損得勘定で動く人って結局損なの?得なの?
そこで今回は、「損得勘定」の意味や、周囲から持たれる印象、損得勘定で行動する人の特徴、デメリットやメリットなどについて掘り下げていきます。周囲に損得勘定で行動する人がいる場合や、つい損得勘定してしまう自分の性格を直したいと考えている人は、必見です。
「損得勘定」の意味とは
「損得勘定」とは、自分の行動が得になるのか損になるのかを天秤にかける行為のことを意味しています。「勘定」は「計算する」ということなので、計算しながら自分の行動を考えます。
この時、得をしそうなら積極的に行動しますが、逆の場合は行動に移さない人のことを「損得勘定で動く人」と表すことが多いです。
「打算的」の意味とは
「打算的な人」と「損得勘定で動く人」は、ほぼ同じだと考えてもいいでしょう。「打算的」とは、自分の利益になるかどうかを計算して行動することで、利益につながらない場合は行動はしません。したがって、「打算的」と「損得勘定」は同じような意味になります。
その他にも、「私利私欲で動く」や「ちゃっかりしている」などの類義語もあります。いろいろな言い回しがあるので、しっくりくる言葉を使ってみてくださいね。
損得勘定で動く人は得をする
「損得勘定で動く人は得をする」と考えている人もいます。これには、周囲の人に好かれているように見えたり、出世が早いことが関係しています。特に計算して動くことができない人や、上司とうまく関係を築けない人が、このような考えに至ることが多いです。
損得勘定で動く人は損をする
先ほどとは打って変わって、多くの人は「損得勘定で動く人は損をする」と考えています。これは日本人の考え方が関係しているのかもしれません。日本人は見返りを求めず、人を助けることを好みます。そして、その行動が自分にとって幸せと感じる人も多いです。
なので、自分のことばかり考えて行動している人はきっと損をする、という考えになるのでしょう。
損得勘定で行動する人の特徴≪part1≫
損得勘定で行動する人を理解したいなら、相手の特徴を知ることが重要です。ここからは、損得勘定で行動する人の特徴についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
相手によって態度を変える
損得勘定で行動する人は、常に相手が誰なのかを気にしています。接している相手が自分よりも立場が上の場合は腰を低くして、相手に気に入られようとする行動が目立つこともあります。これは、相手に気に入られることで自分が得をすると考えているからです。
逆に、自分よりも立場が下の人やメリットにつながらない人が相手の場合は、態度を悪くすることがあります。これは、愛想を振りまいても、自分は得しないと考えているからです。
本当に仲の良い友人がいない
昔から仲の良い友達などは、新しくできた友達よりも絆が深い傾向にあります。そんな中で損得勘定で行動する人は、相手が昔からの知り合いであったとしても関係を絶つことがあります。自分の利益しか考えていないので、本当に仲の良い友達を作ることができないことが多いです。
相手がせっかく仲良くしようとしてくれても、損得勘定する本性がバレてしまって見放されることもあります。
八方美人
損得勘定で動く人は自分のメリットを考えて行動するのですが、初めは誰に対してもいい顔をしてしまう傾向があります。特に自分の恋愛対象になりそうな人に対しては、その特徴がよく見られるでしょう。
逆に、恋愛対象にならなそうな人に対しては、早い段階で愛想を振りまくのをやめることもあるようです。突然消極的になってしまうため、相手はその態度の差にびっくりしてしまうことも。
借りを作りたくない
損得勘定で行動する人は、借りを作りたくないと考えることも多いでしょう。これは借りを作ることによって、自分が優勢な立場になれないからです。借りを作ってしまうと、相手のために行動しなければいけないと感じてしまうため、借りを作りたくないと考えます。
損得勘定で行動する人の特徴≪part2≫
自分の芯がある
損得勘定で行動する人は、周囲の人の意見に耳を傾けないことも多いです。これはただ単にわがままなのではなく、自分の芯を持っていることが理由の一つ。自分の芯がある人は、考え方も独自のものを持っています。なので、自分の考えとは合わない人と仲良くできないこともあります。
人を信用できない
自分が損得勘定で行動しているために、周囲の人を信用することができません。相手も自分と同じように損得勘定で行動していると思ってしまったり、何か裏があるのではないかと考えます。
人を信用することができなければ、常にバリアを作っておく必要がありますよね。なので、何か悩み事があっても誰にも話すことができません。その苦しさから、気持ちがふさぎ込んでしまう人も少なくありません。
仕事ができる
常に周囲の人間関係を見極めたり、自分の立ち位置が有利になるように行動しているため、仕事ができることが多いです。要領がいいため、周囲の人から仕事を任されることも。重要な仕事を任されることもあるため、出世しやすいとも言えます。
ただし、場合によっては仕事を任されすぎてしまい、キャパオーバーになってしまう場合もあるでしょう。しかし、周囲の人に借りを作りたくないと考えるため、自分1人で解決しようとしてしまいます。
見返りを求めてしまう
誰かの手助けをする際、損得勘定で行動しない人の場合は見返りを求めません。基本的に、相手が喜ぶ顔を見たいという気持ちがあるはず。しかし損得勘定で行動してしまう人は、自分が相手のために何かをした時は、相手にも同じ対価を求める傾向があります。
なので、相手が見返りをくれないと不機嫌になってしまうこともあるようです。そして、相手が見返りをくれないままだと、その後は手助けすることもなくなります。
損得勘定で行動する人の心理
しかし、それだけでは完全に理解したことにはなりませんよね。相手の心理を知ることも重要です。また、自分の損得勘定で行動してしまう性格を直したい場合も、自分の心理を理解することがとても重要です。
ここからは、損得勘定で行動する人の心理を掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
他人より得をしたい
損得勘定で行動してしまう人は、根本的に他人より得をしたい心理が強いことが多いです。なので、常に自分が得をする方を選ぶ傾向に。他人が自分より得をしている姿を見るのが嫌なので、場合によっては人の邪魔をすることもあります。
他人よりも得をしたいという心理は、完全に自分勝手な心理と言えるでしょう。そのため、気づいた時には周囲から人が離れていってしまっていることも少なくありません。
出世したい
仕事場で損得勘定で行動してしまう場合は、出世したいという気持ちが強いのかもしれません。出世したいと考えるのは特に男性に多いのですが、最近では出世を目標にしている女性も少なくありません。
出世するためには自分の能力が重要です。しかし、それだけでは出世できないことも。なので、自分よりも上の立場の人に取り入ることで、出世の道を切り開こうと考えます。
周囲の目は気にならない
周囲の目を気にしていては、自分の得のために行動できませんよね。そのため、何かの目標に向かって損得勘定で行動できる人には、周囲の目を気にしない人が多いです。元々周囲の人に興味がない性格であることもあります。
しかしなかには、本当は周囲の人と仲良くしたいと考えていたり、自分の行動を改めたいと考えている人もいるでしょう。
人のために動きたくない
誰かのために動くことで、幸せを感じる人も多いです。しかし、損得勘定で動いている人は、人のために動きたくないと考えます。とにかく自分中心で物事を考えているので、助けを求められても人のために動きたくないと考えるようです。
損得勘定で行動するメリット
自分の良さをもっと知るためにも、ここから解説する損得勘定のメリットをぜひ参考にしてみてくださいね。また、周囲に損得勘定で動く人がいる場合も、相手の良さを知ることができるでしょう。
周りに左右されない
自分の意見を持っている人なので、周りの人に左右されないという特徴があります。たとえば、どんなに大きな規模の仕事であっても、自分の考えを貫き通そうとするでしょう。損得勘定で動く人は要領が良いので、結果的にいい方向へと進むことも多いです。
そして、流されやすい人が多い現代社会では、周りに左右されない人は魅力的に見えることもあるでしょう。
物事を客観的に判断できる
損得勘定で行動する人は、自分がどの立ち位置にいるのかを把握することができます。これは、物事を客観的に判断できなければ無理なことです。
また、客観的に判断できるため、自分の感情に流されることも少ないです。感情に流されると、正確な判断ができなくなることが多いですが、損得勘定で行動する人は冷静に判断を下すことができるので、失敗や後悔が少なくなるというメリットもあります。
出世が周囲よりも早い
損得勘定で行動する人のうち、出世欲が強い人の場合、周囲よりも出世が早いこともメリットになるでしょう。これには、ただ単に人に取り入るのが上手なだけでなく、嫌な仕事にも忍耐強く取り組むことができる点が関係しています。人が嫌がることを積極的に行えるのなら、出世が早いかもしれませんね。
場合によっては、仕事で周囲から頼られることも。どんなに小さな仕事であっても、自分のメリットになると思えば頑張れるでしょう。
何事も効率よく進められる
仕事で成功しやすいという特徴があるのは、何事も効率よく進められることが理由かもしれません。物事を効率よく進めるのはとても難しいこと。どれだけ頑張っても、無駄なことをしてしまう場合もありますよね。
なので、損得勘定で行動する人が効率よく物事を進めている様子を見て、周囲の人が嫉妬してしまうこともあるかもしれません。
損得勘定で行動するデメリット
損得勘定で行動することには、メリットだけではなくデメリットが伴います。ここからは、損得勘定で動くことのデメリットについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
周りの信頼を失う
自分の考えに従って行動していると、時には周囲の反感を買ってしまったり、周りの信用や信頼を失ってしまうこともあります。信用というのはコミュニケーションを取る上で必要不可欠なものなので、信用や信頼を失うと嫌われることに繋がりかねません。
一度失った信頼は取り戻せないこともあるため、自分の行動や発言には注意する必要があります。
人と打ち解けられない
損得勘定で駆動する人は人の意見を聞かないだけでなく、自分の気持ちを伝えることも苦手です。そのため、人と打ち解けることができず、仕事場で居心地の悪さを感じることがあります。
自分の弱みを見せることもできないので、常に気を張った状態が続きます。ずっと気を張っていると疲れてしまうため、疲労のせいで突然動けなくなることもあるでしょう。
小さいことが気になる
常に自分の得を考えている人は、小さいことが気になるというデメリットを抱えることもあります。どんな小さいことでも、損をしてしまうとそのことをいつまでも引きずってしまうようです。損した件を引きずってしまうとそのことばかりが気になり、他のことが手につかなくなることもあります。
失敗を次につなげることはできますが、精神的にストレスが溜まってしまうので注意が必要です。
1人で抱え込んでしまう
損得勘定で動く人は、人と打ち解けることができないケースが多いため、1人で抱え込んでしまうというデメリットもあります。何か悩みごとがあっても相談することができませんし、キャパオーバーの仕事を人に頼むこともできません。
なので、他の人よりも悩みが大きくなってしまうこともあるでしょう。1人で抱え込んでしまってはストレスがたまるので、損得勘定で動いてしまう人は注意してくださいね。
損得勘定で動く人をどう思う?男女の本音
自分のことしか考えてないと思う
「『損得勘定で動く人は芯がある』と褒める人もいるが、私は自分のことしか考えていない人だと思っている。いつも自分勝手な行動ばかりされて、周囲にいる私たちは迷惑しているので、もう少し周囲のことも考えてほしい」(26歳/女性/経理)
損得勘定で行動する人に対して良い印象を持っている人もいれば、このように悪い印象を持っている人もいます。日本人は人のことを考えて行動する人が多いため、自分のことしか考えない人は悪目立ちしてしまいます。
利用されているみたいで嫌だ
「同僚とか後輩にはそっけない態度なのに、目上の人に対しては媚びを打っている。自分は年下なので、いろいろなことを言いつけられてしまう。なんだか利用されているみたいで、あまり協力したいとは思わない」(27歳/男性/営業職)
損得勘定で動く人のうち、人によって態度を変えたり、特定の人にばかり頼みごとをする人は、相手に「利用されている」と思わせているかもしれません。初めはいいかもしれませんが、徐々に嫌われていくことに繋がるので注意してくださいね。
効率が良くて羨ましい
「損得勘定で動く人は効率が良く、どの仕事も成功につながっている。私は地道に努力することでしか成績を伸ばすことができないので、効率良く動ける部分は素直に尊敬している」(28歳/女性/事務職)
損得勘定で動く人は物事を冷静に判断できるので、どのように行動すれば効率が良いのかを考えることができます。効率が良ければそれだけ他の人よりも1歩先を行ける、ということになるのではないでしょうか。
目上の人に好かれていると思う
「目上の人に対しては徹底的に良い顔をするため、どの上司からも好かれていて羨ましい。ただし、同僚や部下からは白い目で見られているため、周囲の目が気になる人は損得勘定で動くことができないと思う」(30歳/男性/販売員)
常に自分の立ち位置を理解しているので、誰に対して良い顔をすれば良いのかを知っています。誰にどうすれば好かれるのかなども理解しているため、目上の人から好かれやすいと言えるでしょう。
損得勘定に囚われない!打算的な性格を直す方法
ここからは、打算的な性格を直す方法について掘り下げていきます。方法はいろいろあり、すべて同時に行うのは難しいです。取り組めそうなものから始めてみてくださいね。
目先の損得勘定だけに囚われない
損得勘定で行動する人の中には、目先の損得にばかり目を向けてしまう人も。しかし、目先の損得に囚われてしまうと、最終的に自分が損をしたり、嫌な思いをすることにもつながります。そのため、目先の損得勘定に囚われないようにしてくださいね。
行動する時は、常に先のことを考えましょう。しばらく経ってからその行動が実を結ぶかもしれませんし、誰かの役に立つかもしれません。誰かの役に立てば、いざという時に手助けをしてもらえることもあるはずです。
人の厚意を素直に受け取る
「相手に借りを作りたくないから」という理由で、人の厚意を素直に受け取れない人がいます。これは、自分が損得勘定をしがちな性格であるため、「周囲の人も自分を利用するかもしれない」と考えているからです。その考えをただすことができなければ、打算的な性格を直すことはできません。
なので、人の厚意を素直に受け取れるようになりましょう。素直に受け取れるようになれば、自分も相手に対して素直な優しさを与えられるようになるはずです。
大きな目標を立てる
目標を立てていないと、目先の損得に左右されやすくなります。なので、まずは大きな目標を立ててみませんか?仕事なら「長期にわたって契約が取れるように、まずは取引先の人と仲良くなろう」、恋愛なら「結婚したいと思われるようになろう」などが挙げられます。
大きな目標を立てれば、その成功に向かってどう行動すればいいのかがおのずとわかってくるはずです。自分だけでなく周囲の人を巻き込んだ目標を立てると、目標を立てた効果がますます発揮されるでしょう。
毎日が充実するような何かを探す
損得勘定で行動してしまう人は、もしかすると毎日が充実していないのかもしれません。出世に対する意欲が強すぎるあまり、他のことに魅力を感じていない可能性も。なのでまずは、毎日が充実するような趣味を見つけてみましょう。毎日取り組めるものでなくても大丈夫です。
趣味以外にも、新しいお店を開拓したり、人との会話で使える話題を探すなどもいいですね。自分にとって必ずプラスになるので、少しずつ実践してみてくださいね。
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