部下を好きになったときの対処法は？恋愛に発展させる方法もご紹介！

上司と部下といえば、会社の人間関係の中でも特に距離が近いですよね。そのため、上司と部下が男女であれば、そこに恋愛感情が発生することもあるでしょう。

しかし、恋愛感情が生まれたからと言って、すぐに手を出してよいのかと言えば、そんなことはありません。そもそも上司と部下という関係ですし、自分や相手が既婚者の場合はもっと大きな問題が立ちはだかるのです。

ということで、この記事では部下を好きになった男性向けに、その恋愛感情と向き合う方法を解説します。アタックするにせよ、諦めるにせよ、後悔しない選択をしましょう。

上司が部下を好きになった場合、友人同士と違っていろんな問題が発生します。このリスクに目を向けずに感情のままに突き進むと、あとでとんでもないことになるかもしれません。ということで、まずは部下を好きになった際に考えるべきリスクを解説します。

落ち着いて本当の気持ちを確かめる

愛想がよくて頑張り屋な可愛い部下。そんな部下を持った男性上司は多かれ少なかれその部下に個人的な好感を抱くでしょう。

しかし、そこで一度立ち止まらなければなりません。それが女性として好きなのか、あるいは妹や娘のように好きなのかということです。

もし妹や娘のような可愛い存在として好きなのなら、それは恋愛感情ではありません。恋愛感情だと勘違いして突き進むと、いずれ「なんで俺はこんなことをしたんだろう…」と後悔することになります。

また、女性として好きなのだとしても、それが一時的なものなのか、本格的な恋なのかはよく考えなければなりません。ほんの一瞬の気の迷いが、今後あなたの職場環境に大きな影響を及ぼすかもしれないんです。

相手は独身か・不倫にならないか

仮に、あなたが部下に対して抱いている好きという気持ちが、異性としての好きであったとしましょう。この場合も、まだ考えるべきことがあります。

まず、部下は独身なのでしょうか。もしすでに結婚しているのであれば、絶対にアプローチをすべきではありません。不倫したとなれば大問題ですし、それはすぐに社内でも知れ渡ることでしょう。せっかく部下を持てる立場まで登ってきたのに、それが台無しになるおそれがあります。

一方、部下が独身だったとしても油断はできません。すでに彼氏がいる場合、特に婚約をしている場合は思いとどまる必要があります。日常の会話の中から、部下に彼氏がいるのかどうか探っておきましょう。

自分自身は独身か

相手が既婚者でないのはもちろんですが、当然あなた自身も既婚者であってはいけません。この場合も、部下を本気で好きになれば不倫と見なされます。

ちなみにですが、部下を好きになる男性の中には、既婚者も少なくありません。というより、既婚者だからこそ悩んでしまうのです。好きになってはいけないと思いながらも、好きという気持ちは簡単にはコントロールできませんよね。

しかし、コントロールできなければ自分の身を亡ぼすことになります。自分に大切な奥さんがいるのであれば、くれぐれも不倫に走らないようにしましょう。

部下を特別扱いしていると思われる

何人か部下がいる場合は、特に注意しなければなりません。その中の一人を好きになっても、ほかの部下と同様に扱わなければならないのです。

しかし、残念ながら、どれほどあなたが気をつけてもあなたが特定の部下に好意を寄せていると分かった時点で、えこひいきをしているように見えてしまいます。

実際には平等に扱っているつもりでも、人の目というのは客観的に物事を見ていないものです。「あの人は部下の○○さんがお気に入り」といううわさが広がった時点で、特別扱いしているというレッテルを貼られます。

この評価は、あなたの今後の会社における昇進などにも関わってくるでしょう。部下との恋愛を取るのか、社内での評価をとるのかという重大な問題と言えます。

セクハラになる可能性も

部下が笑顔を向けてくれたりすると、部下のほうもこちらを好きなのではないかと思ってしまいますよね。両思いなのだと思って、アプローチを考える人も多いでしょう。

しかし、実際にはそうとは限りません。あくまで部下は上司との関係を円滑にし、職場でうまく立ち振る舞うために笑顔を向けてくれているだけかもしれないのです。

それを恋愛感情だと勘違いしてアプローチすると、セクハラの類として解釈されるリスクがあります。実際には何も悪いことをやっていなくても、一度そういうイメージが定着するとなかなか払拭できないものです。慎重な姿勢を忘れないようにしましょう。

上司が部下を好きになるきっかけにはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な例を見てみましょう。

仕事のミスを慰めているうちに…

上司と部下という関係上、上司は部下のミスを目の当たりにすることがあります。そして、部下のモチベーションが低下しないよう、ケアをするのは上司の役目の一つでもありますよね。この時に、好きになることがあると言います。

確かに、男性上司からすると、自分の励ましで元気を出してくれる女性の部下の姿というのは、嬉しいものがありますよね。庇護欲とでも言えそうな、「自分が守ってやらなければ」という感情が芽生えるのです。

飲み会で可愛い一面を見て…

ギャップ萌えという言葉がありますが、普段とは違う一面が見える時は、大きな魅力が感じられますよね。たとえば、会社ではてきぱきと頑張っている部下が、飲み会でお酒に酔ってすぐに顔を真っ赤にする姿などを見たら、可愛いと感じる男性上司は少なくないでしょう。

仕事でも一緒にいて、飲み会のように社外でも一緒にいるとなると、お互いに色々な面が見えてくるものです。そうやって部下のさまざまな姿を知る中で、可愛いと思ってしまうのは無理のないことと言えるでしょう。

一生懸命頑張る姿を見て…

自分が部下であった時のことを思い出せばすぐにわかるとおり、部下は上司の前では頑張るものです。それは必ずしも仕事に対して前向きなわけではなく、できるだけ高い評価を得て昇進したいという気持ちが入っていることもあります。しかし、どんな理由であれ、頑張る姿というのは見る人を良い気分にさせるものです。

上司にとっては、自分が手塩にかけて育てた、あるいは育てている部下が一生懸命頑張っていれば、応援したくなるのが自然な心理ですよね。そうやって見ている内に愛着が芽生え、誰にも渡したくないといった気持ちになることもあります。

元気な姿を見て…

人間は必ず年を取りますし、年を取れば元気を失います。当然、上司は部下よりも年を取っているため、部下ほどバイタリティーがありません。そして、それは上司の奥さんも同じことです。上司と奥さんの間にある年の差にもよるでしょうが、大抵の場合、奥さんより部下のほうが若いでしょう。

そのため、元気な部下の姿を見ると、上司はとても新鮮な気持ちになることがあります。そこに奥さんとは違う魅力を見出してしまうのです。

もちろん、魅力的なのは素敵なことですし、魅力を感じるのも感じる人の勝手です。しかし、既婚者の場合はその気持ちを行動に移すのは不倫なので、思いとどまらなければなりませんね。

部下のことが可愛くて、好きで仕方ないという人もいるでしょう。その場合、上司はどうやって自分の心と向き合えばよいのでしょうか。ということで、次は好きという気持ちをコントロールする方法を紹介します。

思いを無かった事にする

好きという気持ちをなかったことにするなんて難しいかもしれませんね。しかし、冷静になって考えてみましょう。本当に、そこまでしてあなたは部下のことが好きなのでしょうか。

可愛い姿や一生懸命頑張っている姿を見て、魅力的だと感じることはあるでしょう。しかし、それは大抵の男性が感じるのです。異性の部下がそばにいれば、半数くらいの男性上司は部下が可愛くなります。

そんな、誰だって抱く感情に過ぎないものは、あなたにとってそんなに大切なのでしょうか。こうやって冷静に考えると、それほど大事でもないような気がしませんか？

別に恋愛感情を捨てたからと言って、部下がいなくなるわけではありません。「ちょっと気になっただけなんだ」と自分の中で納得し、好きという気持ちをなかったことにしましょう。

仕事に没頭する

当然ながら、職場は仕事をする場所であって、恋愛をする場所ではありません。真面目な人から見れば、職場で恋愛感情を抱く方がおかしいと思われてしまうでしょう。

そのため、部下への好きという気持ちは一旦そばに置いて、仕事に没頭するようにしましょう。いつもより仕事を多く抱えて自分を忙しくし、部下のことを考える余裕をなくすのも有効です。

ちなみに「忙しい」という漢字は心が亡くなると書きますが、これは「忘れる」と同じですよね。まさに、忙しさは何かを忘れるためにうってつけと言えます。

席替え可能なら席を離す

恋愛感情は、相手がそばにいればいるほど強くなると言われています。遠距離恋愛がうまくいかないのはそのためでしょう。

したがって、部下を好きという気持ちを忘れたいのであれば、距離を取るのが効果的です。具体的には、席替えなどをして部下があまり目に入らないようにしましょう。

もちろん、上司と部下という関係上、関わりを断ち切るのは困難です。しかし、顔を見る頻度を減らすだけでも効果はあります。意識的に距離を置くことで、好きという気持ちを忘れましょう。

現実を想像する

部下が可愛いという気持ちは、上司だからこそ抱くものです。対等な立場と、上司・部下という上下関係では、どうしても感じ方に差が生じてしまいます。

この点を踏まえて、交際に至った場合のことを考えてみましょう。交際は当然ながら、対等な立場で行わなければなりません。その時、あなたは部下のことをどう思うのでしょうか。

対等なので、部下としての可愛さはあまり感じられなくなるでしょう。年齢が違うと、必然的に話題が合わなくなります。一緒にデートに行って、果たして楽しいでしょうか。

こういうことを想像すると、それほど楽しいと感じないかもしれませんね。つまり、あなたが今抱いているのは、上司と部下だからこその感情と言えます。今のままが良いのなら、アプローチを諦められるはずです。

これまで紹介してきたことを踏まえても、部下が好きで仕方がないという男性上司もいるでしょう。では、本気で恋愛に発展させるためにはどうすれば良いのでしょうか。

部下が自分に好意を持っているか確かめる

先ほど少し触れたように、一見好意的に接してくれる部下でも、本当にあなたに好意を抱いているとは限りません。上司との関係を円滑にし、職場でうまく立ち回るために頑張っているだけかもしれないのです。

したがって、部下のことが好きで本格的にアプローチしたいのなら、部下があなたに好意を抱いているかどうかをはっきりさせる必要があります。

大前提として、現在部下に彼氏がいないことは確認しておきましょう。その上で、会話の中で部下があなたをどう思っているのか探ることが大切です。

積極的にサポートする

部下が上司を好きになる場合、頼りになるからという理由が挙がることが多いです。女性は男性に頼もしさを求めることが多いですが、上司と部下という関係上、頼もしさをアピールしやすいですよね。

そのため、部下の女性と本格的に恋愛をしたいのなら、積極的に頼もしさをアピールすることが大切です。困っているときに仕事をサポートしたり、部下が困らないようこっそりフォローしたりと、過剰な干渉にならない程度に助けてあげましょう。

もちろん、えこひいきはいけません。複数人の部下がいるのなら、平等にサポートしましょう。

休憩中にコミュニケーションを図る

上司と部下が仕事の連絡以外で積極的にコミュニケーションを取れるとしたら、休憩時間が主になるでしょう。もし部下が一人でいるのなら、その時に話しかけると〇。

ただし、恋愛感情があるとばれてはいけません。部下に引かれるおそれがあるうえ、周囲にあらぬ噂を広げられる危険性もあります。あくまでスマートに、大人の余裕をもって部下とコミュニケーションをとるつもりで話しかけましょう。

聞き役に回る

部下が積極的にしゃべりかけてくれる性格の場合は、聞き役に回るのが有効なアプローチとなります。「聞いているだけではアプローチにならないのでは？」と思われるかもしれませんが、それでよいのです。

よく喋る女性にとっては、同じくよく喋る男性よりも、聞き役に回る男性のほうが魅力的と言えます。特に、立場が上の上司がゆったりと耳を傾けてくれる存在だというのは、頼もしさが感じられるでしょう。

ここまでは好きになった部下への有効なアプローチ方法を紹介してきましたが、逆に「これはNG」というべき行動もあります。うっかりやってしまわないよう、しっかりチェックしておきましょう。

好きサインの出し過ぎは要注意！

これまで何度も触れたように、好きというサインを送ってはいけません。特に男性が注意したいのは、好きな部下を見つめることです。

男性は狩猟本能の名残なのか、ターゲットを目で追う傾向があります。これは恋愛においては、好きな人をじろじろと見てしまうことを意味します。しかし、見ていれば好きであることがばれるのは当然ですよね。

可愛い部下を見ていたいのは自然な心理ですが、ここはグッと我慢。仕事に集中して、余裕のある大人な態度をとりましょう。

いきなり2人きりでのお誘いは避ける

いきなりピンポイントで気になる部下だけを誘うと、高確率で好意がばれてしまいます。本人にばれるだけでも問題ですが、さらに本人が同僚に話してしまえば、すぐに噂になるでしょう。女性はそういったことを比較的安易に同僚や友人に喋る傾向があるため、充分に注意しなければなりません。

しかし、誘って親睦を深めなければ恋愛に発展することはありませんよね。そこで有効なのが、まずは複数人から誘うことです。他の部下や同僚も含めて、グループで楽しむようにしましょう。こうすれば、上司と部下が親睦を深めるだけの会ということになるため、好意がばれずに済みます。

私生活には口出ししない

部下と親睦を深めるため、休憩時間などに話しかけていると、話の内容が仕事だけでなく私生活に及ぶこともあるでしょう。たとえば、「休日はどんなことをして過ごしているの？」というのは、定番の質問ですよね。

その質問に部下が答えてくれた際、年上という立場だと、どうしても説教臭いコメントを口にしてしまうことがあります。特に生活がきちんとしている上司ほど、部下の生活に口出しをしたくなるでしょう。

しかし、部下からすれば職場の人に私生活の口出しをされるなんて苦痛でしかありません。場合によっては何らかのハラスメントだと思われることも…。あまり突っ込んだことを聞いたりコメントしたりしないようにしましょう。

部下に好きな人がいたら諦める

部下には、あなた以外に好きな人がいる可能性があります。たとえば、それは社内の同僚が相手ということもありえますよね。

ここで、つい嫉妬してしまう上司もいるでしょう。若い男性に負けるのかと思うと、悔しく感じられるのは自然な心理かもしれません。

しかし、だからと言って部下の恋を妨げたり、恋敵に該当する社員につらく当たったりするのは完全にNG。私情で周りへの態度を変えていたとなれば問題ですし、上司という立場を悪用しようものなら、問答無用でパワハラと見なされてしまうでしょう。

部下に好きな人がいたら、競うのはおすすめできません。余裕がないところを見せて幻滅される可能性もあります。ここは大人しく身を引いた方が賢明でしょう。

異性の部下を好きになったことがある男性は決して少なくありません。上司である以前に男性ですから、若い女性との接点が増えれば恋心も芽生えてしまうものです。

ということで、最後に紹介するのは部下を好きになったことがある人の体験談です！これを読んで、自分の場合はどうしたいのか考えてみてくださいね。

既婚者だったので思いを封じました…

「部下が可愛くて可愛くて仕方ないんです。結構べったりついてきますし、気配り上手ですし…。でも私は既婚者なんですよ。大切な家族がいる以上、諦めるしかないですよね…」(39歳/男性/出版)

どれほど部下が好きでも、既婚者である以上は諦めなければなりません。ここで歯止めがきかなければ、家族を不幸にすると同時に、自らの身を破滅させる可能性があるのです。充分先のことを考えて、行動を決めたいですね。

周囲にバレることなく交際しています

「両思いなのだと分かり、交際を始めることになりました。会社では普通に過ごして、外でこっそりお付き合いをしています」(34歳/男性/広告業)

上司と部下が付き合っていることが判明すると、会社での評価に影響します。そのため、会社にはばれないように、こっそり部下と付き合っているという男性もいるようですね。

告白して惨敗…

「絶対部下も僕のことを好きだろうと思ってアプローチしたんですが撃沈。結局職場に居づらくなって、転職することにしました…」(29歳/男性/保険)

女性は男性に比べると、本音が分かりづらい傾向にあります。好きだと思って告白しても、相手はこちらにまったく興味がないということも。

そして、失敗したら会社に居づらくなるのが社内恋愛の常です。リスクを理解して行動を決めましょう。

今のままで楽しい

「一時期は恋愛したいとも考えましたけど、いろいろ悩んだ結果、このままでいいかなと思うようになりました。上司として可愛い部下を見ているだけでも幸せなものですよ。毎日会社に行くのが楽しいんです」(42歳/男性/IT)

上司と部下という関係だからこそ楽しいのだと判断し、現状維持を目指した人もいます。一番リスクがなくて楽しい選択肢かもしれませんね。

部下を好きになった場合、独身かどうか、社内での評価はどうなるのかなど、いろんな問題が立ちはだかります。好きという気持ちだけで突っ走ることができる若い頃とは、いろいろと状況が違うのです。

だからこそ、一度立ち止まって冷静になることが大事。後悔しない選択をしてくださいね。