幸せを追及!青い鳥症候群って知ってる?
近頃、この童話を元にした「青い鳥症候群」が取り上げられることが増えています。いったい「青い鳥症候群」とは何なのでしょうか?
今回は、「青い鳥症候群」のすべてを徹底解説します。
青い鳥症候群の意味とは?
「青い鳥症候群」とは、特に根拠もないのに、「今よりもっといい仕事が見つかるはず」「もっと自分にふさわしい人がいて、その人に会えるはず」といった考え方をする人達を指す言葉です。
こうした考え方には根拠がないだけでなく、現実を直視していないのも特徴です。そのため、「なぜもっといい人がいて、その人と会えると思っているの?」と聞いても「何となく」といったあいまいな答えが返ってきます。
つまり「青い鳥症候群」とは、「今、目の前にある現実を直視せず、今よりもっとよくなると思い込んで、根拠のない幸せを追い求める人々」と言えるでしょう。
青い鳥症候群の語源はここから
「青い鳥症候群」の語源は、ベルギーのモーリス・メーテルリンクが1908年に書いた童話劇『青い鳥』です。
貧しい木こりの家に生まれたチルチルとミチルは、クリスマス前夜に訪れた魔法使いに「幸せの青い鳥を探してきてほしい」と頼まれます。
二人は鳥かごを持ってあちこちを探し回りますが、青い鳥は持ち帰ろうとすると死んでしまい、持ち帰ることができません。そして二人は、お母さんがクリスマスを告げる声で目覚めます。
青い鳥をつかまえられずがっかりしていた二人は、部屋の鳥かごの中に青い羽根を見つけ、本当の幸せは手の届くところにあると気づく、というお話です。
この理想ばかり追い求める姿を、二人の主人公に重ねていると言えます。