そもそも「愛情不足」とは?
そのままの解釈をすれば、愛情が足りていないことを「愛情不足」といいますよね。それは皆さんご存知のことで、これ以上の意味ももこれ以下の意味もありません。ではこの愛情不足について、いろいろな側面から考えてみましょう。
「愛情」の感じ方には個人差がある
愛情は、もちろん目に見えません。そして基準になる数値などもありません。ですからこちらがどれだけ愛情を持って接しても、相手に理解してもらえるのは「行動」のみです。
たとえば「話しかける」や「抱きしめる」などの行動は、こちらが100の思いでしたとしても、受ける相手が10と感じたら、それは「愛情が足りない」ということに。なので、受け取る側が相手の気持ちを感じられたか感じられなかったかで、愛情不足かどうかが分かれてしまうこともあるのです。
「愛情不足」のレッテルは親を苦しめることも
愛情不足という言葉は、第三者の他人が安易に口に出しやすい言葉でもあります。親という立場にいる人は、第三者からの「愛情不足」のレッテルで、苦しんだ経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
他にちゃんとした理由があって泣いているのに、子どもが泣いているだけで「愛情不足なのでは?」と他人から短絡的に判断されることも。親として普段から十分に愛情を注いでいるにもかかわらず、ほんの一部分だけを見て愛情不足と決めつけられ、苦しんでしまうのです。
そのことで「今まで私のしてきたことは間違ってたの?」「どのくらい愛情を注ぐべき?」などと心を悩ます結果となるでしょう
子どもの特性に合った接し方がカギ
当然のことながら、子どももそれぞれ性格が違います。多少のことは気にしない活発な子どももいれば、内にこもりがちで感情をうまく表現できない子どももいますよね。なので、子どもと接するときはいち早く、その子の特性を見極める必要があるでしょう。
活発で自立心旺盛な子には、愛情を100与えるのは過剰かもしれませんし、反対に引っ込み思案な子は、親が愛情を100注いでも足りないと感じる可能性もあります。そのことを理解し、特性によって接し方を変えることが、愛情不足を避けられるカギとなるでしょう。
型にはまった考えは愛情不足のきっかけに
誰しも、自分の考えに沿って行動を起こします。それは当然のことですが、その考えが型にはまったものですと、愛情不足のきっかけになってしまう可能性もあります。
自分のやり方や信念がしっかりしているのは悪いことではありません。ですが、時には柔軟性を持って接することも必要です。
「〇〇だから、きっと○○だろう」という考えだけで突っ走ってしまっても、それが見当違いの場合もありますよね。そしてこちらが良しと思っても、相手には物足りないことも。そんな食い違いが多くなると、愛情不足と感じさせることに繋がってしまうでしょう。
愛情不足には必ずサインがある
愛情不足とは、心が満たされていない状態です。人がそのような状態になると、意識せずとも必ずサインとなって表に出るでしょう。愛情が不足していることで、自分でも知らず知らずに満たされない部分を補おうとするのでしょう。
もっと自分に注目して欲しい、寂しい思いをわかって欲しいなどの気持ちが、言葉ではなく行動となって表れるのです。そこでどんなサインを出すのかは、詳しくこの後の項目でご紹介していきます。
「愛情不足」には自覚がない
もっと注目されたい、寂しいなどと感じても、それが愛情不足によるものだと自覚がある人は少ないかもしれません。なぜかいつも満たされない自分がいても、その時は原因が愛情不足だということに気付かないのです。
満たされない自分がいるのはどうしてか、突き詰めて考えた末、これまで置かれていた環境などから、やっと愛情不足によるものだと後になって気付くのです。このことが解釈出来て良かったと思う人、知らない方が良かったと思う人、これもまたその人の性格によりまちまちでしょう。
愛情不足な人の特徴《子ども編》
注意したいのは、次の項目に当てはまるからといって、必ずしも愛情不足とは限らないということ。たまたま一つだけ当てはまる、または当てはまるが頻繁ではないなどの場合、単にその子の性格という場合も考えられます。なので決めつけずに、長い期間見守ることも大切です。
一人でいるのが好き
他の友達と交わらず、一人でいることが好きな子どもは愛情不足かもしれません。このような特徴がある場合、人との関りがこれまで少なかったために、他人との距離感がまだよくわかっていない、ということも考えられるでしょう。
同じ歳の子に「遊ぼう」と誘われても、応じ方がわからないので、一人の方が気楽と思ってしまうのです。時々寂しいと感じることがあっても、いつも一人でいるせいで、他人との距離の縮め方がわからないこともあるでしょう。
学校が苦手
愛情不足の子どもは学校が苦手、ということも言えるかもしれません。
学校は勉強するところですが、他人とのコミュニケーションは不可欠。それ自体、得意ではないし、おっくうに感じてしまうのでしょう。クラスには何十人もの生徒がいますから、先生や友達とコミュニケーションを取らずに構ってもらうことは不可能ですよね。
そして愛情不足の子どものもう一つの特徴として、同世代の子どもが苦手という側面もあります。関わるのが大人であれば愛情をもらうことも期待できますが、同世代の子ども同士では愛情をもらう・もらわないではなく、対等になってしまいますよね。
このことから、同世代の子どもがたくさんいる学校は苦手になってしまうのです。
自発的に行動しない
自分から率先して行動しない子どもには、愛情不足の可能性があるでしょう。これまであまり褒められることがなかったことで、物事を「できない」と最初から諦めてしまうクセがついてしまっているものと考えられます。
子どもに限らず大人でも、誰でも褒められれば伸びていくものですよね。そして失敗しても挑戦を繰り返し、要領を掴んでいくのです。それが愛情不足ですと経験できず、自発的な行動を避けることに繋がってしまうのでしょう。
好きなことが偏っている
愛情不足の子どもには、好きなことがピンポイント過ぎるという特徴もあります。これには、これまでに受けた愛情が少ないために、印象深いものが一点に集中してしまうという理由があげられるかもしれません。
また、寂しいという思いから身近にあるものに頼りがちになり、そのことだけが好きになっていくということも考えられます。
そして一度好きになったものに深く依存し、他のことは認めないという結果を生み出してしまうのです。自分が好きなことは肯定し、それ以外のことは全否定と、好き嫌いが偏ってしまう傾向が見られるでしょう。
口数が少ない
あまり話をするのが好きではないというのも、愛情不足の子どもの特徴といえそうです。これは単純に人との関りが少なかったから、自然と口数が少なくなってしまうと考えられます。ですが、口数が少ないという特徴は、必ずしも愛情不足が原因とならない場合もあります。
子どもの性格により、普通に愛情を受けていても話をすることが苦手な子もいますよね。そして、過剰に愛情を受けている子どももまた、口数が少なくなる場合があります。このケースは原因が一つではないので、接していく際には十分な注意が必要でしょう。
大人の顔色を見る
愛情不足の子どもに多く見られる特徴として、大人の顔色を見るということもあげられます。怒られることが多い、褒められることが少ないなどが原因となり、今大人が何を考えているのか気になってしまうのです。
大人の顔色をうかがうようになった原因はそのようなことがですが、顔色を見るという行動をとる理由は他にあります。
自分のしていることが正しいのか、間違っているのか、大人の顔色から察知しようとしているのです。もっと褒められたい、または怒られたくない気持ちから、顔色を見て自分の行動を決めようと考えているのでしょう。
愛情不足な人の特徴《大人編1》
自分の意見を言えない
自分から意見を言えないのも、愛情不足の大人に多く見られる傾向といえるでしょう。自分の中にはしっかりと考えがあっても、それを意見として発信することができないのです。
その考えを言うことによって何かに影響を及ぼすとは思えない、だったら言ってもしょうがない、という諦めの気持ちがあるのかもしれません。
また、愛情不足から、自分を俯瞰で見てしまうクセがついている場合もあるでしょう。あるいは、「これを言ったらどう思われるか」という臆病な気持ちがあるとも考えられます。
人との距離感が分からない
愛情不足なことで、人との関わり方や距離感がわからない大人も多いでしょう。特に仲良くないのに、言われるがままになってしまったり、仲が良いはずなのにこれ以上はダメと壁を作ってしまったりと、距離感のバランスが取れないのです。
このように人間関係においての距離感がわからないと、友達も作りづらくなってしまいます。親友と呼べる友達もなかなかできず、ますます孤独を感じるようになっていくでしょう。
常に不安感がある
愛情不足によって、心が満たされることを経験していない大人は、常に不安感があることが多いといえるでしょう。人から愛情をもらうと、嬉しさと同時に安心感も得られますよね。その安心感から「自分は一人ではない」ということを学ぶはずです。
ですが愛情不足になると、そんな気持ちになることが少ないので「自分はひとりぼっち」という考えになってしまいがちに。誰も助けてくれないし、頼る相手もいないと解釈し、常に不安な気持ちになってしまうのでしょう。
引きこもりがち
愛情不足になると、特に他者と向き合うことを避けるようになっていきます。家から出なければ、辛い現状と向き合わなくて済む。そう考えたとき、安全な家に引きこもってしまうのです。そして、年齢的に大人であることも気持ちを焦らせてしまう原因になります。
社会人として働かなければという気持ちがあるからこそ、「嫌なことを無理にしなければいけない」という気持ちが高まりやすくなってしまうのです。そんな気持ちに打ち勝つことができないと、社会に出ることができず引きこもることになっていくでしょう。
愛情不足な人の特徴《大人編2》
自立できない
愛情不足のまま大人になってしまうと、自立することが困難になっていきます。自分一人で決断ができない、人との距離感が取れないなどの理由があると、そもそも働くことが難しくなってしまいます。
嫌だとは思いながらも、大人になって働くことは当然のことですし、皆当たり前していること。自分に合った仕事を見つけられればいいのですが、それができないと自立するのが難しくなってしまうでしょう。
友人が少ない
人との距離感がわからない、または接し方がわからないと、結果的に友達が少ないということに繋がります。愛情不足で大人になってしまうと、他人に対してどう接すればいいのか、理解がしづらいのです。
友達作りは、主に子ども時代にその土台が作られます。何かをきっかけにして言葉を交わすようになり、一緒に遊んだりして、この子は自分と気が合うなと感じたら、友達になっていきますよね。
その一連の流れを経験しないまま大人になってしまうと、友達作りがとても難しく感じてしまうため、友達が少ないままということになってしまうでしょう。
無気力
愛情不足の大人には、無気力という特徴もあげられます。何事にも情熱を注ぐことができず、気力が湧きづらいのです。人は愛情を感じたとき、それが刺激となって心が高揚し「やるぞ!」という気持ちになるものですよね。その気持ちこそが気力であり、頑張る活力となるはず。
ですが愛情不足の人は、その刺激を感じることが少ないので、気力が湧かなくなってしまうのです。何もない状態で、自らやる気を出すことは大人でも難しく、その状態が長く続くと次第に無気力になってしまうでしょう。
物を大事にしない
人から愛情をもらうことが少なかった人は、物を大事にしないという特徴もあるでしょう。見方を変えれば、物に執着がないともいえます。ですが執着がないから、愛情をかけることもほとんどないのです。
自分にとって大事な物は少なく、壊れたらすぐ捨てるという考えになってしまいます。愛情不足なことから、たとえ物でも「愛情をかけ大事にする」感覚がわからなくなってしまっているのでしょう。
愛情不足な子どもが出すサイン
嘘が多い
子どもは、愛情不足から嘘をつく回数が多くなることがあります。これは、自分に注目して欲しい、かまって欲しいというサインでもあります。
他には、親に怒られないように嘘をつくということもあるでしょう。いい子に見られたい、褒められたい、または怒られたくないことが理由で、真実をねじ曲げてしまうのです。
実際にあったことをちょっと変える嘘なら、まったくの嘘ではないので心配も少なくて済みます。ですがエスカレートしてしまうと、架空の出来事を作りあげてしまう場合もあるので、注意が必要でしょう。
物を取る・盗む
愛情不足な子どもは、人の物を取ったり、エスカレートすれば黙って盗むという危険性もあります。人の物を取ったり盗んだりすることで、その一瞬はなんとなく満たされる気がしてしまうのでしょう。
実際は、黙って自分の物にしてしまうのですから、後になって罪悪感が押し寄せるはず。ですが、この罪悪感すら快感に変わってしまうこともあるのです。一瞬満たされ、罪悪感が快感に変わるとき、愛情不足な心が救われたと勘違いをしてしまうのでしょう。
体の不調を訴えるようになる
「頭が痛い」「お腹の調子が悪い」など、体の不調を頻繁に訴えるようになったら、愛情不足のサインかもしれません。
愛情不足の子供がこのようなことを訴える理由は、自分に目を向けてもらいたいから。年齢的に小さい子供であればあるほど、その可能性は高いといえるでしょう。
とはいえ、愛情不足とはまた別に、学校生活に不満を抱えている場合も考えられるので注意が必要です。子どもが頻繁に体の不調を訴えるときは、話し合いなどをすることもおすすめします。
すぐに泣く
子どもがよく泣くというのも、愛情不足のサインと見ていいのではないでしょうか。泣くことで周りの大人は心配をしてくれますよね。それを期待して、泣きたくないときも必要以上に泣いて見せたりすることがあるでしょう。
注意したいのは、就学前の子どもですと、体の不調をうまく伝えることができず、泣いて知らせている場合もあるということ。痛いところがあるならば「痛い」と訴えるでしょうけれど、「熱があって怠い」などはうまく伝えることができません。
なのでしっかりと顔色をチェックすることも必要でしょう。
表情が豊かでない
愛情不足ですと、子どもの表情は豊かではなくなっていきます。表情に変化がなくなるのは、急に起こることではありません。ですからサインとは少し違うかもしれませんが、最近あまり笑わなくなったと感じたら注意が必要でしょう。
普段から愛情不足で感情が動かなくなると、間違いなく表情になって表れます。子供は喜怒哀楽がわかりやすく顔に出るものですから、接する時間を多くするなどして様子を見るように心がけましょう。
愛情不足な子どもが出すサイン《続き》
家の中では「いい子」
愛情不足な子どもは、家ではいい子という傾向があります。外ではまったく違う人格なのに、家族には認めてもらいたいという心理から、家では素直でいい子を演じてしまうのです。この行動には気にかけてもらいたいという心理が見て取れますが、この逆のケースになる場合もあります。
外ではとてもいい子なのに、家ではワガママ放題という逆のパターンです。どちらも、原因は愛情不足だと言えそうです。親が仕事などで忙しく、子どもと接する機会が少なかったりすると、家と外では振る舞い方が変わるということもあるでしょう。
物に当たる
愛情不足によるイライラが、物に当たるという行動になって表れることもあるでしょう。物を投げつけたり、壊したりして攻撃的な態度を示すようになってしまうのです。
このような攻撃的な行動が見られるようになると、身の回りの物を壊すことから次第にエスカレートし、物から人へ矛先が変わる危険性もあるので注意が必要です。
言葉使いが荒くなる
言葉使いが荒くなるのも、愛情不足の一つのサインと見ていいでしょう。荒々しい言葉を使って周りに虚勢を張り、寂しさを紛らわせようとしていることが考えられます。
このような様子は、幼い子供にはあまり見られません。どちらかというと、思春期くらいの子どもに多く見られる傾向といえるでしょう。
指や爪を噛む
子どもが爪を噛むという行動を見せるときは、愛情不足かストレスを感じているとき、などとよくいわれます。たしかにどちらにも当てはまるといえますが、必ずしもそうでない場合もあるので注意が必要です。
日常的に爪を噛んでいるようでしたら、愛情不足の可能性はとても高くなります。ですが、テレビを観ているときや絵本を読んでいるときなど、子どもがリラックスしている状態のときだけ爪を噛むようなら、それは単なるクセというケースも考えられます。
ですから、なんとなく気になったら、どんな場面で子供が爪を噛むのか注目しましょう。
ワガママが多くなる
親が何を言っても「嫌だ!」と返したきたり、親がして欲しいことの逆のことばかりするようなら、愛情不足のサインかもしれません。子どもがワガママをいうと、周りの人は「じゃあどうして欲しいの?」と構うことになりますよね。このとき子どもは、実はどうして欲しいなどの希望はない場合が多いのです。
ただ単に、自分に注目して欲しくてワガママをいってるに過ぎません。どこまでのワガママなら聞いてくれるのか試したい、自分に愛情を持ってくれているか知りたい、と考えているのでしょう。
愛情不足で育った人の恋愛傾向とは?
共通していえることは、相手のことを信じ切れない心理があるということです。愛情不足だったことから、恋人ができてもどこか満たされないのでしょう。パートナーにそんな面を感じている人は、良い関係を築くための参考にしてみてはいかがでしょうか。
相手を疑ってしまう
「彼と付き合い始めて半年経ちました。でも、なんか疑ってしまう自分がいるんです。どうして私と付き合ったのか、好きって言ってくれるけど、その気持ちは本当なのかとか。それだけじゃなくて、本当に付き合ってるのは私だけなのかってことも気になります。他にも誰かいるんじゃないかとか…。
私は親に愛情をあまりもらわなかったから、まず人の気持ちを疑っちゃうんだと思う。彼にはこんな気持ちで付き合ってるなんて言えません」(20歳/女性)
好きといってくれている相手を疑ってしまうのは、自分でも苦しいことでしょう。愛情不足で育ったと自覚がある女性なので、相手の気持ちを疑うのがクセになってしまっているのでしょうね。
常に不安を感じる
「僕のことをきちんと好きでいてくれているのか、常に不安を感じています。そのたび口に出して『僕のこと好き?』って聞くんですが、彼女は好きと言ってくれます。あまりにも僕がしょっちゅうそうやって聞くもんだから、彼女は最近ちょっと呆れている感じ。
『なにがそんなに不安なの?』っていわれるけど、そのとおりですよね。だって彼女はちゃんと思ってくれてるんだから。だけど、定期的に聞かないと不安でどうしようもない。この気持ちは自分でもどうにもできないんです」(27歳/男性)
彼女の気持ちに対して、常に不安があるという男性です。これまで愛情不足だったために、素直に彼女を信じることができないのでしょう。
いつも一緒じゃなきゃイヤ
「なぜか、彼とはいつも一緒にいないと嫌なんです。多分、私が愛情不足で育ったせいもあるかもしれない。できれば毎日一緒にいたいくらい。だけど彼は仕事が忙しいらしく、なかなかそれも叶わなくて。あんまり彼に依存すると迷惑がられちゃうから、一生懸命我慢してます。
ただ、一緒にいてもなんか納得いかない自分もいて…。彼にいろんなこと求め過ぎてるんでしょうね。そのうち嫌われるんじゃないかって心配してます」(23歳/女性)
心配事が尽きない女性ですね。一緒にいることができても、次々に不安要素が出てくるそうです。これも愛情不足で育ったことが要因なのでしょうか。
好きな相手のはずなのに満たされない
「彼女は間違いなく好きで付き合った女性。だけど、イマイチ満たされない自分がいます。彼女に不満はありません。でも一緒にいても、なんか胸騒ぎに似た感覚が襲うことがあるんです。毎回のデートでそう感じるわけではないけど、3回に1回くらいのペースでそんな気持ちになる。
だから、彼女のこと好きは好きだけど、気持ちが盛り上がらないし満たされない。いつになったらこんな気持ちでなくなるのか…。好きな人と付き合うってみんなこんな感じなんでしょうか」(24歳/男性)
好きな人と付き合っているのに、満たされないし気持ちも盛り上がらないという体験談です。満たされない思いのは、不安感からくるのかもしれません。
愛情不足の子ども&大人への接し方
スキンシップを増やす
関わる相手に愛情不足を感じたら、スキンシップを増やしてみることをおすすめします。大人であれば過剰にならない程度に、挨拶とともに肩に手をポンと置く。会話の途中で腕を触るなどしてみましょう。
子どもの場合は、少し注意が必要です。就学前の小さい子どもなら、頭をなでる、ハグをするなどでいいですが、それ以上の子どもには、関係性に応じてスキンシップのやり方を考える必要があります。そして思春期ならば、あまり積極的にスキンシップをはかるのは控えた方がいいでしょう。
とにかく話を聞く
相手が話を始めたら、とにかくその話に耳を傾けるようにしましょう。こちらが受け入れている姿勢を見せるためです。
愛情不足な人は、他人との間に壁を作りがちと言えます。ですから、その壁を取り除く必要があるのです。そのためには、とにかく話を聞くこと。これが一番の近道となるでしょう。
否定しない
相手の話に耳を傾けながら、こちらも話をしますよね。このとき、否定することはなるべく控えましょう。しっかりと相手に受け入れてもらえたと確信が持てるまで、肯定のスタンスで会話することをおすすめします。
「それは違うと思うな」などの言葉は、愛情不足な相手にはあまり歓迎されません。ただでさえ他人との間に厚い壁があるのに、その壁がもっと厚くなってしまうだけです。なので、会話をしていてちょっと違うと感じても、言葉に出してはっきりと否定することは避けましょう。
楽しいことを一緒にする
これはすぐに実行することはちょっと難しいかもしれませんが、愛情不足な相手を少しの間観察し、相手が楽しいと感じそうなことを一緒にするといいでしょう。子どもだったらゲームが好きな子が多いですよね。そんなことを一緒に楽しんでみるのです。
大人の場合ですと、趣味などを探って「今度一緒に連れてってよ」などと積極的に声をかけるのもいいでしょう。楽しいことを一緒にすることで、心の距離はグッと近づくことが期待できますよ。
理解を示す
愛情不足な人は、人間関係において壁を作りがちです。ですから、少々とっつきにくい人がいることも否めません。しかしながら、関わらなければいけない相手が愛情不足な人ならば、そうもいっていられませんよね。
ですから、先にこちらが理解を示し、折れてしまいましょう。最初からそう思って接すれば、案外スムーズな人間関係が築けます。だからといって「過ぎる」のはNG。その理由は、次の項目を参考にしてください。
過剰に優しくしない
相手が愛情不足な人と感じたからといって、腫れ物に触るように過剰に優しくするのは逆にNGになる場合もあります。「もしかして、かわいそうな人と思われている?」と受け取られる可能性もあるからです。
なので、優しく接するのは程々に、あくまでも自然に理解を示して、これまでご紹介したことを実行してみましょう。
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