そもそも「反骨精神」って何なの?
そこでまずは、反骨精神とはそもそもどういう意味なのかを説明します。
「反骨精神」の意味
「反骨精神」とは、権力や因習など自分より強大なものに歯向かって、正しいと思うことを貫き通そうとする気持ちのことです。
自分を信じて貫き通そうとする強い心を「気骨」といいますが、この気骨という言葉に「歯向かう」「立ち向かう」というニュアンスが加わったものが「反骨」です。
「反骨精神」の類語
「反骨精神」の類義語はたくさんあります。もっとも有名なものは「ハングリー精神」でしょう。自分の意思を貫き行動を起こすことを言います。
他に「不屈の魂」「負けん気」「抵抗」「逆境をバネにする」「のし上がる」なども、広い意味では類語に当たるでしょう。
「反骨精神」にはメリットもデメリットもある
反骨精神がある人は打たれ強く、ちょっとしたことでは諦めない不屈の精神を持っています。そのため人から信頼を集めやすく、自然とリーダー的な存在になりやすいというメリットがあります。
しかし、それと比例するように、自分の意見を決して曲げない頑固さが目立ちます。そのためか、人によっては周囲から距離をとられてしまうことも。このように、反骨精神にはメリットとデメリットがあります。
出典:weblio辞書『反骨精神の意味・解説 』
https://www.weblio.jp/content/%E5%8F%8D%E9%AA%A8%E7%B2%BE%E7%A5%9E
反骨精神がある人の特徴≪前編≫
自分の芯を持っている
反骨精神がある人は、自分の芯をしっかり持っています。周りの意見に流されることもなければ、自分の信念を曲げることもありません。すべての人の意見に耳を傾けたうえで、自分の考えを主張する傾向が強いです。
自己主張が強いだけと思われてしまいがちですが、ちゃんとした理由に基づいて意見しているのも反骨精神がある人の特徴だといえます。
権力者に媚びない
反骨精神がある人は自分の意見に絶対的な自信を持っているため、自分が正しいと思うことを堂々と主張し、自分が納得できるまで意見を曲げることはありません。たとえ相手が権力者や上司などの目上の人であっても関係ありません。
その頑固な態度のせいで、上層部から煙たがられることもしばしば。しかし本人は、自分の意見が正しいのであれば、いつかきっと理解してもらえるはずだと思っています。そのため、権力者が相手でも媚びることなく毅然とした態度で立ち向かうのです。
行動力がある
自己主張をしっかりするだけではありません。それに比例して行動を起こすのも、反骨精神がある人の傾向です。フットワークが軽く、自分の意見が正しいと思ったらなりふりかまわず行動を起こします。
その結果失敗したとしても心が折れることはなく、成功するまで努力し続けます。そんなあきらめない態度と自分の意見を貫き通す姿勢が、周囲からの信頼を集める要因となっているのはいうまでもありません。
負けず嫌い
とにかく負けず嫌いで、自分の意見が正しいことを証明するためならば少々の労力は惜しみません。そのパワフルさに周囲がついていけなくなることも多いです。また負けず嫌いは、仕事はもちろん、遊びにおいても同じように発揮されます。
たとえ楽しいレクリエーションであっても、負けることは自分のプライドが許しません。努力を惜しまず全力で取り組もうとするのも、反骨精神を持つ人によく見られる特徴です。
反骨精神がある人の特徴≪後編≫
自己主張ができる
自分の意見に絶対的な自信を持っていたとしても、周囲に主張できなければ意味がありません。思いつきで文句を言ったり反論したりするのではなく、ちゃんとして理屈にもとづいて意見を主張できる人は、反骨精神があると言えるでしょう。
周りの意見に流されず、目上の人にも媚びることなく、自分の考えを毅然とした態度で述べられる人は、周囲からも頼られる存在となりやすいです。
人目を気にしない
人目を気にしないというのも、反骨精神がある人の大きな特徴。他人からどう思われようと、自己主張をしっかりとするのです。
その結果、敵を作ることもありますが、そんなことを気にしないのも反骨精神がある人ならではの傾向です。
メンタルが強く少々のことでは折れない
メンタルが強いのも反骨精神がある人の特徴です。普通であれば落ち込んでしまうような失敗を犯しても、ミスを跳ね返す強靭な精神力を持っています。たとえ失敗したとしても、その失敗を糧にしてさらに努力をするのが反骨精神がある人の傾向です。
また、一度の失敗ではあきらめません。成功する可能性が残っている限り、何度でも挑戦する不屈の魂を持っています。あきらめが悪いという言い方もできますが、この何度でもトライする精神が大きな成功を掴みとる場合もあるのです。
正義感が強い
反骨精神がある人は正義感が強く、自分よりも弱い立場の人に優しく接します。その根底には、立場が上であっても下であっても関係ない、理不尽なことは許さない、という思いがあります。たとえ相手がどんな人であっても、自分がどんな立場であっても、他者をリスペクトすることを忘れないでしょう。
助けたところで社会的なメリットがない相手でも、きちんとした態度を取る。そんな人こそが反抗精神がある人といえるでしょう。
劣等感が強い人も多い
反骨精神が強い人は自己主張が激しく、自分の意見や信念を曲げませんが、その反面、劣等感が強い人も意外と多いです。一見すると自信家で、劣等感とは無縁のように思うかもしれませんが、自分に劣等感を持っているからこそ誰よりも努力を惜しまないという場合も。
自分は誰よりも劣っているから、周りよりも何倍も努力をしなければいけない!そんな思いから、持ち前の根性と負けん気の強さを武器に、血のにじむような努力を繰り返している人も少なくないようです。
反骨精神があることのメリット
精神力がとにかく強い
反骨精神がある人は挫折してもへこたれず、たとえ挫折せざるをえないとしても立ち止まらずに、その失敗を糧に次なるステージに挑む精神力の強さがあります。
そもそも反骨精神がある人は、ちょっとのことでは挫折しません。自分が納得できるまで挑み続ける強さと根気を持っています。よほどのことがない限り、途中であきらめることはありません。
たとえ挫折したとしても、すぐに気持ちを切り替えるポジティブさを持っています。反骨精神を持つことで、自然とメンタルが強くなるのです。
周囲から頼られやすい
反骨精神がある人は自分の意見をしっかり主張できるため、周囲から頼られる存在となりやすいです。基本的に、周りがどのように感じようと、どんな態度を示そうと、全く気にしません。そのため、いつのまにかリーダー的な存在になっていることが多いです。
重要な仕事を任されることが多かったり、友人からも特別な存在として一目置かれたりします。相談事や困りごとがあったら、あの人に相談すれば解決する、というイメージを持たれやすいのも特徴だといえるでしょう。
周りからの評価が高い
反骨精神が強い人は自分の意見をしっかり持っていて、何事も最後までやり遂げる真面目さとがんばり屋な一面があります。自分が納得するまで努力を惜しまないため、それだけで周囲から高く評価されます。
さらに、持ち前の意志の強さと、抜群の行動力が合わさることで、同僚や上司、友人や家族からの信頼は高くなる一方。周りからの評価をあげたいならば、反骨精神を養うことをおすすめします。
何事も最後までやり遂げられる
挫折知らずの反骨精神がある人は、一度始めたことは最後までやり遂げる粘り強さと、意志の強さを持ち合わせています。普通の人ならすぐに諦めてしまうような難題でも、反骨精神がある人は努力と持ち前の根気を武器にやり遂げるのです。
また、自分が納得するまでやり続けるというこだわりの強さも合わせ持っています。そのため、やり遂げた後に大きな達成感を得ることができるでしょう。その快感を求めてさらなる難題に挑む向上心も持っています。
反骨精神があることのデメリット
仕事で人と衝突しやすい
反骨精神がある人は、自分が正しいと思うとどんなことがあっても意見を貫き通そうとするため、何かと人と衝突する場面が増えます。特に仕事の場面になると、上司や同僚、時には得意先や取引先と衝突してしまうこともあります。
それが良い方向に働けばいいですが、場合によってはトラブルを引き起こしてしまうこともあります。また、あまりにも意見を曲げないため「面倒臭い人」というレッテルを貼られてしまい、職場で居心地が悪い思いをしてしまう可能性もあります。
感情的になりやすい
本人はそんなつもりは一切ないかもしれませんが、客観的に見ると、ストレートに物事を言う姿や、自分の意見を何がなんでも押し通そうとする態度は、感情的だと捉えられることもあります。
特に自分の意見を語る時、熱くなりやすい人が多いので、余計に感情的な人だと思われてしまうのかもしれません。また自己主張が強すぎるあまり、攻撃的な人と思われてしまう可能性もあります。反骨精神を発揮するときの言動次第では、こうしたデメリットが生じてしまう場合があるのです。
周囲から高圧的だと思われがち
思ったことをなんでもハッキリ言う人が多いため、人によっては「高圧的で怖い人」という印象を与えてしまうことも。特に、自分の意見をはっきり口にできない控えめな人や、気の弱い人からは、「苦手なタイプ」と思われてしまう可能性が高いです。
また、自分の意見をハッキリ言う態度を見て、「他人に意見を押し付ける鬱陶しい人」と思う人もいるかもしれません。本人はそんなつもりがないとしても、周囲からすればそのように見えてしまう可能性があるということです。
面倒臭い人というレッテルを貼られやすい
たとえどんなことであっても、おかしいと思ったことには口出しせずにいられないため、周囲から「融通のきかない面倒な人」「真面目すぎる堅苦しい人」と思われてしまうこともあります。
特に注意したいのが、長く職場に勤めているベテラン勢や、リーダー的な存在の人々です。このような人たちは古き良きしきたりを大切にする保守的な傾向があるため、反旗を翻されたり、今までのしきたりに反対意見を表明されることを嫌います。
「今まで問題なくやってきたのに、なぜ変える必要があるのか?」「自分たちがやってきたことを否定するのか?」と思われ、煙たがれることもめずらしくはありません。その結果、孤立してしまうこともあるでしょう。
反骨精神がある人をどう思う?男女の意見
男女それぞれの意見をまとめてみました。
頑張り屋な印象がある
「いつも頑張っていて、何事もあきらめない努力家っていう印象がある」(25歳/女性/会社員)
「いつも努力していて自分の意見をハッキリ言える同僚をとても尊敬しています。実際に頑張っていることが上司に認められて、同期の中で一番早く出世しました」(26歳/男性/営業職)
このように、反骨精神がある人は努力家という印象が強いようです。何事もあきらめずに、自分が持てる力をすべてだし、全力で取り組む姿に感銘を受ける人は少なくないでしょう。
負けを認めないので面倒くさい…
「反骨精神のある人は自分の意見を曲げないし、正論ばかりを熱く語るから、話していて疲れる。熱血すぎて面倒くさい」(29歳/男性/医療関係)
「意見が分かれた時、絶対に折れてくれないから面倒。長い付き合いだからもう諦めているけど、今まで何度も付き合いをやめたいと思ったことがある」(26歳/女性/美容関係)
反骨精神がある人特有の、自分の意見を曲げない芯の強さに疲れている人の意見も、意外に多く見られました。負けを認めるのがとにかく嫌いな反骨精神がある人は、自分が納得しない限り意見を変えることはありません。
その意志の強さが良い点でもありますが、何事にも屈しない芯の強さが災いして、喧嘩に発展してしまうこともあります。反骨精神がある人は、少しだけ自分の感情を抑えて会話するよう意識とよいかもしれませんね。
頼りになる存在
「絶対にブレないし、おかしいと思ったら上司や取引先が相手でも意見を言ってくれるから、頼りにしています」(30歳/女性/営業職)
「みんなから信頼されている上司は、部下の話もしっかり聞いてくれるし、上司に媚びることもないし、何かあったら絶対に守ってくれるし、まさに頼れるリーダーって感じです」(26歳/女性/会社員)
頼れるリーダー的な存在だと語る人も多かったです。反骨精神がある人全てに当てはまるわけではないでしょうが、多くの場合は周囲から頼られる存在、あるいはすでに頼られる役職についている傾向が強いようです。
これは、自分の意見を貫き通す意志の強さと、正義感の強さ、誰にも媚びない性格が大きく関係していると思われます。
努力家で尊敬する
「自分たちの知らないところで努力している印象。実際に仕事もできるし、物知りだし、同期や後輩はもちろん、先輩たちからも頼りにされる存在になっている」(24歳/男性/販売員)
「絶望的な状況でも、努力と根性で最後までやり遂げる人という印象。反骨精神がある人で挫折している人をあまり見たことがないし、途中で投げ出している人も見たことない」(28歳/男性/会社員)
自分の意見の正当性を証明するために努力を惜しまない姿に、尊敬の念を抱いている人も。特にビジネスシーンで、周囲の人があきらめかけている状況でも、一人黙々と努力をする姿に感動を覚えたというエピソードもありました。
努力家で真面目、自分の考えを信じて全力で頑張る姿は、周囲の人の心にも大きな影響を与えるようですね。
反骨精神がある人との付き合い方は?
そのため、いざ付き合うとなると面倒になってしまうことも。ここでは、反骨精神がある人との上手な付き合い方を紹介します。
自分の意見をストレートにぶつける
反骨精神がある人は、自分の意見をハッキリ口にします。そのため、気の弱い人はついつい自分の意見を押し殺して同意してしまいがち。しかし、それでは自分の意見を伝えることができずに苦しくなってしまいますよね。
そうならないために、反骨精神が強い人と接するときは、自分の意見をしっかり伝えるようにしましょう。対等な立場で接することで、反骨精神が強い人からも一目置かれる存在になるかもしれません。
部下の場合はリーダーに抜擢すると吉
反骨精神がある部下の扱いに悩んでいませんか?そこでおすすめしたい対処法が、その部下を思い切ってリーダーに抜擢することです。というのも、反骨精神がある人は、誰かに頼りにされたり周りから尊敬の眼差しで見られると、もっと努力するからです。
リーダーに抜擢されたら、誰よりも責任をまっとうしようとしますし、持ち前の芯の強さでチームを引っ張ってくれるはずです。反骨精神が旺盛すぎて部下としては扱いづらいとしても、逆に頼りになる存在として扱ってあげると、いい関係を築けるかもしれませんよ。
厄介だと感じたら距離を置く
反骨精神がある人は自己主張が強いので、一緒にいると疲れてしまうことも。中にはどう接すればいいのかわからずに、悩んでしまう人もいるのではないでしょうか?そんなときは無理をせず、少し距離を置いた状態で接するようにしましょう。
反骨精神がある人は、周囲の目を気にすることもないですし、たとえ周りから嫌われることになっても、自分の信念を曲げることはありません。そんな相手の性格を変えることは簡単ではありません。それならば、一定の距離を保って関係を維持する方が平和ですよ。
認めてあげると好印象を与えやすい
反骨精神がある人は、自分の意見に絶対的な自信を持っています。それと同時に、誰かに認められたいという承認欲求を無意識に秘めているのです。そのポイントを刺激してあげれば、相手に好印象を与えることもできるのです。
相手が考えを語っている時に耳を傾け、同意してあげるのもいいでしょうし、しっかり相槌をうってあげるだけでもいいでしょう。それだけで相手からの印象が格段に良くなります。反骨精神がある人と仲良くなりたいと思っているなら、ぜひチャレンジしてください。
反骨精神を養うにはどうすればいい?
憧れのあの人みたいな反骨精神を養うためにはどうすればいいのか?そんな疑問にお答えするべく、反骨精神の養い方をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
スポーツを始める
反骨精神を養うためにぜひとも挑戦したいのが、スポーツです。精神力を鍛えるには、肉体を鍛えるのがもっとも効果的。スポーツの中でもおすすめなのが、目標を立てやすい競技です。
「大会で勝つ」「タイムを上げる」などなど、目標に向かって頑張れるものがおすすめです。はじめは上手にできなくても、努力を重ねれば必ず実を結びます。コツは、自分が夢中になれるスポーツを見つけることです。諦めずにがんばれそうな競技を探してみてくださいね。
あえて高い目標を設定してみる
続いてチャレンジしたいのが、あえて高い目標を設定してみることです。通常であれば到底無理だと思えるような目標でも、努力を重ねればいつかは達成できます。長く努力し続けるコツは、すぐにクリアできそうな目標と、最終目標の2種類を決めておくことです。
例えば、「まずは1勝を目指して、いつかは大会で優勝する」「まずは初級、いずれは上級クラスに到達」など、手が届きそうな小さな目標と、現時点では高望みとも思える最終目標を設定してみましょう。一つ一つ着実にクリアしていけば、いつの間にか最終目標のクリアも現実的になるはずですよ。
孤立を恐れない
自分の意見を決して曲げず、周りに流されることなく生き続ける反骨精神がある人。そんな強い人になりたいのであれば、孤立することを恐れないようにしましょう。周りに流されないということは、孤立する可能性があるということです。
周りとは違う意見を主張するのですから、場合によっては嫌われてしまうかもしれません。反骨精神がある人は、それでも自分の意見を主張する強さを持っています。たとえ周りが敵に回ろうと、自分の意見を曲げない強い意思を持つように意識してください。
何事もくじけない
ちょっと嫌なことがあったり、心が折れるようなことがあったりすると、普通の人ならすぐに挫折してしまいます。しかし、反骨精神がある人はたとえ絶望的な状況であったとしても、決して諦めることはしません。
どうにかできないか、何かできることはないかと、最後の最後まで努力します。その何事にもくじけない強い心と、何度でも立ち上がる不屈の精神力を持つことが、反骨精神を養うのに必要です。くじけそうになった時、あきらめそうになった時、グッとこらえて努力を続けてみましょう。
自分の意思をはっきりと持つ
最後に意識してもらいたいのが、自分の意思をハッキリと持つことです。特に周りの意見に流されてしまいがちな人は、自分の意見や考えを何よりも大切にしてください。
自信がなくても、周りから反感を買ってしまう可能性があるとしても、自分の意見を主張するのはとても大切なことです。もし自分の意見が間違っていたら、素直に誤りを認めればいいだけなのです。
周りの意見を聞かずに、自分の主張だけを押し通すのはよくありませんが、いろいろな考え方に目を通した上で自分の意見をしっかり主張することは素晴らしいです。ぜひとも、自分に自信を持ってくださいね。
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