ボカロの失恋ソングと歌詞まとめ【保存版】泣ける恋愛の歌が大集合！

ボカロの失恋ソングは、「歌詞に共感しやすい」「感動できる歌詞が多い」と評判です。今回はその秘密に迫ります。お気に入りの失恋ソングを見つけるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「ボカロ」という言葉は知っているけれど、そもそもボカロって何のこと？と疑問に思っている人もいるでしょう。そこでまずは、ボーカロイドとは何かについて詳しくご紹介しましょう。

歌を歌わせるソフトやキャラクターのこと

「VOCALOID（ボーカロイド、ボカロ）」とは、ヤマハが開発したコンピューターに歌を歌わせる技術のことです。そのソフトや、歌声のイメージごとに作成されたキャラクターなどを総称して、「ボーカロイド（ボカロ）」と呼ばれています。

歌詞やメロディーをコンピューターに入力するだけで人間の歌唱を表現でき、誰でも購入できることから、消費者がクリエイターになれる商品として人気を博しました。

ボーカロイドの種類

現在ボーカロイドには数十種類のキャラクターが存在し、外国語版のものを含めると100種類を超えると言われています。これだけ多くの種類があると、覚えるのも一苦労ですね。

まずは、有名キャラクターから覚えていきましょう。たくさんの楽曲を歌っているキャラクターは、「初音ミク」「鏡音リン」「鏡音レン」「GUMI」「巡音ルカ」「KAITO」などでしょうか。ぜひ、気に入った歌声を探してみてくださいね。

進化するボカロ

2000年にプロジェクトが始動してから、次々と進化を遂げるボカロ。今では、機械でありながら人の声と同じような歌声を表現できる商品も発売されています。また、iPhoneやiPadを用いて音楽制作が可能な商品も登場しています。

最近では、音楽バンドのライブのように、実際に3Dでボカロを体感できる「マジカルミライ」などのライブも盛り上がりを見せています。

歌い手も人気

「歌い手」とは、既存の曲やボカロの楽曲を歌った動画を動画サイトに挙げている人のことです。もともとはニコニコ動画で活躍していましたが、現在はYouTubeやツイキャスにも活動の場を広げているようです。

中には、歌ってみた動画から、本格的な歌手デビューを果たした歌い手さんもいます。ボカロの楽曲を好みの歌声を持った歌い手の声で聴けることも、ボカロの人気を高めている一つの理由かもしれません。

ボカロが爆発的な人気を誇っているのは、一体なぜなのでしょうか。ここでは、ボカロの魅力に迫っていきたいと思います。

型に縛られない

ボカロは機械で楽曲や歌声を演奏するため、通常の人間にはできないようなスピード感あふれるテンポやハイトーンボイスを可能にします。そのため、表現の幅が広く、型に縛られない楽曲を提供することができるのです。

人間にはできない高度なギミックが盛り込まれた演奏も、ボカロの大きな魅力の一つでしょう。

独特な世界観

ダークな歌詞や疾走感のあるメロディで表現されるボカロの独特な世界観も、人気の理由に違いありません。中でも早口の歌詞を中毒性のあるメロディにのせた楽曲に、どっぷりハマる人が後を絶たないのだとか。

PVも古風なものや外国が舞台のものなど、さまざまなテイストがあります。中にはおとぎ話をもとにした劇中歌のような楽曲もあり、他の作品にはない世界観を味わえるでしょう。

思いが込められた歌詞

ボカロの音声はあくまで機械が奏でるものであり、感情を表現することは難しいものです。だからこそ、逆にボカロでは、クリエイターが歌詞に込めた感情がよりストレートにリスナーに届きます。そのため、ボカロの歌詞は作りこまれたものが多く、解釈が難しいものもあるかもしれません。

その解釈を考えるのも楽しみのひとつかもしれませんね。

創造の結集

ボカロの楽曲にはさまざまなクリエイターが携わっています。作詞作曲をする人、PVの絵を描く人、その曲をカバーする歌い手など、さまざまな人が自分のもつ創造力や表現力を駆使して曲を作り上げているため、ボカロは爆発的に広まっているのではないでしょうか。

作品のどこに着目するかによって違った魅力を発見できるのも、ボカロが愛されるヒミツかもしれませんね。

大人気のボカロ曲ですが、中でも失恋ソングは「思わず共感して感動できる」と好む人が多いのだそうです。そこで、実際にボカロの失恋ソングのどんなところが魅力なのかをリサーチしてみました。

歌詞に思わず共感する

「失恋ソングって、聞いても別に…って感じだったんですけど、ボカロの失恋ソングは、わかるー！っていう歌詞が多くて、結構心をえぐられます（笑）」（10代/女性）

ボカロの失恋ソングは、失恋したときの切なく苦しい気持ちを率直に歌詞に盛り込んでいるため、失恋に悩む多くの人の心に響いているようです。一般のクリエイターが自分の経験や見聞きした体験をもとに歌詞を書いている楽曲が多いことも、共感しやすい理由のひとつかもしれません。

切なくて心に刺さる歌詞とメロディー

「最初は、耳に残るメロディーだなと思って何回も聴くようになって、後から歌詞を見て失恋ソングだったと知りました。歌詞がめちゃくちゃ切なくて、さらにドハマりしましたね」（20代/男性）

ボカロの魅力と言えば、何といっても耳に残るフレーズやメロディーですよね。メロディから入って、後から失恋ソングだったと知る人もいるのだそう。実はすごく切ない失恋ソングだったとわかった時は、余計に歌詞が心に刺さってしまうのかもしれませんね。

思い出して泣ける失恋ソング

「何気なく聴いてたら、昔付き合ってた彼氏とよくカラオケで歌っていた失恋ソングだった。当時はそうでもなかったけど、今になってグッと来た。ボカロの失恋ソングで泣くとは思わなかった」（20代/女性）

ボカロの楽曲はネット上に残るため、長く愛され続けています。自分の気持ちの変化によって聞いた時の印象が変わるのも、歌詞の解釈に幅があるボカロ失恋ソングならではの醍醐味かもしれませんね。

お互い一度は愛し合い、二人で楽しい日々を過ごしたけれど、何らかの理由で別れを決心することもあるでそう。そんな時に聴きたいボカロ失恋ソングを紹介します。別れを経験したことがある人なら、歌詞に共感すること間違いなしのオススメ曲をピックアップしました。

「Calc.」

「巡り会いも結局運命で　全ては筋書き通りだって」
「いつか君に捧げた歌　今じゃ哀しいだけの愛の歌」

ボカロファンなら必ず知っていると言っても過言ではない超有名失恋ソングです。出会いも別れもすべてが運命であったと考えれば、楽になれるかもしれないという歌詞は、別れた後も気持ちを割り切れない苦しさを綴っています。

君に捧げた歌が今ではただ哀しいだけというサビが、とても切ないですね。

「Just Be Friends」

「さよなら愛した人　ここまでだ　もう振り向かないで歩き出すんだ」
「It's time to say goodbye Just be friends」

付き合ってお互い愛し合っているのに、傷つけあい関係が苦しくなってしまい、別れを決心した男の子の心情を歌った失恋ソングです。どれだけ二人の時を重ねても、別れた後には何も残らないと悲しみを歌詞に表しながらも、前向きな言葉でサビを終えます。

英語歌詞で友達でいようと繰り返し歌っているところにも、グッときてしまいますよね。

「泣き虫カレシ」

「指先から零れ落ちていく　君の『好き』今はどこにあるの？」
「最後に告げたキモチ　じゃあね『ありがと』『ごめんね』」

泣き虫な彼氏とそれを慰める彼女の切ない恋の終わりを歌ったデュエット曲です。お互いのことがすごく好きで付き合っていたのに、将来の進路の違いからどうしても別れを決意しないといけない恋ってありますよね。

最後に別れを告げた彼女の「ありがとう」と、それを受け入れた彼氏の「ごめんね」が重なるフレーズに、思わず感動すること間違いなしです。

いかないで

「最終便　きみは乗る　ぼくを置いてって　はしりだす　ゆっくりと　地面がずれていく」
「泣いちゃだめ　泣いちゃだめ　でもホントは言いたいよ　『いかないで』」

最終便に乗ってどこか遠くへ行ってしまう彼女との帰り道を歩く彼氏の心情を歌った失恋ソングです。一見、遠距離カップルの歌ともとれますが、旅立つ彼女との別れの曲ともとれます。

「本当はいかないでと引き留めたい」という内容の歌詞が、胸に刺さりますよね。どこか和なテイストを感じさせる曲調が、さらに切なさを助長しているのかもしれません。

ずっと心に秘めたまま終わりを迎えてしまった恋に苦しんでいるときに聴きたい失恋ソングです。セキララに片思いの気持ちを綴った歌詞に、誰でも思わず切ない気持ちになってしまいそうですね。

「初めての恋が終わる時」

「はじめてのキスは涙の味がした」
「ありがとうサヨナラ　泣いたりしないから」

片思いの気持ちを抱えて、素直になれないままでいた少女の気持ちを歌った失恋ソングです。さらにこの少女は実は両想いでいたことに気づいたのに、一緒になれない切なさを歌っています。

はじめてのキスが別れのキスだったため、涙を味がしたという歌詞が感動を誘います。お互い好きかもしれなくても、自分の気持ちを抑えなければいけないってつらいですよね。

「天ノ弱」

「この両手から零れそうなほど　君に貰った愛はどこに捨てよう？」
「進む君と止まった僕の　縮まらない隙を何で埋めよう？」

思ったことと反対のことを言ってしまう天邪鬼（あまのじゃく）という性質があります。この曲は、素直になれない主人公が別れた恋人をひきずったまま、いつまでも進めないでいる状況を描いた失恋ソングです。

自分を置いて進んでしまった彼女への片思いの悲痛な叫びを、心地よいロックサウンドにのせた一曲です。思わずカラオケで歌いたくなる曲ですね。

「キリトリセン」

「それは昨日の朝まで僕の内側にあったのに　気がつけば今は目の前で転がっているんだ」　
「作られた偶然も信じた嘘も　諦めた瞬間に色を変えるの」

相手に伝えることもなく終わった恋心を、自分の中から切り取ってしまおうと歌った失恋ソングです。昨日までは確かにあった鮮やかな恋心が、諦めた瞬間に色を失ってしまったという歌詞に共感できる人も多いと思います。

苦しい失恋の気持ちが切り取り線で切り離すように捨てられたら、どんなに楽なことでしょうか。

「ツギハギスタッカート」

「君よ　いっそいっそ　いなくなれ　変わらない　このままなら」
「そっかそっか好きなのは　最初から僕だけ」

スタッカートをふんだんに使ったポップな曲調とは裏腹に、どうしようもなく切ない片思いの気持ちが歌詞に込められた失恋ソングです。片思いの状況がずっと続くって苦しいですよね。わからない相手の気持ちに悩んで、いっそ相手がいなくなってしまえば楽なのに…なんて思ってしまうこともあるのではないでしょうか。

付き合っていたけれどお互いの気持ちがすれ違って、そのことに気づいて以前との温度差を感じてしまった…なんて失恋をしたことのある人もいるかもしれません。そんな時にぜひ聞いて欲しい失恋ソングをご紹介します。

「シャルル」

「さよならはあなたから言った　それなのに頬を濡らしてしまうの」
「ほらね　僕等は変われない　そうだろう　互いのせいで今があるのに」

カラオケでも大人気のこの失恋ソング、街中でメロディを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。遠い将来の話までしていたのに、だんだんと心の距離が離れていき、最終的に別れを決意した二人を描いています。

サビの歌詞で、いがみ合って、譲り合って、許し合ってと、別れを決意するまでの二人の関係を綴っているのも胸を苦しくさせますね。

「からくりピエロ」

「君の中できっと僕は道化師なんでしょ」
「もうやめた　ここで君を待つのは　僕が壊れてしまうだけだ」

この曲は、一度は実を結んだ恋が、だんだんと壊れていっていることを認められない心情を歌った失恋ソングです。頭では理解しているのに信じたくなくて、相手を待ち続ける自分が道化師のようだと歌詞に綴られています。

好きで仕方ない相手の気持ちが自分に向いていない事実を受け入れることは、とてもつらいことですよね。

「弱虫モンブラン」

「ありったけの想いは　これだけの言葉に　愛したけど重いわ」
「本当だっていいと思いながら　『嘘であって』と願うのは」

本気で愛していた相手から、重いと言われて振られてしまった女の子の気持ちを描いた失恋ソングです。聴きやすいメロディとは対照的に歌詞の内容が衝撃的で、ボカロならではのダークな心情を綴っています。

明らかに温度差のある相手を、それでも好きで、許してしまう女の子の切ない気持ちがひしひしと伝わってくるようですね。

「繰り返し一粒」

「繰り返しの一粒消耗品扱い　こんなに踊らされて馬鹿みたい」
「散々遊んだその後は　捨てることすら忘れるんですか」

ボカロの失恋ソングには珍しく、ラップを含んだアップテンポな曲です。疾走感のあるメロディに綴られた歌詞には、本気で愛していた相手に弄ばれ、消耗品のように捨てられてしまった女の子の感情がセキララに描かれています。

踊らされて馬鹿みたいだと言いながらも、捨てることすら忘れるのかと嘆いている様子からは、まだ完全に未練を断ち切れていない複雑な思いが感じられますね。

ボカロの魅力の一つである独特の世界観にどっぷりハマれる曲の中には、叶わぬ禁断の恋を描いた悲しい失恋ソングがたくさんあります。許されない恋に悩んでいるときには、思わず共感できる歌詞があるかもしれませんよ。

「カンタレラ」

「焼け付くこの心　隠して近づいて」
「ありふれた恋心に　今罠を仕掛けて　僅かな隙間にも足跡残さないよ」

この曲は近世イタリアを舞台とし、ある貴族の禁断の兄妹愛を描いた失恋ソングです。カンタレラとは、昔よく使われていた毒薬の名前なんだそう。

実はこの曲には元となる実話が存在するという噂もあり、様々な解釈が挙げられています。気になる場合は、一度調べてみるといいでしょう。ボカロの世界観にハマってしまうこと間違いなしです。

「おおかみは赤ずきんに恋をした」

「『出会い』は終わりに続くシナリオ　だからわざと遠回りをした」
「これが恋だって言わないなら　言葉なんて、無くていい」

叶わぬ恋の王道と言える失恋ソングです。童話の赤ずきんにでてくる少女と狼が恋におちてしまうという話を描いています。お互いが、自分はなぜあかずきんなんだ？狼なんだ？と疑問を投げかける歌詞は、ロミオとジュリエットのような禁断の恋を思わせて切ないですよね。

好きになってはいけない相手を好きになってしまったときに聴けば、共感必至の失恋ソングです。

「magnet」

「繰り返したのはあの夢じゃなくて　紛れも無い現実の私達」
「抱き寄せて欲しい　確かめて欲しい　間違いなど無いんだと思わせて」

許されない恋に溺れていく二人を描いた人気のデュエット失恋ソングです。冒頭に流れるピアノの旋律が切なさを醸し出しており、色っぽい歌詞がクセになります。

夜明けが来ると不安になり泣いてしまう私を慰める相手も泣いていたという歌詞から、二人がいずれ恋が終わることを覚悟していることがわかりますね。

「秘蜜～黒の誓い～」

「求めたものは　笑顔の裏に隠された　禁断の果実」
「後悔さえ悔やむほど　君に溺れて堕ちていくだけ」

おとぎ話を読み聞かせるような語り口で悲しい禁断の恋を描いた失恋ソングです。結ばれるために婚約者を捨てた少女と悪魔と契約した堕天使の、許されなくとも幸せな恋を綴った歌詞。衝撃すぎる結末に思わず涙してしまうかもしれません。

ボカロの魅力である一つの劇を見ているようなPVも必見です。