後ろから抱きしめる心理とは？バックハグのメリットや対応法を解説

恋人に後ろから抱きしめられたらキュンとしますよね。後ろからだと相手の姿が見えないので、余計にドキドキしてしまうもの。

では、後ろから抱きしめる側はどういう心理なのでしょうか。顔が見えないので、相手の気持ちが少し分かりづらいですよね。いったいどんな気持ちで恋人を後ろから抱きしめるのか、男女それぞれの心理を見ていきましょう。

初めに紹介するのは、後ろから抱きしめる男性の心理です。どんな気持ちで彼女を抱きしめているのでしょうか。

彼女がかわいい

何かを「可愛い！」と思ったら、触れ合いたくなるものですよね。可愛い子供や動物とスキンシップをとりたくなるのと同じです。

男性が彼女を後ろから抱きしめるのも、純粋に可愛いと思っているから。後ろから抱きしめられたら「もしかして彼が可愛いと思うポイントがあったのかな？」と、少し前の自分の言動を振り返ってみましょう。自分がさりげなくやっていることでも、彼の心に「ズキュン！」と突き刺さっていることがあるかもしれませんよ。

彼女を自分のものにしておきたい

独占欲の強い男性は多いもの。特に、頑張って手に入れたものは誰にも渡したくないと考えます。

これは恋愛においても同じ。付き合っている彼女を独り占めしたいと思うのは、多くの男性に共通する願望です。この気持ちが、後ろから抱きしめるという行動に表れているのかもしれませんね。彼氏がヤキモチ焼きなら、この心理が働いている可能性は高いでしょう。

愛を囁きたい

昔ほどではないでしょうが、男性にとって「好きだよ」などと愛情を言葉にするのは恥ずかしいものです。真正面から彼女に向かって言うのは、ちょっと抵抗を感じてしまいます。

そこで、後ろから抱きしめるのです。これなら、抱きしめるという行動で愛情を伝えられるだけでなく、顔が見えないので言葉でも伝えやすくなります。彼女の耳元がすぐそばにあるので、小さな声でも聞こえやすいのもポイントですね。特にシャイな男性はこのような行動をとる傾向にあります。

寂しい

寂しいときや不安なときにも、男性は彼女を後ろから抱きしめます。なぜ後ろからなのかといえば、寂しさや不安な気持ちを彼女の前で露わにするのが恥ずかしいからです。

たいていの男性は弱みを見せるのを嫌うので、相手が彼女であったとしても見せたがりません。その反面、弱い自分をさらけ出して癒されたいという気持ちもあります。この「隠したい」「隠したいくない」という気持ちがぶつかった結果、後ろから抱きしめるという行為に結びつくのでしょう。

守りたい

男性は彼女を守りたいと感じたときにも後ろから抱きしめます。特に、彼女が悩んでいたり悲しんでいたりするときには、その不安を取り除いてあげたくて後ろから抱きしめることが多いです。この場合なぜ後ろからなのかと言えば、後ろから抱きしめれば一方的なハグになるからです。

正面からだと、お互いがハグする形になりますよね。しかし、このとき男性がしたいのは、「自分が相手を守る」という一方通行の行為です。この心理が、後ろから抱きしめるという行為となって現れるのです。

続いては、彼を後ろから抱きしめる女性の心理です。男性の心理とはどう違うのでしょうか。男女の違いについても注目してみてください。

後ろからだと照れずに済むから

この心理は男性と同じです。正面からだと照れくさいので、後ろから抱きしめます。

本当は前から抱きしめたいと思っているのですが、恥ずかしさがそれを邪魔してしまいます。後ろからであれば顔が見えないので、シャイな女性でも安心して彼を抱きしめられますね。

彼を驚かせたい

女性が男性を後ろから抱きしめる場合、びっくりさせたいという気持ちもあります。ちょっとしたいたずらごころですよね。「わ！どうしたの？」「なんでもなーい」といった感じでじゃれつきたいのです。

たとえば、部屋でくつろいでいて、彼が雑誌を読んだりしているときにすることが多いです。こういったコミュニケーションの取り方を可愛いと感じる男性は少なくありません。

安心感を得たい

男性の背中は女性の背中と比べると、広くて丈夫ですよね。そのため、包容力の感じられる背中に抱き着くことで、安心感を得たいと思っている場合もあります。

男性に求める資質として「包容力」を挙げる女性は少なくありません。後ろから抱き着くのは、まさに男性の包容力を感じられる行為と言えるでしょう。

どこかに行ってしまわないか不安

恋人がいる喜びには、いつかそれが失われてしまうのではないかという恐れが常に付きまといます。これは男性も女性も同じですね。

その不安から、後ろから抱きしめることもあります。彼がどこかへ行ってしまわないように、手放したくないという気持ちをアピールするのです。ここで彼が抱きしめ返してくれたら、女性はますます安心できますね。

慰めたい

男性の背中に哀愁を感じる女性は多いです。男性は女性ほど活発にコミュニケーションをとらない人が多いので、女性はそういう彼のうしろ姿に孤独感を見出すのです。

そんな孤独な彼を慰めたいという気持ちで、後ろから抱きしめる女性もいます。この気持ちは母性本能の一種といえそうですね。男性は落ち込んでいるときにアレコレ言われるのを好まないので、黙って後ろから抱きしめる女性は好印象です。

後ろから抱きしめることにはどんなメリットがあるのでしょうか。後ろからだからこそのメリットを見ていきましょう。

リラックス効果がある

正面から抱きしめるときにはドキドキ感がありますよね。相手の存在を一番強く感じられるハグの仕方ですから、気持ちが高揚するはずです。

それに対して、後ろから抱きしめる方法にはリラックス効果があります。正面から抱きしめたときほどのドキドキ感はありませんが、背中から相手の存在を強く感じられます。緊張感も強くないので、落ち着いて二人の時間を楽しめるのです。

リラックスするのは、抱きしめたほうだけではありません。抱きしめられたほうも、背中にゆったりと相手の存在を感じることができて安心します。

愛情が伝わる

正面から抱きしめるのは、双方向のコミュニケーションです。つまり、お互いに自分の愛情を伝える行為といえます。

それに対して、後ろから抱きしめるのは一方通行の愛情表現です。抱きしめる側は相手から愛情表現を受け取らない分、自分の愛情を伝えることに集中できます。自分から愛情を伝えたいときには最適な抱きしめ方なのです。

距離感を調節しやすい

これは、まだ付き合って日が浅いカップルのとってのメリットです。まだ一緒にいて緊張する間柄である場合、いきなり正面から抱きしめるなんてできませんよね。急に距離を縮め過ぎれば、拒絶される恐れもあるからです。

しかし、背中からであれば比較的拒絶されにくいです。背中からそっと抱きしめることで、ふたりの心の距離を確認できるのです。これで相手が喜んでくれたら、正面から抱きしめられる日も近いかもしれませんね。

さりげなくできる

後ろからのハグであれば、相手がこちらに集中していなくてもできますよね。何も準備は要らないので、したいと思ったときにさりげなくできます。

その結果、二人がハグをする頻度が高まるのがポイント。一回一回のハグがさりげないものでも、頻繁に触れ合うことが大切なのです。日常的なスキンシップによって安心感や信頼感を得ることができます。

後ろから抱きしめたくなるのはどんな時でしょうか。ここぞというシチュエーションをご紹介します。

一緒のベッドで眠る時

眠るときに何かを抱きしめたくなる人は多いのではないでしょうか。抱き枕というものが存在するのも、人にそういう性質があることを物語っていますね。

そのため、一緒にベッドで眠るときに後ろから抱きしめてみましょう。横になってリラックスしているときだからこそ、愛情がストレートに相手の心に届くはずです。デートの時と違って、気が済むまで抱きしめていられるのも良いところですね。

相手を元気づけたい時

相手が落ち込んでいたら、励ますつもりで後ろから抱きしめてみましょう。言葉で励ましても良いですが、言葉にしない方が伝わる感情もあります。後ろから抱きしめたままお互いに黙っているだけでも、不安な心が癒されるものです。

後ろから抱きしめたとき相手があなたの手を握ってきたら、相手は不安や孤独を感じている証拠。もっとぎゅっと抱きしめて癒してあげてください。

一緒に何かを見ているとき

たとえばテレビや写真、あるいはデート先で綺麗な景色を一緒に見ているときに、後ろから抱きしめてみましょう。横に並んで見るのも良いですが、後ろから抱きしめた状態であれば、より近くに相手の存在を実感しながら二人の時間を楽しめますね。

寒いとき

冬の寒い日に後ろから抱きしめるのもいいものです。相手の体温が感じられて安心しますよね。相手も、こちらの温かさを感じてほっとした気持ちになります。

家ではもちろんですが、外で抱きしめてもいいかもしれません。寒い日に寄り添っていると、それだけで心の距離がグッと近くなったように感じるのではないでしょうか。

後ろから抱きしめたいと思うこともあれば、後ろから抱きしめられたいと思うこともありますよね。どんな理由で彼氏や彼女に後ろから抱きしめられたくなるのでしょうか。

甘えていいと思える

「彼女はいつも強気な感じなので、あんまり甘えさせてもらえないんですけど、彼女が後ろから抱きしめてくれたときには、こっちも安心して甘えられます」（25歳/男性/家電メーカー）

自分から抱きしめるのが恥ずかしくても、相手が背中から抱きしめてくれたら嬉しいものですよね。向こうが抱きしめてくれるのだから、こちらからも甘えていいのだと思えるようになります。

特にシャイな性格の人は、相手に抱きしめてもらえたら嬉しいのではないでしょうか。後ろから抱きしめられたのをきっかけに、振り向いて抱きしめ返したりすれば、思う存分甘えられますね。

愛されている実感がある

「普段はあまり『好きだよ』とか言ってくれないんですけど、ときどき後ろから黙って抱きしめてくれるんです。ちゃんと愛されてるんだって実感が持てて、あったかい気持ちになります」（28歳/女性/ホテル勤務）

後ろから抱きしめるのは、一方通行の愛情表現だと先ほど解説しました。つまり、それをされるということは、「愛されている」とたっぷり実感できるということですよね。

お互いの愛情を確かめ合う正面からのハグも良いですが、寂しい時などは一身に相手の愛情を受け取りたいもの。自分は愛されているのだと実感できれば、いろんな不安が吹き飛ぶでしょう。

いつもと違う感じを楽しみたい

「後ろからハグって、ちょっとドキドキしませんか？不意打ちだし、相手がどんな表情なのかも分からないですし。耳と口が近いので、次になにを言われるんだろうと思うとドキドキ感が凄いです！」（22歳/女性/飲食店）

普段のハグが正面からだと、後ろから抱きしめられたときに新鮮な感じがしますよね。いつもと違って相手の顔が見えないので、どんな気持ちでハグされているのか分かりません。そんなドキドキ感を味わいたいと思った時に、後ろから抱きしめられたくなります。

後ろからのハグでドキドキ感を味わえるのは、ある程度親密になったカップルにとって大きなメリット。ときどきこうして新鮮な雰囲気を楽しめば、マンネリ化を防げそうですね。

守られたい

「男がこれを言うのは恥ずかしいんですけど、不安な時なんかは、彼女に守られたいと思うことがあります。でもあからさまに甘えるのはさすがに抵抗があるので、そっと後ろから抱きしめられたら嬉しいですね」（25歳/男性/通信関係）

男女問わず、悩みや不安で気持ちが萎縮してしまっているときには、誰かに守られたいと思うもの。そんな時に、最も心を許すことができる恋人に抱きしめられたいと思う人は多いです。

声を間近で聞きたい

「ときどき、無性に彼の声が聞きたくなることがあるんです。遠くにいる時は電話しますが、そばにいるのならすぐ耳元で聞きたい。そんなときバックハグされたいなって思います」（29歳/女性/アパレル関係）

彼氏の声が好きな女性は多いです。彼氏の声を楽しめるスキンシップとしてバックハグされたいと思うケースもあります。

せっかく好きな人に後ろから抱きしめられたら、こちらも相手が喜ぶリアクションを返したいですよね。そこで、後ろから抱きしめられたときの上手な対応をご紹介します。

嬉しそうに笑う

後ろから抱きしめられた瞬間は、相手の顔が見えませんよね。当然のことながら、抱きしめたほうも相手の顔が見えないので、相手がどう思っているのか心配になることもあります。

そこで、振り向いて笑顔を見せてあげましょう。そうすればこちらの安心感が相手に伝わり、お互いに心おきなくその時間を楽しめます。笑顔を見た瞬間、相手の抱きしめる力が強くなったのであれば、それはあなたの笑顔を見て愛おしさが増した証拠でしょう。

振り向いて抱きしめ返す

抱きしめられたことで、こちらも抱きしめたくなるかもしれません。背中からでは物足りず、思い切り正面から抱き合いたいと感じることもありますよね。

そういうときは、振り向いて抱き返しましょう。向こうもこちらの愛情を感じることができて喜んでくれるはずです。せっかく向こうが抱きしめてくれたのですから、胸に飛び込んで思い切り甘えても大丈夫です。

手を握る

あなたを後ろから抱きしめている相手の手を握ってみましょう。抱きしめている相手にははあなたの行動ははっきりとは見えませんから、いきなり手を握られたらドキッとしてしまうかも。

振り向いて抱き着くような熱烈な愛情表現ではありませんが、手に触れるという行為でも十分に愛情を伝えることができます。相手も、こちらの手を握り返してくれるかもしれませんね。

キスをする

これは、後ろから抱きしめてきた相手に顔を覗き込まれたときにおすすめのリアクションです。すぐそばに顔があるはずですから、思い切ってキスをしてみましょう。

抱きしめた側は自分が不意打ちを仕掛けたつもりかもしれませんが、そこで不意打ちで返せば向こうの驚く顔が見られるかも。また、お互いに気分が高まって、さらに熱烈なスキンシップに突入することもありそうですね。

愛情を言葉にする

相手が後ろから抱きしめているということは、こちらも相手の顔を正面から見ずに済むということですよね。そのため、真正面からでは伝えにくい気持ちを言葉にするチャンスです。恥じらいながら言えば、相手をキュンキュンさせることができるかも。

弱みを見せる

寂しさや不安を感じているときに相手に後ろから抱きしめられたのであれば、相手はあなたを励まそうとしているのかもしれません。そんな時は無理に明るく振る舞わず、素直に弱音を吐きましょう。

弱音を吐くと相手を困らせるのではないか…と心配になりがちですが、素直になったほうが良い場合もあります。逆の立場を想像すると分かりやすいですよね。せっかく慰めようとしたのに、相手が無理に明るく振る舞ったら、少し寂しい気持ちになるはず。心の距離を縮めるチャンスだと思って、素直になってみましょう。

最後に紹介するのは、抱きしめ方から分かる男性の心理です。男性はどんな心理状態の時、どんな抱きしめ方をするのでしょうか。知っておくと、抱きしめ方から彼の心理を掴めちゃうかも？

正面から抱きしめる

正面から抱きしめるのは、信頼の表れです。信頼していない相手を正面から迎えるのは難しいですよね。相手のことを信頼していなければ抵抗がありますし、相手が自分を信頼していなければ拒絶される恐れがあります。

つまり、正面からのハグは、お互いをしっかり受け入れる行為なのです。十分な信頼関係を築いていなければできないことですね。

頭を撫でて抱きしめる

男性が女性の頭を撫でて抱きしめたときは、「この女性を守りたい」という気持ちの表れであることが多いです。少なくともその瞬間は、か弱くて守ってあげたい対象として、彼女のことを見ているのでしょう。

また、これは支配欲の表れでもあります。なぜなら、守ってあげたいと思うということは、自分のほうが優位に立っているということでもあるからです。このタイプの男性は頼りがいがある反面、少し支配的な側面があるかもしれません。

横から肩を引き寄せる

たとえば並んで座って景色を眺めているときなどに、彼氏に横からぐいっと抱き寄せられることがありますよね。これも、自分のほうに引き寄せているわけですから、独占欲の表れといえます。また、自分の方に寄りかかってほしいという気持ちの表れでもあるので、「遠慮なく甘えてほしい」という心理も含まれているでしょう。

ただし、それと同時に彼の不安の表れである場合もあります。つまり「離れたくない」「手放したくない」という気持ちがあるのです。彼氏は少し嫉妬深いなのかもしれません。

腰に触る

これは正面からのハグでも、横から抱き寄せるハグでもあるパターンです。普通は抱き寄せるときには肩や背中に腕を回すはずですが、彼女の腰に手が伸びることがあります。これは、彼がムラムラしている証拠かもしれません。

お尻に近い位置に腕が行くということは、その辺りに関心があるということです。彼から急に抱きしめられて、手が下がって腰に触れられたら、それは「やりたい」という無言のアピールとして察してあげるといいでしょう。

低い姿勢から抱き着く

彼が低い姿勢であなたに抱き着くのは、「彼女に甘えたい」と思っている証拠です。たとえば、ソファでくつろいでいるときなどに腰回りに抱き着かれたら、彼氏は膝枕か何かをしてほしがっているのかもしれません。この抱きしめ方は、寂しがりな男性がよくする傾向があります。

ちなみに、逆に高い姿勢からあなたを抱きしめたときは、「俺に甘えていいよ」という気持ちの表れです。安心感を与えたいのか受け取りたいのかが、姿勢の高さで分かるということですね。