好意の返報性が成立する条件とは?

ここからは好意の返報性が成立する条件について詳しく見ていきます。これらの条件を満たしていないと、好意の返報性の効果は期待できません。逆効果になる可能性もあるので、成立する条件は事前にしっかりと確認しておきましょう。
最低限の関係ができている
最低限の関係ができていることは、好意の返報性が成立する最低限の条件です。名前も知らない相手に対して行為の返報性を実践しても効果は期待できません。
効果が期待できないどころか、迷惑と思われる可能性もあります。街ですれ違っただけの人に好意をほのめかされても対処方法に困るだけなのと同じです。
まずは顔と名前を覚えてもらい、雑談ができる程度にまで関係を発展させる必要があります。出会ってすぐの人に好意の返報性は成立しませんので、まずは最低限の関係を築く努力をしましょう。
相手に好意を受け止める余裕がある
最低限の関係ができていたとしても、相手の気持ちに余裕がなければ好意の返報性は成立しません。仕事が忙しいなどの理由で気持ちに余裕がない状態だと成立しないので注意しましょう。
たとえあなたに対して悪い感情を抱いていなかったとしても、状況によっては好意の返報性は成立しないのです。最低限の関係を築くのと同時に、相手が気持ちや環境に余裕があるかどうかもよく確かめましょう。
相手に嫌われていない
顔や名前を覚えられているなど最低限の関係を築けていたとしても、相手に嫌われていると好意の返報性は成立しません。
嫌いな相手からお土産をもらっても迷惑に思うだけですよね。嬉しいと思うよりもどう処分しようかと考えてしまいます。お礼に何かを返そうとも思わないでしょう。好きな気持ちを伝えられたとしても、好意を変えそうとは思いません。
職場など必ず顔を合わせなければならない環境だと、本心を見抜くのは難しいです。社交辞令で愛想よく接してくれたけど本当は嫌われていたなんてこともあるでしょう。
プライベートで会ってくれるかどうかなど、まずは相手に嫌われていないかどうかを確認してから好意の返報性を活用してみてください。
告白が必ず成功するという意味ではない
好意の返報性とは、好意を示されると好意で返したくなる現象のことです。ただしこの場合の好意とは告白のことではありません。
告白すればその気持ちに応えてくれる、すなわち告白が成功する法則という風にも受け取れる法則ですよね。しかし行為の返報性は、必ず告白が成功する法則ではないのです。
好意の返報性が成立する状態になったからといって告白しても、おそらく失敗します。好意の返報性とは態度や雰囲気などでさりげなく好きな気持ちを伝えていくことなので、焦らないように気を付けましょう。