家族が嫌いでストレスが溜まる！その心理や原因、対処法まで徹底解説

家族の存在があるからこそ、日々の生活を楽むことができると感じている人もいますよね。

しかしその一方で、家に帰ると両親がいつも喧嘩していたり、どうしても兄弟姉妹と馬が合わなかったりして、「家族が嫌いでどうすればいいのか分からない」と思い悩んでいる人もいるでしょう。

家族が嫌いと感じる人は多い？

家族が好きな人には想像もできないかもしれませんが、「家族が嫌い」と自覚している人も多いようです。家族を嫌いになる心理や原因については後述しますが、「家族なんて大嫌い」と表には出さなくても、実は苦手としている人は数多くいるのでしょう。

家族が嫌いなのはダメなこと？

他者と関わりを持つと、あの人は好き、あの人は嫌いなどの感情が必ず芽生えますよね。家族という存在は、いわば小さな社会で共に生きる他者ですから、好き、嫌いという感情を抱いても何らおかしなことではないでしょう。

では、家族が嫌いなのはダメなことなのでしょうか？前述のとおり、人は誰しも好き嫌いの感情を抱くものです。このような感情が芽生えるのは当たり前のことですので、決してダメなことではありません。

家族が嫌いならどうすればいい？

家族が嫌いな人は、日々を過ごす中で少なからずストレスを感じているはず。ですので、まずはストレスを解消する必要がありますよね。

本記事の後半で、数々のストレス解消法を紹介しています。ぜひ最後まで読んで、自分にあったストレス解消法を見つけてくださいね。

また、思い切って行動を起こすことにより、現状を変えることも大切です。家族が嫌いだと感じる時の対処法も紹介しますので、現状を変えたいと思っている人はチェックしてみましょう！

なぜ、家族が嫌いだと感じるのでしょうか？早速、家族が嫌いだと感じる理由と心理について見ていきましょう。

話すと疲れる

口を開けば文句や悪口ばかり言う人が身近にいると、疲れませんか？その人が心の拠り所になってくれるはずの家族であれば、なおさら疲れてしまいますよね。

話す度に疲労感が溜まるでしょう。そして、心中では「話すだけでこんなにも疲れる家族は嫌いだ」という心理が働き始めてしまうのです。

尊敬できない

特に理由もないのに、いつまで経っても働かない家族の一員もいるでしょう。一例として、「仕事ができないほどの怪我や病気をしているわけではなく、精神的にもいたって健康そうなのに、ただ単に働かない父親」が挙げられます。

働かない状況がさらに悪化すると、家に引きこもったり、お酒にはまったりしてしまうこともあります。そんな父親の姿を見れば、「健康なのに、どうして働こうとしないのか全く分からない…」と疑問が生じますよね。

尊敬することはおろか、父親の生き方を理解することさえできないでしょう。家族の生き方そのものが尊敬できないために、嫌いになる人もいるのです。

性格が合わない

人間関係を築く上で、この人とは性格が合う、あの人とは合わないと感じる瞬間は必ずありますよね。自分とは違う考え方や価値観を持っているため、性格が合う、合わないと感じるのです。

家族も一人ひとり、自分とは違う考え方や価値観を持つ他者です。優しい父親とは性格が合うけれど、自己中心的な母親とは性格が合わないといったこともあるでしょう。

たとえ家族だとしても、性格が合わないと感じた場合は、少なからず苦手意識を抱きます。その苦手意識が強くなった結果、嫌いという感情が芽生え始めるのです。

一緒にいるとイライラする

他者と一緒にいる時に、その人と波長が合わずイライラすることはありませんか？友人や知人に限らず、家族に対してもイライラしてしまう瞬間は必ずありますよね。

中には、家族と一緒にいるというだけで、瞬間的にではなく常にイライラする人もいます。そのイライラが募れば募るほど、ストレスが溜まる一方です。

一緒にいるとストレスが溜まる相手を、好きにはなれないでしょう。やがて、家族に対して苦手意識を抱き始め、最終的には嫌いという感情に繋がるのです。

「家族が嫌い」と一口に言っても、嫌悪感を抱く対象は人によって様々です。当然と言えば当然ですが、親を嫌いになる人もいれば、妻や夫を嫌いになる人もいますよね。ここでは、まず親を嫌いになる原因について見ていきましょう。

過干渉

「彼氏のことをいろいろ聞いてくる両親がウザくてたまりません。顔を合わせるのも嫌だし、家に帰るのも嫌です」（18歳/女性/学生）

我が子を全力で愛するのは、親として当たり前のことですよね。しかし、この女性の両親のように、我が子を想うがあまり、様々な面で過度に干渉してしまう親もいます。

その一方で、子どもは大人になるにつれて、「親のいいなりじゃなくて自分の意志で行動したい」と自立心を強く持ち始めるもの。親が干渉すればするほど、そんな子どもの自立心を奪うことになります。

やがて、子どもの心の中に、過干渉な親に対する不満が生まれるでしょう。不満が募って、結局は嫌いだという感情が芽生えてしまうのです。

子どもに選択肢を与えない

「両親は私の意思を聞こうともせず、様々な面で選択肢を与えてくれませんでした。その時のことを思い出すと、心の中が嫌悪感でいっぱいになります」（28歳/女性/医療関係）

この女性のように、子どもに選択肢を与えない親の元で育った結果、家族を嫌いになるケースもあります。りんごが食べたいと伝えてもいちごを与えられたり、将来の進路を勝手に決められたりしたら、子どもは「私の意思を尊重してくれない！」といら立つでしょう。

世の中には、全ての物事を親に決められながら育つ人もいます。親が敷いたレールに沿って人生を歩むのは嫌だと感じれば、いずれは親の存在を嫌いになるでしょう。

厳しい態度

「小さい頃に厳しい態度で接してきた両親が大嫌いです。大人になって自立した生活を送っている今でも、幼い頃の記憶と共に、両親に対するネガティブな印象やイメージを思い出します」（25歳/男性/営業職）

誰しも厳しい態度で接してくる人に対して、ポジティブな感情や印象はあまり抱かないでしょう。この男性のように、相手が両親であっても同じなのかもしれません。

子どもの遊び時間を奪って勉強を強要したり、決めたルールを守らなければ罰を与えたりなど、厳しい態度で接してくる両親を好きになれず、嫌いになったというケースも多くあるのです。

子どもを愛さない

「小さい頃、両親から虐待を受けていました。お腹を痛めて産んだ我が子を虐待する人なんて、好きになれませんよ」（20歳/男性/接客）

この男性の親のように、子どもを全く愛さない親もいます。つまり、両親が愛してくれないがために、家族を嫌いになるケースもあるということです。

口を開けば暴言を吐いたり、育児放棄や虐待する親の元で育つ子どもには、十分な愛情を注いでもらえなかったという共通点があるでしょう。

また、両親から十分に愛してもらえた経験がないので、他者を愛する方法が分からないと悩む人もいます。自分を愛してくれない両親を愛せずに、やがて嫌いになるというのも納得できますね。

ここからは、妻や夫を嫌いになる原因について見ていきましょう。愛し合うはずの夫婦がどうして相手の存在を嫌いになるのか分からない…と疑問に思う人は、ぜひ読んでみてくださいね。

妻だから当然、夫だから当然、という態度

「共働きなのに、夫が全く家事を手伝ってくれません。『家事は妻がやるべき仕事だから、俺は一切関係ない』と言い張る夫にイライラします」（28歳/女性/美容師）

「このご時世、共働きが主流なのに、妻にとって夫が家族を養うという考えは当然だそう。正直、そんな考え方をする妻には呆れますね」（32歳/男性/販売業）

「妻だから当然」「夫だから当然」という態度で接してくるために、相手を嫌いになった人もいます。そんな態度で接してこられたら、ストレスを感じたりイライラするのは当然ですよね。何年にもわたって感謝の言葉が一言もなければ、嫌悪感を抱きやすくなるでしょう。

相手の行動を褒めない、認めない

「手料理を作っても、夫はいつも難癖をつけるんです。どんなことをしても、私の行動を褒めるのはもちろん認めてもくれません」（26歳/女性/カフェ店員）

世の中には、この女性のように、パートナーの行動を褒めも認めもしない男性と夫婦関係を結んでいる女性もいます。

そんな男性は、妻が手作りしてくれた食事を「まずい」と言ったり、一生懸命に掃除をして綺麗になった箇所を「汚いよ」と指摘したりします。妻の努力を認めないで、難癖ばかりつけるのです。

このような日々が続くと、「夫のために何かしよう」とは思えなくなりますよね。いずれは、夫に対して嫌いという感情が芽生え始めるでしょう。

相手の価値観を尊重しない

「妻は『どう考えても私が正しい』とこちらの意見をいつも全否定します。そんな妻と過ごす日々が苦痛で堪りません」（31歳/男性/会社員）

世の中には、夫の価値観を尊重せず全否定する女性もいます。そんな女性は、相手の価値観を尊重しないだけではなく、自分の価値観を押し付けてくることも。このような日々が続いたら、どうしても妻に対して嫌悪感を抱いてしまうでしょう。

相手の不倫が発覚した

「この前、偶然夫の不倫現場を目撃したんです。不倫が発覚した瞬間、今まで抱いていた夫への気持ちが冷めましたね」（30歳/女性/ネイリスト）

この女性のように、パートナーの不倫が発覚して相手を嫌いになるケースもあります。不倫は、夫婦間において相手を裏切る行為です。相手を信頼していればいるほど、不倫が発覚した時に「裏切られた」という心理が強く働きます。

その心理が、夫が嫌いだという感情に繋がります。最悪の場合、夫婦関係が破綻する可能性も大いにあるでしょう。

誰しも、これまでに家族を嫌いになる瞬間が一度はあったでしょう。そこで、家族が嫌いになった瞬間について、世の人々のエピソードをまとめてみました。家族に対するリアルな思いを、ぜひ読んでみてくださいね。

人前でバカにされた

「夫が、姑の前で『何をするにしても手際が悪いんだよな』って私をわざとバカにしたんです。妻に対してとる言動とは到底思えませんよね。その瞬間から、夫の姿を見るだけで嫌悪感を抱くようになりました」（27歳/女性/専業主婦）

人前でバカにされたことがきっかけとなって、夫を嫌いになったというエピソードです。人前で自分をバカにした相手に対して、「好き」という感情は抱きませんよね。その相手が信頼していたはずの夫であれば、なおさらでしょう。

口を開けば愚痴ばかり言う

「私の母親は、口を開けば愚痴ばかり。その愚痴を聞く度に、疲労が溜まる日々を過ごしていました。だからそのうちに母親が嫌いになっちゃいました」（31歳/女性/イラストレーター）

口を開けば愚痴ばかりなので、母親を嫌いになったという声も。誰しも愚痴ばかりを聞かされると、疲労が溜まるでしょう。話すと疲れる存在に対して、嫌悪感情が芽生え始めるのは当然ですよね。

非があっても謝らない

「夕食を一緒に食べたくて、夫の帰宅を待ってたんです。でもなかなか家に帰ってこず、連絡も一切ありませんでした。帰宅後に聞いてみたら『職場の同僚と食べてきたから晩ご飯はいらない』と。『ごめん』の一言さえない夫に嫌気が差しました」（23歳/女性/会社員）

やはり自分に非があっても謝らない男性は、妻から嫌われるようです。妻の思いを無下にしたのですから、当然と言えば当然ですよね。

暴力を振るわれて

「ある時、父が母や俺に暴力を振るってきたんです。家族なのに、こんなにも痛くて苦しい思いをしなければならないのかと…。家族という存在そのものを嫌いになった瞬間です」（26歳/男性/会社員）

この男性のように、父親から暴力を受けた時に家族を嫌いになったという声も。暴力を受けた当時の記憶は、月日が経っても消えることなく、鮮明に残り続けるでしょう。

ここからは、家族が嫌いでイライラする時のストレス解消法を解説します。簡単ですぐに実践できる方法ばかりですよ。「家族と関わるとストレスが溜まるけど、どうしたらいいか分からない…」という人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

体を動かしてリフレッシュする

イライラの原因は家族にあるのに家にいなければならない状況は苦痛でしかありません。イライラして物に当たってしまったり、物に当たる自分が嫌になったりして、いずれは負のスパイラルに陥るでしょう。家にこもっていると、ストレスが溜まる一方ですよ。

そのため、家にこもるのではなく、なるべく外に出て思い切って体を動かしてみてください。スポーツやストレッチなどをすることによって、心身ともにリフレッシュできますよ。

趣味に没頭する

ある対象に対してイライラする状態が続くと、いっそのこと忘れてしまいたいと思いませんか？イライラする出来事や嫌いな存在を忘れるためには、趣味に没頭するという方法が効果的です。

趣味に没頭することで、家族の存在を忘れてしまいしょう。ただし、趣味に没頭している時間が終わると、再び家族の存在を思い出してしまいます。この方法は、一時的な効果しか得られないというのが欠点ですね。

信頼できる友人に話す

家族に対してストレスを感じた時に1人で抱え込むと、ストレスが溜まる一方でしょう。そんな時は、信頼できる友人に「母親のことが嫌いなんだけど…」と話すことで、少なからず気持ちが楽になりますよ。

また、信頼できる友人と話して笑い合うだけで、ストレスが解消することも。ストレスについて話せそうにない人は、友人との時間を普段通りに楽しみながら、思いっきり笑ってみてくださいね。

ひとまず睡眠をとる

イライラして家族に当たってしまうと、より溝が深まるだけです。イライラする気持ちを落ち着かせるために、ひとまずしっかり睡眠を取ってみるとよいでしょう。

しかし、家族に対するイライラが募りに募って、どうしても眠れそうにないときもありますよね。そんなときは、アロマなどを使用して、心地のよい空間を作りあげるのも1つの手ですよ。

癒しの時間を過ごす

家族に対してストレスを感じたら、癒しの時間を過ごしてみましょう。豊かな自然が溢れる場所を訪れたり、エステに通ったりなど、自分に合った癒しを見つけてみてください。

癒しの時間を過ごすことで、心身ともにリラックスできるでしょう。この方法を実践すると、少なからず情緒も安定しますよ。ストレス解消の効果が、十分に期待できる方法と言えますね。

大声で歌う

ストレスを解消するには、大声で歌うのも効果的な方法です。大声で歌う場所として、カラオケボックスはぴったりの場所。カラオケで思いっ切り歌うことによって、溜め込んでいる感情を全て出し切ってみましょう。気持ちがすっきりすること間違いなしですよ。

さらに、友人と一緒に大声で歌ってみると、より一層楽しく盛り上がれます。1人で歌うよりも、ストレス解消の効果が期待できるでしょう。

「家族が嫌いだけれど、どんな対処をすべきか分からない…」と困っている人もいるでしょう。そこで最後に、家族が嫌いだと感じる時の対処法をご紹介します。

家族と話し合う機会を設ける

自分の気持ちを家族に話すと、現在の状況が改善することも。まずは、家族と話し合う機会を設けましょう。

そして、家族を嫌いになった理由や、今後はこうしたいという希望を正直に話し合ってみてください。話し合うことで、相手の気持ちを知ることができます。お互いを分かり合うきっかけになるかもしれません。

一人暮らしを始めてみる

もう2度と顔を合わせたくないほど家族のことが嫌いならば、思い切って一定の距離を置いてみてください。距離を置くためには、一人暮らしを始めるのが最適です。

一人暮らしを始めると、家族と接する機会が大幅に減少します。同時に、ストレスを感じる瞬間も減少するでしょう。

家族の長所を探す

誰にでも必ず長所があるもの。自分にとって嫌いな家族だとしても、必ず長所はあるはずです。

嫌な部分、すなわち短所ばかりに目を向けるのではなく、長所を探してみてください。1つでも長所を発見できれば、見方が変わって、好きという感情が芽生え始める可能性もあります。

1人の時間を過ごす

大半の人にとって、家族と過ごせる時間は大切な宝物ですよね。かといって、ずっと一緒に過ごすことが、必ずしもよいというわけではありません。1人で過ごす時間がほとんどないために、家族を嫌いになることもあるのです。

そんな場合は、自分の部屋にこもって本を読んだり音楽を聴いたりして、ゆっくり1人の時間を過ごしてみてください。そうすることで、家族に対して抱いている気持ちをリセットしましょう。

引き続き、家族が嫌いだと感じる時の対処法をご紹介していきます。対処法についてより深く知りたい人は、こちらも参考にしてみてくださいね。

嫌なところを指摘する

家族が嫌いな人は、特に理由がないままなんとなく嫌っているのではなく、具体的に「こんなところが嫌だ」と思っているのではないでしょうか。嫌だと感じる部分がわかっているのに、心の内に秘めているだけでは、なかなか現状を変えることができません。

現状を変えるためには、自ら行動する必要があります。勇気を出して、嫌なところを本人に指摘してみましょう。指摘した部分を相手が直してくれる可能性もあります。家族との関係が修復するきっかけになるかもしれません。

また、嫌なところを伝えるとストレスを発散できます。ただし、ストレス発散を第一の目的にして、感情的に思いの丈をぶつけるのはやめましょう。あくまで現状を改善する目的で、冷静に指摘するのがポイントです。

過去を振り返らない

家族に嫌なことをされた人の場合、ふとした瞬間に嫌な過去を振り返ってしまうことも。虐待や暴力を受けた過去を持つ人であれば、なおさらでしょう。振り返る度に思い悩んで、気持ちが落ち込みますよね。

しかし、今後の人生を前向きに歩みたいならば、家族に関する嫌な過去はなるべく振り返らないようにすることも大切です。難しいかもしれませんが、思い出さないよう試みてみましょう。

積極的に家族と会話してみる

「嫌いな家族と話しても無意味だし、現状はなにも変わらない」と思い込んでいませんか？家族と積極的に会話してみることが、現状を変えるきっかけになる場合もあります。

積極的に会話してみることで、新たな関係性を築き直せるかもしれません。時間はかかるでしょうが、ほんの少しずつでも現状は変わっていくはずです。

家族に努力する姿を見せる

どれほど家族を変えようと試みても、変わってもらえない時もありますよね。そんな時は、決して挫けずに、自分が変わる努力をすることも大切です。

努力する姿を家族に見せることで、現状を変えましょう。あなたが努力する姿を見れば、その頑張りを認めてもらえるかもしれません。そうすれば、相手の対応が変わってくる可能性もあります。