学生結婚のメリット＆デメリットとは？やるべきことと体験談も紹介

学生結婚は若いうちに結婚するため、メリットがある一方で、デメリットもあります。学生結婚のアリナシは人によってそれぞれでしょうが、実際の学生結婚はどんなものなのでしょうか。

学生結婚は「できちゃった婚」が多い

学生結婚は妊娠してから結婚する、いわゆる「できちゃった婚」が多いと言われています。避妊に失敗した、または避妊をしていなかったために妊娠してしまい、そのまま結婚に進むという形です。

そのほか、少数ではありますが妊娠せずに学生のうちに結婚する男女もいます。もともと許嫁だったなど、婚約しているケースもありますが、恋愛結婚の場合も少なくないようです。

若い年齢での結婚は離婚しやすい？

まだまだ人生経験が少ない20代前半や10代後半で結婚すると、離婚しやすいと言われることもあります。若年のうちに結婚したカップルは、離婚を経験することも多いようです。

とはいえ離婚するかどうかはカップルによっても違いますし、一概に若いうちに結婚したから離婚しやすいとも言えません。

賛否両論ある学生結婚ですが、学生結婚することで得られるメリットもあります。

ここでは、学生結婚をしたことで得られるメリットをいくつかご紹介します。

長い時間を一緒に過ごせる

学生結婚は人生の前半で結婚します。そのため、人生の大半の時間を好きな人と一緒に過ごすことができるのです。

好きな人と長い時間一緒に過ごせるというのは、お互い惹かれ合う二人にとっては魅力的なことでしょう。

若いので子育てしやすい

子育てには経済力や経験も大事ですが、子供が小さいうちは何より体力が大切です。子供が大きくなればお金や経験は役立ちますが、学校で学ぶ前の幼児期までは体力が必要になります。

若いうちに結婚して子供を産む学生結婚であれば、30代40代の妊娠出産よりも体力に余裕があるはずです。20代前半の若い時期であれば、夜寝られないなどの子育ての辛い状況を乗り切ることができるでしょう。

働き盛りに育児に時間を取られない

学生のうちに結婚して子供を出産し幼児期を終わらせておけば、社会に出てから思う存分に働けるというメリットもあります。学業と子育ての両立も容易くはないでしょうが、学生のうちに幼児期が過ぎてしまえばあとはキャリアを形成していくだけです。

とは言え子育てしながら働くのは、子供が小学校に上がってからも大変でしょう。子供が大きくなれば多少働きやすくはなるでしょうが、しばらくは大変かもしれません。

子育てが早く終わる

学生結婚の最大のメリットと言えるのが、子育てが早く終わるということです。20代の前半で子供を産み終われば、子供が大学を出て就職をするころ40代の半ばです。

30代や40代で出産して子育てしている人に比べれば、早い時期に子育てから解放されます。子育てが終わってしまえばあとは自分の自由な時間です。若いうちに遊べなかった分、大人になってからの自由な時間が増えます。

キャリアを築きやすい

子育てが早く終わるので、その後の賃金などは自分のために使うことができます。子供の学費や養育費は40代後半にはほぼかからなくなるでしょうから、そこから定年まで老後の資金を他の人より多く蓄えることが可能です。

40代後半といえば子供が高校生、大学生という人がほとんど。そんな時期は家のローンや学費で老後の蓄えどころではない家庭が多い中、自分たちの老後の資金を豊富に用意できるのはメリットと言えるでしょう。

子供を多く産める

女性の出産にはタイムリミットがあります。個人差はあるものの40代後半には子供を産むことが難しくなるのがほとんどです。20代のうちに子供を産み始めれば、年子にしなくても20代のうちに3人以上出産できます。

体力のある若い時期に幼児期を終わらせることができるので、体力的な負担は少なくて済むでしょう。ただし家庭環境によっては、経済的な負担が大きいかもしれません。

学生結婚をするメリットもいくつかありますが、デメリットもあります。

ここでは学生結婚によくあるデメリットについていくつかお伝えしていきます。

自由に遊べる時間が無くなる

学生結婚をすると、若い時期に育児や出産が重なるので遊ぶ時間が取りにくくなります。周りはまだ遊んでいる時期なのに、自分だけは育児に追われているという状況を辛いと感じる人も少なくないでしょう。

特に体力があり、好奇心が旺盛な時期でもあるので、家の中で乳幼児と一緒に閉じこもってしまう状況は精神衛生上も良くありません。なるべく家族に手伝ってもらいながら、自分の時間も確保するようにしましょう。

経済的に不安定

学生のうちに結婚すると、親の援助がない限り収入は極めて不安定になります。二人で生活するだけならともかく、子供を出産して育てるとなると安定した収入が必要です。

たとえできちゃった婚であっても、育児や今後の生活のことはしっかり計画していかなくてはいけません。お金の心配をしながら学業もこなしていくのは難しく、困難な状況に陥りやすくなるでしょう。

お互い幼いので喧嘩が多い

人間的に成熟していない同士での結婚は、お互いに譲り合うことが難しく、円満な結婚生活を継続できない場合があります。成熟した20代後半以降の男女であっても、子育てが始まれば関係性が悪くなることもあるのです。

学生結婚の多くは、20代前半以前の社会経験もない状態で、突然収入のめどを立てたり子育てをしなくてはいけない状況に追い込まれます。ストレスが多くなり、喧嘩が増えるケースも少なくありません。

自分も子供なのに子育て

20代前半、また10代後半はまだまだ自分自身も子供です。子育てしていく中で成長していくこともあるでしょうが、子育ては精神的にも負担が大きく20代後半で社会人経験がある大人が育児するよりも、ストレスを大きく感じるかもしれません。

自分もまだ成長途中なのに子育てを行う状況に直面してしまうのは、「できちゃった婚」の学生結婚のデメリットのひとつと言えるでしょう。

メリットもデメリットもある学生結婚ですが、学生結婚をするにあたり注意すべきポイントは何でしょうか。

ここでは学生結婚をするときに、やっておくべきことをいくつかご紹介していきます。

親の説得

学生という収入がない状態で結婚生活をスタートさせる以上、親の協力は欠かせません。学校を続けるのであればその間の生活費などを援助してもらう必要もあります。

また学業や仕事と両立しながら子育てをしていくのは大変です。親の援助を得ながら子供を育てていくのが現実的で、多くの負担を抱えずに済みます。

「できちゃった婚」の場合は、両親の心証が悪くなることもありますが、今後のことを考えると頭を下げてでも協力を仰いでおいた方が安心です。

必要な費用や保険の準備

結婚するだけであれば二人の生活費や新生活の準備程度でも問題ないかもしれません。しかし妊娠しており今後子供を出産して育てていくという予定があるのなら、保険や出産費用、今後の生活費についてもしっかり話し合っておくべきでしょう。

また子供が生まれてくれば、しばらくは働くことが難しくなります。その間の生活費を工面しておくなど、やることがたくさんあるので計画的に出産や育児への準備を進めておくのが望ましいでしょう。

大学での変更手続き

大学に通っており、かつ結婚によって氏名や住所が変わったのであれば、学務課へ届け出ておく必要があります。また、免許証などの届け出や、銀行に口座があれば個人情報の変更などが必要です。

苗字を変えない場合は大きな変更はありませんが、苗字を変えるのであれば様々な機関への変更をしなくてはいけません。名義が違うと不都合が生じることもあるので、なるべく早めに変更を済ませておくようにしましょう。

今後の生活をどうするか

計画的に結婚したというのであれば、今後の生活や人生の計画に大きな狂いはないかもしれません。しかし意図しない妊娠によって、突然結婚することになった場合は計画の変更を考える必要が出てきます。

今後のキャリア設計や生活プランなど、二人とその家族で話し合うことが大切です。学生のうちに結婚となると、経済的に自立していないので支えてくれる家族の意見も聞きながら計画を立てていきましょう。

子育てはどうするのか

予期せぬ妊娠によって結婚する場合は、約半年から1年のうちには子供が生まれてきます。子供が生まれてから動くのは大変なので、子供がお腹にいるうちに子育てについての知識を得ておく方が安心です。

また子育てを一人で担うのは負担が重くなる可能性があるので、パートナーや親などに手伝ってもらう方が良いでしょう。どれぐらいの割合で育児を負担してもらうかなど、事前に話し合っておくと子育ての負担が軽減されます。

結婚式をどうするか

最近では結婚式をせずに写真だけで済ませるカップルもいますので、結婚式にこだわることはないかもしれません。とはいえ二人は写真だけで良くても、親や親戚などは結婚式をしっかり挙げてほしいという要望を持っていることがあります。

経済的に自立していない二人が結婚する以上、親や親戚などの援助は欠かせません。彼らの意向を聞きながら結婚式などのイベントをこなしていくことも必要でしょう。

学生結婚をした人たちは、学生結婚についてどんなことを感じているのでしょうか。

ここでは、学生結婚をした男女に今の生活についての経験を語ってもらいました。

大変なこともあったけど今は幸せ！

「学生のうちにできちゃった婚をしたんですが、若いうちは衝突も多くて大変でした。でも今は下の子供も高校生になって、二人で色々なところに行けるから楽しいですね。」（40代/男性）

若いうちは大変なこともあったけど、それを乗り越えて今は夫婦二人で生活を楽しんでいるのですね。今が幸せなのは何よりではないでしょうか。

妊娠して学生結婚。後悔はしていないけれど…

「大学で知り合った先輩とできちゃった婚で結婚しました。家族のことは愛してるし結婚自体に後悔はないけど、若いときにしかできないことをやりそびれたかなって後悔は少しあります。」（40代/女性）

学生結婚してしまうと若いときにしかできない遊びなどが経験しづらくなるかもしれませんね。とはいえ今は愛する家族に囲まれているとのことなので、それはそれで幸せなのではないでしょうか。

子育てが早く終わったので今は楽

「周りの同級生は今受験だのなんだのと大変そうです。うちはもう大学出て社会人なので気楽なものですよ。」（40代/男性）

学生結婚のメリットは子育てが早く終わることです。子育てが40代のうちに終わってしまうので、その後の人生を悠々自適に過ごすことができます。

40代といえばまだまだ働き盛りで、体力面でも充実している年代です。若い時期に子育てや勉強などを頑張ってきた成果を十分に活かせるのも学生結婚したメリットのひとつでしょう。

お互い若くて喧嘩が多く離婚

「大学の一つ下の後輩とできちゃった婚したんですが、まあ喧嘩が絶えなくて…。子供が小さいうちに離婚してしまいました。今はお互い別の家族を持って暮らしています。」（40代/男性）

妊娠して結婚という段階が早すぎるせいか、喧嘩や衝突が絶えず離婚という結果になってしまうカップルもいます。学生結婚にはそういったデメリットもあるので、できれば予期せぬ妊娠は避けておきたいところです。

子育てで遊べなかった

「高校を出てすぐくらいに妊娠がわかって、結局大学も行けなくて子育てばっかりの20代でした。本当ならみんなと同じように遊びたかった。正直後悔しています。」（40代/女性）

子育ては20代の方が体力があるので、体力面では楽ができます。しかし20代といえば周囲の同級生はまだまだ遊んでいる人も多くいる年代です。うらやましい気持ちが捨てきれないのも無理はありません。

キャリアも子育てもできたけど

「大学生で妊娠出産して、幸い親の理解を得て国家資格も取れました。実家の近くで子育てをしたので仕事も両立できたのですが、正直もうちょっと遊んでいたかったです。」（30代/女性）

親の理解を得て学業や仕事と両立できれば、子育ても仕事も充実させることができるでしょう。それはそれで幸せなことですが、遊んでいられる気楽な時期が持てなかったのは後悔が残るかもしれませんね。

学生結婚のメリットは若いうちに子育てが終わって、40代以降に自分の時間を持てることでしょう。しかし、若い時期に子育てをするということは、周囲が遊んでいる時期に遊べないということでもあります。

また経済的な自立をしていない学生同士が結婚するとなると、親や周囲の援助は欠かせません。若い時期に出産や子育てを済ませておくことはそれなりにメリットもありますが、経済的に不安定だったり夫婦が精神的に成熟していないなどのリスクもあります。

総合的に見ればリスクが大きい学生結婚ですが、結婚すると決めた以上は幸せになれるように頑張っていきましょう！