そもそも「育ちがいい」とは?
まず、「育ちがいい」という言葉の意味や、育ちがいい人とはどのような人を指すのかということについてご説明します。
「育ちがいい」の意味
育ちがいいというのは、言葉の通り「きちんと育てられた」という意味です。もっと具体的に言うと、「幼少期から、言葉遣いやマナー、教養などが身につくよう育てられている」「人として社会に出たときに困らないよう教育されている」ということになります。
単に厳しくしつけられ教え込まれたというのではなく、温かい家庭の中で教育される中で自然と身についた、というのが大きな特徴です。
そのため、育ちがいい人は礼儀正しいというだけでなく、情緒も安定しており人間性が優れている人が多いと言えるでしょう。
育ちがいい人はモテる?
教養が豊かなだけでなく情緒も安定しているため、育ちがいい人は周りに対しても人当たりよく接することができます。誰とでも分け隔てなく関わる優しさがありますので、当然多くの人から好意を持たれるでしょう。
さらに育ちのよさが外見にまで表れるため、人に与える第一印象も非常によく、嫌でもモテてしまうのです。
お金持ち=育ちがいい、は間違い?
よく、育ちがいい人の家庭は裕福であると捉えられることがあります。確かに、経済的に余裕がある方が、子どもに教養を身につけさせたり高級レストランでマナーを教えたりする機会にも恵まれるでしょう。
ですが、必ずしもお金持ちでなければ育ちがいい人にならないというわけではありません。ごく一般的な家庭でも、育ちがいい人はたくさんいるのです。
家庭環境が大きく影響している
経済的な面もまったく関係ないというわけではありませんが、それよりも重要なのは、温かく健全な家庭で育てられるということです。
親がお金持ちでも子どもを放ったらかしにしたり逆に過干渉だったりすれば、子どもはまっすぐに育つことはできません。
温かいまなざしで子どもの求める愛情を無条件に注ぎ、その中で必要なしつけを行う親の元で育てば、自然と育ちがいい人になります。
育ちがいい人の特徴《女性編1》
育ちがいい人は男女ともにいます。まずは、育ちがいい女性の特徴をご紹介していきます。
マナーや教養が身についている
お箸の持ち方だけでなく、フレンチのテーブルマナーなど食事のマナーが自然と身についている女性は、間違いなく育ちがいいでしょう。また、冠婚葬祭のマナーもわきまえているため、いつでも慌てずスマートに行動することができます。
教養も深く、英語が堪能だったり世の情勢を常に把握していたりと、どこに出ても恥ずかしくありません。筆跡が美しい、音楽や美術のセンスがいい、料理が上手など、大人なら持ち合わせていたい能力もしっかりと身についていることが多いです。
丁寧な言葉遣い
言葉使いがいつも丁寧で、汚い言葉や攻撃的な言葉は決して使いません。目上の人と話す際など、必要な場面で自然と正しい敬語で対応することができます。
話し方も落ち着いたトーンでゆったりとしていることが多く、相手に安心感を与えます。育ちがいい人は子どもの頃から丁寧な言葉で話すよう教育されていますので、意識しなくても丁寧な言葉遣いをするのが当たり前なのです。
控えめで表情が柔らかい
基本的に、育ちがいい女性は控えめです。物腰が柔らかく、自然と相手を立てることができますので、自分の意見を無理やり押し通したりすることもありません。
また、情緒が安定しているため表情も優しく尖った感じがないのも特徴です。心が満たされているため、自然と顔が緩み穏やかでいられるのでしょう。
上品でおしとやかな仕草
子どもの頃から、大人としてのマナーや身だしなみを教えてもらっていますので、動作がなめらかです。おしとやかな仕草を嫌味なくできるため、上品な色気さえ感じられます。
脚をきちんと閉じて姿勢よく背筋を伸ばす、笑う時は口に手を当てる、トイレに行く際はさりげなくハンカチを取り出すなど、大人の女性らしい仕草が様々な場面で見られるのです。
育ちがいい人の特徴《女性編2》
清楚でナチュラルな服装
服装は露出が控えめで、清楚な雰囲気です。派手な色や装飾はなく、シンプルで上品で、誰からも好感を持たれるようなナチュラルな服装が特徴です。
ひざ丈のフレアスカートや女性らしさの感じられるパンツスタイル、小ぶりで上品なアクセサリーなどは、控えめながら美しさを引き立てます。
髪や爪がキレイに手入れされている
服装が上品なだけでなく、細部にまで手を抜かないのも育ちがいい人の特徴です。心に余裕があるため、自分の見た目にも自然と気を遣いいたわることができるのでしょう。
特徴的なのは、髪がサラサラでつやがあること。カラーリングも落ち着いた色で、きれいに切り揃えられています。また、爪も短めでネイルはナチュラルカラー。育ちがいい人はネイルアートも派手過ぎず、手に馴染みやすいデザインに留めていることがほとんどです。
ハンカチやティッシュを携帯している
アイロンがかかったハンカチやフェミニンなデザインのハンドタオル、そしてカバーをつけたポケットティッシュを常に持ち歩いているのも、育ちがいい人に多い特徴です。カバンの中も整理されているため、必要な時にサッと取り出せて動作も上品。
子どもの頃から、ハンカチとティッシュを持ち歩く習慣を身につけられてきたため、大人になっても自然と続けられているのです。
部屋やデスク周りがきちんと整頓されている
育ちがいい人は、自分の外見だけでなく、自分が過ごす空間にも当たり前のように気を回すことができます。そのため、部屋の中もきれいに片づけられており、上品なインテリアや小物でまとめられています。いつでも人を呼べる状態なのです。
また、他の人の目に触れる会社のデスク周りなどに関しては、さらに気を遣いしっかりと整頓されています。仕事を片付ける能力も高いため、資料が山積みなんてことも普段から起こらないのでしょう。
育ちがいい人の特徴《男性編》
では、それらも踏まえて、今度は育ちがいい男性によく見られる特徴をご紹介していきます。
余裕があり落ち着いている
育ちがいい男性からは、落ち着いた大人の雰囲気を感じられます。それは、これまでもお伝えしてきたように、情緒が安定していて自信を持っており、心に余裕があるからです。
めったに焦ることがないため、他人に対しても穏やかに接することができますし、ドンと構えていられます。そんな男性は頼もしく安心感のある存在として、周りからも支持されやすいでしょう。
紳士的な態度
育ちがいい男性は親から大切にされ愛情をかけてもらっており、また親が礼儀正しく人と関わる様子を見てきてもいるため、自然と紳士的な態度を身につけた大人になっていると考えられます。
そのため、好きな女性だけでなく、職場の後輩たちや店員などに対しても、丁寧に優しく接することができます。
振り向いてもらうためなど見返りを求めるのではなく、誰に対しても分け隔てなく紳士的にふるまえるというのが大きな特徴です。
教養はあるが知識をひけらかさない
育ちがいい人は、自分の知識や教養を人に自慢したいという考えを持ちません。そのために身につけたものではないからです。
求められれば伝授することはありますが、自分から知識をひけらかすようなことはしません。育ちがいい人は、むしろそのような行為を恥ずかしいことだと思っているのです。
さり気なく人助けができる
誰に見られているわけではなくても、困っている人がいれば自然と手助けするために行動します。子どもの頃から、そのようにするのが当たり前という考えを持つよう育てられてきたからです。
電車やバスなどでお年寄りや妊婦さんを見かければ、自分から席を譲ったりベビーカーなどの大きな荷物を運ぶのを手伝ったりします。さらっと自然に行動するため、わざとらしくなく誰からも好感を持たれます。
清潔感がありいつもさわやかな印象
いつもシワのない洗い立てのシャツやきちんと手入れされた靴を身につけていて、見た目から清潔感を感じられます。髪やヒゲも伸ばしっぱなしということは絶対にありません。
ラフな服装でも、上質な生地のものや身体に合ったサイズを選ぶため、だらしなく見えないのです。育ちがいい人は歯や爪もきれいな人が多く、身だしなみに気を配っていることが伝わってきます。
理性を保った行動
仲間とわいわい騒ぐことはありますが、決して酔いつぶれたり人に迷惑をかけるような騒ぎ方はしません。育ちがいい人は常に理性を保っていて、自分を見失うようなことはしないのです。
道徳観や倫理観が備わっており、人に便乗して悪ノリすることはなく、一歩引いて見守っているということが多いです。そして、これ以上はマズイと思ったら止めに入ったりフォローすることもできます。
反対に育ちが悪い人の特徴とは?
そして反対に、育ちの悪さも同じく見ただけでわかるものです。育ちが悪い人というのは、育ちがいい人の逆で、教養やマナーが身についておらず、適切に育てられてこなかった人ということになります。
では、育ちが悪い人に見られる特徴もチェックしていきましょう。
食事のマナーが守れない
フランス料理のフルコースはテーブルマナーが難しいため、育ちが悪いわけでなくても完璧にできない人も少なくないでしょう。ところが、育ちが悪い人は日常の食事でさえもマナーが守れないことが多いです。
箸の持ち方が間違っていたり、寄せ箸や渡し箸などのタブーを平気でしたり、クチャクチャと音を立てて食べたり、口に食べ物が入ったまま喋ったり…。ひじをつきながら食べるなど、姿勢がひどいこともあります。
TPOに合わせて行動できない
公共の場で騒ぐ、電車の中で思い切り飲食するなど、周りの迷惑を考えず自己中心的にふるまうのも、育ちの悪さを感じさせる行為です。子どもの頃からきちんとしつけられてこなかったため、大人になってもマナーを守れないのでしょう。
冠婚葬祭の場面ではおかしな服装で現れたりすることもあります。マナーを知らなくても、事前に調べてTPOに合ったふるまいを身につけようとするものですが、育ちが悪い人にはそんな発想はありません。
わがままで自己中心的
人付き合いでも、自分の意見を押し通そうとしたり、気に入らないとしょっちゅう拗ねるなど、子どもっぽい態度になります。
協調性がなく、人に合わせたり歩み寄ろうとしたりする考えを持てないのです。非常にわがままで自己中心的なので、周りの人を疲弊させてしまいます。
自分は悪くないと思っているため、気に入らなければ周囲をシャットアウト。仕事がどれも続かず職を転々としたり、交際相手をコロコロ変えたりすることも多いです。
言葉遣いが汚くてガサツ
わかりやすいのが言葉遣いです。育ちがいい人と正反対で、乱暴で下品だったり、子どもっぽい言葉遣いである場合が多いです。いい大人が「超うけるんだけど!」「やばくね?」などと言っていたら、聞いているだけで育ちが悪そうな印象を受けますよね。敬語などもちろん使いこなせません。
また、基本的にガサツです。動作のたびにいちいち大きな音を立てたり、大股開きで座ったり…。髪はボサボサ、部屋やデスクを片付けられない、平気で遅刻するなど、すべてにおいてだらしなさが感じられます。
育ちがいい人が絶対にやらないNG行動
もし、こんなことしてしまってるかも…と心当たりのある人がいたら、「育ち悪そう…」と思われてしまっているかもしれません。今日からでも心を入れ替えてNG行動から卒業しましょう。
品のない言動
先述のような汚い言葉遣いや大股開き、ガハハハ!と大口開けてのけぞりながらの大笑いは、品がなく残念な人という印象です。汚い食べ方や女性が困るような下ネタなども、育ちがいい人はまずしないでしょう。
ガサツで周囲への配慮にかけた言動はすべて品がなく、一発で育ちが悪いと思われるNG行為なのです。
相手によってコロコロ態度を変える
上司にはヘコヘコとごまをすっているのに、後輩には非常に横柄な態度をとったり、相手が男性か女性かで態度を変えたり、見た目の良し悪しで差別したり…。このように、相手によってコロコロ態度が変わる人は、信用できませんよね。
育ちがいい人は誰に対しても態度を変えず、後輩や、自分が利用するお店のスタッフなどに対しても、決して横柄にふるまうことはないのです。
お酒を飲み過ぎて泥酔
自分でコントロールできなくなるほど酔っ払うのは、人に迷惑の掛かる行為です。泥酔して他人に絡んだり、気分が悪くなってリバースしたり…。そして酔いがさめた頃には自分がしたことを覚えていないなんて人もいます。
そこまで理性を失ってしまう行為は、育ちがいい人からしてみれば考えられないことなのです。
悪質ないじめや嫌がらせ
自己肯定感が高く情緒が安定しているため、他人を蔑んだり陥れたりする発想すら浮かばないのが、育ちがいい人に共通する特徴です。いじめや嫌がらせは絶対悪だと理解していますので、自分が首謀者になることも周りに便乗することもありません。
むしろ、いじめられている人がいたら積極的に助けようとします。ですが、それがきっかけで逆にターゲットにされてしまうケースも残念ながら少なくないようです。
育ちがいい人の印象とは?【男女の意見】
穏やかで優しそうなイメージ
「皇室の人々のような、いつも微笑んでいて穏やかなイメージ」(26歳/男性/営業)
「とげとげしさがなくて、とにかく優しいという印象です」(28歳/女性/看護師)
このように、育ちがいい人に対しては「穏やか」「優しい」というイメージを抱く人が多いようです。心の余裕が雰囲気に表れていると感じるのでしょう。
安心して一緒に行動できる
「しっかりしているし一緒にいて落ち着く。安心してどこでも行ける」(25歳/女性/医療)
「誠実でテキパキしているので、一緒に仕事がしやすく助かっている」(30歳/男性/教員)
育ちがいい人は自分をしっかり持っているだけでなく協調性があるため、一緒に行動すると安心できるとの声が多く聞かれました。
見た目も人柄も素敵で羨ましい
「Aちゃんはナチュラル美人で性格まで美人。羨ましすぎる!」(24歳/女性/保育士)
「爽やかでいかにも好青年な後輩。その上中身まで好青年とは…」(32歳/男性/接客)
育ちがいい人は見た目が特別美しい人ばかりではありませんが、育ちのよさや性格のよさが外見に滲み出ているため、このように「美人」「爽やか」などの好印象を与えることが多いのです。さらに人柄に触れれば、非の打ち所がないと感じるのは無理もないでしょう。
いい父親・母親になりそう
「基本的に面倒見がいいので、絶対いいお母さんになると思う」(27歳/女性/営業)
「いつも優しい彼氏は、絶対いいパパになります!」(25歳/女性/製造)
家庭環境に恵まれた育ちがいい人は、このように周りから見ても、いい家庭を作りいい子育てをするイメージを持たれやすいようです。パートナーがこのタイプだと、幸せな未来を思い描けるという声も多く聞かれました。
育ちがいい人になるための方法とは?
育ちがいい人に見られる特徴を自分のものにすることができれば、誰からも好かれる素敵な人になれるでしょう。できることから意識してみて下さい。
マナーを守って行動する
一般常識を再確認し、マナーを意識した行動を心がけましょう。まずは周りをよく見ながら行動することが大切です。
冠婚葬祭や食事のマナーがわからなければ、調べて学ぶこともできます。マナーに関する知識は、ネットで簡単に調べることができるので気軽に学び身につけることができますよ。
背筋を伸ばし姿勢を正す
育ちがいい人は姿勢がキレイです。形から入ることも重要ですので、背筋を伸ばすことを心がけ、正しい姿勢を保つようにしましょう。
姿勢がいいと印象もよくなりますし、緩んでいた骨盤が締まり下がっていた内臓が正しい位置に戻ります。健康面でも美容にもいい効果を与えてくれるので、気分も前向きになるはずです。
上品で清潔感のある服装や髪型にする
ヨレヨレのTシャツやしわだらけのワンピースではなく、きちんとした清潔感のある服を着て、髪のお手入れをしましょう。髪はオイルトリートメントでダメージケアをするのがおすすめです。黒髪か、染める場合もダークカラーが好印象を与えます。
男性は爽やか、女性は清楚なイメージを意識して身だしなみを整えるだけで、上品で育ちがいい人に近づくことができます。
教養を身につける
見た目が素敵になったら、中身も充実させましょう。勉強は大人になってからでもできます。嫌いな勉強を無理やりするよりも、興味を持ったことに関する教養を深めるのがおすすめです。
音楽が好きならより幅広いジャンルを聴いてみるようにしたり、絵が好きなら美術館に足を運んでみましょう。料理やスポーツを極めるというのでもいいかもしれません。
ただ遊ぶだけでなく、学んで身につけようという姿勢そのものが大切なのです。
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