そもそも「ジュリメール」とは
実際に、ジュリメールを受け取った時、戸惑ってしまう男性も多いのではないでしょうか。どんな反応をすればいいかわからず、時には気持ちが引いてしまうこともありますよね。
今回は、そんなジュリメールについてご紹介します!ジュリメールの意味や特徴、反応の仕方などを、解説していきます。また、ジュリメールの対になるロミオメールにも触れていきますので、是非最後まで読んでみてください。
「ジュリメール」の意味や由来
「ジュリメール」の正式名称は、ジュリエットメール。その名前から予測される通り、かの有名なシェイクスピアの恋愛悲劇『ロミオとジュリエット』のジュリエットになぞらえたものです。
ロミオとジュリエットと言えば、様々な障壁の間で燃え上がる愛を成し遂げようとし、最後は悲しい結末で終わるというストーリーですよね。
劇中のジュリエットのように、叶わない恋に情熱が増し、相手への想いを深め、切ないまでの言葉を相手に贈ろうとします。これが、ジュリメールです。
しかし、一人で舞い上がり、周囲が見えないまでになっていることも事実。悲恋と言う世界観に溺れ切ってしまい、男性からすれば迷惑メールとしか思えないものもあるようです。
「ジュリメール」の言葉の使い方
ジュリメールに使われる言葉の多くは、抽象的で、現実世界とはかけ離れています。まるで、映画や漫画の中で使われそうな言葉が多いでしょう。ジュリメールを送る本人は、世界観に浸っているので、それを恥ずかしいとも思わず送ることができてしまいます。
しかし、あまりにもリアルとは縁のない言葉ばかりで、男性が一歩引いてしまうような言葉も使われるでしょう。
あまりにも現実世界を無視した言葉らを、病的と感じる男性も少なくはないかもしれませんね。そのため、ジュリメールが心に響くということは、滅多にないようです。
ジュリメールの特徴4選
別れた女性からのメールに戸惑う場合、ジュリメールの特徴を知っておくことで、対処法を考えることができるでしょう。ここで、ジュリメールに見られる特徴を4点、ご紹介していきます。
文章が詩的である
ジュリメールの特徴として、文章が詩的であることは外せないでしょう。感情を抽象的な言葉に置き換えて、ロマンチックなメールに仕上げようとしています。
例えば「あなたが振り向いてくれなくても、私の中の小さな蕾は、いつか花開く日をずっと待っています…」などのように、どことなく夢見がちに感じてしまうメールになっているはず。
「自分がどれだけ切ない恋をしているか」という意味をふんだんに込めたい女性は、特に詩的なメールに仕上げていると言えます。
自分の気分が盛り上がっている時にそういったメールを送れば、「男性側も同じように盛り上がるはず」と考えているのかもしれませんね。
自己中心的な文面
別れた女性からくるメールを読んで「自分勝手な人だ」と感じたことはありませんか?それは、ジュリメールの特徴の1つでもあります。そもそも、ジュリメールを送る女性は、自分の気持ちを伝えることに夢中なので、相手の気持ちまでは考えていません。
そのため「あなたのことが恋し過ぎて夜も眠れません」といったメールを、深夜であっても平気で送ってしまうでしょう。この行動に「相手が寝ているかも知れない」という配慮はなありませんよね。
メールを打っている間に、どっぷり自分の世界に入り込んでしまっているので、相手の気持ちを考えることができないのです。
自分を卑下する内容
ジュリメールの中には、自分を卑下する内容も目立ちます。「自分はフラれてかわいそう」「私と彼が結ばれないのは私のせい」などのメッセージが目立ち、自分を卑下してまるで悲劇のヒロイン状態になってしまうのです。
さらには「どうせ私が悪いんでしょ」と一方的に卑屈になる部分もあるので、男性側からしたら鬱陶しいと感じるでしょう。ジュリメールが煙たがられるのは、卑屈になり、卑下する言葉が目立つせいなのかもしれません。
連続的なメール
ジュリメールを送る女性は、その時の感情をその場で解消したいと考えています。なので、自分が送ったメールに対しての返信が遅いことも我慢できないようです。数分待っても返事がなければ、すぐに次のジュリメールを送信するでしょう。
ジュリメールを送る女性の中で、男性のことはロミオの立場であると認識しているのかもしれません。そのため、自分と同じテンションなはずだという思い込みが生じます。
完全な思い込みによって、世界観に浸ってしまっているので、気持ちが冷めやらないのでしょう。そして、男性にも同じだけのものを求めてしまうのです。
ジュリメールを送る女性の心理4選
女性の心理を読み誤ると、反応まで誤ってしまうことになります。ジュリメールに反応したら、泥沼になってしまった…。という事態を避けるためにも、ジュリメールを送る女性の心理は、きちんと把握しておきましょう。
好きな相手に忘れてほしくない
ジュリメールを送る女性は、自分の存在が相手の中から薄れてしまうことを恐れています。「自分はこんなにも好きなのに」という気持ちが強いほど、相手はそうではないと実感することが怖いのです。
そういった意味を込めて、ジュリメールに自分の想いを詰め込んで送ります。しかし、自分の存在主張になってしまっているので、相手の都合を考えず、ほとんど押し付けるだけのもの。
男性からしてみれば、「こっちはそんな気分じゃない」と言いたくなってしまうのも、仕方がないことなのかもしれません。
もう一度やり直したい
やけに詩的なジュリメールが届くのは、女性の中でもう一度やり直したいという心理があるから。付き合いたての頃のように、ロマンチックな気持ちを思い出してもらおうと、ジュリメールを詩的に仕上げているのかもしれません。
ですが、別れるだけの理由があって別れたわけですから、メールだけで情熱を取り戻すというのも難しいものですよね。一方的に燃え上がり、ヨリを戻したいと言う意味が込められていても、中途半端な対応はしないようにしましょう。
世界観に浸りたい
女性はいつまでもロマンチシズムに浸りたいもの。そして、幸せな恋ばかりでなく、悲恋のような切ない恋にもドラマチックさを感じるようです。ジュリエットのように、悲劇の主人公になりきって、その世界観に浸ろうとしているのかもしれません。
そういった女性は、あまり人の意見に聞く耳を持ちません。何を言っても、自分のメッセージを変えようとはしないでしょう。そして、本人の気が済むまで、ジュリメールを送ることになるのです。
同情してほしい
ジュリメールを送る女性には、「自分はかわいそうなのだ」という心理が根底にあるようです。そのため、相手に同情して欲しいがために、ジュリメールを送ってしまいます。自分を卑下する内容も目立ち、かわいそうアピールも多く含まれるでしょう。
そして、そういった意味合いのメッセージは、受け取る男性側でもピンと来やすいもの。「自分のことかわいそうだと思ってる」と、すぐに察しがつくでしょう。
しかし、それも状況や関係性によっては、男性を興ざめさせるもの。同情して欲しいのだろうとはわかっていても、なかなか同情する気にはなれないのが、実情のようです。
ジュリメールのメール例4選
「もしかしたら、今受け取っているメールはジュリメールかも?」というメールを見分けるためにも、ここでジュリメールのメール例を挙げていきます。対処法に繋げることもできるので、参考にしてみましょう。
例1「あなたしかいない」
「私にはあなたしかいないのに、どうしてあなたは私を見てくれないの?離れるなんて、本当は嫌だよ。寝ても覚めてもあなたのことしか考えられない。私にはあなたしか、いないの。だからお願いです。もう一度、私と手を取り合って、あの頃のように好きだと抱きしめて」
一心に愛情を向けていることを意味している、ジュリメールです。まっすぐに愛情を伝えてくれてはいるのですが、どうしても、自己陶酔に浸った独りよがりな言葉が目立ちます。
メールを作っている間に、気持ちが盛り上がってしまうケースでもあります。読んでいて、「ドラマじゃないんだから」とぼやいてしまいそうなメールの一例です。
例2「私のこと、どうして分かってくれないの?」
「あの時の私は、ただただあなたの気持ちが離れていくことが不安でした。大好きだから、愛しているから。素直になれなかったり、卑屈な態度をとってしまったり、でも、それも私なの。あなたなら分かってくれると思ってた…。私のこと、どうして分かってくれないの?私の胸の奥深くにある気持ちに、気付いて欲しい。あなたのことを愛しています。」
世界観に浸ると同時に、男性を責めるような言葉が目立つ、ジュリメールの一例です。こういったジュリメールは、まさに悲劇のヒロインになっている女性が送りやすいもの。相手をしてしまうと、どんどん加速する可能性があるので、気を付けましょう。
例3「本当にバカだったよね」
「ちょっとしたことで喧嘩して、ちょっとしたことで舞い上がって、どの時間も私には宝物で。なのに、そんな時間を自ら終わりにした…私って、本当にバカだったよね。こんなにも好きなのに。あなたと離れて、あなたの大切さがこんなに身にしみて。本当にバカ…。今からでも間に合うのなら、やり直して、あなたとのかけがえのない時間を愛していきたい…。」
自分を卑下する内容のジュリメールの一例です。自分が悪いと言うことで、相手に同情してもらおうと言う気持ちがあるのでしょう。ですが、注意して見てみると、自分の欲求を余すことなく書いています。
うっかり返事をしてしまいそうになるでしょうが、冷静な判断で、対応の仕方を考えていきましょう。
例4「切ないほどあなたが好き」
「人を好きになるって、言葉にする以上に凄いことだよね。別れて一週間…それでも、あなたのことが頭から離れない。思い出す度に、切なくなって胸が締め付けられます。泣けるほど、切ないほどにあなたが好きだって、今頃気付いても、遅いよね…。
あの頃の私が、もしも強がりを言っているのなら、教えてあげたい。こんなに切なくなる程の愛を教えてくれる人は、他にはいないんだよって。」
こちらは、完全な自己陶酔型のジュリメールですね。自分の中で出来上がった世界に浸り、相手の気持ちには、特に目を向けていない可能性があります。こういったジュリメールは、本人の気持ちが満足した時点で、終わる可能性が強いようです。
ジュリメールが来たときの対処法4選
そんな時、どう対処していいか分からない人は、ここでご紹介する対処法を参考にしてみましょう。
別れた女性との状況によって、適した対処法も変わって行きます。きちんと見極めた上で、対処法を選んでみてくださいね。
メールでなぐさめる
ジュリメールが届いて、悲観に暮れた内容であれば、慰めるという方法もあります。ですが、電話をかけてしまったり、実際に会う約束を取り付けたりせず、あくまでもメールで慰めるようにしましょう。
ジュリメールを送る女性の中には、男性からアクションがあるまで送り続ける人もいます。女性の気持ちを落ち着ける意味でも、メールで慰める対応は効果的です。
ただし、なぐさめる内容には充分気を付けましょう。相手の気持ちを汲もうとすると、女性は「気持ちに応えてくれる」と勘違いしてしまいます。慰めるのであれば、客観的な立場を忘れないようにしましょう。
徹底的に無視する
ジュリメールを迷惑と感じた時には、徹底的な無視が最善策の場合も。少しでも反応をすると、ジュリメールが過剰化してしまう可能性があります。ロマンチックな気分に浸ってしまう女性は、なかなか抜け出すこともできないので、相手をしない方がいいのかもしれません。
無視をしているのに、何度もジュリメールが届くという場合は、アドレスを変えたりして、ジュリメールが届かない措置をとります。メールが届かない時点で、女性は拒まれたと感じますが、それ以上ジュリメールを送ってくるようなことはないでしょう。
他人行儀に返す
世界観に浸っている女性に、自分が同じようなテンションではないことを気付かせたいのであれば、他人行儀に返すことが一番。例えば、「好き過ぎて、苦しくて切ない」といった内容にも「そうですか」と一言返すだけで、女性の気持ちも興ざめしてしまうでしょう。
気持ちが盛り上がっているところに、簡素な返事が一言だけでテンションが下がった…。という経験は誰しもがしているはず。自分と相手の温度差があるだけで、自分のテンションを保ち続けることはできないのです。
話題をすり替える
ジュリメールの相手をするのはよくない、それでも放置はできない…。という男性は、ジュリメールの話題をすり替えてみましょう。特に何も考える必要はなく、むしろ、脈絡のない話を突然振るくらいの方がいいのかもしれません。
話題をすり替えることで、女性は話が噛み合っていないことに気付くでしょう。そうすれば、ジュリメールを送る意味がないことにも気づくはず。
さらには、手応えがないことで女性側のモチベーションも下がっていきます。そうすれば、ジュリメールを送ると言う行為自体が無意味に感じていくのです。
ジュリメールの対になる「ロミオメール」の意味
気持ちを伝えたはずなのに、女性の反応が思ったのと違うという場合、もしかしたらロミオメールになってしまっている可能性があります。
ここで一度、ロミオメールについて知っていきましょう。
「ロミオメール」の意味や由来
ロミオメールのおおまかな意味としては、ジュリメールと同じで、別れた恋人へ想いを募らせたもの。別れを切り出した時などに、「君がいないと生きていけない」などと、やはりどことなく詩的な言葉で繋ごうとします。
もちろん、ロミオメールの由来も、ジュリメールと同じで、シェイクスピアのロミオとジュリエットから来ています。ジュリエットを切ないまでに求めるロミオの心情になりきり、ロマンチックな物言いや世界観から、抜け出せないでいるようですね。
「ロミオメール」の特徴
ロミオメールの意味を考えると、特徴的にも、ジュリメールと似たようなものを連想しますよね。しかし、自分を卑下したり、自分を憐れむ特徴の多いジュリメールに対して、ロミオメールは逆の部分があることも。
ロミオメール最大の特徴は、なんといっても、自分が女性を包み込んでいると思っているところ。「君がいないとダメなんだ」と縋る一方で、「待ってやってるんだから、素直になって戻ってこいよ」といった上から目線の内容も目立ちます。
「ロミオメール」で思い込みが強まる
彼女と別れたあとにロミオメールを送ることで、思い込みを強める男性もいます。別れたことに納得できず「なんでこんなことになっちゃったんだろう」と思っていても、ロミオメールを送るうちに「俺は悪くない」と自信がついてしまうのです。
例えば「ちゃんと話し合いたい」と最初は思っていても、段々と「自分は悪くないんじゃないか」という思い込みが始まります。そうすると、上から目線なロミオメールが多くなり「話を聞いてやるから戻ってこい」などと、完全に相手に非があるかのような物言いのメール文章になることも。
「ロミオメール」は恥ずかしい!?
ロミオメールを打つ男性の中には、自分に酔いしれている人もいるでしょう。ジュリメールと同じ様に、詩的に仕上げるのも、そのナルシズムが関係しています。ですが、それはあくまでも自己満足。
自分が酔いしれているロミオメールでも、受け取る女性は、引いてしまっている可能性もあります。男性が現実を直視していない、または、気取って見当はずれなことを言っているというだけでも、充分恥ずかしい要素になってしまうでしょう。
ロミオメールを送りたりくなったときの対策4選
自覚があってもなくても、ロミオメールを送ることは避けたいところ。そこで、ロミオメールを送ってしまいそうになるときに、事前に防ぐことのできる対策を覚えておきましょう。
ここでは、具体例として4つの対策方法を挙げていきます。参考にして、一度冷静な自分を取り戻していきましょう。
信頼できる人に相談する
ロミオメールを送りそうになっている時には、感情が昂ってしまっているもの。なので、気持ちを落ち着けるためにも、一度誰かに話を聞いてもらった方がいいかもしれません。
その時の相談相手は信頼できる人がベスト。よく知らない人に相談しても、状況などを把握していないせいで、自分の感情を吐き出し切ることが出来ません。
その点、信頼できる人であれば、自分のことをよく知ってくれているので、素直に感情を吐き出すことができるはずです。吐き出し切れば、冷静な気持ちを取り戻すことができるので、ロミオメールを送りつける心配も減りますね。
相手への気持ちを整理する
別れた女性にロミオメールを送ってしまうのは、まだまだ伝えたいことがあるからなのでしょう。感じるままに伝えるのではなく、相手への気持ちを整理してみると、独りよがりなロミオメールになることはありません。
相手への気持ちを整理するときには、自分の気持ちが主軸になっていないか、見直す必要があります。そして、思い込みがないかどうかも見直しましょう。押し付けがましい気持ちがある以上、ロミオメールになる危険性があるもの。
自分がどんな風に感じ、それをどんな言葉で伝えればいいのか、相手の気持ちに配慮することも必要なのです。
趣味や遊びを楽しむ
ロミオメールを送りたくなるくらい、相手のことで頭がいっぱいなら、強制的に気持ちを切り替えることもひとつの方法。没頭できる趣味や遊びを見つけて、思い切り楽しみましょう。
もともと、男性は自分の目標のために熱中できる気質を持っています。相手の女性にのめり込んでいる気持ちを、趣味などに向けるだけでいいのです。
そうして、趣味や遊びに没頭しているうちに、相手の女性のことは頭から離れます。気持ちがリセットされるので、自分がいかに固執していたかということにも気付けるでしょう。
新しい恋に目を向ける
ロミオメールには、情熱的で真っ直ぐな愛情がこもっていると信じる男性は、多くいます。ですが、相手はすでに別れた人。ロミオメールをもらっても「迷惑」と感じる女性がほとんどかもしれません。内容によっては、さらに気持ちが引いてしまうのです。
納得がいかない別れは、引きずってしまいがちですが、女性への未練を断ち切るために、新しい恋に目を向けてみましょう。そんな気分になれないという人でも、新しい出会いを探すだけで、過去の恋への未練を断ち切れます。
未練がなくなれば執着することもなくなり、別れた相手にロミオメールを送るようなことはなくなっていくでしょう。
女性の心理に目を向けてジュリメールを防ごう
そして生まれるのがジュリメールなのです。このジュリメールは、ほとんどが女性の自己満足であることが、今回の記事でわかりましたよね。メールの内容によっては、中途半端な対応が逆効果になることもわかったはずです。
ジュリメールを受け取った時に、自分が感じた気持ちがブレてはいけません。迷惑なら相手にしてはいけませんし、半端になぐさめても、ジュリメールが増える一方になるでしょう。
男性で言うロミオメールにも言えることですが、相手も同じように感じているとは限りません。別れたあとなら、尚更温度差は生まれるでしょう。現実に目を向けるためにも、雰囲気に飲まれず、線引きは忘れないようにしましょう!
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