今、「こじらせ男子」が急増中!
巷では今、こじらせ男子が増えてきていると言われています。こじらせ男子と聞くと、関わりづらくてあまりいいイメージは浮かびませんよね。
今回は、こじらせ男子とはどんな人のことを指すのか、そして、こじらせ男子とはどのように付き合っていけばいいのか、徹底解説していきます。
そもそも「こじらせ男子」ってどんな人?
まずは、こじらせ男子とは一体何なのかをおさらいしていきましょう。もともと、「こじらせ」とは「物事をもつれさせ解決を難しくしてしまう」という意味の「こじらせる(拗らせる)」から来ています。
つまり、物事をもつれさせややこしくするような男性のことを「こじらせ男子」と呼ぶのです。ややこしくさせる上にグダグダと後を引くため、解決を長引かせることがしばしば。さらに、本人は自分がこじらせているという自覚を持っていないところが厄介なのです。
こじらせ男子=面倒くさい男
「こじらせる」という言葉の最近の使われ方を見てみると、本来の意味から派生して「面倒くさい」というニュアンスが含まれるようになっています。そのため、こじらせ男子と言えば「面倒くさい男」として煙たがられることがほとんどです。
「アイツかなりこじらせてるな」「こじらせ男子ってちょっと面倒」というような相手を敬遠する言い方として、あるいは自分で「俺のこじらせ男子っぷりは半端ない」などと自虐する言い方としてよく使われているようです。
こじらせ男子の特徴【性格・心理編】
こじらせ男子の特徴とはどんなものなのでしょうか。彼らの性格や心理、そこから生まれる行動について詳しく見ていきましょう。まずは、「性格・心理編」からご紹介します。
ネガティブ思考
物事を悪い方へ悪い方へとネガティブに考えてしまうのが、こじらせ男子の一番の特徴です。口癖は「でも」「だって」「どうせ」。周りが前向きな考えをしても、水を差すようにネガティブな発言をするため、物事がなかなか前に進みません。
ネガティブな性格がにじみ出て、負のオーラをまとっているようにさえ見えるこじらせ男子。いつもマイナスな考えばかりしてしまうため、気分もどんよりと暗いのです。
優柔不断
決断力がなく、いつまでも迷い続けるところも、こじらせ男子ならでは。基本的に優柔不断なため、自分から何かを始めたり選んだりすることができません。
何かに悩みつまずいたとしても、すっぱり諦めたり潔く決断できたりすれば、気持ちもスッキリするものですよね。ところがこじらせ男子は優柔不断な性格ゆえに、迷いや悩みのループから抜け出せないのです。そのため、いつも何かに迷っている印象を与えます。
かまってちゃん
一人でウジウジ悩んだりグズグズ言ったりしている分には、誰かに迷惑をかけるわけではありません。こじらせ男子が面倒くさいと言われるのは、寂しがり屋のかまってちゃんだからなのです。
こじらせている間も、誰かに見ていてほしい、そばにいてほしいと思っているため、周りの人を巻き込んでしまいます。かといって、かまってもらえばこじらせなくなるというわけでもありません。
過去を引きずりやすい
過ぎたことにいつまでもとらわれていると、なかなか前に進めませんよね。こじらせ男子は、過去を引きずって「あの時こうしていれば…」「あの時はよかった…」などとウジウジしがち。そのような過去から抜け出せない性格が、ネガティブ思考にも繋がっているのです。
一時的に立ち直ったとしても、繰り返し過去に引き戻されてしまいキリがありません。悩んでも仕方のない過去に固執し続けるため、周りもフォローのしようがなく疲れてしまいます。
自分を卑下する
こじらせ男子は、「自分はダメな人間だ」「どうせ俺なんか…」と自分を卑下するような考えをすることもしばしば。そのうえかまってちゃんですから、フォローしてあげないとどんどんエスカレートします。
ところが、フォローすれば前向きになるかというと、そういうわけでもありません。周りがフォローしてもそれを否定するため、ますます面倒なことに…。こじらせ男子の願望は「こんなダメな俺をずっと支えてほしい!」なのです。
被害妄想
自信がないうえに周りの目も気になるこじらせ男子は、被害妄想も強いです。周りのフォローが下手だと、それに対して被害妄想を膨らませて「どうせ俺もバカにしてるんだろ」などとつっかかってきます。
ちょっとでも冷たくされたり軽くあしらわれたと感じたりしただけでも、被害妄想のスイッチが入り面倒なことになるため、周りも気を遣わなければなりません。
こじらせ男子の特徴【行動編】
他人任せ
優柔不断な性格からも想像できるように、こじらせ男子は基本的に他人任せのスタンスです。とにかく決めることが苦手面倒だと思っているため、何事も他人に依存しながら、のらりくらりと生きていきたいのです。
こじらせ男子がいつものようにグズグズとなかなか動かないでいると、しびれを切らせた周りの人間が動いてくれます。そう考えると、こじらせるのも、結局は他人任せにしてラクをしたいからなのかもしれません。
空気が読めない
皆が楽しんでいるのに雰囲気をぶち壊すような冷めた発言をしたり、真面目な場でふざけた発言をしたりして、こじらせ男子がスベってばかりいるのは、周りの空気を読むことができないから。
また、自分が主役ではない時に注目を浴びようとしたり、周りに世話を焼かせるようなことをしたりすることも…。こじらせ男子のせいで空気が乱れ、せっかくの楽しい場が台無しになることは珍しくありません。
突発的な行動が多い
空気が読めず、思いのままに行動するこじらせ男子は、いきなり変なことをしたりすることも。「今それする?」というような突発的で脈絡のない行動をとるため、周りは振り回されてしまいます。ところが本人はスベっていることにも気付きません。
優柔不断で決断力がないわりには急に思い立って行動することもあるため、周りは接し方に悩んでしまいます。
後悔ばかりしている
AとBでさんざん悩んだ挙句Aに決めたのに、後になって「やっぱりBにしておけばよかった」と後悔するのも、こじらせ男子によく見られる行動。誰でも後悔することはありますが、常にと言っていいほど、こじらせ男子は後悔ばかりしているのです。
自分だけでなく、他人が決めたことに対して「Bの方がよかったのに」と言ってくることも…。もともと優柔不断で決断力がないうえに、やっと決断しても後悔ばかりするのですから、周りで見ているとモヤモヤしてしまいますよね。
こじらせ男子の恋愛傾向とは?
こじらせ男子の恋愛にも、共通する傾向が見られると言えるでしょう。具体的にどのような恋愛をしがちなのか、説明していきます。
嫉妬深い
自分に自信がなく、相手に想われているかすぐに不安になります。そのため、彼女や好きな女性が他の男性と親しくすることを受け入れられません。会話さえ許せないという人も…。浮気するんじゃないかとか、他の男にとられるんじゃないかとビクビクしているのです。
彼女のことを信じられず嫉妬ばかりして、その気持ちを消化することもできないため、結局彼女を疑ったり責めたりしてしまいます。嫉妬心の強さゆえに相手を束縛することも多いのが、こじらせ男子の特徴です。
未練がましい
過去に執着する性格は、恋愛においてもそのままです。元カノや、自分を振った片思いの相手をいつまでも忘れられず、しつこく連絡してしまうことも。思い出の品はもちろん捨てられません。
恋愛でも「あの時こうしておけば…」と後悔ばかりするので、未練をいつまでも引きずってしまうのです。そして、過去の恋愛を引きずったままなのに、思い立ったように無理やり新しい恋愛を始めようとすることも。もちろんうまくいかないため、余計ややこしいことになってしまいます。
愛情表現が自己中心的
付き合い始めると、自分の気持ちを押しつけるような行動が多く見られます。束縛を始め、しつこく連絡したり、都合も聞かずにアポなしで会いに来るなど、相手のことを考えない行動です。それでも、本人にとっては悪気のない愛情表現のつもりですから、向けられたほうは困ってしまうでしょう。
プレゼントが自作の歌やポエムだったり、自撮り画像を何度も送りつけて来たりと、ナルシスト臭を感じるケースも少なくありません。相手が喜ぶことを考えるのではなく自分本位な愛情表現が多く、相手に引かれてしまっても気付かないのです。
すぐ拗ねる
恋愛においてもかまってちゃんなので、気に入らないとすぐに拗ねてしまいます。そういえば、「拗らせる(こじらせる)」と「拗ねる」は同じ漢字ですね。「幼い」という字が入っていることからも、子どもじみた行動であることを感じさせます。
連絡が滞ったり気持ちに応えてくれないと感じたりしたら、機嫌が悪くなり、相手を責めるような態度を取ります。直接言葉で責めなくても、無言で不機嫌になったりと態度で示すのです。いずれにしても、子どものわがままのようで面倒なことに変わりはありません。
「困ったな…」こじらせ男子エピソード
ここで、こじらせ男子との恋愛で苦労した人々のエピソードをご紹介します。付き合っても、付き合っていなくても、そして別れるときも、こじらせ男子を相手にするとなると一筋縄ではいかないのかもしれません。
デート先を人任せにする彼
「付き合いはじめの頃から、デートの行先からランチのお店まで、全部私に決めさせようとする彼。リードしてくれなくてもいいから、せめて二人であれこれ相談しながら決めたい。人任せにしてラクしたいって感じなので、とても残念です」(23歳/女性/看護師)
お互い頑張っていいところを見せようとする交際初期ですら「人任せ」のスタンスを貫かれると、思いやりも歩み寄りも感じられず、ガッカリしてしまいますよね。こんな態度のこじらせ男子は、精神的に幼いという印象を持たれることになるでしょう。
喧嘩したら泣き出す彼
「ケンカというか、ちょっと意見が合わなくて強く言ってしまったことがあったんです。そしたら、彼がしくしく泣き始めて…。泣かれてしまうと話し合いもできないし、正直引きました」(26歳/女性/営業)
感動したり本当に辛いことがあったりした場合ならともかく、このようにちょっとした喧嘩で泣かれたら引いてしまいますよね。泣いてまで話し合いから逃れたいの?と疑ってしまいそうです。
脈なしアピールが伝わらない
「好意を持ってくれてる男子がいるんですけど、私は正直迷惑に思ってて。だから、散々冷たくしたり他に好きな人がいることをアピールしてるのに、全然めげないんですよね。さすがにイライラしてきました」(18歳/女性/大学生)
こじらせ男子は基本ネガティブ思考なのですが、時々このように空気の読めないポジティブ人間になることもあるようです。空気が読めないため脈なしアピールにも気づかず、都合のいい方に考えてしまっているのかもしれませんね。
なかなか別れてくれない
「元カレはかなりのこじらせ男子で、かなり振り回されて愛情も冷めました。でも、別れる時がさらに大変だったんです。『別れたい』って言ったら、ストーカーみたくしつこくなるわ、『死んでやる』とか言うわで、ホントきつかったです。数か月かけて何とか別れました」(28歳/女性/公務員)
彼女に別れを告げられるというのは、こじらせ男子にとって簡単に受け入れられることではないようです。そのため、どうにかしてすがりつこうと、なりふり構わず行動するのですね。うまく別れるには、かなり頭を使わなければならないかもしれません。
こじらせ男子との上手な付き合い方
世の中には、こじらせ男子とうまく付き合っている人もいます。こじらせを上手にほぐすような接し方ができれば、自分もストレスをためずに済みますし、彼も人間的に成長できるのではないでしょうか。
ここでは、こじらせ男子と上手に付き合う方法を考えていきましょう。
他の男性と比較しない
嫉妬深くかまってちゃんのこじらせ男子は、他の男性を敵視しがち。そのため、他の男性のことを持ち出し比較するような言動は、絶対にNGなのです。
比較して奮い立たせようとしても、こじらせ男子は他の男性を妬むだけでさらにネガティブになるので、何もいいことはありません。それに、比較してしまえば、こじらせ男子のダメな部分がますます目に付くようになってしまいます。
こじらせ男子のいいところを見るためには、他の男性は置いておき、彼だけを見るようにした方がいいでしょう。
彼のいいところを褒める
いいところもたくさんあるはずなのに、どうしてもダメなところが目立ってしまうこじらせ男子。本人もどこかでそれを自覚しているのか、なかなか自信が持てず、ネガティブ思考から抜け出せません。
そこで、彼のいいところを探すだけでなく、見つけたら本人に伝えてあげるといいでしょう。ちょっとしたことでも褒めてもらえる、頼りにされるといった経験を積めば、自信が少しずつついていくはずです。
周りから面倒くさいヤツと思われている人ほど、周囲との温かい関わりを求めています。彼の自尊心をくすぐり、育てるような心づもりで関わりましょう。
ほどよい距離感を保つ
とはいえ、人は簡単に変われるものではありません。こじらせ男子の世話を焼いてばかりいると、自分が疲れてしまいます。べったり一緒にいるのではなく、自分の時間も大切にしながらほどよい距離感で付き合った方が、関係が長続きするのではないでしょうか。
連絡や会う頻度も、自分のちょうどいいペースに持ち込んでしまいましょう。できる範囲で楽しく付き合うことを心がければ、多少面倒くさい相手でも無理なく付き合うことができます。
期待しすぎない
男らしくリードしてほしい、優しく包み込んでほしいなどと期待しても、こじらせ男子には難しいことです。うまく付き合うには期待しないのが一番。頼もしさを求めると、お互い辛いだけになってしまいます。
前述したように、いいところを褒めたり、ほどよい距離感で関係を続けていくうちに、こじらせ男子が少しずつ自信をつけて大人になってくれる可能性は十分あります。そうなれば、徐々にこちらの期待に応えてくれるようになるかもしれません。
【男性向け】こじらせ男子を直すには?
そこで最後に、男性がこじらせを直すにはどうすればいいのかということにも触れていきましょう。こじらせ男子は、その名の通りこじらせているため、すぐには直らないかもしれません。でも、次のようなことを意識し実践し続ければ改善されていくはずです。
恋愛経験を積む
いつまでもこじらせているままでは、いろいろなことがうまくいきません。その代表例が恋愛です。相手と深く関わり合い気持ちを交換し合う恋愛こそ、こじらせ男子が成長するきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。
人を好きになり付き合う経験を積むうちに、自分本位な生き方ではうまくいかないことに気付くはずです。恐れずに恋愛経験を積むことを心がけるといいでしょう。
人の目を気にしすぎない
周りの評価が気になるうえに、自信がないこじらせ男子。嫌われるのが怖くてビクビクし、結果的に嫌われるような行動を起こしてしまうことが多いです。人の目を気にしすぎるせいで、余計に憶病になってしまうのです。
そこで、「人は人、自分は自分」と割り切って行動するよう心がけてみましょう。もともと、自分が思っているほど人に見られてもいません。人の目があまり気にならなくなれば、こじらせることもなく伸び伸びと生きられるようになります。
視野を広げる
凝り固まった頭のせいで、こじらせ行為をしてしまうのです。視野を広げれば、いかに自分が小さな人間かを思い知り、こじらせていることがバカバカしくなるでしょう。
まずは周りの人の話をただ聞いてみることから始めてみませんか?自分は違う考えでも、まずは否定せず、ただ聞くだけという姿勢を意識しましょう。また、何か新しいことを始めてみるのも、視野を広げるにはおすすめです。
こじらせ男子は、自信はないけれどこだわりが強いことが多いため、様々な人や様々な世界に触れ視野を広げるというのが効果的なのです。
好きなことを極める
視野を広げる一方で、もし好きで打ち込めるものがある場合は、それを極めるのもおすすめです。自分にとって強みになるものが何か一つでもあれば、男としての自信につながるからです。
「これだけは任せて」と言えるものを持っている男性は魅力的に見えます。その自信をもとに、人間的にも少しずつ成長できるよう前向きな心を意識するといいでしょう。
こじらせ男子は悪い人ではない!上手に付き合おう
人を傷つけようとか陥れようなどという考えはまったくなく、ただ自信がなく精神的に幼いだけ。つまり、これから人として成長していける見込みはあるのです。
付き合うときには色々と考えなければならず、多少面倒ではありますが、見切りをつけることはいつでもできます。無理せず期待せず、長い目で成長を見守っていくというのもアリではないでしょうか。
スゴレンは、「男女の恋愛の本音」を集めた恋愛アンケートに基づいて作成した女性向け恋愛コラムを提供しております。さまざまな恋愛シーンで活用できるコンテンツを配信中!