「彼氏を甘えさせる」に関する専門家の意見やアドバイス
「甘え上手な男性」に母性本能を刺激される女性は多い
甘え上手な男性にグッとくる女性は多いのではないでしょうか。男性向けに書かれた恋愛指南書『紳士のルールズ』(檀れみ)には、以下のような記述があります。
「何度かデートを重ねたら、たまには母性本能をくすぐってみるというのは、じつに良いんじゃないかと私は睨んでいる。
女性の望みをなるべく叶えようとしたり、ぐいぐい引っ張っていってくれるのは、勿論、オトコらしくてステキだなと思う。
でもね、時には甘えられるのも、オンナって好きよ。特に普段、オトコらしいタイプの男性に、そうされると、ドキッ!っとくるのです。一気に親近感が湧くし、愛情、深まりますヨ。
コレ、おそらく子供を産んで、守り、育てるという遺伝子の働きからくることだと思います。いわゆる、母性本能ってやつね。これがものすごぉ~く強いオンナが世の中には、結構いるのです。姉御肌というか、世話女房というか、いや、もうそのものスバリ、母だな。
(中略)
私は、今まで付き合ってきた男性はオール年上だし、性格的にもついていきたいタイプなのですが、でもね、それが生きがいだといったような女ゴコロは分からなくもない。そういう遺伝子は、多かれ少なかれ、オンナにはあるんだなって思います。
だからね、時々、甘えられるっていうのは、遺伝子が反応するような感じカナ。
段々と親しくなってきたら、『今夜は愚痴ってもいい?』とか、『もうちょっと一緒にいて。お酒付き合ってよ』とか、時には『俺はダメだぁ~』と言って、オンナの胸にすがりついてみても良いと思う。
私個人としては、
『俺って、君がいないとダメなんだよね』って、ポロッと言われると、めちゃくちゃトキメく。ココロから嬉しくて、母性本能も炸裂~。じゃあ、ずぅ~っと一緒にいるわって、その時は(?)、ホントに思ってる。」
男性向けの恋愛指南書で「女性の母性本能をくすぐるテク」が紹介されているように、「甘え上手な彼氏」と「世話焼きタイプの彼女」の組み合わせは、相性がいいのかもしれません。
赤ちゃん言葉を使って甘える男性の心理
親しくなると赤ちゃん言葉を使って女性に甘える男性がいるようです。彼らには、いったいどのように向き合えば良いのでしょうか。『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか?』(松本一起)には、以下のような記述があります。
「リードしていなくてはならない男が、愛する女性や、まだそこまで到達していないけれど、かなり親しくなった女性に『赤ちゃん言葉』を使うのは、とても意味があることだと思います。いってみえれば、武士が闘いのときに身につける鎧兜を、闘いが終わって脱ぎ去るのと同じことなのです。
あたりに二人以外誰もいないことを確かめ、二人を襲う敵がいないことを確認して、男はプライドも名誉も何もかも脱ぎ捨てた証拠なのです。
親がいては駄目です。友人がいても駄目なのです。そこはもうまったく二人だけの世界なのです。赤ちゃん言葉は、それだけあなたに身も心も許しているというか、身も心も解放しているという証拠なのです。
男は赤ちゃん言葉を使い、女性に闘いの場では向きあえない母のような甘えられる空気を求めているのですから、『何よ!! そんな言葉で甘えて!!』と一喝すれば、もう大変なのです。その男性の心の中に一生の傷となって残り、もうどんな女性にも甘えられなくなってしまうのです。
女性を信じられなくなり、常に常に強い男でいなくてはならない強迫観念にとりつかれるのです。それは女性の責任なのです。注意してください。
さて、男からいえば、身も心も許して女性に近づこうとしているわけですから、女性も上手に対処してほしいと願うのです。赤ちゃん言葉を使う男を、よく磨かれた刀でズバッと斬りつけないでほしいのです。女性が母のように『イイコ、イイコ』と対応してくれると、二人の距離感はぐっと縮まるでしょう。二人を隔てるものが一つ二つと剥がれていくのです。そして本当の意味での裸のつきあいが始まるのです。
気持ちが悪いなんていっては駄目です。どんなにだらしがない男性だって、身も心も許せる女性と離れれば、何人かの敵と向かいあうのです。何もかもが許せる女性の前で、赤ちゃん言葉を使うようになったら、それは親密度がかなり深まった証拠だと思ってください。いやそれ以上に、二人の関係は誰にも代わりができないものになったのです。社会という闘いの場でまとったプライドや見栄や重圧を脱ぎ捨てた、裸の彼が生まれたのです。」
男性が赤ちゃん言葉で甘えたがるのは、あなたを唯一無二の存在だと思っているからです。気を許してくれている証拠なので、優しく受け入れてあげましょう。
<参考文献>
『紳士のルールズ』(檀れみ)
『「男」についての100の質問―何が心を動かす“きっかけ”になるのか?』(松本一起)