人は人、自分は自分と思って生きる方法|メリット&デメリットも紹介

人は人、自分は自分と思って生きる方法|メリット&デメリットも紹介

人は人、自分は自分だと思って生きる人を素敵だと感じても、なかなかそうなれないという人も少なくないでしょう。今回は、人は人だと思ってもそうなれない理由や「人は人、自分は自分」と考え生きるメリットやデメリット「人は人、自分は自分」と生きていく方法をご紹介します。


人は人、自分は自分…そう思って生きるには

「自分らしく生きる」と言っても、実際に自分らしく生きている人はどのくらいいるでしょうか。「人は人、自分は自分」と思いたくても、集団生活を送る以上、どこまで線引きをするべきなのかは悩むところでしょう。

しかし「人は人、自分は自分」だという姿勢で生きている人は一定数いるもので、そんな人を見ては「強い人だ」「かっこいい」「あんな風に生きてみたい」と思った経験がある人も多いのではないでしょうか?

今回は、「人は人、自分は自分」だと思いたくても思えない理由や、メリットやデメリットをふまえながら、「人は人、自分は自分」と気楽に生きる方法を探っていきましょう。自分らしく生きていきたいと思っている人はチェックしてみてください。

人は人だと思っていても他人の目が気になる理由

「人は人、自分は自分」だと思って気楽に生きるようにしようと思ったことはあるものの、結局できずじまいという人も少なくないでしょう。

なぜ、それほどまでに他人の目が気になるのかでしょうか?まずは、その理由を分析していきます!

批判されるのが怖い


「人は人、自分は自分」だと思うことそのものは素敵なことですが、集団生活をする上で、時に「協調性がない」「自分勝手」と捉えられてしまうことも珍しくありません。誰しも、他人に批判されながら生きたくはないですよね。

例えば、「自分はその場所には行きたくないけど、状況的に見て、相手に合わせておいたほうが良さそう」という考え方に押され、結局自分の気持ちとは逆の行動をしてしまうときは、批判されてでも自分を貫き通すか、相手に合わせて行動するのか、判断を迷ってしまうでしょう。

そのような時に、批判されることが怖くて他人の目を気にしてしまうという人が多いようです。

自分に自信がない


あなたは自分に自信がありますか?「はい、自分に自信あります!」「自分のことが大好きです!」という人は、あまりいないのではないでしょうか。

社会人にもなると、仕事やプライベートでの失敗が重なり、自信を無くしてしまうことも少なくありません。また、生まれ持った性格や育った環境によって、自尊心が持てない人もいます。

そのような人に「人は人、自分は自分だと思え」と言っても、すぐに実行できるわけではありません。自分の考えに自信が持てないままでは、人の目を気にしてしまう機会も多く、自分らしい生き方をするのは難しいでしょう。

このように、自分に自信が無いことが原因で自分らしく生きることができない人は、まず自分に自信を持てるようにしていきましょう。

心配性


何をするにもネガティブ思考が勝ってしまい、常に心配してばかりいる人もいます。自分の気持ちを大切にして生きたいと思っても、「もし、こうなったらどうしよう…」「こんなことを言ったら相手は怒るのでは…」といった感じで何をするにも不安になりがちに。

反対に、周囲の人から「こうしてほしい」「あなたもそう思うよね?」と言われると簡単に同調してしまう傾向があります。それは、自分で決めるよりも人に決められたことに従う方が不安な気持ちを感ずに済むためです。

それゆえに、このタイプの人は特に、「人は人、自分は自分」だという考え持つことが難しようです。

消極的で引っ込み思案


あなたの周囲に「人は人、自分は自分」だという姿勢で生きている人がいたら、あなたはどのような感情を抱くでしょうか。きっと「自分に自信を持っている」と思うはずです。逆に、消極的で引っ込み思案の人を見てどう思いますか?

おそらく、「自分に自信がなさそう」「自分の意志がなさそう」といった印象を受けるではないでしょうか?

そのことからもわかるように、消極的で引っ込み思案な人が、自分らしさを出して生きることは難しいと言えます。このタイプの人は、自分に自信を持てる何かを身につけ、少しずつ自分の意志を周囲に伝えていく必要があるでしょう。

「人は人、自分は自分」と思って生きるメリット

そもそも「人は人、自分は自分」だと思いながら生きることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

メリットとして考えられることをピックアップしていますので、一緒に確認していきましょう。

信用されやすくなる


人の心は文字のように目で見えるものではありません。実際のところ、相手がどう思っているかは分からないのです。しかし「人は人、自分は自分」というスタンスで生きている人はいつも偽りのない自分で周囲と接するため、逆に信用されやすいと言えるでしょう。

にこやかに話していても、陰口を言う人はたくさんいますが「人は人、自分は自分」というスタンスで生きている人は、常に本心で周囲と接していることが多いため、周囲からすると裏表が無くコミュニケーションを取りやすいと感じるようです。

自分から本音を伝えるからこそ、周囲も自分の意見を言いやすく、気を使わない間柄になれるのでしょう。

ストレスに感じることが減る


自分の気持ちを曲げてばかりでは、誰しも強烈なストレスを感じるものです。自分がやりたいこととは正反対のことをしなければならなかったりするのですから、当然のことだと言えるでしょう。

「なぜ自分ばかりが損をするの…?」「なぜやりたくもないことをしなければならないのか」と理不尽さに打ちのめされることも少なくないかもしれません。

しかし、「人は人、自分は自分」だと思って生きると、自分の意思を伝えられるようになっていきます。そのため、自分の行動が周囲の言動に左右されにくくなっていくのです。

自分のことを大事にできる


自分の望んでいないことをしたり、周囲に無理に合わせてばかりだと疲弊してしまいます。どんどん自分で自分を追い込んでしまうのですね。

自分のために人を犠牲にすることが良いというわけではありませんが、人のことを気にしすぎて自分を犠牲にばかりしているようでは良い人生を歩めるとは言えません。周囲との協調性が必要な時以外は、自分の意志や希望をはっきり伝える努力をしてください。

「人は人、自分は自分」だと思い、自分の意志や気持ちを尊重して生活していれば、自分のことを大事にできるようになるでしょう。

後悔しない


周囲の意見に合わせて生きている人は、失敗すると後悔し、「あの人の言うとおりにしなければ良かった」などと言っては他人のせいにすることが多いようです。しかし、他人のせいにしたところで、他人が責任を取ってくれるわけではありません。

一方、「人は人、自分は自分」という気持ちで生きていけば、自分で決めたということがわかっているので、うまくいかなくても後悔したり人のせいにすることは少なくなります。あなたが将来自分の人生に後悔する可能性が低くなるでしょう。

失敗するかどうかで人生の満足度があるわけではなく、自分の意志で生きているかどうかで人生の満足度は大きく変わると言えますね。

「人は人、自分は自分」と思って生きるデメリット

「人は人、自分は自分」と思って生きるメリットを追ってきましたが、もちろんデメリットも存在します。この項目では、「人は人、自分は自分」と思って生きることで生じるデメリットを見ていきましょう。

離れていく人もいる


自分の意志を貫く勇気と努力は大切です。しかし、それによって時に周囲を犠牲にすることもあるということを忘れてはいけません。あなたが強固な意志を貫くがゆえ、ついていけなくなって離れていく人も出てくる可能性を考えておきましょう。

あなたの生き方に、大切な家族がついてこれなくなるかもしれません。あなたの意志の強さゆえに大切な友人と離れてしまうかもしれません。あなたはそれと引き換えに、自分の意志を貫く覚悟はあるでしょうか。

あなたに同調してくれる人がいなくなる可能性も無くはないのです。「人は人、自分は自分」という生き方を貫くべきかどうか、今一度自問自答してみてください。

批判される可能性がある


「人は人、自分は自分」と気楽に生きるのは良いですが、周囲から「協調性がない」「輪を乱す」「自分勝手でやりづらい」と思われてしまう可能性は否定できません。集団生活の中で、自分を貫き通しすぎると、周囲が困惑してしまうことも多いのです。

周囲に批判されても自分を貫くのも良いですが、友人や家族ならともかく、チームで動いている職場で自分を貫くのはかなり難しいのが現実だと言えます。それでも「人は人、自分は自分」という考えの下で生きていきたいなら、その場合はある程度批判されることは覚悟しておきましょう。

自分の意志を曲げないなら批判を恐れないこと、批判されるのが嫌な場合は周囲に合わせるといったように、時には協調性も大切にすると良いでしょう。

間違っていても気づかない


誰にでも失敗はありますし、誰にでも間違いはあります。しかし、「人は人、自分は自分」と考えて生きるタイプの人は「自分は絶対に間違っていない」と思い込んでしまいがちです。

また、日ごろから自分の意志を通すことから、周囲に「間違っていると思うけど、言っても聞かなさそうだし言わないでおこう」と思われてしまう可能性が高いと言えるでしょう。こうなると、間違いに気づくチャンスはどんどん減ってしまうのです。

人の意見を取り入れるタイプは、一見、自分の意志がなさそうに見えますが、間違いにすぐ気づける、また、自分が思っていたものよりもっと良い方法を教えてもらいやすいというメリットがあると言えるでしょう。

助けてほしい時に困ることも


あなたが誰かに無理をお願いしたい時、徹底的に拒否する人と、引き受けてくれた人がいたとします。相手が困っているときに助けてあげたいと思うのはどちらかは、一目瞭然ですね。

「人は人、自分は自分」という気持ちで生きることは間違いではありませんが、やはり自分の意志を貫くということは、それに伴う責任も自分で引き受けなくてはなりません。

都合の良いところだけ自分の意志を貫き、立場が苦しくなったら周囲に助けてほしいと訴えても、誰も助けてくれないかもしれないということも知っておきましょう。

「人は人、自分は自分」と気楽に生きる方法【前編】

「人は人、自分は自分」と思うことのメリットやデメリットを見てきましたが、「人は人、自分は自分」と気楽に生きるためにはどのようなことをすればよいのでしょうか?

この項目で、「人は人、自分は自分」と気楽に生きる方法を一緒に見ていきましょう。

自分の長所を知る


「あなたの長所は?」という質問に答えられない人も多くいるようですが、この質問で「自分をどのくらい好きか」「どのくらい自分に自信を持って生きているか」が分かると言われています。

現時点で、自分の長所が見つけられないという人は、これを機会に自分の良さを探してみましょう。自分から見た自分の長所と、他人から見た自分の長所は違うかもしれないので、一度家族や友人に聞いてみるのも良い方法です。

例えば、自分では「暗い」と思っていたけど、周囲は「まじめ」ととらえてくれているかもしれません。また、自分は神経質だと思っていたけど、周囲は「几帳面できっちりしている」と答えてくれるかもしれません。まずは自分の長所をたくさん見つけ、自分に自信を持ちましょう。

他人と自分を比べない


「人は人、自分は自分」と思えない人の多くは、他人と自分を比較しながら物事の価値観を決めてしまいがち。美しい人を見ると「なぜ私は美しくないのだろう」、裕福な人を見ると「なぜ自分は裕福ではないのだろう」と、自分を卑下してしまう傾向があるようです。

しかし、世界には70億を超える人間がいるのです。どのような分野でも自分より優れている人がいるでしょう。にもかかわらず、他人と自分を比較していては、いつまでも劣等感を感じ続けることになってしまいます。

ありのままの自分を認め、自分に足りないと思うところは、自分にできる努力でカバーしていく、と考えるようにしてみてください。

出典:心理カウンセリング 空『劣等感を克服する方法』
https://counselling-sora.com/archives/7704

嫌なことは断る


集団生活をする上で、嫌なことは避けられませんよね。特に職場では、嫌なことでも引き受けなくてはならないことも多いでしょう。しかし、あまりにも理不尽な要求や嫌がらせを我慢する必要はないのです。

「これは自分のするべき仕事ではない」「この人は自分の失敗を私にかぶせようとしている」と感じた場合、我慢していると相手が調子づいて、行動がエスカレートしてしまう恐れもあります。嫌なこと、理不尽なことはしっかりと意志を伝えて断るようにしてください。

自分の意志をはっきり示すことが、自分を守ることになるのです。それを継続することで、ストレスが減り自分に自信を持てるようになるでしょう。

応援してくれる人を大切にする


「人は人、自分は自分」という意志で生きる人にも、理解して応援してくれる人はきっといるでしょう。そのような人を大切にするようにしてください。

家族でも親友でも、一人自分の味方がいれば安心しますね。万人から好かれる必要はありません。自分を理解してくれる人が一人でもいたら、その人を大切にし、自分を信じて生きていきましょう。

また、あなたを応援してくれる人は、あなたにとって信頼のできる人です。自分が迷ったときは、迷わず相談してみてください。その人の意見を取り入れながら、自信を持って生きていけば、あなたはより主体的に人生を歩めるでしょう。

「人は人、自分は自分」と気楽に生きる方法【後編】

「人は人、自分は自分」と気楽に生きる方法をいくつか見てきましたが、方法はまだまだ他にもあります!自分にできそうなやり方を、引き続き探していきましょう。

他人がどう思うかで判断しない


心配性の人は「こんなこと言ったら、相手はどう思うだろう」「悪く思われるくらいならやめておこう」などと消極的になってしまいがちです。しかし、このような考え方では「人は人、自分は自分」という気持ちで生きることはできません。

他人がどう思うかを基準に考えると、常に他人の機嫌や状況に振り回されてしまいます。大切なのは「自分がどう思い、どう感じるか」ということなのです。

他人がどう思うかを常に考えて生きてきた人は、思考を変え、自分がどう感じるかという基準で物事を判断していきましょう。

失敗を怖がらない


失敗を極度に恐れる人も、人は人、自分は自分という生き方ができていないと言えるでしょう。失敗を極度に恐れていると、自分の考えが正しいという確証が取れないことには行動できなくなってしまうためです。

また、周囲の意見に流された方が失敗しても他人のせいにできるため、自分の意志を押し殺してしまう傾向もあります。これでは自分の人生を歩めているとは言いがたいでしょう。

失敗は誰でもします。肝心なのは失敗した後に、その失敗を生かせるかどうかなのです。やってみたいことがあるなら、失敗を怖がらずにチャレンジしましょう。

なんでも人任せにしない


「人は人、自分は自分」という気持ちで生きるには、自分の選択を人任せにしないことが大切です。

人任せにしていると、失敗は少ないかもしれませんが、嫌なことが起こった時に他人のせいにしてしまいがち。そのため、後悔のない人生を送ることは難しいと言えるでしょう。

自分の意志を確立したければ、何をするにも「自分で決めたことだから、他人のせいじゃない!」と言い聞かせて、責任をもって行動してみてください。最初のうちは意識的に行う必要があるでしょうが、自然と「人は人、自分は自分」という考え方になっていくでしょう。

自分に自信を持てるように自分磨きをする


そもそも自分に自信がない人に、自信を持って生きろと言っても難しいでしょう。「人は人、自分は自分」という気持ちで気楽に生きることに憧れているのなら、まずは自分に自信を持てるようにすることが◎。

外見に自信がないなら、ファッションやメイクを勉強する、仕事への自信が無いなら資格を取ったり、先輩に指導してもらうなど、どんな努力でも良いのです。自分を磨いて、自分に自信をつければ、自分がどう生きていきたいのかが自然とわかるようになるでしょう。

人は人、自分に自信を持っていれば大丈夫!

「人は人、自分は自分」と思って生きるのは、デメリットをふまえても素敵な生き方だということが分かりましたね。大切なのは「自分を貫く」ことと、「場合によっては歩み寄る」ことのバランスなのです。

自分に自信を持ちつつ、周囲の状況を見ながら「人は人、自分は自分」と生きていける、かっこいい人を目指してください!

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Photo:All images by iStock

この記事のライター

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