久しぶりのメールはなんて書けばいい？【関係別】ポイントも解説！

それまでは仲良くしていたのに、何となく付き合いが途絶えてしまった経験がある人は多いでしょう。もしもまだ相手のアドレスを知っているなら、メールで連絡を取ってみるのも一つの手。とはいえ、久しぶりにメールを送るとなると、これが意外とむずかしいものです。

そこで、まずは久しぶりのメールはどうやって送るかから、考えていきましょう。

具体的にどのくらい？「久しぶり」の期間とは

久しぶりに何かをするというのは、日常生活にはよくあることですよね。けれど、そもそも久しぶりとは、具体的にどのくらいの期間を言うのでしょうか。

どこからが久しぶりになるかのカギを握るのが、これまでの付き合い方です。毎日会っていたのなら、2～3日会わないだけでも久しぶりという感じになるでしょう。一方で、月に一度会うくらいの人であれば、ひと月ちょっと間があいたくらいでは、それほど久しぶりという感じにならないのでは？

そう考えると、これまでの付き合い方がどうだったかが、久しぶりの期間を測るものさしになるといえるでしょう。

相手との関係性によって送る文面を変えるのは必須

手紙にしても電話にしても、相手との関係性によって内容を変えますよね。これは、メールにも当てはまります。

友人や好きな人にビジネス向けのメールを送ると、「ふざけているのかな？」と思われるでしょう。その反対に、ビジネスの取引相手に気軽なメールを送れば、「いったいどういうつもりだ！」と怒られかねません。

気軽なコミュニケーションツールのメールだからこそ、相手との関係性をしっかりと踏まえた文面にすることは必須です。

久しぶりのメールを送ると言っても、相手との関係性はさまざま。すでにご説明したように、久しぶりのメールを送る際の注意点は、関係性によって文面を変えることでした。そこで、まずは友人の場合はどうすればいいのかから、具体的に見ていきましょう。

違和感を与えない自然な口実を考える

かつてはよくメールのやり取りをしていたのに、何となく連絡しなくなってしまった友人もいるのではないでしょうか。そんな友人に久しぶりのメールを送る時は、相手に違和感を感じさせない、自然な口実を考えましょう。

とはいうものの、その口実がなかなか見つからないことも多いもの。けれど、そこは何とか考えなければなりません。ただ、あまりにも考えすぎると逆に書けなくなってしまうので、気負いすぎず、軽い感じにするのがいいでしょう。

親しい間柄だからこそ礼儀正しいメールにする

友人とのメールのやり取りは、一般的には気楽なものですよね。けれど、しばらくメールのやり取りが途絶えていた場合、久しぶりのメールは礼儀正しい文面にすることが大事です。

「親しき中にも礼儀あり」と昔から言うように、久しぶりのメールがあまりにもフランクだと、相手に違和感を与えてしまう可能性があります。堅苦しすぎるのも考えものですが、「久しぶりだからか、ちょっと丁寧だな」と感じさせる文面にしましょう。

相手を気遣う気持ちが感じられる内容にする

久しぶりのメールでは、相手を気遣う気持ちを込めることが不可欠です。友人同士の間でも違和感のない程度に丁寧な文面で、相手の近況を気遣う内容にしましょう。

友人へのメールには「久しぶりだね、元気にしてる？」と、久しぶりであることを率直に伝えてOK。冬には必ず風邪を引いていた友人なら、「今年の冬も寒いけど、風邪引いてない？」といった文面にすれば、「覚えててくれてるんだ」と気遣いを感じ取ってもらえるでしょう。

久しぶりのメールを読む相手がどう思うか想像する

久しぶりにメールを送りたいものの、自然な口実がなかなか思い浮かばない時は、相手がどう思うかを想像してみましょう。そのためには、「もし、自分が久しぶりに友人からメールをもらったら」と仮定するのがおすすめです。

冒頭に「お久しぶり」の言葉がなかったり、「しばらくメールしてなかったけど、どうしてた？」などの気遣いがない文面には、不快感を感じるでしょう。となれば、「このメールを送ったら、相手がどう思うか？」が自然に想像できるのではないでしょうか。

友人相手なら、それほど堅苦しくなくていいものの、ビジネスでつながっている人への久しぶりのメールは、そうはいきません。続いては、ビジネスで久しぶりのメールを送るポイントをご紹介します。

ビジネスの常識！挨拶文を冒頭に持ってくる

ビジネスでつながる相手に久しぶりにメールを送る場合は、挨拶文を冒頭に持ってくるのが必須です。冒頭の挨拶文の注意点は、目上の人や取引先相手に対しては丁寧な言葉遣いにすること。

ビジネスでのメールでのもう一つの重要ポイントは久しぶりの期間の目安で、一般的にはおよそ3カ月とされます。そのため、3カ月以上経過した場合は、冒頭の挨拶文を久しぶりと感じさせるニュアンスにするといいでしょう。

「お久しぶりです」ではなく「ご無沙汰」が正解

ビジネスシーンでの言葉遣いは、友人とのやり取りとは違って基本的に堅苦しいもの。そのため、しばらくメールのやり取りが途絶えていた場合に送る時は「お久しぶりです」ではなく、「ご無沙汰しております」が正解です。

特に、相手が目上の人や大事な取引先の場合は、丁寧な文言にしておけば間違いありません。さらに丁寧に表現したい場合には、「大変ご無沙汰しております」がベストです。

すでにつながりがある相手であっても、「お久しぶりです」ではなく、「ご無沙汰しております」にしておくと安心。その後に「お変わりございませんか」と続ければ、和らいだ印象になりますね。

自分を思い出してもらえるよう配慮を忘れない

ビジネスシーンでは、人の入れ替わりも激しくなります。ましてや3カ月もの期間が空けば、相手から忘れられていることも珍しくないでしょう。

そのため、メールを送る際には冒頭の挨拶文に続いて、「○○株式会社の□□でございます」と、どこの誰であるかを名乗ることが大事。さらに、いつ、どこで、何で一緒だったかといった内容を記すのが相手への配慮になります。それによって思い出しやすくなるからです。こうすれば、「あ、あの人か」と思い出してもらえる可能性が高まります。

何の用件でメールしたかをはっきりさせる

久しぶりにメールが来たら、「いったい何の用件だろう」と思わせるでしょう。そのため、冒頭の挨拶文とどこの誰であるかを名乗ったら、続いて何の用件でメールしたかを、端的に記すことが大事です。

そもそも日本語では、もっとも重要な要点を最後に持ってくる「起承転結」で話すのが正しいと言われますよね。けれど、忙しいビジネスシーンでは「用件はいったい何なんだ？」となるのがオチ。そのため、メールの用件を要約して冒頭文に加えましょう。

相手が興味を持ったなたら、続きを読んでくれるはず。ビジネスでの久しぶりのメールは、内容のまとめ方も重要なポイントです。

気になる人や好きな人に久しぶりのメールを送るのは、友人やビジネス相手よりも悩むかもしれませんね。上手くいけば思い出してもらって、恋愛関係に発展するかもしれないからです。そこで、好きな人に送る久しぶりのメールでは、どんなポイントを意識すべきかを見てみましょう。

好印象を持ってもらうためには友人相手よりも丁寧に

好きな人に久しぶりにメールをする時は、友人よりも丁寧な文面にするのがポイントです。ただ、丁寧にした方がいいとは言うものの、あまりにもビジネスライクな丁寧さは、よそよそしい印象が強く、逆効果になります。

そのため、冒頭の挨拶文は「お久しぶりです」でいいでしょう。その上で「気になってメールをした」と伝えると、丁寧な文面と相まって、気になる人に好印象を持ってもらえる可能性が大です。

丁寧は大事だけど冒頭の挨拶は長引かせないのがコツ

冒頭の挨拶を丁寧にするのは、好きな人への久しぶりのメールには必須。けれど、あまりにも長い挨拶文はやめておきましょう。長すぎる挨拶文は「いつ本題に入るのだろう？」と思わせてしまうからです。

丁寧ながらも簡潔にまとめるのが、好きな人への久しぶりのメールのポイント。挨拶は短めにしておき、「あなたのことが気になるアピール」へと進めるのがコツです。

なぜ連絡したかを明確にしよう

久しぶりのメールでは、なぜ連絡してきたのかを冒頭で伝えることが大事です。これは、ビジネス以外にも当てはまること。その理由は、たいていの人が「久しぶりにメールが来た。何の用件だろう？」と考えるからです。

好きな人へのメールでは、なぜ連絡したかをより明確にしましょう。強調すべきは、「あなたのことが気になった」です。ふとしたことで思い出したという理由でもいいですし、人から聞いてメールをしようと考えたというのもいいでしょう。どちらにしても、喜んでくれるのではないでしょうか。

返信しやすいよう気軽さも忘れない

好きな人や気になる人に久しぶりにメールを送ったら、やはり返信してきてほしいですよね。待っている間はドキドキして、何も手につかないかもしれません。

そのため、メールの内容には返信しやすい気軽さが不可欠。「お久しぶりです。仕事、忙しいですか？」や、「頑張り過ぎて、体調崩してない？」など、気軽な言い方ながらも、気遣いを込めるといいでしょう。

そうすれば相手も「お久しぶり。元気でやってるよ」とか、「仕事は結構忙しいけど、身体は元気！」といった具合に、返信しやすくなります。

友人は同性だけとは限りません。異性の友人にも、久しぶりのメールを送りたいと感じることもあるはず。気になる人や好意を持つ異性の友人に、久しぶりのメールを送るベストなタイミングはあるのでしょうか。

ここでは異性、同性のどちらにも当てはまる、メールを送るベストなタイミングをご紹介します。

最大の口実と言えば…相手の誕生日

友人の誕生日を知っているなら、久しぶりにメールを送るのに、これ以上ベストなタイミングはないでしょう。久しぶりのメールが誕生祝いだったとなれば、メールが来たことの驚きと同時に、「誕生日を覚えていてくれたんだ」と喜んでくれるはず。

誕生日にメールを送るのがおすすめなのは、冒頭文を省けることです。「誕生日おめでとう！ついついご無沙汰してたけど、忘れてなかったよ」などと、冒頭文を「誕生日おめでとう」に変えて伝えられます。

安否を心配する…台風や地震などの自然災害

歓迎すべき状況ではないものの、安否を心配する出来事が起こった時も、友人にメールを送るベストなタイミングです。

台風や地震などの大きな自然災害が発生した地域に住んでいる友人に、「ご無沙汰しています。テレビでニュースを見て心配になり、メールしました。お怪我はありませんか」といった内容で送れば、自然なやり取りになります。

「メールが途絶えていたにも関わらず、自分のことを思い出してくれた」と考えるだけで、友人は慰められるはず。励ましのメールを送り続けることで、再びメールのやり取りが始まるでしょう。

久しぶりには最適…年始の挨拶

年始の挨拶に年賀状を送る人が減った今、代わりにメールやLINEなどでやり取りしている人が増えています。そのため、しばらくメールをしていなかった友人に送るには、新年の「あけましておめでとうございます」メールもおすすめです。

こちらも誕生日と同様、冒頭の挨拶文を省けるのがメリット。「あけましておめでとう」の後に、「ご無沙汰しててごめんね。元気にしてる？」などと近況を尋ねたら、相手からも新年を祝うメールが返信されてくるのではないでしょうか。

おかしく思われない…メールアドレスを変更したとき

今やスマートフォンに無料通話アプリをダウンロードし、これでコミュニケーションをする人が大多数です。

そもそもアプリが広まるまでは、メッセージのやり取りはメール。そのため、メールアドレスを変更したら、「メルアド変更したのでよろしく！」というメールを送っていましたよね。

しばらくメールを送っていなかった友人に「お久しぶり。メルアド変えたので、登録しておいてくれる？」というメールを送っても、違和感はないはず。おそらく、「了解！」と返事が返ってくるでしょう。

久しぶりのメールを送る時、もっとも悩むのが出だしでしょう。会話の切り出し方に悩み、結局メールが作れなかったという経験をした人も多いのではないでしょうか。そこで、自然な話題にするための、おすすめの切り出し方をまとめました。

「最近元気にしてる？」などの質問系

しばらく会えなかった時、誰もがごく自然に口にする言葉が「お久しぶり。最近元気にしてた？」ではないでしょうか。この質問系をメールの切り出しに使えば、自然と会話のキャッチボールができるはず。

久しぶりのメールに驚きながらも、相手も「こちらこそ久しぶり。元気にしてたよ。そっちはどう？」と返してくれるでしょう。質問に答えながら質問を返し続ければ、自然にメールが続く可能性があります。

「久しぶりにごはん行こうよ！」などの誘い系

久しぶりにメールをする相手が、恋愛対象として気になる人だったら「久しぶりに二人でごはんに行かない？」と誘うのもおすすめです。

久しぶりにメールをする友人とは、メールが途切れる前に一緒にごはんに行く機会もあったでしょう。そんな友人となら「久しぶりにごはん行こうよ！」は、自然な流れでメールができますね。

「○○を見て思い出した」などの回想系

友人が好きだったものがあるなら、「○○を見たら思い出してね。久しぶりにメールしたよ」という、回想系のシチュエーションもおすすめです。

メールのやり取りは途切れたものの、かつて友人が好きだったことのひとつやふたつは覚えているでしょう。「今でも○○が好きなのかな？それとも何か別の物が見つかった？」などと質問を加えれば、回想系で会話のきっかけを掴み、その後は質問系でメールのやり取りを発展させていけます。

「○○さんから聞いたよ」などの人づて系

「久しぶり！今日、○○さんに会ってね、元気にしてるって聞いて懐かしくなって」といった具合に、人づてに聞いたという流れでメールをするのもいいでしょう。「そうなんだ。○○さんとはよく会ってるよ」という感じで、会話の糸口がつかめます。

ただ、人づて系のシチュエーションを取る場合、『友人との間をつなぐ○○さん』の存在が必要。そのため、実際に誰かから聞いた時に、チャンスを逃さずメールをするのがおすすめです。

久しぶりのメールに相手がどんな反応を示すか、返事が返ってくるまではドキドキするものです。それだけに、久しぶりのメールで送ってはいけない内容があることには注意が必要。ここでは、久しぶりのメールで送ってはいけないNG内容をご紹介します。

一方的にこちらの話ばかりを送る

メールは手紙と同じで、しばしば内容が一方通行になりがちです。そのため、「お久しぶり」の後に、自分の話ばかりの内容で送るのはNGです。

相手にすれば、「久しぶりにメールをくれたのはうれしいけど、あれこれ知らされても…」という気になるでしょう。相手のことを尋ねもせず、自分のことばかりのメールだと「何のためにメールしてきたのかな」と思われかねません。

一方的にこちらの話ばかりを送ると、下手をすれば返事が返ってこない可能性すらあります。

返信しにくい内容で送る

自分の話したいことばかりのメールと同様に、返事がしにくい内容のメールも送ってはいけません。「えーっと、何て返そうかな。面倒くさい、もういいや」と、こちらも返信してもらえない可能性が大です。

久しぶりのメールで返信してもらうには、気軽に返せる内容にすることが不可欠でしたよね。となると、返信しにくい内容のメールに返信をもらえないのも、無理はありません。

前回のメールの続きで送る

まるでメールが途切れたことなどなかったかのように、久しぶりのメールの内容を前回の続きで送るのもNGです。

たとえて言うなら「あの時、メールに返事をくれなかったから、こっちも送らなくなった」といった具合。これは、とりわけ恋愛関係にある異性の間で起こりやすいケースでしょう。

1ヶ月以上もメールのやり取りがなかったところへ久しぶりにメールが来たと思ったら、「メールを送らなかったのは、あの日、あの時、こんなことがあったから」と書かれていたらどうでしょう。見た方は「何を今さら…」という気になるはず。

久しぶりのメールに、前回の続きの内容は禁物です。

長文は重たく思われるのでNG！

久しぶりのメールは相手が気軽に返信できる内容にしないと、返事をもらえない可能性があります。そのため、長文はやめておくのが鉄則です。

久しぶりに来たメールに「お！」と思ったとしても、かなりの長文だとわかった瞬間、ドン引きする人は多いのではないでしょうか。長文に対しては「何が書いてあるのか知りたくない」という心理が働く人もいるかもしれません。となれば返信どころか、読んでもくれないでしょう。

返信が欲しいなら、見た目で「わっ、重いメールが来た！」と思われてしまう長文がダメなのは明らかですね。

久しぶりのメールと言っても、送る相手によって内容はいろいろ異なります。ビジネスでご無沙汰している相手と、しばらく会っていない友人とでは、書き方が変わるのは当然ですよね。また、久しぶりの期間が長いと、相手に忘れられてしまっている可能性もあり、書き方には注意が必要です。

相手との関係性によって適した文章を選び、礼儀正しいメールにするのが不可欠。けれど、あまり堅苦しいのも考えものです。どんな相手にも好印象を与え、親しみを感じてもらえるメールにしたいところ。

そのため、久しぶりだからこそサラッと読めるメールにすることが大事です。書き方のポイントを押さえ、気になる人ともう一度会えるメールを作ってくださいね。