そもそも「試し行為」ってなに?
試し行為とは、その名の通り、誰かをあえて試すような行為のことを指します。それが自分勝手な振る舞いだったとしても、相手を試すことで自分の心理や欲求を満たそうと考えるのですね。
愛情を試すための行為
試し行為は、特に愛情を試したいときに行われることが多いです。相手の愛情に不安を感じたり、もっと愛情が欲しいと思った時に、相手を試すようなことをして愛情を感じようとします。
基本的には、愛情を試す行為は恋人や配偶者に対して行われることがほとんどです。しかし、中には友人や家族に行う人もいるので、試し行為は恋愛に関することとは決して言い切れません。
試し行為は別れの原因になることも
やられたことがある人ならばわかると思いますが、基本的に試し行為をされた側は不愉快な気持ちになります。そもそも人を試すという行為はあまり良い印象を持ちませんよね。
最初から「これからあなたを試します」とわかっていたら、不愉快に思う人はあまりいないでしょう。試験なども「あなたの学力やスキルを試します」という目的で実施しているため、不愉快に思う人はいませんよね。
しかし、試し行為は事前に告知されるわけではなく、される側が納得していない状態で行われることがほとんど。身勝手に試された側は不愉快であり、大半の人は不信感を抱いて距離を置こうと考えるでしょう。つまり恋人ならば、別れの原因になることも珍しくないと言えるのです。
試し行為のよくある例
中には、試し行為をされたことがあるのかないのか、わからないという人もいるはずです。もしかしたら現在進行形で恋人や友人からされている行為が、試し行為の可能性もあるでしょう。
それを見極めるためにも、試し行為のよくある例を見てみてくださいね。
実現不可能なお願い事をする
よくあるのが、実現不可能なお願い事をするというものです。
たとえば翌日が大事な仕事の会議の日だとして、それをわかっているはずの恋人が「明日は一緒にいたいから仕事休んで!」と言ってきたら困りますよね。試し行為の場合、「一緒に休んでくれないってことはそれほど好きじゃないんだね…」と続くことがほとんど。これは、自分のことが好きならば仕事くらい休めるだろう、という試し行為になっています。
この試し行為は、別にお願い事を叶えてほしいというわけではありません。試し行為をする側としては無理難題を言っても叶えてくれるほど自分を大切に思ってくれているのか、それが知りたいのです。自分を最優先に考えてほしい、そんな心理がある時に浮かぶ試し行為だと言えるでしょう。
すぐに「別れる」という
定番中の定番なのが、何かあるとすぐに「別れる」と言うものです。これは説明をしなくても、本心ではないというのはわかりますよね。口では「別れる」と言うものの、相手に引き止めてほしいことが透けて見える試し行為です。
しかし、これも言われた側はあまり気分は良くないでしょう。嘘でもなんでもパートナーから「別れる」という言葉は聞きたくないもの。それを、試すことを目的に軽率に言ってしまうことに幻滅しますし、何よりも疲れてしまいます。
そのため、この「別れる」という試し行為をされて、実際に別れてしまう人もいます。「別れる」と言って試し続けた結果、本当に別れを決意させてしまうほど相手を疲弊させてしまうのです。
目の前で他の異性と親しくする
恋人を嫉妬させて好意を再確認したい、という目的でするのが、恋人の目の前で異性と親しくする試し行為です。時には浮気にも足を踏み込みそうな大胆な行動をして、恋人の動揺や嫉妬心を煽ろうとします。
このタイプの試し行為は、恋人を内心見下して、愛情にあぐらをかいていることがほとんどです。きっと嫉妬してくれるだろう、必死になって自分をつなぎとめるだろう…そんな確信に似た気持ちがあるため、恋人からのより強い愛情と優越感を得るために試し行為をします。
音信不通を装う試し行為
音信不通を装う試し行為も珍しくありません。おそらくほとんどの人は、恋人が突然音信不通になったら心配しますよね。周りに恋人についてたずねてみたり、時には自宅まで足を運んでみたりして、必死で恋人を探し求めるでしょう。
そんな必死な行動は、試し行為をする恋人からすると非常に愛情を感じるものだと言えます。わかりやすく自分の存在を必死に探し求めてくれる姿は、自分が必要とされているという安心感が得られるものなのです。
試し行為のよくある例《続き》
試し行為には種類が多くあるため、自分がされている行為は試し行為なのか、それとも違うのか、気になる人は自分の体験と比べてみてくださいね。
自分以外の連絡先を消して!などの束縛
自分以外の連絡先を消して!などの束縛も試し行為の一貫です。本当に自分以外の連絡先を消して自分だけを見てほしいという心理もありますが、「恋人が本当に自分だけを見てくれるか」という試し行為にもなっています。
後で試し行為をする人の心理を詳しく見ていきますが、基本的に試し行為をする人の多くは構ってもらいたがりです。自分以外の異性に恋人が目を向ければ、それがたとえ友情や仕事上の付き合いだったとしても、自分以外の人を優先されて無視されたと感じてしまうのですね。
実際はそうではないとわかっていても、心の中に強い不安感があるため、どうしても行動で自分を安心させてほしいと望んでしまいます。意味もなく無理をさせることになる束縛だとわかっていても、OKをしてもらえれば、自分が何よりも最優先してもらえているという安心感や優越感が得られるのです。
恋人の趣味や好みを否定
実は恋人の趣味や好みを否定する試し行為もあるってご存知でしたか?
あえて恋人の趣味などを否定することで、自分のほうが正しい価値観を持っているという安心感を得たいのです。また、それと同時に自分が否定した趣味や好みを恋人がやめてくれることを望んでおり、「自分のことが好きならば趣味や好みくらい変えてくれるだろう」という気持ちがどこかにあるのでしょう。
試し行為にはあからさまな不機嫌な態度も
あからさまに不機嫌な態度を取って、自分は怒っていますアピールする人っていますよね。実はこれも試し行為のひとつ。自分が怒ったり不機嫌になったりしている様子をアピールすることで、相手に機嫌取りをしてほしい、謝ってほしいと思っているのです。
とにかく試し行為をする人は、自分の考えや価値観、欲求が優先されるべきだと考えています。頭では理不尽なことで怒っているとわかっていても、素直になれるほどの心の余裕はありません。そんな自分を棚に上げ、自分を大切に思っているなら、相手は自分の機嫌をとって、なんとかしてくれるだろうと考えているのです。
これは恋人だけでなく、友人や家族に対しても行われる試し行為だと言えます。
体調不良を装って心配させるのも試し行為!
体調不良を装って心配させるのもわかりやすい試し行為だと言えるでしょう。心配されるということは、人から注目されることを意味します。心配されて注目されて、気遣われて思いやられて…そんな感覚が試し行為をする人には非常に心地よいのですね。
また、過度な試し行為をする人は自傷行為によって相手を試すこともあります。よくあるのが「もう死んでやるから!」などという言葉でしょう。自分を傷つけることで過度な心配を煽り、注目されようとしているのです。
また、心配される存在は大切で必要な存在であるという価値観を持っている人がほとんど。試し行為をする人は自分に自信がない人も多いため、不安を煽って心配させることで、自分は相手にとって必要な存在だということを認識したいのでしょう。
試し行為をしてしまう人の心理と原因
それなのになぜ試し行為なんてことをするのか。その理由がわからないと、相手と対等に向き合うことも対処することもできないでしょう。
謎に包まれている試し行為をしてしまう人の心理や原因に触れていきます。
愛情が足りないと感じている
愛情が足りないと感じていると、試し行為をしてしまう人もいます。試し行為をしたことがない人でも、恋人を心配させて自分の存在の大切さをわからせてやりたいと思ったことがある人はいるでしょう。
まさにその心理を行動に移しているのが、試し行為をする人だと言えます。ほとんどの人ならば、人を試しても意味がないこと、もしくはリスクがあることはわかっているでしょう。しかし、試し行為をする人は愛情が足りないことに不安や不満を感じ、その気持ちを解消させたいという欲求を優先してしまうのです。
また、愛情不足は相手の責任であるという考えの持ち主の人もいます。愛情をしっかり与えてくれれば不安にならなかったのだから、自分が不安になった分、相手を不安にさせても文句は言われないだろうと考えるのでしょう。
自己肯定感が低くいつも不安
自己肯定感が低い人は、試し行為をしがちだと言われています。そもそも自分に自信がないため、何か悩みができたり不安や不満が生まれたりした時には、自分の考えの範囲でどうにかするということができません。自信がないため、たとえ考えを思いついても不安になってしまうのですね。
そのため、相手の行動を見て不安感を排除しようという考えにいきつきやすいのです。本来ならば「考えすぎだし前向きになろう」と思うところで、相手を心配させて愛情を確かめようとしてしまいます。
特に自己肯定感が低く不安症な人は、相手が人並みに愛情を持って接していても、それに自信を持てません。必死になる姿を見て、ようやく安心感が得られるため、試し行為をしてしまうのです。
捨てられたらどうしようと不安
試し行為をするリスクを知っている人ならば、本末転倒では?と思えてしまいますが、中には「捨てられたらどうしよう」という不安から試し行為をする人もいます。
とにかく相手の気を引くこと、愛情を向けられることが必要だと考えているため、少し不安感がよぎっただけで「別れを考えているのでは?」と思ったり、自分以外のものに目を向けられれば「飽きられたのかも」と思い込んでしまいます。
そういった思い込みが、試し行為に火を付けるのでしょう。相手から必死に求められたい、愛情を向けられたいと思い、そうされることで初めて「自分はまだ愛されている」と実感できるのです。
試し行為をするのは気にかけられるのが嬉しいから
試し行為をするのは気にかけてもらえるのが嬉しいから、というシンプルな理由もあります。実際にされたことがある人ならば、嫌でも相手のことを気にかけてしまうのはわかるでしょう。試し行為の内容にもよりますが、必死になって相手を気にかけた経験がある人は少なくないはずです。
そんな快感を一度でも知ってしまうと、不安な気持ちになった際、試し行為をして気を引きたいと考えてしまいます。
特に恋人に対して「もう別れる!」というのもこの心理。別れると言えば、恋人は必死になって自分を引き止めてくれるため、必要とされている感じ、気にかけてもらえる状態が心地よくてやめられないのでしょう。
自分を最優先に考えてほしい
自分を最優先に考えてほしいという欲求から、試し行為をする人もいます。これにはさまざまな過程があり、ただワガママな気持ちで試し行為をしているわけではないと言えるでしょう。
たとえば、今までどんなに言っても相手が気にかけてくれなかったり、優先してくれなかったりした場合、最終手段として試し行為をする人もいます。心理的には「ここまで言わないとわかってもらえないだろう」という諦めの気持ちが込められているケースもありますね。
ただ、中には自分勝手な理由から自分を最優先に考えてほしいと望む人も。自分に自信がなかったり、恋愛体質だったりする場合、何事も自分優先に考えてもらわないと気持ちが落ち着かず、試し行為をしてしまうのです。
過去に浮気された経験あり
中には、過去に浮気された経験があって、試し行為に走るほどのメンタルになってしまった人もいます。過去に恋人に裏切られたり傷つけられたりした経験がある人は、基本的に自己肯定感が低く、自信がありません。それどころかもう傷つきたくないという理由から、必死になって恋人に依存する人が多くいます。
常に不安感に襲われている状態であるため、人並み以上の愛情表現をしてもらえないと、なかなか今の関係や状態に安心できないのですね。
ただ、この心理は過去のトラウマが落ち着くほどの安心感が得られれば、なくなる可能性が十分あります。
試し行為をする人への対応法《恋人編》
そこでまず注目していくのが、試し行為をする恋人への対応法です。どうすれば試し行為をやめさせられるのか、その方法を見ていきましょう。
日常的にわかりやすく愛情を表現する
心理の項目でも触れた通り、基本的に試し行為をする人は愛情不足だと感じています。そのため、日常的にわかりやすく愛情を表現することで、試し行為が落ち着く可能性があるでしょう。
あなたは恋人に対して十分に愛情表現をしているでしょうか?日本人は恋人に対する愛情表現が少ないと言われており、交際を開始してある程度時間が経つと相手の愛情にあぐらをかき、愛情表現を疎かにする人は少なくありません。
もしかしたら自分の振る舞いが原因で試し行為をさせているのかもしれない…と一度は自分を疑い、愛情不足の可能性を考えてみましょう。
相手の気持ちや悩みを聞く
試し行為をする人は、何らかの不安感を抱えています。その気持ちに気付けなければ、改善したり向き合ったりすることは不可能だと言えるでしょう。
そこで必要なのは、試し行為をする人の話をよく聞くことです。どんな気持ちでいて、何が不安で、何に対して悩んでいるのか。それをじっくり聞くだけでも、相手は「ちゃんと自分を見てくれている」という安心感が得られます。
試し行為をする人は、人よりも注目されたがりという一面もあるため、おしゃべり好きであることも珍しくありません。日頃からちゃんと話を聞いていなければ、不満から不安に繋がり、試し行為をしてしまうのは納得できることでしょう。日頃から相手の話に耳を傾けることが、試し行為への対応策となるのです。
試し行為をされたら嫌な気持ちになると伝える
大半の人は、どんな理由であれ、試し行為をされたら不愉快な気持ちになるでしょう。いくら恋人からの試し行為だとしても、相手を軽蔑したり、少しばかり愛想が尽きたりすることもあるはずです。
その事実を相手に伝えない限り、試し行為をする恋人とはすれ違いが起こり続けますよね。試し行為をする理由が愛情を感じたい、構ってもらいたいというものであるのに対し、あなたはそれをされることで嫌な気持ちになっている。このままでは確実に別れの一途を辿ることになります。
そうならないためにも、試し行為をされたら嫌な気持ちになることは素直に伝えましょう。ただし相手の話にも耳を傾け、どうすればいいのか話し合うことが大切です。お互いの不満を話し合って解決していかないと、いつしか限界に達してしまうでしょう。
試し行為をせずにいられたら盛大に褒める
この対応法で大切なのは、まず「試すようなことはやめてほしい」と伝えておくことです。そして恋人が試す行為をせずに気持ちを素直に伝えてくれたら、盛大に褒めてあげましょう。
自己肯定感が低い人は、褒められ慣れていない人がほとんどです。褒められることで肯定されたと感じ、どんどん自信が生まれていきます。次第に、試し行為よりも素直に気持ちを伝えたほうが自分に向き合ってもらえる、求めてもらえる、ということに気付いてくれるでしょう。
試し行為をする人への対応法《友人編》
そんな試し行為をする友人に対処する方法も紹介していきます。どうすれば試し行為をする友人にうまく対処できるのか、悩んでいる人はぜひ注目していきましょう。
相手と距離を置く
できることならば、試し行為をする友人とは距離を置いてしまうのも良いでしょう。距離を置けば試し行為をされることもなくなります。
心理的に理解できる、同情できるという人もいるかもしれませんが、距離を置いても良いと思える関係ならば、距離を置いたほうが確実に楽です。相手の年齢にもよりますが、いい大人なのに試し行為でしか友人の気を引けない相手とこれから付き合い続けても、苦労や悩みは絶えないでしょう。
怒りなど素直な気持ちを伝える
試し行為をされて不快になったと、素直に怒ってみるのも効果的です。
そもそも試し行為をする人は、自分が悪いことをしていると思っていても、きっと許してもらえるだろうという気持ちを持っています。そのため、一度ガツンと自分の気持ちを伝えないと一向にわかってはもらえません。
試し行為をされた人の中には、「相手も大人だから、こちらが嫌な気持ちになってることくらいわかるだろう」と様子を見ている人もいるでしょう。しかし、大人になっても友人にまで試し行為をする人は、今まで鋭い指摘をされてこなかった可能性が高いと言えます。相手も大人だから…とは考えず、不快な気持ちはしっかりと伝えて教えてあげましょう。
相手が困りそうなリアクションを返す
試し行為の決め台詞には「もう絶交だ!」とか「具合が悪すぎて…」などがありますよね。前者ならば引き止めてほしい心理、後者ならば自分の体調を心配してほしい心理が働いています。
どちらも根本的には、友達に構ってほしいという心理です。なぜ試し行為を続けるのかというと、相手の思い通りに動く人が多いから。そのため、あえて相手が実際にやられたら困るような行動を取ってみましょう。
たとえば「絶交だ」と言われたら、「わかった」と答えて距離を置いてみてください。体調不良などの場合は、一般的に考えれば具合が悪い人のことは安静を願って放っておくことが正解なので、「じゃあ元気になるまで連絡は控えるね」と心配をしつつ、距離を取りましょう。相手が困りそうなリアクションを返せば、「試し行為をすれば損をする」と気づいてもらえるかもしれません。
相手が何を考えていて、どうしたいのかを真剣に聞く
率直に、なぜ試し行為をするのか聞いてみましょう。相手が何を考えていてどうしたいのか、真剣に聞くことで、相手も素直に自分の心情を伝えてくれることもあります。
ただ、実際に直接聞いてみると「試し行為なんてしてないよ」とごまかしてくることもあるでしょう。中には試し行為をしているという自覚すらない人もいます。そのため、友人とこれからも仲良くしていきたいならば、相手のやっていること、自分がそれに対して思うことを伝えてあげましょう。
それでもはぐらかしたり、わかってくれなかったりする人もいます。その場合は、向こうもそもそもあなたと真剣に向き合いたいとは思っていないため、今後の付き合い方をよく考えたほうがいいでしょう。
試し行為をやめるべき理由とは?
しかし、試し行為はリスクのある行為です。最悪の場合、友人や恋人などの信用を失い、距離を置かれてしまうこともあるでしょう。
なぜそういったことに繋がるのか、ここで試し行為をやめるべき理由やリスクについて解説をしていきます。
相手を不快にさせストレスを与える
ほとんどの場合、試し行為をされた側は不快に感じてストレスを感じます。あなたは相手の気を引きたいだけで、そんなつもりはないと思うでしょう。しかし、相手の了承なく人を試すという行為は、どんな理由であれ不快にさせることがほとんどです。
最初のうちは許してもらえることもあるでしょう。しかし、「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、ストレスはどんどん蓄積されていき、最終的には耐えられなくなってしまいます。
一緒にいて不快で、ストレスをたくさん与えてくる相手と付き合うメリットなんてありませんよね。たとえあったとしても、その状態が厳しいと思うならば、距離を置く人は決して少なくないでしょう。
別れに繋がる可能性がある
恋人相手に試し行為をする人は少なくありません。気を引きたいがために「別れる」と言ってみたり、束縛をしてみたり。それは、相手に構ってほしいから、相手を愛しているからでしょう。
しかし、それは試し行為をする側の都合でしかありません。嘘でもなんでも「別れる」と言われれば相手は傷つきますし、それが度重なれば「こんなに疲れたり傷つけられたりするならば別れたほうがマシ」だと思うようになるでしょう。同じように、束縛も相手の自由を奪うため、相手が息苦しさを感じたら別れを考えられてしまいます。
どんな理由があるにしても、試し行為は相手を傷つけたり不安にしたりする行為です。いずれ別れることになる可能性が高いです。
試し行為をすると相手の好意は薄れていく
恋愛にも友情にも言えることですが、試し行為をするだけで、相手からの好意や信用は薄れていくことを理解しておきましょう。どんな理由があるにしても、相手からすれば不用意に試されることになるため、気分はよくありません。
素直に言葉や行動で伝えればいいのに、あえて相手に負担をかける行動を選ぶのは、自分勝手だと言われても文句は言えないでしょう。あなたにとっては大きな理由があることなのかもしれません。しかし、いくら恋人でも親友でも、それに付き合い続ける義理はないのです。
許してくれるからやっているという人も、許してくれているのは今だけだと自覚しましょう。今は許せるだけの好意が相手にあるかもしれませんが、次第に好意が薄れたら「もう許せない」に変わってしまいます。そのことを知っておきましょう。
やったところで意味がなくリスクのほうが高い
試し行為をすれば相手に気にかけてもらえるから、メリットがあると思っているならば、それは勘違いであることを自覚しましょう。何度も触れていますが、試し行為をされた相手は確実に不快になり、自分たちの関係を考え直します。
その場では気にかけても、今後どうするのか、距離を置こうかと考え始める人がほとんど。試し行為をする人は目先のメリットしか考えていないだけであり、その裏には多くのリスクが含まれていることがほとんどなのです。
つまり、試し行為はやったところで意味はなく、リスクのほうが高いと言えます。本当の意味で気にかけてもらえることはなく、悪い印象ばかりが植え付けられるだけ。それならば、試すのではなく素直に言葉や行動で示したほうが、確実に良いでしょう。
試し行為をやめたい時の対処法!
そこで最後に、試し行為をやめたい時の対処法を解説していきましょう。
試し行為のリスクを考える
なかなかやめられない人は、試し行為のリスクをもう一度考えてみましょう。恋人や友人が自分の元から去ってしまったら…と考えると怖くなりませんか?それだけでなく、最悪の場合「あの人は試し行為をするから関わらないほうがいいよ」と周囲に悪評をばらまかれ、孤独な環境ができあがってしまう可能性も否定できません。
気を引きたい、相手の愛情を確かめたいという気持ちはわかりますが、得られるメリットはほとんどないのが事実です。リスクのほうが大きいため、別の方法でアプローチをしたほうが良いでしょう。
愛されているところを探す
恋人への試し行為をやめたいならば、恋人から愛されているところをまずは探していきましょう。どんなところを愛してくれているのか、好きだと言ってくれたのか、思い返せば何か見つかることはあるでしょう。
人によっては、愛情表現をほとんどしなかったり、好きなところをわざわざ伝えたりしない人もいます。そんな人が恋人だと、たしかに不安になってしまいますよね。しかし、付き合っているということは、恋人はあなたのことが好きなのです。思い返してみてください。好きだと言われた思い出、愛されていると実感できた言葉や行動はありませんか?
愛されているところを探してみると、思ったより心は落ち着き、自分に自信が持てるはずですよ。
素直に気持ちや意見を伝える
最も大切なことは、試し行為をすることではなく、相手に素直な気持ちや意見を伝えることです。試し行為をするのは、察してほしい、わかってほしいと思っていることがあるからですよね。その気持ちを伝えるだけで、試し行為をするよりも状況はより良い方向に進むことのほうが多いのです。
最初はうまくできないかもしれませんが、試し行為をするよりもメリットは大きく、お互いより良い関係になれます。少しずつ自分のペースでも良いので、試すのではなく伝えることを重視して、相手と接していきましょう。
自分ひとりでも楽しめる趣味などを見つける
自分ひとりでも楽しめる趣味を見つけるのも効果的です。そもそも試し行為をする人は、恋人や友達に依存しがちな人が多いと言われています。誰かに構ってほしい、気にかけてほしい、注目されたいと思っていて、それを叶えてくれそうな相手に依存しているのですね。
そのため、自分ひとりでも楽しめる趣味を見つけることで、人に依存する体質を改善することが期待できます。自分ひとりでも楽しめるとわかると、心にも余裕ができて、丁度いい距離感や接し方で周りと関わることができるでしょう。
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