食べるのが遅い人の特徴と原因｜食事のペースを早める改善法も紹介

友達や家族、恋人と食事をしている時、「自分だけ周りの人よりも食べるのが遅い」と感じたことはありませんか？誰といつ食事をしていても、食べるのが遅くなってしまう人がいます。それはなぜなのでしょうか。

中には、食べるのが遅いことで悩んでいる人もいるはずです。改善を望んでいるのなら、原因を特定して、自分にはどのような改善方法が合っているのかを知り、実践してみる必要があります。

今回は、食べるのが遅い人の特徴や原因などについて掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まずご紹介したいのが、食べるのが遅い人の特徴です。もちろん食べるのが遅い人全員に、これらの特徴すべてが当てはまるわけではありませんが、よくみられる特徴をいくつか挙げてみたので、自分がどれだけ当てはまるのかを確認してみてくださいね。周囲の人に「私ってこんな感じなの？」と聞いてみるのもおすすめです。

何事にもマイペース

周りの人の食事ペースが速いと、それに合わせて「早めに食べなければ」と考えてしまう人もいます。このようなタイプの人は、周囲に合わせる協調性が高いと言えるでしょう。その反対で、食べるペースが遅い人は何事にもマイペースだと言えます。

とはいえ、マイペースは悪いことではなく、周囲の人に自分のペースを乱されないということです。自分のペースで行動することができるため、ストレスが溜まりにくいのがメリットです。

食べることが好き

「食べられれば何でもいい」「時間がない」という理由で、食事を短時間で済ませてしまう人もいるでしょう。しかし、食事を済ませるのが早い人がいる一方で、食べることが好きな人もいるはずです。

食べることが好きな人は食事を毎回楽しんでいるため、自然とスピードが遅くなってしまうようです。1つ1つの料理を楽しみ、料理に入っている食材を味わいながらゆっくり食べ進めます。日常生活に欠かせないものですから、楽しみたいと考えるのは自然なことなのかもしれませんね。

上品さがある

上品な仕草が目立つ人は、家庭が裕福でマナーを常日頃から教えられている可能性が高いです。マナーを身につけている人は仕草がゆっくりとしており、上品さを感じさせます。上品なのは素晴らしいことですし、大人なら多少の上品さは身につけたいものですよね。

しかし、時と場合によってはその上品さが人をイライラさせる原因となります。特にファストフードなどで上品さを意識すると、周囲の人よりも格段に食事のスピードが落ちてしまうでしょう。

こだわりがある

何かに対してこだわりを持っている人は、食べるペースも遅くなることがあります。必ずしもこだわりと食事のペースが関係しているわけではありませんが、食事に対するこだわりを持っていると食べるのが遅くなることも多いです。

例えば、「料理に入っている調味料を当てたい」などと考えていると、味わって食べる必要があるので食事のペースが遅くなってしまいますよね。

周囲に食べるのが遅い人がいる人や、自分自身が食べるのが遅くて改善したいと考えている人は、原因や心理が気になっているはずです。そこでここからは、食べるのが遅い原因や、食べるのが遅い人の心理について詳しく掘り下げていきましょう。

自分の心理を深く知ることで、何か改善点が見つかるかもしれません。それに食べるのが遅い原因を特定できれば、「無理に改善しなくていいかも」と思えることもあるはずです。

食に興味があり味わっている

食事に対して興味がある人は、1つ1つを味わって食べています。そのため、「食べ物をかきこむ」ということができません。なので、早く食べなければいけない場面でも、周囲の人よりも遅く食べ終わることが多いです。

特に食べている時に食事に対する意見を言ったり、「美味しいね」と感想を述べながら食べることが多い人は、食に興味があるから食べるのが遅いのでしょう。

意識が他のことに向いている

普段の生活で、1つのことに集中できないと感じる場面はありませんか？意識が他のことに向いてしまうことが多い人は、食べるのも遅い傾向があります。食事に集中できていない理由は人によって違いますが、テレビを見ながら食べるとペースが遅くなる人が多いです。

意識が他のことに向いていて食べるのが遅いと感じる場合は、食べることに集中しましょう。ちょっと意識を変えるだけで、食べるスピードが早くなるかもしれません。

そもそもお腹が空いていない

食事を行う時間は、その人のライフスタイルによって様々です。朝食を食べる時間が十分にある人もいれば、朝は全く食べられない人もいます。まだおなかが空いていないのに、昼食や夕食を食べなければいけない時もあるでしょう。

そもそもお腹が空いていないと、箸が進まなくて食事のペースが遅くなることが多いです。この原因に当てはまるのか確認したい場合は、お腹が空ている時も食事が遅いのか確認するのがおすすめです。

緊張している

人は、緊張するような状況に陥ると、普段通りの行動ができなくなることがあります。例えば婚約者の両親と食事をする時や、慣れない職場で会社の人とランチを食べるときなどは、緊張していることが原因で食べるのが遅くなる可能性が高いです。緊張はずっと続くものではなく、次第に慣れていきます。

なので、初めのうちは慣れなくて食事が遅いかもしれませんが、数ヵ月もすればみんなと同じペースで食べられるようになるはずです。ただし、たまにしか会わない人が相手の場合は、毎回緊張してしまうかもしれません。

会話を楽しんでいる

誰かと食事をしている時、「楽しい！」と感じる人もいるはずです。食べるのが遅いことに悩んでいる人の多くは、食べることが苦痛になってしまうことも少なくありません。しかし、会話を楽しんでいるうえでペースが遅い人は、食事が嫌いではないようです。

なので、楽しそうに会話をしながら食事をしている場合は、ただ単に会話を楽しんでいるだけなのかもしれませんね。「改善したい」と強く思っていないのであれば、無理に食べるのが遅いことをやめなくてもいいのではないでしょうか。

食べ方が苦手

ある特定の食べ方が苦手な場合、食べるスピードに差が生じます。例えば、お箸が苦手な人の場合は、お箸で食べる時は遅いけれど、スプーンやフォークで食べる時は食事のスピードが早いです。

このように、使うアイテムによって遅い早いの差がある場合は、食べ方が苦手なのかもしれませんね。慣れれば食べるスピードを改善できますので、改善を望んでいるのなら、自分が苦手とする食べ方を特定して練習しましょう。

食べるのが遅い人の中には、「食べるのが遅いところが嫌だ…」「早く食べられるようになりたい…」と考えている人も多いはずです。しかし、食べるのが遅いことはそれほど悪いことなのでしょうか。もしかすると、悪いことだとは思っていない人もいるかもしれません。

なので、ここからは食べるのが遅いことが悪いのか、それとも良いことなのかについて掘り下げていきます。いろいろな意見を取り入れつつ、本当に改善するべきなのかを検討してみてくださいね。

食事に時間をかけた方が体に良い

食べるのが早い人と食べるのが遅い人を比べた時、後者の方が体にいいと言われています。なぜ食事に時間をかけた方が体にいいかというと、噛む回数や消化の時間が関係しているからです。食べるのが早いと噛む回数が減り、消化に時間がかかってしまいます。

逆に食べるのが遅いと噛む回数が増え、消化が早くなるでしょう。特に日本人はお肉などのタンパク質を消化しづらいと言われているため、細かく砕いてから飲み込むことで消化を助けることができます。

ゆっくり食べることがダイエットにも繋がる

人の脳には、食欲を抑制する「満腹中枢」と呼ばれる部分があります。満腹中枢が刺激されるとお腹いっぱいだと感じるため、食べるのをやめることに繫がるでしょう。しかし、中には満腹中枢が刺激されず、思っている以上に食べてしまう人がいるようです。

これは、満腹中枢が食事を始めてから20分ほど経たないと刺激されないことが関係しています。20分以内に食べ終わるとお腹がいっぱいだと感じないため、ごはんやおかずをおかわりしたくなるでしょう。逆に20分以上かけて食べれば、目の前の食事だけでお腹がいっぱいになり、ダイエットに繫がると言えます。

誰かと食事する場合は迷惑をかけることも

食べるのが遅いことはメリットも多いのですが、デメリットもあります。特に、大勢と食事をする時は周りの人に迷惑をかけてしまう可能性があるでしょう。コース料理ならテーブルの料理がなくなってから次の料理が運ばれますので、他の人を待たせてしまいますよね。

また、ラーメン屋さんや牛丼屋さんなど回転率の高い飲食店では、食べ終わったらすぐに出なければならない雰囲気があります。なので、早く食べ終わった方は相手が食べ終わるまで待たなければならず、気まずい思いをしてしまうかもしれません。

遅いと食事が冷めてしまう

温かい料理は、温かいまま食べるから美味しいものです。しかし、食べるのが遅い人は温かい料理が冷めてしまうことも少なくありません。麺類であれば伸びてしまって、最後の方は美味しさが半減してしまうと言えるでしょう。

なので、料理をおいしく食べたいと考えている人にとっては、ペースが遅いことはデメリットとなります。

出典：
NEWSポストセブン『肉食に合わない日本人の体質　無理に食べると腸内環境悪化も』
https://www.news-postseven.com/archives/20210101_1623520.html?DETAIL

糖尿病ネットワーク『よく噛めば食欲をコントロールできる　食事の満足感も高まる』
https://dm-net.co.jp/calendar/2013/021074.php

自分で「食べるのが遅い」と自覚している人は、できれば改善したいと考えているのではありませんか？しかし、改善しようと思っても、なかなか早く食べられないこともありますよね。それは、正しい改善方法を実践できていないからかもしれません。

ここからは、食べるのが遅いのを改善する方法を解説していきます。本当に直したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。きっと改善することができるはずです。

周りの人と同じペースで食べる

誰かと食事をする時は、あまりにも遅いと周囲に迷惑をかけてしまう可能性があります。なので、誰かと食事をする時は周りの人と同じペースで食べるのがおすすめです。周りと同じペースで食べるためには、同じ料理を注文するといいでしょう。

「どうしても同じペースで食べられない…」と感じる場合は、相手に話をしてもらうのがおすすめ。話をしている間は食べることができないため、相手の食事のペースを遅くすることができます。その間に食べ進めることで、同じペースで食べやすくなるはずです。

食事中は食べることだけに集中する

食事中、他のことに意識が集中してしまう人もいますよね。そんな人は食べることだけに集中してください。いろいろなことに興味を持つのは、決して悪いことではありません。しかし、食べるのが遅いのを改善したいのであれば、その場は我慢しましょう。

どうしても気になることがある場合は、食事が終わってから確認するようにしてください。そうすることで気になることに集中できますし、食事のペースも早くすることができるはずです。

残すことも1つの手

食べるのが遅い人の中には、量が多すぎると感じている人もいるはずです。そんな人は食べ物を残したくないからという理由で、最後までゆっくりと食べてしまっていることでしょう。その場合は料理を残してしまうのも1つの手です。

とはいえ、食事を残すのは勇気が要りますよね。残すのが気が引ける場合は、次に紹介するように、食べる量を減らすといいでしょう。そうすることで、ストレスなくみんなと食事を楽しめるようになるはずです。

食べる量を減らす

どう頑張っても、他の人よりも食べるスピードが遅くなってしまう人もいますよね。また、先述の通り、そもそも量が多すぎると感じている人もいるでしょう。そんな時は他の人と同じように食べるのではなく、少し量を減らしてみてはどうでしょうか。

あらかじめ食べる量を減らしておくことで、食べるのが遅くても他の人と同じくらいに食べ終わることができます。その後にお腹が空いてしまう場合は、小腹を膨らませてくれるものをちょっとずつつまむのがおすすめ。

人と食べる時だけ量を減らして、それ以外では自分のペースで食事を楽しめば、あまりストレスを感じないでしょう。

先ほど、食べるのが遅い人の特徴として様々なことをご紹介しました。それ以外にも、「食べるのが遅い人は仕事ができない」なんて噂もあるようです。社会人にとっては、「それって本当なの？」と疑問に思う噂ですよね。

なので、ここからは「食べるのが遅い人は仕事ができない」という噂を検証するために、食べるのが遅い人の仕事面での特徴を掘り下げていきます。食べるのが遅い人本人だけでなく、周囲に食べるのが遅い人がいる場合もぜひ参考にしてみてくださいね。

食べるのと同じく仕事もマイペース

食べるのが遅い人は、自分のペースで何事も行うことが多いです。この特徴は仕事でも表れることがあり、そんなマイペースな部分を見て「あいつは仕事ができない」と言う人もいます。これはただ単にマイペースというだけで、必ずしも仕事ができないことには繫がりません。

ただし、他の人よりも仕事のペースが遅いこともあります。あまりにも仕事のペースが遅すぎると「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまうこともあるので、自分のペースで仕事をする時は注意してくださいね。

争うのが嫌いで競争心がない

自分のペースで食事を行う人は、「早く食べなければいけない」という気持ちがありません。もともと争う気持ちがないため、他の人よりも仕事で成果をあげなければいけないという競争心もないです。したがって売り上げなどを争う仕事では、競争心がなければ結果が出ないこともあります。

そのため、競争心がない人は仕事ができないと言われてしまう場合も少なくありません。争うのが嫌いで「仕事ができない」と言われてしまう人は、自分で意識してペースを上げるのがおすすめです。そうすることで、競争をすることなく売り上げを上げることができるでしょう。

仕事の時間が減る

食事に時間を取られてしまうと、仕事の時間が減ってしまいますよね。他の人よりも仕事に取り組める時間が少なくなるため、仕事の進み具合も遅くなる傾向があります。

他の人よりも仕事のペースが早ければ問題ないのかもしれませんが、昼休みを長く取りすぎてしまわないよう注意してくださいね。休憩時間を取りすぎると周囲からの印象が悪くなり、仕事で行き詰ってしまった時に、誰も助けてくれないという状況に陥ってしまうかもしれません。

仕事が嫌い、さぼっている

食べるのが遅い人の中には、そもそも仕事が嫌いな人もいるでしょう。仕事が嫌いだと業務に乗り気になれず、手を抜いてしまうこともあります。その場面を他の人に見られてしまうと、「仕事ができない人」「使えない人」と思われることもあるでしょう。

さぼることは仕事ではあってはいけないことですし、周囲の人の迷惑になってしまうこともあります。仕事ができないと思われないようにするためにも、さぼらないことが大切です。

食べるのが遅いのは大人だけではありません。特に、子供は自分の気分によって行動を変えてしまいます。そのため、「お腹が空いていない」「食事に集中できない」などの理由で、なかなか食事を終えてくれないこともありますよね。

親としては早く食事を終えてほしい気持ちがあるはずなので、ここからは食べるのが遅い子供への対処法をご紹介します。食べるのが遅い子供がいる家庭は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

食事に集中できる環境にする

子供は特に、1つのことに集中することができません。食べることに集中できない理由としては、食事に集中できる環境が整っていないことが挙げられます。例えばテレビがついていたり、家族が歩き回っているなどの状況が、集中できない状況と言えるようです。

その場合は、食事に集中できる環境にしてみましょう。テレビは消して、必ず家族が食卓に座ってから食事を始められるようにします。

おやつを減らし空腹状態にする

大人でもお腹が空いていない状態では、食事する気にはなりませんよね。子供は特に自分の欲求に正直なため、お腹が空いていないとそもそもごはんを食べてくれないこともあります。その原因として挙げられるのがおやつです。

毎日おやつを食べていて食事が進まないのであれば、おやつの量が多すぎるのかもしれません。おやつは本来小腹を満たすもので、満腹になるまで食べるものではありません。そんな時は、一度おやつの量を減らして様子を見てみましょう。

怒らない

子供の中には、怒られると食事が嫌いになってしまう子もいるようです。なので、子供が食べるのが遅いから、他のことに集中してしまうからといって、怒らないようにしましょう。

子供がなかなか食べてくれないと洗い物ができず、他の家事もできなくなってしまいますよね。けれど、子供に対してはイライラした気持ちを見せず、他の対処法を取ってあげてください。

他の子どもとも食事する

兄弟がいない子供の中には、早く食べなければいけない状況がなく、周囲から「早く食べて」と言われることのない子もいるでしょう。そんな時は、他の子どもと食事をする機会を作ってみましょう。他の子の食べ方を見ることで、「早く食べなきゃ」と思ってくれるかもしれませんよね。

特に遊びたい盛りの子供には「食べてからみんなと遊んでね」と伝えておくと、食事に集中してくれます。他の子どもと食事をする機会はそれほど多くはありません。しかし、定期的に場を設けることで子供の意識を変えることができるはずです。

食べるのが遅いことは、それほど悪いことではありません。ダイエットに繫がる他、噛む回数を増やすことで消化を助けることができます。しかし、シチュエーションによっては周囲の人に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。

その場合は、ご紹介した内容を参考にして、早く食べられるようにしてみてくださいね。また、いきなり早く食べようとしても難しいですし体にも良くないため、常日頃から「遅くならないように」とだけを意識して食事してみるのもおすすめです。

食べるのが遅いという悩みを持っている人は、これまでストレスを感じてきたかもしれません。この記事を参考に、食事が楽しくなるよう工夫してみてくださいね。