大人の恋愛ってなに?どういうもの?
その中でも今回は、「大人の恋愛」に注目していきます。「大人の恋愛」と聞いて、ある程度「こういうものかな?」と想像できても、詳しく説明しようとすると難しいですよね。
そこでこの記事では、大人の恋愛の特徴や、子どもの恋愛との違いなどをご紹介します。大人の恋愛の始め方や、大人の恋愛をするためのコツなども紹介しますので、大人の恋愛がしたい人はぜひ読んでみてくださいね。
大人の恋愛の特徴
尊敬しあう関係
いくら恋人と言っても、相手は自分とは別の人間です。相手の考え方が理解できなかったり、自分とは違うと感じることもあるでしょう。大人の恋愛では、そういった自分とは違う部分も理解しあい、尊敬しあうことができます。
自分にはわからない考え方だからといって、「それはおかしい」と一方的に否定することはありません。どうして相手がそういう考えになったのか、相手のことを考えることができるのが、大人の恋愛です。
適度な距離感
大人の恋愛では、何をするにも一緒で連絡が遅いと不安になってしまう、というようなことはありません。逆に、ずっと話していなくても平気だし、まったく不安にならない、ということもないでしょう。恋人との距離感が近すぎず、また遠すぎることもないのが、大人の恋愛の特徴です。
距離が近すぎると、どうしても視野が狭くなってしまいます。逆に遠すぎても、相手のことがわからなくなるでしょう。
大人の恋愛は、そういった距離感が適度であり、視野も広く相手のことをよく理解することができます。結果、独りよがりな恋愛や、淡白な恋愛になることがありません。落ち着いた恋愛をすることができます。
何度も好きと言わない
相手に何度も「好き」と直接言葉にされないと不安になってしまう、いつも「好き」という言葉をたくさん伝えたい、と思うような恋愛もあるでしょう。しかし、大人の恋愛では、「好き」という言葉をたくさん使うことがありません。
大人の恋愛をしている人達は、何度も「好き」と言わなくても、相手は自分のことを好きだと理解しています。また、言葉よりも行動で示すことが多く、やさしい振る舞いで「好き」という気持ちを表現することができるのです。
冷静に将来を見据えることができる
大人の恋愛では、「相手のこういうところが不安だけど、好きだから我慢しよう」と感情を優先させることがありません。
相手はこの先ダメなところをきちんと正してくれるのか?この人を好きになって将来は大丈夫なのか?といったことを冷静に考えて付き合うことができます。
慎重に判断してから相手と付き合うので、「付き合ってみたけれど思っていた人と違った」とガッカリすることがないでしょう。そのおかげで長く相手と一緒にいることができるのが、大人の恋愛です。
相手のことを束縛しすぎない
一緒にいないと不安になってしまうような不安定な恋愛をしている人は、相手のことを束縛しがちでしょう。また、恋人が他の異性と話しているだけで不安になって嫉妬してしまう人も、相手のことを束縛しがちです。
大人の恋愛ができる人は、相手のことを束縛しません。不安や嫉妬を感じることはもちろんあるでしょうが、それ以上に相手の自由をなによりも大切にします。
お互いに束縛すると、その時は安心できても後々息苦しくなってしまい、恋愛が長続きしません。自由な時間を作ったほうが、お互いのびのびと過ごすことができて、恋愛が長く続きます。大人の恋愛をする人は、そのことをわかっているのです。
相手の仕事を大切にする
大人になって恋愛をすると、仕事と恋愛のバランスが取れなくなることがよくあります。仕事が忙しくて相手となかなか会えなかったり、仕事で悩むとストレスを抱えて余裕がなくなったり。どうしても恋愛に影響を与えてしまうことがあるでしょう。
大人の恋愛では、そういったことをすべて受け入れ、大切にすることができます。「私と仕事どっちが大事なの?」と責めたりせず、「いつも仕事おつかれさま」と相手をいたわることができます。
そうすることができるのは、自分も仕事を大切にしていたり、仕事をしないと生きていけないことを理解しているからです。大人の恋愛をしている人は、仕事に対する意識も高い人が多いでしょう。
「大人の恋愛」と「子供の恋愛」の違い
相手との距離感
大人の恋愛と子供の恋愛の大きな違いは、相手との距離感にあります。具体的に言うと、相手との時間をどれだけとっているかや、相手と話せないときの気の持ちようです。
子供の恋愛をしている人は、相手と少しでも一緒にいないと不安になってしまいます。子供の恋愛をしていると、ずっと一緒にいたい、何をするにも相手と一緒じゃないと嫌、相手が誰と何しているか気になる、などと思うことがよくあるでしょう。
大人の恋愛をしている人は、相手に大きな信頼感が抱いており、相手の忙しさを理解してあげることができます。なので、少し会えなくなってしまっても、あくまで相手の状況を考え、落ち着いて過ごすことができるでしょう。
相手を尊重できるかどうか
相手と感性が合わず、些細な意見の食い違いがあったとき、子供の恋愛で、相手を受け入れることが難しいでしょう。自分が思っていることを、どうしても押し通そうとしてしまいます。
大人の恋愛をしている人は相手を尊重することができるので、多少自分と違っても「相手はそういう考えなんだ」と受け入れてあげるでしょう。相手を否定することなく、自分は自分、相手は相手と、はっきり割り切ることができるのです。
子供の恋愛では相手を否定してしまいますが、大人の恋愛では意見を尊重できるので、お互いがどうすればいいのか話し合うことができるでしょう。話し合うことができるので、恋愛が長続きしやすいです。
相手に与えるか求めるか
例えば相手から連絡がこないとき、「なんであっちから連絡をくれないんだろう」と思うか、「大丈夫か心配だからこっちから連絡してみよう」と思うか、という違いもあります。子供の恋愛の場合は前者で、常に相手が動いてくれることを期待しています。
子供の恋愛は、基本的に求める恋愛です。あっちから連絡してほしい、あっちからデートに誘ってほしい、みんなに自慢できるような素敵なプレゼントを贈ってほしいなど、自分がされたいことを相手に押し付けがちです。
一方、大人の恋愛では、何かあれば相手のことを考え、相手に優しくしたいと思うでしょう。相手に与え、喜んでもらいたいからです。
相手に依存しているかどうか
二つの恋愛の大きな違いに、相手への依存度があります。子供の恋愛をしている人は相手に依存しがちで、すべて相手に任せがちです。それに加え、相手がいなければすぐに寂しくなり、不安定になってしまうでしょう。
相手が甘やかしてくれるうちは依存できますが、甘やかしてくれなくなった時、ほかに依存できるひとを探してしまいます。その結果、浮気につながったり、次々と短期間に恋人を乗り換えたりするでしょう。
自立している大人の恋愛ならば、このようなことはありません。自分は自分、相手は相手と割り切り、お互いに支え合うことができます。
大人の恋愛をするメリット
支え合う関係を築ける
彼氏、彼女、どちらか片方にだけ寄りかかる恋愛は、寄りかかられた方が疲れてしまいます。そうするとどうなるかというと、疲れてしまった方から別れを切り出されるという、最悪な結末が待っているかもしれません。
大人の恋愛ではお互いを支え合うことができるので、片方だけが疲れることがありません。甘えっぱなしということも、甘えられっぱなしということもないでしょう。疲れてしまってもお互いをわかりあい、支え、そして末永く一緒にいることができます。
将来を考えた付き合い方ができる
今だけが楽しければそれでいい、という恋愛もありますよね。そういった恋愛は、自分たちの今がよければそれでいいので、将来のことを考えていません。将来お互いの関係が悪化したり、二人の力ではどうしようもなくなることもあるでしょう。
大人の恋愛では、将来を考えた付き合い方ができます。なので、付き合っていて将来どうするかという不安を二人で解決したり、安心することができます。
将来への不安がない恋愛は、長続きするものです。突然考えてもいなかった問題にあたることもなく、恋人と穏やかな生活をすごすことができるでしょう。
大人の恋愛の始め方
さりげなく恋人がいないアピール
気になる相手ができたとしても、その人に恋人がいるかどうかわからないと、アプローチしづらいものですよね。なので、さりげなく「恋人がいないアピール」をすることによって、アプローチしやすい「隙」を作ることができます。
お互いが安心してアプローチし、そして受け入れることができると、障害の少ない、落ち着いた恋愛をすることができます。これが、大人の恋愛を始めるための第一歩です。
アピールするときは、あくまでさりげなく行うよう心がけましょう。あまりわかりやすくアピールすると、がっついているように思われてしまうこともあります。
じっくり時間をかけて関係を深める
好きな相手ができたら、早く恋人になりたいと思ってしまうこともありますよね。ですが、焦りは禁物。大人の恋愛は、じっくりと時間をかけて関係を深めるものです。
焦って恋愛を進めてしまうと、いざ恋人になったとしても、理想と現実のギャップに悩まされることもあります。そうすると、相手との摩擦が多くなり、喧嘩などに発展することも。
じっくりと時間をかけることによって、相手のことをよく知ることができ、理想と現実のギャップが少なくなります。相手のことを理解して受け入れる、落ち着いた大人の恋愛ができるでしょう。
自分の考えを押し付けすぎない
大人の恋愛を始めるには、まずは相手の考えを受け入れることが大切です。「自分はこうしたい」と思ったとしても、それを押し付けすぎてはいけません。また、相手から押し付けられても、全てにイエスと答えていいわけでもありません。
大切なのは、お互いがどう思っているか、わかり合うこと。そのうえで、二人でどうしたらいいのか、譲り合って尊重しあうことが大切です。
相手は相手、自分は自分なのだと、しっかり自分と相手をわけられるようにしましょう。
内面をしっかり見るようにする
相手の外見がかっこよかったり可愛かったりして自分の好みだと、それだけで好きになってしまうこともありますよね。「ちょっと気になるな」と惹かれて気になってしまうこともあるでしょう。
ですが、外見が好みだからすぐに付き合うというのは、子どもの恋愛です。大人の恋愛は、外見がいかに好みであっても、内面はどうなのかをしっかり見定めてから付き合います。
外見が自分好みだからとしても、内面まで自分と合うかどうかはわからないのです。大人の恋愛がしたいのであれば、相手と会話を重ねたり、じっくり相手の行動を観察して、内面を見るようにしましょう。
大人の恋愛をする際のコツと注意点
話し合いを重視する
恋愛をしていると、どうしても感情的になってしまうこともあるでしょう。感情的になってしまうと、考える前に自分の気持ちを優先した言葉を発してしまうこともありますよね。
ですが、大人の恋愛をしたいのであれば、感情的になることは避けましょう。二人で話し合って、どうすればいいのか落ち着いて解決することが大切です。
どうしても感情的になってしまう場合は、一日一人になってみたり、時間をおいてみましょう。そうすると、頭が冷静になって、二人で話し合いをする余裕が生まれますよ。
相手に依存しない
大人の恋愛をするコツは、相手に依存しないようにするということです。相手に依存する恋愛をしていると、相手が自分の思うように動かなかったときや、相手と話せないとき、非常に不安定な気持ちになってしまうでしょう。
大人の恋愛ができる人は自立していて、相手を気遣う余裕があります。自分だけの趣味を見つけたり、自分に自信が持てるようになると、相手に依存しにくくなりますよ。
約束を守る
ちょっとした約束をすっぽかしたり、相手に嘘をついたりしてしまうと、相手からの信用がなくなってしまいます。そうならないために、しっかりと約束を守るようにしましょう。
約束を守り、信頼を得ることによって、お互いに安心感が生まれます。一緒にいるだけで落ち着くのが、大人の恋愛です。
謝罪と感謝を忘れない
簡単なことですが、「ありがとう」と「ごめんなさい」の気持ちを忘れず、口にするようにしましょう。「ありがとう」という感謝の気持ちを伝え合うと、お互いにいたわることができ、やさしい気持ちになることができるでしょう。そうすると、穏やかな日々を送ることができます。
また、謝罪の気持ちを表すことも非常に大切なことです。摩擦があった時に謝らないと、どうしても相手に悪い印象を与えます。きちんと謝罪をすることによって、誠実さを伝えていきましょう。
大人の恋愛をきれいに終わらせるには?
冷静な状態できちんと話し合う
感情がたかぶっていると、つい余計なことを言ってしまいがちです。まずは冷静な状態できちんと話し合い、そしてどうしたらお互いに納得ができるのか、解決するまで話し合いましょう。話し合いが不十分だと、別れてから後悔や不満が募ってしまいます。
相手に感謝して別れる
たとえお互いが嫌な思いをしたとしても、付き合っていた時間は大切なものです。「今までありがとう」という感謝の気持ちを伝えることで、晴れやかで温かな気持ちのまま別れることができるでしょう。
周りを巻き込まない
共通の友人など、周りを巻き込んだ別れ方をしてはなりません。周りにとっては他人の恋愛事情なので、巻き込まれてしまうと非常に迷惑です。大人の恋愛なのですから、二人だけで解決するようにしましょう。
相手の悪口を言わない
別れた後、「実はあの人ああいう人で」と悪口を言うことはやめましょう。他人に悪口を言うと、いつかは相手に伝わってしまうこともあります。また、周りからの印象もよくありません。
何か聞かれたとしても、「二人のことだから…」と濁すか、「いい人だった」とプラスの印象を伝えるようにしましょう。
大人の恋愛が学べる作品5選
『きみに読む物語』
認知症を患っている老いた女性に、デュークという男性がある物語を読み聞かせします。その物語は、とあるカップルの駆け落ちから始まる恋愛物語です。
ふたりの恋愛は、両親から猛反対されてしまいます。そんな逆境の中、お互いを求めあい、そしてすれ違い、長い時間をかけて結ばれます。
エンディングである事実が発覚します。涙を誘うけれど温かい結末は、大人の恋愛とよぶにふさわしいでしょう。
『試着室で思い出したら本気の恋だと思う』
「恋の芽生え」を、どういった瞬間に思い出しますか?この作品は、恋の芽生えを温かく綴った短編集です。
内容は、路地裏にあるセレクトショップに訪れる、五人の女性の恋愛模様。店員が選んだ服で自分の魅力に気付いた女性たちが、一歩を踏み出していきます。
無理に変わらなくてもいい、自分はそのままでいい。ありのままの自分を愛することの大切さを教えてくれます。
『ピース・オブ・ケイク』
なんとなく流されるがまま、言われるがままに生きてきた主人公が、就職先である男性と出会います。失恋したての主人公はその男性に惹かれていきますが、その男性には秘密があるようで…。
なんと彼には、同棲中の恋人がいました。しかも、住んでいるのは主人公の家の隣。諦めなければならない恋だけれど、二人はお互いに惹かれ合っていきます。
自分の気持ちや相手の立場、さまざまな困難を抱えながら歩いていく、キレイなだけではない大人の恋愛を描いた作品です。
『ボクの妻と結婚してください』
主人公には最愛の妻がいるのですが、彼はその妻の結婚相手を探しています。二人は特別仲が悪いわけでもなく、誰かに脅されたわけでもありません。それでも、自分以外の結婚相手を探しています。
それはなぜかというと、自分の命が長くないことを知っているから。余命宣告をされた主人公は、妻が今後も幸せに生きていけるように、妻を支えてくれている次の夫を探しています。余命宣告されたことを妻に隠しながら…。
自分がまもなく死ぬというのに、それでも相手のことを一番に思いやる、切ないけれど温かな大人の恋愛をみることができます。
『サヨナライツカ』
大人になったら、「恋愛」の先に「結婚」を見る人は多いでしょう。この作品を見ると、恋愛と結婚の違いについて考えさせられます。
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どちらをとるのか、どちらがいいのか、愛とはいったいなんなのか、深く考えさせられる作品です。
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