「平安美人」は現代でも美人?外見&内面の特徴を詳しく解説【必見】

「平安美人」は現代でも美人?外見&内面の特徴を詳しく解説【必見】

あなたは「平安美人」と言われたら、どのように感じますか。「微妙」だと思う女性も多いでしょう。今回は、平安美人の特徴や、平安美人の歴史上の人物などを一気に紹介していきます。平安美人は美人なのか美人でないのか、気になる人はチェックしてください。


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そもそも「平安美人」ってなに?

「平安美人」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。平安美人とは「平安時代の美人」のことを指します。平安時代は今から1200年ほど昔の時代であり、平成が終わり令和の時代に突入した現在とは、美の基準が大きく違うことは理解できるでしょう。

平安時代の美人と言われても、大昔ですから実際に見たことがある人はいません。今回は、平安美人とは何か、どんな特徴があるのか、平安美人とされる有名人には例えば誰がいるのか、などを紹介していきます。

平安時代に愛された平安美人にはどんな魅力があったのか、一緒に探っていきましょう。

平安時代は美の基準が違う


日本は、今でこそ先進国の一つとして認識されていますが、島国ということもあり、大昔は文化の伝来も遅れがちでした。もちろん、外国人を見る機会もほぼなかったでしょう。

日本人のようなアジア人と欧米人とでは、容姿がまったく異なるのは今も昔も同じですが、昔は欧米人との交流があるはずもなく、日本に住む人の中だけで「美しさ」の基準が決まっていたのは言うまでもありません。

メイク法で顔の印象を劇的に変化させたり、洋服やヘアスタイルなどで欧米人と同じ基準の美を追求している人が多い現代とは、美の基準がまったく異なるのは当然のことだと言えるでしょう。

平安美人が現代でも美人とは限らない


先ほどから「平安美人」という言葉を使っていますが、1200年ほど前である平安時代の基準に沿った美人のことですから、現代においても美人だと判断されるとは限りません。

平安時代の基準では美人でも、令和時代の美人とは特徴が大きく異なるので、令和時代を生きる現代人の感覚からすると、美人だとは思わないこともあり得るのですね。

「あなたは平安美人だね」と言われて嬉しく思うかどうかは、言われた側の捉え方次第だと言えるでしょう。

平安美人はアジアンビューティーでもある


平安美人は、日本人らしい顔だちの美人ですから、欧米人にはほぼいません。

現代の日本人女性は、目を大きく見せるメイクをしたり、鼻を高く見せるためにシャドウを入れたり、ハリウッドスター愛用のメイク道具を使ったりと、欧米人に少しでも近づけるように努力していることが多いですね。

しかし、逆に欧米人からは、平安美人のようないわゆる和風の顔立ちは、エキゾチックなアジアンビューティーとして捉えられることも多いです。

平安美人は、アジア人ならではの魅力を放っていると言えるでしょう。

平安美人の特徴《外見編①》

それでは、さっそく「平安美人」の外見での特徴を紹介していきましょう。平安美人の外見にはどのような特徴があるのか、周囲に該当する人はいないか、または自分の顔を比較してどうかなど、さまざまな角度からチェックしてください。

一重で切れ長な目


毎年桃の節句に飾る雛人形を思い出してみてください。お雛様の顔立ちはどうでしょうか。一番最初に気づくのは、一重で切れ長の目でしょう。

現代では、リカちゃん人形やバービー人形のような大きな二重の目が美人の条件として挙がることも多く、実際、大きな二重に憧れて目力メイクに時間をかける日本人女性も多数います。

しかし、平安時代当時は大きな二重の目は「気味が悪い」とされ、敬遠される傾向にあったようです。古来からの日本伝統の顔立ちである、一重で切れ長の目が根強い人気だったのでしょうね。

欧米文化を積極的に取り入れる現代人と、外国からの情報がほとんどなく、日本文化を大切にする古来の人々との大きな違いだと言えるでしょう。

おちょぼ口


現代でも、大きな声で話したり、よくしゃべる女性は敬遠されることがあり得ます。平安時代は、今以上に女性は控えめであってほしいと考えられていたでしょうから、なおさら良いとされることはなかったはずです。

平安時代の人は慎ましさを感じる小さな口に好感を持っていたようです。口が大きいからよくしゃべるというわけではないものの、見た目にも慎ましさを求めていたのでしょう。

貴族であると、唇の中心部分にだけ紅を差し、小さな口を強調させていたと言われています。確かに唇全体に口紅を塗るより、中心部分にだけほんのり口紅があるほうが、上品に感じますね。

頬がふっくらしている


現代で人気のある女優さんたちは、スッキリ顔の人ばかりです。現代の美人の条件としてありえない平安美人の条件の一つが「頬がふっくらしている」ということになるでしょう。頬がふっくらしていて下ぶくれだとより良いとされていたようです。

当時は、男女が白昼堂々と会うことはほとんどなかったのだそう。夜の暗がり、または暗がりでなくても簾ごしで、相手の顔をハッキリ確認する機会がなかったのです。

そうなると、やはりシルエットが大事になってくるのは理解できますね。丸みのあるふっくらとした姿や顔立ちは女性らしさが際立って、男性にはとても魅力的だったようです。

鼻が小さい


鼻は顔の中心であり、目と同じくらい顔の印象を左右するパーツだと言えるでしょう。

現代では欧米人のような高い鼻が好まれますが、平安時代は鼻が大きい女性は好まれなかったようです。

当時の結婚は早く、特に女性は13歳頃に結婚話が持ち上がることが多かったのだそうです。13歳と言えば、現代では小学校を卒業して間もない頃ですね。

まだ幼さが残る年齢ですから、強い個性のある高い鼻よりも、控えめな小さな鼻が好まれたのは不思議なことではありません。

平安美人の特徴《外見編②》

平安美人の条件を見て、どのように感じているでしょうか。平安美人の条件は、令和時代の美人とはかけ離れている印象ですよね。平安美人の特徴は他にもありますので、引き続き一緒にチェックしていきましょう。

引き眉


「引き眉」とは、眉を抜く、または剃り落とすことを言いますが、平安時代は引き眉の後、元の眉の位置よりも高い位置に長円形の円を描いていました。

眉は顔のパーツであまり重要度を感じないですが、平安時代は「心の中を見透かされる」とされる重要なパーツだったのだそう。

そう言えば、眉をひそめたり、眉間にシワを寄せたり、眉だけでも感情を主張することは可能ですね。また、眉の形だけで顔の印象を大きく変えることもできます。

眉を剃り落とし、わざと高い位置に描くことで、表情や感情を読み取られないようにしていたのでしょう。平安美人には、心の中が読めないミステリアスな雰囲気が漂っていたのかもしれません。

額が広い


現代人でも、額が広い人、狭い人がいます。それは平安時代でも同じであったと推測されます。しかし、平安美人の条件には「額が広い」というものもありました。

先ほど説明した「引き眉」が影響していると言われ、眉の元あった位置よりも高い位置に長円形の眉を描いていたことから、引き眉を描きやすい広い額が良いとされていたようです。

現代の日本人女性は、さまざまなヘアスタイルをするため、額の広さをさほど気にしなくて済むのですが、前髪を後ろ髪と同じように伸ばしていたとされる平安時代の女性にとって、額の大きさは隠しようがありません。

額の狭い平安時代の女性は、コンプレックスに感じていたのかもしれませんね。

色白美肌


平安時代の美人の条件と現代の美人の条件はかけ離れていると感じている人も多いでしょう。しかし共通する条件が一つあります。

「色白で美肌」というものです。当時、庶民の女性は農作業などのため日焼けをしていましたが、貴族の女性は日に当たる機会はなく、ほとんど部屋で過ごしていたので、日焼けすることはありませんでした。それゆえに、白い肌には高貴な雰囲気があり、身分が高いことが一目でわかったそうです。

さらに、平安時代は明るい照明がないので、薄暗がりの中でも美肌に見せるためには、肌がより白くなくてはなりませんでした。白い肌なのに、さらに白粉で真っ白に塗っていたのは、このような理由があったからでしょう。

ぽっちゃり体型


現代では、無駄なぜい肉がないスレンダーな体型が好まれる傾向にあります。しかし、平安時代は、ぽっちゃりした体型の女性が好まれたようです。

柔らかいふっくらとしたシルエットが、暗い部屋でも女性らしさを放ってくれますし、また食べ物が豊富だったとは言い難い当時、ぽっちゃり体型である女性は、高貴な身分である証明でもあったのです。

平安時代に、女性らしく、高貴なイメージのあるぽっちゃり体型が好まれていたのは、不思議なことではないのですね。時代ごとに美の基準が変わってくるのも納得です。

黒髪ロング


平安美人の絵を見たことがあるでしょうか。床につくほど長く、そして真っ黒ですね。白粉で真っ白にした肌を際立たせるためにも、黒髪は必要であり、長ければ長いほど好まれたようです。

貴族の女性は生まれてから、一切髪を切らないことも多いらしく、本当に床に引きずるほどの長さがありました。髪の手入れが相当大変だったことが想像できますが、それでも平安美人には必須の条件であったため、髪を長くして女性らしさを出していたと考えられます。

平安美人の特徴《内面編》

平安美人の外見の特徴はたくさんありましたね。平安時代当時の事情が影響している条件が多かったと言えるでしょう。今度は、平安美人の内面の特徴を探っていきます。どのような女性が美人とされたのか、一つずつチェックしていきましょう。

美しい声


平安時代の女性は、家族以外に顔を見られることはほとんどなかったそうです。家族以外の人とは簾ごしに話すことがほとんどだったため、声の印象が重要だったのでしょう。

現代でも、声や話し方の美しい女性と電話で話してると、どのような女性なのだろうと想像してしまいます。「素敵な女性なのだろう」と声だけで判断してしまう人も多いでしょう。

声が女性の印象のほとんどを決めてしまう平安時代では、「美しい声」が美人の条件として欠かせないものだったと想像できます。

教養があり頭がいい


平安時代では、男女が出会ってから、二人でどこかに出かけることはあり得ませんでした。直接顔を見ることも、肌に触れることもほぼなかったのです。そうなると、簾ごしにする会話が唯一のコミュニケーションとなるのは想像に難くないですね。

平安美人は、会話だけで男性に魅力を感じてもらわなければならないため、教養を身につけようと勉学に励んだそうです。文字が読めたり、和歌を上手に詠んだりすることで、教養のある頭の良い女性であることをアピールしていたのですね。

控えめ


男女雇用機会均等法が施行されて以来、現代では女性の社会進出が盛んになり、女性が自己主張することは珍しくなくなりました。女性も男性と同じように、自由に人生を歩むことは、現代の常識ですよね。

しかし、平安時代の女性は、自分の意思を貫いたり主張したりすることで、「はしたない女性」というレッテルを貼られたようです。

見た目の美しさだけではなく、男性より前に出ず、男性を献身的に支えるという「控えめで奥ゆかしい内面」を求められる時代だったと言えるでしょう。

良い香りがする


平安時代は入浴する習慣がなく、蒸し風呂に入って垢をこすり落とす程度で、体臭がきつかったと言われています。当時の平安美人は、その体臭をごまかすために、お香を焚いていたそうです。

平安時代の貴族の女性たちは、みな十二単を羽織り、同じ黒髪ロング、同じメイクと、個性があまりありませんでした。しかし、お香は自分の好みに調合することができ、自分らしさを出せる方法でもあったのでしょう。

照明のない平安時代に、当時の男性が、間違えることなくお目当ての女性に近づけたのは、このお香のにおいの影響もあると言われています。調合している分、個性が出るのですから、それは決して大げさな話ではないのかもしれませんね。

無表情


現代の女性は、自由に感情を表現することが許されています。大きな声で笑い、人前でも泣き、怒る自由がありますね。しかし、平安時代の女性は表情を大きく変えることで「はしたない」とされる傾向にあったようです。

さらに、厚く塗った白粉などのメイクが、表情を動かすことによって、ヨレたり、取れたりすることを防いでいたとも言われています。

そういえば、能面は真っ白な肌で無表情ですね。平安時代の女性は、能面のように肌を白く塗り、無表情でいたのでしょう。

琴が弾ける


文字や和歌以外にも、琴が弾ける教養のある女性は、とても才能豊かな女性だと思われていました。古典文学の中でも、男性は笛を吹き、女性は琴を弾いている場面が多く存在しますね。

当時の貴族は楽器で交流する機会も多く、楽器ができる男女が集まると、演奏会を開いて楽しむこともあったようです。

現代でも、楽器ができると合奏ができますし、同じ音楽が好きな男女は気が合うことも珍しくありません。音楽が人と人との心をつないだのは、平安時代も同じだったのでしょうね。

平安美人は現代でも美人?

平安時代の美人について掘り下げてきました。平安美人には、当時の事情が絡んだ特徴がたくさんありましたね。そして、日本人女性らしい魅力もたくさんありました。そこで、疑問になるのが「平安美人」は「現代美人」なのかということです。

平安美人は、現代でも美人とされるのか、そのあたりに迫っていきましょう。

平安美人は現代では好みが分かれる?


平安美人の特徴などを紹介してきましたが、現代の美人の条件とはかけ離れていると思いませんでしたか。時代特有の事情が大きく美意識を左右すると言っても過言ではないことがわかりましたよね。

平安美人の条件の中でも「切れ長の一重」「下ぶくれ」「ぽっちゃり」「引き眉」「小さい鼻」などは、現代の美人の条件に当てはまるとは言えません。

平安美人は、やはり平安時代の基準での美人なのですね。現代では、平安美人の条件に当てはまる女性を見て、美人だと感じる人は少なくなってきているのが事実だと言えるでしょう。

現代でいう「和風美人」に近い


平安美人と現代美人の条件がかけ離れているからと言って、平安美人を否定しなくても良いのです。欧米人のような顔に憧れる人が多い現代でも、日本古来の雰囲気漂う平安美人に好感を持っている人が多くいるのは間違いありません。

日本風の優しい表情の和風美人は、着物もよく似合い、日本人女性独特のオーラを放っているのも事実ですね。平安時代の美人の条件をそろえている平安美人と、和風の雰囲気が漂う和風美人とは、少しニュアンスは異なりますが、この2つの美人は雰囲気が近いとも言えるでしょう。

褒め言葉としては微妙


「あなたは平安美人だね」と声をかけられると、何だか微妙な感情になりませんか。平安時代の美人の条件は、現代の美人の条件とは大きく異なります。それゆえに「平安美人は、現代では美人とは言えない」という解釈もあり得ます。

褒め言葉として使う場合もあるでしょうが、「あなたは美人ではないと思う」と遠まわしに嫌みを言っている可能性も否めませんので、そのあたりはきちんと見極めたいですね。

平安美人は愛嬌美人


現代の美人の条件は、外見に関するものが多いです。大きな目、高い鼻、フェイスラインが引き締まっていて、バストは大きく、ぜい肉はついていない…。

一方の平安美人の条件も、一重や下ぶくれなど外見に関するものはあるものの、「美しい声」「控えめな性格」「教養」など、内面を重視している印象です。

日本人が古来から求めてきた「女性らしさ」を重視し、少ないチャンスの中でも、控えめでありながら自分の魅力を発揮してきたのでしょう。

現代にいる平安美人や和風美人の女性も、柔らかい印象で、何だか愛嬌がありますよね。平安美人は外見が美人というよりも、「愛嬌美人」だと言えるでしょう。

平安美人と言われる歴史上の人物

平安美人の特徴などを一気に紹介してきましたが、ここで分かりやすく解説するため、平安美人と言われる歴史上の人物を紹介していきましょう。

小野小町


平安美人の歴史上の人物と言われて、日本人が真っ先に思い浮かぶのは、世界三大美女の一人と言われる小野小町でしょう。小野小町は、平安時代前期頃に活躍した女流歌人でもあります。

一重、下ぶくれ、おちょぼ口、黒く美しい髪など、平安時代の美人の条件をそろえていたこともありますが、女流歌人であることからも分かるように、教養があり、詠う声も美しいと評判だったのです。

小野小町を描いた屏風絵は存在しますが、小野小町が生存していた時に描かれたものではないそうです。実際にどのような顔立ちだったのかは不明なのですね。

それでも長い時を経て語り継がれるのですから、小野小町がいかに魅力的な女性であったかがうかがえます。

紫式部


『源氏物語』で有名な紫式部も、平安美人で有名な歴史上の人物ですね。『源氏物語』は古典の授業や歴史の授業でも必ず出てくるワードですので、紫式部は日本人には馴染みのある人物であると言って過言ではありません。

平安美人と言われる紫式部ですが、小野小町同様、生存していた当時の屏風絵のようなものは存在しないようです。しかし、『源氏物語』の解説書が登場したり、歴史書に紫式部のことが記されていたりするところを見ると、当時の紫式部の人気は高く、後世に大きな影響を与えていたと推測できるでしょう。

非常に控えめなタイプだったと言われていますが、控えめで奥ゆかしく、才能を感じさせる平安美人だったことが分かります。

和泉式部


紫式部や清少納言と同じ時代に歌人として評価を得ていたのが、和泉式部です。和泉式部は、今でいう「恋多き女」で、藤原道長には「浮かれ女」と言われていたほどだそう。

同僚の紫式部からは、「天才型で、言葉のセンスが素晴らしい」「しかし素行は良いとは言えない」などと評されていたようです。同僚の女性が書物に残すくらいですから、当時としては珍しいほど自由に恋愛するタイプだったのかもしれないですね。

自由に恋愛することが許されていない平安時代に、身分の高い男性など、多くの男性を魅了し続けたのですから、平安美人の条件を兼ね備えた魅惑の女性だったと言えるでしょう。

常盤御前


常盤御前と聞いてピンとこない人もいるでしょう。牛若丸の愛称で知られる源義経の母で、絶世の美人とまで言われたほどの平安美人だったそうです。

当時、近衛天皇に九条院が嫁ぐ際、美人であることが必須条件だった天皇の妃の召使い役を選ぶため、都中から美女を集めました。選ばれた女性達の中でも一番美人だったのが、この常盤御前だったと言われています。

未亡人になってからは苦労も多く「強い母」として生きたことが書物に残っており、芯の強い、外見も中身も美しい本当の平安美人だったと言えるでしょう。

出典:
コトバンク『小野小町』
https://kotobank.jp/word/小野小町-40934

同上『紫式部』
https://kotobank.jp/word/紫式部-140850

同上『和泉式部』
https://kotobank.jp/word/和泉式部-30871

同上『常盤御前』
https://kotobank.jp/word/常盤御前-104626

平安時代からの「美人」の変化

平安美人についてさまざまな角度から分析してきました。時代によって求める美が違うことがよく分かりましたよね。

平安時代から令和時代まで、どのような過程を経て美人の基準が変化してきたのでしょうか。時代ごとに確認していきましょう。

戦国時代の美人


長い平安時代が終わり、鎌倉幕府、次いで室町幕府が開かれると、世は戦国時代に入りました。貴族社会ではなく武家社会となり、平穏で控えめな恋愛は難しくなってきたのでしょう。

控えめで奥ゆかしい女性が美人とされていた平安時代とは正反対に、戦国時代は芯が通った強い女性、また活動的な女性が好まれたと言われています。

常に戦が絶えない時代は、守ってあげたくなるような控えめな女性よりも、強く凛として落ち着いている女性の方が、男性は安心感を得られたのかもしれませんね。

江戸時代の美人


「見返り美人図」という美人画を見たことがあるでしょうか。柳腰と言われる細くしなやかな腰をくねらせて振り返る女性の絵です。

江戸時代は260年ほど続き、前期・中期・後期と大きく分けて美の基準も少しずつ違うようですが、「黒髪」「白い肌」「おちょぼ口」「ふっくら」といった平安時代に近い美の基準があり、そこに「なで肩」「柳腰」など、体型や立ち姿の特徴も評価の対象となっていたそうです。

戦国時代のような殺伐とした時代を経て、世は平穏、癒しを求めていたのかもしれません。

さらに後期に入ると、前期まではなかった「長身」「シャープな顔立ち」「面長」などの特徴が入り、美の基準が大きく変わっていったと言われています。

明治~昭和時代の美人


大政奉還が行われ、武家社会が終わり、日本は文明開化の時代になりました。西洋の文化を取り入れ、洋装が普及したのです。着物と洋装では雰囲気がまったく異なり「洋装が似合う顔だちこそ美人」と変化していったようです。

世の女性たちは流行に敏感になり、流行を追い求める女性こそが美人であり洗練されていると思われたのだそう。

実際に明治時代の美人を写真で見ると、和風の雰囲気を残しながら、洋風の魅力も放っています。

その後昭和時代まで、長い年月をかけて洋装が完全に定着し、ヘアスタイルやファッションも自由に表現できるようになったため、「個性」で美しさを表現する女性が増えていきました。

平成~令和時代の美人


平成に入ると、平安時代では考えられなかったような「へそ出し」「ボディコン」などが流行するようになり、欧米人女性に負けじとメイクにこだわる女性が多くなりました。

整形メイクのような、もはや顔の原型がなくなっているようなメイクや、日焼けサロンで肌色を変えるなど、自分を当たり前に主張できる時代になったのです。

欧米人のような大きな目、高い鼻、小顔、厚めの唇に憧れ、「目力メイク」「凹凸をつけるシャドウやハイライト」「リップグロス」などが飛ぶように売れ、美の基準もグローバル化していますね。

現代の美の基準は、ほとんどが「外見の美しさ」になってしまっていると感じる人も多くいるでしょう。

平安美人は魅力がいっぱい!自分らしく生きよう

平安美人を分析してきましたが、読む前と読んだ後の印象はどうでしょうか。大きく変化した人も多いと思います。

見た目のコンプレックスをごまかそうと必死になる現代の女性たちより、知識や教養、奥ゆかしさなど、内面も磨いていた平安時代の女性たちの方が、本当の美人だったといえるかもしれませんね。

「あなたは平安美人だね」と言われて、何だか「美人ではない」と言われているような気になっていた女性もいると思いますが、平安美人にはこれだけ魅力がいっぱいあったのです。どんな顔だちでも、平安美人のように自分を磨き、自分らしく生きていってくださいね。

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