夫婦喧嘩が子供の成長に影響するって本当?
日々の夫婦喧嘩の積み重ねは子供をつらい気持ちにさせ、成長を妨げる原因になる可能性があります。子供が健やかに成長するためにも、夫婦喧嘩についてよく考え、解決方法を見つけていくことが大切です。
本記事では、夫婦喧嘩が子供に与える影響や、子供の前で夫婦喧嘩してしまったときの対処法などについて紹介します。夫婦喧嘩によって子供がどんな影響を受けるのか把握し、仲の良い家庭を作れるようにしましょう。
子供の前で夫婦喧嘩をしたことはありますか?
子供の前で夫に殴られた!
「うちの夫は、喧嘩でヒートアップすると手が出ることがあります。子供が生まれれば直ると思ったんですが、全然直らず…。夫婦喧嘩をした時に子供の前で夫に殴られました。これ以上は夫婦関係を続けられないと思って、離婚を決意しました」(36歳/女性/事務職)
夫婦喧嘩で暴力を振るうのは、完全にDVです。目の前で母親が殴られているところを目撃した子供は、大きなショックを受けたと想像できます。まだ物心がついていない年齢だとしても、暴力のひどさは記憶に残る可能性が高いでしょう。
暴力を伴う夫婦喧嘩に発展しまった場合は、正常な夫婦関係を維持するのは難しいと考えられます。子供のために離婚を選ぶのは自然なことでしょう。
怒鳴りあっていたら子供が泣き出して…
「お互いに感情を抑えきれず、夫婦喧嘩で怒鳴り合うことがありました。そしたら急に子供が泣き出して…。そこで、子供のことを放置して自分たちの感情だけを優先していたと気付きました。すぐに子供に謝り、二人とも冷静になろうと反省しました」(33歳/男性/営業職)
夫婦喧嘩で頭に血が上ると、子供の存在が薄れてしまうことがあります。子供の目の前であるのにもかかわらず怒鳴り合い、どんどん怒りのボルテージが上がっていく場合もあるでしょう。しかし、怒鳴り合う両親を目撃した子供の心は大きく傷つきます。
怒鳴り合う姿を見て悲しくなり、子供が泣き出すのは仕方がないことです。子供に悲しい思いをさせないためにも、気をつけましょう。
子供の前では絶対に喧嘩はしない
「私たちは夫婦になる時に、子供の前では絶対に喧嘩しないことを決めました。感情的になりそうになっても、子供の前だから…とグッと堪えています。子供が寝た後に、夫に対して不満に感じたことを伝えて、お互いにストレスを溜めすぎないようにしています」(37歳/女性/マーケティング)
子供が産まれる前にルールを決めておくと、感情的になるのを抑えられる場合があります。お互いに喧嘩腰になったとしても、「子供の前だから」とストッパーがかかって怒鳴り合うのを防げるでしょう。
健全な家庭環境を作るためには、ある程度のルールも必要です。子供につらい思いをさせないため、こうした取り決めをする夫婦は少なくないと考えられます。
怒鳴り合うことはないけど子供に気づかれてる
「子供に良くないと思うので、喧嘩をしたとしても怒鳴り合うようなことはしません。けど、お互いにイライラしているので、明らかに普段とは態度が変わってしまいます。子供はそんな僕たちのことを敏感に察知しているのか、急に『喧嘩はやめて』と言われることはよくありますね」(31歳/男性/システムエンジニア)
怒鳴り合ったり暴力を振るったりといったことがなくても、夫婦喧嘩で険悪なムードになっていると子供は敏感に気付きます。毎日顔を合わせている両親だからこそ、いつもと雰囲気が違うとすぐに察知できるのでしょう。
両親の仲が悪くなっていることに胸を痛め、傷つく子供もいるので、喧嘩を気づかれない努力も必要です。
子供に悪影響を与える夫婦喧嘩とは?
暴力を振るう
暴力を振るう夫婦喧嘩は、子供に与える悪影響が大きいと言われています。大切な親が暴力を振るわれているところを目撃する精神的なショックは、計り知れません。暴力がトラウマになり、子供が心を閉ざしてしまう可能性もあります。
また、「喧嘩では暴力を振るって当たり前」という間違った考え方が植え付けられる原因にもなるでしょう。子供が成長した時に平気で暴力を振るう大人になる可能性は、ゼロとは言えません。
暴力は悪いものであることを両親が態度を持って示さなければ、子供への悪影響は避けられないです。暴力が当たり前だと思わせないように、注意してください。
コミュニケーションを取らない
暴力を振るうなどの派手な夫婦喧嘩をしなかったとしても、普段からコミュニケーションを取らなくなると、子供は両親の異変にすぐ気付きます。両親がお互いに口を聞かず目も合わせない状況に、子供は心を痛めるようになるでしょう。
子供の健全な成長のためには、円滑なコミュニケーションが欠かせません。両親が全く会話を交わさないのを目の当たりにすることで、子供のコミュニケーション能力の発達に影響を及ぼす場合があります。
また、「喧嘩をした時に自分の主張を通すためには、相手を無視し続ければ良い」と間違った教訓を得ることも。夫婦喧嘩をしたとしても、最低限のコミュニケーションを取った方が子供のためになります。
相手の悪口を吹き込む
どちらか一方が相手の悪口を子供に吹き込むのも、避けておきたいことです。親からもう片方の親の悪口を聞くのは、子供にとってつらいこと。今までは両親を信頼していたのに、悪口を吹き込まれた途端に「信用できない人なんだ」と思うきっかけになります。
また悪口を真に受けて、「お父さん(もしくはお母さん)はひどい人だ」と片方の親を憎む可能性も。両親の関係が悪化するだけでなく、子供と親の関係も悪くなります。
夫婦喧嘩をしてどんなに相手に腹を立てていても、子供に悪口を吹き込まないでください。夫婦の問題は夫婦間で解決し、子供に悪い影響を与えないことが重要です。
大きな声で怒鳴る
大きな怒鳴り声は、大人が思っている以上に子供を怖がらせます。家中に大声が響き渡り、子供が震えて暮らすような家庭は、端から見ても幸せではないことがわかりますよね。両親が大声で罵り合い、相手のことを罵倒する言葉を聞くうちに、子供のストレスはどんどん積み重なっていきます。
いつの日か、両親の怒鳴り声が自分に向けられていると感じるようになる可能性も否定できません。本人にそのつもりはなくても、夫婦喧嘩の怒鳴り声は子供を傷つけることにつながります。
どちらか一方が大きな声を出すと、相手も興奮して大きな声を出しやすくなるので、注意が必要です。夫婦喧嘩の時こそ冷静になるように意識して、大きな声は出さないでください。
子供に八つ当たりをする
夫婦喧嘩でイライラしていると、つい身近にいる人に当たってしまうことがあります。目の前に子供がいると、子供に対してつらい言葉をかけてしまう可能性は否定できません。
夫婦喧嘩でお互いに罵り合った後、「そんなところでボーッと立っていないで、勉強しなさい!」といったように子供を叱りつけるのは、完全な八つ当たりです。夫婦喧嘩に呆然として何も手につかない状態なのに、そのうえ勉強を押し付けられたら、精神的なストレスにもなります。
夫婦の問題は夫婦で解決することが大切。子供に八つ当たりしても何も解決しないと思わないと、子供への負担はどんどん大きくなります。
子供を味方につけようとする
「○○ちゃんはお母さん(もしくはお父さん)の味方だよね」と子供に声をかけ、味方につけようとするのも悪影響を与える場合があります。本当は平等に両親のことを愛しているのに、どちらか一方の味方につかなければならないのは、子供にとってつらいことです。
しかし、「味方になると言わなければ嫌われる」と思い、無理にどちらか一方の味方になることがあるでしょう。味方につかなかった方の親と距離を取り、険悪なムードが漂う結果になる可能性が高いです。
このように子供に無理強いすることで、夫婦間だけでなく親子間の関係も悪化していきます。
夫婦喧嘩が子供に与える影響(1)
情緒が不安定になる
夫婦喧嘩を目の当たりにした子供は、大きなストレスを感じるようになります。ストレスが蓄積されることで情緒が不安定になるのは、注意しておきたい点です。急に泣き出したり、怒り出したり、安定した精神状態を保ちにくくなります。
落ち着いた気持ちを保つためには、安定した家庭環境にすることが欠かせません。両親が夫婦喧嘩ばかりして心が休まらない日々が続けば、その分だけ情緒が不安定な人へと成長してしまいます。
大人になっても情緒が落ち着かず、社会生活を営むのが困難になる可能性も。夫婦喧嘩は、子供の心に大きな影響を与えることを意識しましょう。
トイレの失敗が増える
両親が喧嘩ばかりだと、子供は大きな不安を抱えるようになります。「お父さんとお母さんがこのまま仲が悪いままだったらどうしよう」「喧嘩ばかりで自分のことを全然見てくれない」など、いろいろな心配事や不安を覚えるでしょう。
心配事や不安が重なると、睡眠の質が落ちます。きちんと眠れなくなり、知らない間におねしょをしてしまうことも。もうおねしょをする年齢ではないのに頻繁におねしょをするのなら、子供の心に大きな不安が積み重なっているのかもしれない…と思うようにしてください。
また、トイレの失敗を叱ると、さらに精神的に不安定になっておねしょしやすくなる可能性があります。
言動を真似するようになる
子供は、親の言っていることや仕草を真似して成長していきます。子供にとって、親が自分の将来の姿なのだと言えるでしょう。そのため、夫婦喧嘩をした時の言動も真似するようになります。
例えば夫婦喧嘩の時に「バカ」「ダメ人間」といったように相手を否定するような言葉を言い続けていると、子供はそれを真似する確率が高いです。「親が言っているのだから、自分も言って良い」と勘違いしてしまいます。
相手を否定する言葉を友達や先生に放ち、ひんしゅくを買ってしまうこともあるので、注意が必要です。子供に真似してもらいたくない言動は、たとえ夫婦喧嘩中でもやめましょう。
自分の言いたいことを言えなくなる
夫婦喧嘩が続くと、子供の存在が薄れて話を聞くのを忘れてしまいがちです。また、夫婦喧嘩のイライラによって子供に八つ当たりをして、つらい思いをさせてしまうことがあるでしょう。
機嫌の悪い親を見ると、「今は話しかけてはいけない」と子供は思うものです。「話しかけて迷惑をかけたら、自分も怒られる」と恐怖を感じることもあります。そして、子供はどんどん自分の言いたいことを言えなくなる可能性が高いです。
子供とのコミュニケーションが希薄になり、いつの間にか親子間に溝ができてしまうことも。子供が自由に言いたいことを言える環境を作ることが大切です。
夫婦喧嘩が子供に与える影響(2)
怒鳴り声に対して異常に反応するようになる
大きな怒鳴り声は、子供にトラウマを残します。親が怒鳴り合っていた時に感じた恐怖が心に残り、怒鳴り声に対して異常な反応をするようになるでしょう。たとえ自分に向けられていない怒鳴り声だったとしても、恐怖を感じて平常心を失ったり、体が動かなくなったりといった悪影響が考えられます。
怒鳴り声への恐怖心が高まると、ドラマや映画などの怒鳴り声でさえも怖くなることも。フィクションだと分かっていても怒鳴り声への恐怖心を止められず、作品を楽しめなくなります。子供の日常生活に支障をきたす可能性が高いので、大きな怒鳴り声は出さないように努めてください。
自分のせいだと思い込む
常に夫婦喧嘩をしている状態が続くと、子供は「自分のせいで親は喧嘩しているんだ」と思い込むことがあります。これは、夫婦喧嘩の理由がわからないのが原因です。親は「子供には関係のないことだから」と夫婦喧嘩の理由を教えないことが多いですが、そうすると子供は勝手にいろいろな想像を膨らませます。
「自分が親の言うことを聞かないから喧嘩をしている」「自分が勉強のできない子だから親の仲が悪くなっている」など、自分に原因を見出して落ち込んでしまうでしょう。次第に自己肯定感が低くなり、自信のない人に育つ可能性が高まります。
眠りの質が落ちて成長の妨げになる
夢は、その人の精神状態を表すと考えられています。夫婦喧嘩を目の当たりにして不安を感じた子供は悪夢を見やすくなるとされているため、注意が必要です。悪夢によって睡眠の質が低下し、しっかり眠れなくなる日々が続きます。
眠りは、健全に成長するために必要不可欠なものです。良質な睡眠を取れないことで、子供の成長に悪影響が及ぼされます。身体的な悪影響だけでなく、学習能力などにも悪影響を与える場合があるでしょう。子供が気持ちよく眠れるように、親は最大限の配慮をすることが大切です。
人間不信に陥る
仲が良いと思っていた両親が喧嘩し、お互いの悪口を言い合っている様子を見ると、子供は人間不信に陥りやすくなると言われています。「人はみんな悪口を言うものだ」「もしかしたら、自分もどこかで悪口を言われているかも」といったように、親だけでなく周りの人に対してもマイナスなイメージを持つ可能性があるでしょう。
子供は、両親の様子を見て人間関係の育み方を学びます。本来ならローモデルとなるべき親が険悪な状態であると、子供は人間関係を作ることの大切さを学び損ねてしまう場合も。子供の心に人への不信感を植え付けないようにしてください。
夫婦が良いものだと思えなくなる
喧嘩ばかりの両親を見ていたら、「結婚しても幸せになれない」「夫婦は良いものではない」というイメージが強く残りやすくなります。通常であれば「好きな人と結婚して幸せになりたい」と思うはずが、「結婚は自分を不幸にするものだ」と勘違いする可能性が高いです。
結婚に対する希望を持てないのは、子供にとってつらいこと。好きな人ができたとしても、「自分と一緒になっても幸せにできないから、別れた方が良い」とネガティブな方向に考えてしまう場合があります。
夫婦喧嘩は子供の幸せを奪うものだと認識し、子供の心を守ることを最優先に考えてみてください。
もし子供の前で夫婦喧嘩をしてしまったら?
すぐに子供に謝る
夫婦喧嘩で感情的になり、怒鳴り合うような事態に発展してしまったら、すぐに子供に謝りましょう。子供は親が怒鳴り合う姿を見て恐怖を感じ、ストレスが溜まっているので、それをなだめることが大切です。
「ごめんね。怖かったよね」「もう怒鳴ったりしないから大丈夫だよ」といったように、優しい声をかけてください。それだけで、子供はホッと安心できます。できれば、「もう喧嘩は終わり」と夫婦が仲良くなったことを見せてあげると良いでしょう。
大切なのは子供の心配を取り除くことだと意識して対処していけば、トラウマが残りにくくなります。
子供の言葉に耳を傾ける
夫婦喧嘩で頭に血が上っていると、子供のことを忘れてしまうことが多くなります。子供の存在をないがしろにして、傷ついているのに気づかず放置してしまう場合もあるでしょう。そのため、子供の言葉に耳を傾けることも大切です。
子供の言葉に耳を傾ければ、「喧嘩はやめてほしい」「怒鳴らないでほしい」など、本心が聞こえてきます。夫婦喧嘩中だったとしても、子供の切実な思いを聞いてハッと我に返るのではないでしょうか。
どんなに相手と険悪なムードになったとしても、子供の声をきちんと聞いて傷つけないようにする配慮が必要です。
冷静になって怒りを落ち着かせる
夫婦喧嘩は、お互いがヒートアップするとどんどん悪化していきます。子供の前で夫婦喧嘩をしたとしても、小さな喧嘩で抑えれば喧嘩による悪影響は最小限になるでしょう。そのため、いったん冷静になることを意識してみてください。
相手に怒鳴りそうになったり、感情的な言葉を言いそうになったら、子供のことを思い出すのがおすすめです。すぐ近くにいる子供を怖がらせる結果になるとわかっていれば、大きな喧嘩に発展させるのを防げます。
その場は丸く収め、子供がいないところで改めて落ち着いて話し合う機会を設けるのがおすすめです。
喧嘩の原因をきちんと伝える
親の喧嘩の原因がわからないと、子供は自分のせいだと思い込むことがあります。思い込みを防ぐために、喧嘩の原因をきちんと伝えましょう。もし子供が理解できない原因であったとしても、噛み砕いた言葉で伝える努力をすることが大切です。
その上で、「喧嘩は子供のせいではない」ということを伝えてください。喧嘩が自分のせいではないと知るだけで、子供は少しでも安心できます。「夫婦喧嘩は子供には関係ない」と思いがちですが、家族である限りは子供にも大きな関係があることを忘れないようにしましょう。
夫婦のどちらも悪いことを伝える
喧嘩は、どちらにも悪いところがあるから起きるもの。そのため、子供に「お父さんとお母さんはどっちも悪かったんだよ」と、子供に伝えることを意識するのがおすすめです。どちらか一方だけを悪者にすると、子供と親の関係が悪化する可能性があります。
どちらも悪いと伝えた上で、「でも今はちゃんと悪いところがわかったから、仲直りができるよ」と子供を安心させる言葉をかけてください。悪いところを自分で認識し、直すことの大切さを子供に伝えられます。子供と向き合うことで、夫婦喧嘩による心の傷は言えていくでしょう。
夫婦喧嘩をしても本当は仲良しだと伝える
子供は夫婦喧嘩を見ると、「もうお父さんとお母さんは仲良しになれない」と不安を抱えるようになります。しかし、喧嘩をしたとしても関係修復が不可能になるわけではありません。お互いに言いたいことを言い合ってすっきりしたのであれば、子供に対してもそのことを伝えましょう。
「さっきはつい喧嘩してしまったけど、本当はお父さんとお母さんは仲良しなんだよ」と一言伝えるだけで、子供は不安から逃れられます。何も言わない状態だと、子供の不安はどんどん大きくなってしまう可能性が高いです。子供がホッとできる言葉をかけ、心配を取り除いてください。
育児中に夫婦喧嘩が起こりやすい理由
自分の時間が作れなくなるため
子供が小さいうちは、自分よりも子供のことを優先しなければならないことが多くなります。友達と遊びに行ったり、飲み行ったりといったことも減るでしょう。自分の時間が作れないことで、どんどんストレスが溜まりやすくなります。
どちらか一方が遊びに出かけることがあると、「自分はこんなに頑張って育児をしているのに、あの人だけ楽しんでずるい」といったように負の感情が湧き上がり、ストレスが爆発。大喧嘩へと発展していきます。
ストレスが溜まるのを防ぐために、それぞれバランスを取りながら自分の時間を作ることが重要です。
育児に対する考え方が違うため
育児方針に違いがあると、夫婦間に溝ができやすくなります。例えば一方が「小さいうちはたくさん遊んでのびのび育てたい」と思い、もう一方が「小さい頃から英才教育をして、お受験もさせたい」と思っている場合は、育児に対する考え方が全く違うと言えるでしょう。
お互いの主張が噛み合わないことで喧嘩に発展し、夫婦関係が悪化していきます。子供の幸せを願って育児のことを真剣に考えているのに、それが原因で喧嘩して夫婦関係が悪くなったら本末転倒です。子供が幸せに暮らせるように、お互いに譲歩し合いながら喧嘩を回避してください。
どちらか一方に負担が偏るため
どちらか一方に育児の負担が偏ると、ストレスが溜まっていきます。特に子供が小さい頃は24時間体制で面倒を見なければならず、精神的にも体力的にも追い詰められていくでしょう。夫婦で協力し合えていればバランスをとって休息を取れますが、相手が非協力的だと、そうはいきません。
「自分はこんなに頑張っているのに、あの人はすぐに怠けて休んでる」といったように相手に対する負の感情が蓄積して、喧嘩になります。育児は夫婦が協力して行うものだと意識することが大切です。協力しあっていれば、喧嘩が増えるのを防げます。
お互いに忙しくて思いやりを持てないため
育児や仕事に追われていると、忙しさのあまりお互いに思いやりを持てないことが多くなります。昔は「ありがとう」「ごめんね」と声をかけることができていたのに、忙しさのため言葉にするのを忘れていると、コミュニケーション不足が積み重なっていくでしょう。
思いやりを失うことでお互いに対する不満が重なり、喧嘩が起きやすい状態に。不仲な状態が長く続くと、子供に悪い影響を与えてしまいます。育児中に喧嘩が多くなったときは、お互いに思いやりを忘れていないか確認してみてください。
子供に悪影響を与える夫婦喧嘩を回避するには?
家以外の場所で話し合う
家の中で喧嘩ばかりしていると、常に険悪なムードが流れてしまいます。喧嘩を家の中に持ち込まず、他の場所で話し合うのがおすすめです。もし喧嘩の雰囲気が流れたら、いったんストップして「また後で話そう」と声をかけるようにしてください。
実家の両親などに子供の面倒を見てもらう時間を作り、家以外の場所で話し合うと良いでしょう。飲食店など、他の人の目がある場所なら感情的になって怒鳴り合う可能性は低いと考えられます。落ち着いて話し合うためにも、家以外の場所で話すことを意識することが大切です。
乱暴な言葉を使わないようにする
どんなに大きな喧嘩になったとしても、乱暴な言葉を使うのはNGです。「バカ」や「消えろ」などの乱暴な言葉は、子供の言葉遣いに悪影響を与えます。両親が喧嘩している時の言葉を子供が覚え、他の人に使う可能性があることを忘れないようにしましょう。
感情的になると、つい普段は使わない乱暴な言葉を使うことがありますが、子供のためを思ってグッと抑えることが大切です。相手を罵倒するのではなく、理解し合うための言葉を考えるようにしてください。言葉遣いを誤らなければ、子供の言葉の成長に悪影響を与えることはなくなります。
怒る前に冷静になって原因を考える
相手に対して怒った時点で、冷静さを失っていると考えられます。感情が優先されそうになったら、いったん立ち止まって落ち着くように意識するのがおすすめです。冷静になり、「自分はどうして怒っているのだろう」と原因を考えれば、感情的になって怒鳴り散らすのを防げます。
原因を明確にすることは、話し合いの場を持つきっかけにもなります。「○○が原因で嫌な気持ちになっているから、それを二人で解決したい」と、相手と協力して問題を解決できるようにしてください。冷静さを失わなければ、子供を傷つける喧嘩に発展することはなくなります。
相手への不満を溜めない
相手への不満を全く出さずに溜めていると、ある日突然爆発してしまいます。急に起こり出して相手を怒鳴り、冷静さを失うでしょう。不満を我慢して大きな喧嘩に発展させるより、不満を感じたら少しずつ相手に伝えるようにすることも大切です。
「この前の○○の発言は嫌だった」などと相手にきちんと伝えることで、「嫌な思いをさせていたんだ。これから気をつけよう」と自分の言動を見直してもらうきっかけにもなります。普段から夫婦で話す時間を設けていれば、大きな不満を抱えずに済むので、意識してみてください。
常に感謝を伝え合う
ちょっとしたことでも感謝の気持ちを伝え合っていると、夫婦間の信頼関係が強くなります。少し不満を感じていたとしても、「ありがとう」の一言で気持ちが収まることもあるでしょう。
感謝の気持ちを伝えるためには、「相手にやってもらって当たり前」という考えを持たないことが重要です。夫婦間であっても、相手に何かしてもらうのは当たり前のことではなく、感謝すべきことなのだと思ってください。そうすれば、自然と感謝の言葉が出てきます。
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