ハブる」という言葉は、いわゆる若者言葉なので、大人世代は耳にしたことがあっても積極的には使ったことがない人も多いのではないでしょうか。「ハブる」と似た意味の言葉や表現がいくつかあるのでご紹介します。
まず、「ハブる」の語源にもあったように「村八分にする」という表現がひとつです。しかし、現在では村八分という風習自体が身近なものではなくなってきているので、耳慣れない人も多いかもしれませんね。
「ハブられる」と同じような表現としては、「干される」「無視される」「蚊帳の外に出される」「のけものにされる」などがあります。いずれも「仲間外れにされる」という意味で使われている言葉です。