社交的な人の特徴って？社交的な人に近づく方法や周囲の本音も解説！

どんな場所でも、どんな人とでも、変わらない態度で円滑なコミュニケーションをはかれる社交的な人。仕事や学校などの組織的な空間だけではなく、プライベートでも社交性の高さがよく分かります。そんな社交的な人を見て「あんな風になりたいな」と憧れる人も多いのではないでしょうか。

社交性とは具体的にはどんな性質のことをいうのか、考えた事はありますか？社交的な人になりたいのであれば、社交的な人について知ることが一番。特徴やデメリットを知ることで、社交的な人に近づくことができます。

今回は社交的な人の持つ魅力について解説していきましょう。また、社交的な人に対する周囲の人の本音も併せて紹介していくので、自分の目指す人物像に向かう努力の参考にしてみてくださいね。

社交的の意味って？

社交的の意味とは、社交になれていて、人付き合いが上手な様子を指しています。

一口に社交と言っても、その中身は人と人との交際や世間の付き合い。どんな場所でも、どんな人とでも、上手なコミュニケーションで良き人間関係を築ける人のことを社交的と呼ぶのです。

周囲が見ていて、「この状況では笑えない」という時でも、社交的な人は変わらない態度で接することができます。そのため、周囲から好かれやすく、信頼も厚いのです。コミュニケーション能力の高さを活かして、どんどん交友関係を広げていくこともできるでしょう。

社交的の類義語

社交的の類義語は複数ありますが、ここでは『外交的な性格』という意味での類義語を挙げていきます。

挙げられる語としては、活動的、積極的、外向的、行動的があるでしょう。どの言葉も、心の働きが外部に向かいやすく、人との関わりを難なくこなすために備わる性質です。それぞれの言葉に対してのイメージはあるでしょうが、総じて見た時には、社交的と同じ意味合いを持つのです。

社交系内向型というもの

内向的な人に、社交性は無縁と思いがちですが、社交系内向型というカテゴリも存在します。

社交系内向型とは、自分がそうしたいから、1人(または少人数)で行動するタイプのこと。純粋にそうしたいわけで、そこに不安や社会的なプレッシャーは存在しません。

社交的に振る舞うことはできますし、心から楽しいと感じています。しかし、実のところすさまじい疲労感を感じているのです。そして、元気になるために孤独な時間を必要とする…それが社交的内向型です。表面上は社交的に振る舞えるので、誰も内向的な人だとは思わないかもしれませんね。

社交的な人が愛されやすいのは、単純にコミュニケーションが上手に取れているからというだけではありません。社交的な人が持つ価値観や意識、信念などが表に表れた時に、好感度を上げていくのです。

それでは、愛される社交的な人の特徴をまとめていきます。前半は、社交的な人の持つ意識に着目。社交的な人が心がけていることとは何か。そして、それは人にどんな印象を与えるのかをみていきましょう。

前向き思考で常に明るい

社交的な人は、とにかく前向きで常に明るくいることを心がけています。気持ちが落ち込んでいても、それを表に出すことで、人に不快な思いをさせることを申し訳なく思っているのです。人といる空間を大事にして、自分の感情の処理は後回しにするでしょう。

そして、「人といるからこそ自分は明るくいられる」といった前向きな思考も持ち合わせています。ちょっと嫌なことがあっても、積極的に人がいる場所に飛び込んでエネルギーをチャージすることができるのです。お付き合い以上に、社交の場を求める意識は、こういった明るさとして表れるのでしょう。

視野が広く考え方が柔軟

視野が広くて、柔軟な考え方ができることも、社交的な人の特徴でしょう。人と話していると、意見の衝突が必ずといっていいほど出てきますよね。そんな時でも、社交的な人は「そういう考え方もあるよね」と、聞き入れるでしょう。その場で相手の意見を否定したりしないので、不快感を残さない会話ができるのです。

だからといって、何でもかんでも人の意見に流されるわけではありません。曲げたくない信念は、譲らないでしょう。しかし、それを人に押し付けるようなこともしません。場の空気を読み、相手の話をきちんと聞いた上で意見するので、相手も聞き入れやすくなるのです。

どんな場所でも順応できる

社交的な人が、どんな場所でも順応できるのは、自分がそうしたいと思っているから。場所によっては、その場に合わせることを義務として求められますが、社交的な人にとっては当たり前のことなのです。

協調性があるため、柔軟に対応することができます。そういった考えは、場の調和を乱すこともないので、人からの好感度もぐんと上げることになります。同時に、その場にいる人の緊張感を和らげることにもなるので、社交的な人の存在はとても好ましく思われるでしょう。

マナーとモラルを大切にする

「親しき中にも礼儀あり」というように、社交的な人はマナーをとても大切にしています。どんなに仲のいい人とでも、弁えるところは弁えるでしょう。なので、調子に乗り過ぎて羽目を外すということもありません。「これは言ったらだめだろう」という瞬時の判断が得意なのです。

また、モラルを大切にしている面もあるので、モラルに反したことがあるとフォローに回ることができます。人からすれば、正義感溢れる考え方で、頼もしく感じるでしょう。人に押し付けないという点では、素晴らしい長所ですよね。

しかし、マナーとモラルをそこまで重要視していない人にとっては、鬱陶しく感じられることもあるのが難点です。

愛される社交的な人の特徴、後半は、社交的な人の行動について着目していきましょう。行動には、その人の持つ意識や心理がそのまま表れるものですが、社交的な人の場合は少し違うようです。

社交的な人は、基本的に自我と外界を切り分けて考えているもの。つまり、自分が「こうしたい」と思ったことと、人のために「こうしよう」と思ったことを同時にこなそうとする節があります。具体的にはどんな行動として表れるのか、ご紹介していきます。

誰に対しても平等に接する

社交的な人は、誰に対しても平等に接することを当然のことと考えています。そして、それが出来るのは、自分がそれほど偉い人間ではないという謙虚な思いを持っているから。人付き合いにおいて、自分の個人的な相性よりも、相手に対する敬意を優先して考えているのです。

どんな人でも、相性はあるものですよね。好きか嫌いか、得意か苦手かなど、正反対の感情で二分するので、対応も極端になりがちです。社交的な人でも、人に対して相性の善し悪しがあります。しかし、それを全面に出して人と接することを失礼だと感じているので、誰にでも平等に接する事ができるのでしょう。

友達をつくるのが上手

人の事をよく観察している社交的な人は、友達作りだって上手です。初対面の人であっても、相手を観察しながら、仲良くなるきっかけを探ります。話し掛けるタイミングだったり内容だったり、すんなりと打ち解けられる方法を選ぶことができるでしょう。

礼儀はあっても、基本は親しみやすいように、フランクな姿勢で話し掛けることが多いようですね。ユーモアを交えたりして、相手の緊張を和らげようとすることもあります。もちろん、場面に応じて畏まった対応をすることもできます。

こういった臨機応変な態度は、どんな人とでも友達になれることの証でしょう。

経験値の高さを活かすことができる

社交的な人の特徴には、経験値の高さも挙げられます。人生勉強を多く重ねているので、どんな状況にも動じることがなく、どっしりと構えることができるでしょう。頭を一生懸命働かせて、どのように処理するかを考えていても、それが表面化することもないので、人からは頼もしく見えるようです。

また、その人生経験が辛さや苦しみを伴うものであるほど、社交的な人の世渡りのスキルとして身についているとも言えます。誰かが困った状況になっても、頭を働かせて、何かサポートできないか考えるはず。これまでに重ねてきた人脈の広さも、こういった面で活かそうとするのでしょう。

聞き上手話し上手

社交的な人の最大と特徴ともいえるのは、会話のスキル。人の話を聞くのも、自分の話をするのも、とっても上手なのです。

人の話を聞く時には、ちゃんと「聞いてますよ」の姿勢で、相槌を打ったり、細かいリアクションを挟んだりすることができます。相手も、話し切った、と満足する事ができるでしょう。

そして、自分の話をする時には、相手が聞きやすような演出をしながら話します。単調に話すのではなく、抑揚をつけたりジョークを挟んだりなどといったスキルを持っているのです。

また、どんな人でも考え込まなくてもいいように、シンプルな言葉を選ぶことも特徴。仕事など専門的な言葉が求められる時などでは、臨機応変に対応することができます。

会話のスキルは社交性の要でもあり、社交的の注目されるべき最大の特徴と言えるでしょう。

自分が社交的な人を目指した時には、社交的な人がとる行動を模範にするのが1番。社交的な人がとる行動をみていると、人付き合い以外でも学べるところがたくさんあるものです。それらを全て習得する必要はありませんが、意識として持っておくといいのかも知れません。

それでは、社交的な人がどんな行動をとるのかをみていきます。日常の中で、自然に見られる行動を挙げていくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

LINEや連絡がマメ

LINEや連絡を礼儀と考えている社交的な人は、マメに返事を返すもの。連絡をもらったら、なるべくすぐ返すべきだという意識を持っています。なので、用がなくても定期的にスマホをチェックする姿が見られるはずです。

そんなマメな性格をしているわりに、自分から連絡することは少ないもの。恋人や友人など、関係を長く続けたいと思う人には、用もないのに連絡をするのですが、それ以外は受け身が基本。しかし、誰からどんな連絡がきても、それを放置したりしないで、きちんと対応していくでしょう。

挨拶は欠かさず行う

自分の向かう先がどれだけ寛げる場所でも、社交的な人はきちんと挨拶することを心がけています。特に、一日の始まりの「おはよう(こんにちは)」や、一日の終わりの「おやすみ(さようなら)」はとても大切にしているので、欠かさずに行うでしょう。

だからといって、挨拶をしない人に対して腹をたてるわけでもありません。無愛想で挨拶をしない人を見ても、それはそれ。自分が大事にしているモットーなので、人に強要したりはしないのです。人のためではなく自分のため、そういった意識も少なからずあるのでしょう。

身なりをきちんとする

社交の基本は、身なりをきちんとすること。それが社交的な人の鉄則でもあります。その場に合わせた服装を選ぶことができるので、浮いたりすることもないでしょう。場所に合わせるだけでなく、会う人によって身嗜みを変えることができます。

一人で過ごす休日などは、思い切り好きな格好をするでしょう。しかし、休日だからといって、パジャマで一日過ごすということもありません。ちょっとでも外に出る用事があれば、ばっちりではなくてもちょっとメイクをしたり、無難な服を選んで外に出ることを心がけています。

どんどん行動する

社交的な人は、考えるよりもまず行動、チャレンジ精神に富んだ人が多いもの。「どうしようかな」と悩んでいる間に、どんどん行動に移していきます。しかし、無計画に動いているわけではありません。動きながらも、常に思考は巡らせていて、次の行動を考えています。

そういった積極性は無駄を生みません。行動して失敗したとしても、すぐに切り替えることができるからです。無駄を省いて要領よく動くことを大切にする意識が、行動にしっかり表れているのでしょう。思い切りがいい性格でもあるので、怯んでチャンスを逃すということも少ないかもしれませんね。

社交的に対して、非社交的な人はどうでしょう。社交的ではないのだから、人付き合いも下手なのだろうと思ってしまいがちですよね。それは誤った見方で、非社交的な人でも人付き合いはできるのです。ただ、社交的な人に比べて、自己主張が強いということは否定できないでしょう。

ここで、非社交的な人の特徴を挙げていきます。社交的な人と比べると、大きな差に感じるかも知れませんが、マイナスなポイントなわけでもありません。これも一つの生き方だという見方でみていきましょう。

友人や知人の誘いを断りがち

非社交的な人は、自分の予定を狂わされることが苦手。そのため、友人や知人の誘いも断りがちになってしまいます。自分の時間を削ってまで、人といることに意味を感じないのです。仕事や学校は問題無く向かえますが、プライベートは完全に切り離しているのでしょう。

人の誘いを受けないことに、必ずしも負の感情があるわけではありません。ただ、自分の時間を大事にしているだけであって、他意はないのです。そういった人は、他人と過ごす時間に感じる、気疲れに弱いのでしょう。人の誘いを断って、ストレスを回避しているのかもしれません。

自己中心的な性格

よくも悪くも自己中心的な性格の持ち主の、非社交的な人。自分とは違う意見を受け入れることは納得いきませんし、ましてや自分の主張を取り下げるなんて冗談じゃない、と考えているようです。人に気を配ることより、自分がどうしたいかを優先してしまうので、自己中心的ととられるでしょう。

人付き合いの中で、自己中心的な性格は、あまり人から好まれません。ワガママで思いやりがないように感じてしまうので、嫌悪感を示してしまうのでしょう。本人に悪気がない場合は、さらに反感を買いやすいので、社交的からは大きく外れた特徴になると言えます。

自分の話ばかりしたがる

非社交的な人の中には、他人に対して一切興味を持てない人もいます。そのため、自分の話ばかりしたがって、人の話をすっぱり切ってしまうことも。人の相談話を聞いていたはずなのに、いつの間にか自分の話にすり替えていたということも多いのではないでしょうか。

とにかく自分の話をしたい、自分を知ってほしいという思いが強いので、人の話は退屈で仕方がありません。こういった点は、社交的な人と大きく対極するところでもあり、反感を買ってしまう要素にもなりかねません。

社交的な人に甘える

自分が社交的ではないことをよく知っている人は、社交的な人に甘えてしまっているところもあります。例えば、ひとつの集団に社交的な人がいれば、外向的なことは全て押し付けて、自分は思う通りにしようと考えるのです。

役目の使い分けと言えばそれまでですが、社交的な人となにかと比較されることにもなるでしょう。比較された結果、評価を下げることにもなります。悪気はなくても、社交的な人に甘えることで、身勝手さが際立ってしまうので、集団には受け入れられにくい点といえます。

社交的な人は、人に与える印象が良い分人気があります。もちろん、異性にモテる確率だって大きいのです。社交的な人を見た時に、人はどんな感触を得るのでしょうか。

自分が憧れる社交的な人でも、見る人によってはいろんな受け捉え方があります。その中には、本当は好きなのに、相性が悪いかもという不安もあるでしょう。社交的な人がモテる理由はどこにあるのか、周りの人たちの本音をみていきましょう。

社交的な人は明るくて魅力的だと思う

「社交的な人ってとにかく明るいところが最大の魅力。付き合うなら明るくて、一緒にいるだけで楽しくなる人がいいから、まさに理想的！」(28歳/男性/会社員)

「明るい雰囲気でその場を盛り上げてくれるだけでも、ポイント高い。どんな人とでも楽しそうにしているから、つい目で追いかけちゃう」(26歳/女性/アパレル)

その人がいるだけでみんなが楽しそうに話している。そんな場面って、つい仲間に入りたくなりますよね。そして、その中心にいる社交的な人には、強い魅力を感じたりもするでしょう。気が付いたら目で追いかけていた、好きになっていたというケースは多いかもしれませんね。

引っ込み思案な性格だからあまり合わないかも

「コミュニケーション能力すごいと思うけど、自分が引っ込み思案性格のせいか、気おくれする…もっとうまく喋れたらよかったのかな」(24歳/男性/フリーター)

「誰とでも喋れるのってすごいし、かっこいいと思うけど、人付き合いが下手な自分とは、世界が違う人のようにも思う。別次元っていうか…話が合うことはなさそう」(25歳/女性/フリーター)

誰もが憧れる存在の社交的な人。輝いて見える分、内気な人にとっては高嶺の花にも思えてしまうようです。仲良くなりたいけど、世界が違う…。そんな風に考えてしまうので、いまいち距離の取り方がつかめずに終わってしまうのかもしれません。

一緒に居るといい意味で刺激を受ける

「物の見方というか、発想が自分にはないものだらけでいい刺激を受ける。その人といると、自分が前よりもポジティブになった気がする」(27歳/男性/飲食業)

「誰かが落ち込んでいると、さりげなく声をかけて、話を聞いてあげる姿勢が好き。自分も感化されて、人の話に耳を傾けるようになった」(25歳/女性/公務員)

社交的な人は、前向きで人の意見を否定しないもの。普通なら行き詰まりそうな問題でも、発想の転換で対処していきます。そして、人が悩んでいる時にも、ポジティブな精神で話を聞こうとするでしょう。自分に対しても、人に対しても、前向きでいい刺激を与え続けることができるのです。

ノリはいいけど一方的過ぎてついていけない

「いわゆる社交的な人間が、飲み会なんかで幹事になると、全てに勢いがある。のんびりしたい派の自分には、ついていけない…」(26歳/男性/SE)

「みんなを取りまとめて引っ張っていく力のある、社交的な先輩が好き。でも、自分は元々おっとりしているから、ノリにも勢いにもついていけなくなるのが残念」(28歳/女性/事務職)

中心になってみんなをまとめる力のある社交的な人ですが、誰もがついていけるかというと、そうではありません。元々がのんびりした人には、ついていくのも大変な場合も。好意を持っている分ついていこうと必死になりますが、空回りしてしまうことがあるでしょう。

それでは、「自分も社交的になりたい！」という人のために、社交的な人になれる方法をご紹介していきましょう。社交的な人になりたいのであれば、とにかく人と接することに抵抗を持ってはいけません。人と話す、これは社交的な人には絶対に必要なスキルになります。

そのスキルを確立させた上で、どんなことに気をつければいいのかを学んでいきましょう。全てのことを完璧に習得する必要はないので、気楽な気持ちで取り掛かれることから、実践していけるといいですね。

気持ちはごまかさずに相手に伝える

社交的な人は、相手の意見をきちんと聞くことを大切としています。しかし、自分の気持ちを抑え込むということでもないのです。自分の気持ちを言葉にする時には、曖昧にしないで、きちんと伝えるようにしましょう。それができないと、ただ人の意見に流されるだけの人になってしまいます。

なんとなく、自分の意見が言いにくいという時でも、思ってもいないことを言うのは厳禁。人の言葉は思っているよりも記憶に残りやすいもの。そして、自分でごまかした発言は、自分の中には残りにくいものでもあります。後から「言った、言わない」の問答が起きやすいので、気をつけましょう。

常に明るい発言と笑顔を意識

どんな時でも、前向きな発言と明るい笑顔を意識することも社交的な人には必要なスキル。自分の気持ちが沈んでいても、人前ではにこやかに、場を暗くしないように気をつけましょう。社交的な人は、その場の空気も明るく変えてしまう存在。ネガテイブな言動はご法度です。

気持ちが沈んで笑えない、と感じた時には、無理して人前にでる必要はありません。自分の気持ちを一旦落ち着けて、笑える自信が持てた時に人前にでるようにしましょう。

社交的な人になりたいからと言っても、どんな場所にも顔を出さなければいけないわけではありません。「いつも笑顔で気持ちいい人」という印象を大切にしてください。

人の意見を頭から否定しない

真っ向から人の意見を否定してしまうと、相手は不快感を募らせるだけ。その不快感は、不信感まで感じさせやすいので「あの人とはもう話をしない」といった原因にもなってしまいます。自分が納得できない意見でも、一度は、最後まで話を聞くようにしましょう。

話を聞いた上で、意見することは必要ともいえます。助言として提示したいようなことは、やんわりと、相手のプライドを傷つけない言い方で話しましょう。「この人は話を聞いてくれる」という信頼感があれば、相手も話を聞き入れやすくなります。

意見が対立していても、話し相手として選ばれる、それが社交的な人なのです。

どんな人とでも積極的に関わる

社交的になりたいのであれば、とにかく経験をたくさん積みましょう。どんな人とでも積極的に関わり、人と話すことに慣れていくのです。

話す前から選り好みをして、「あの人とは話すけど、あの人とは話さない」なんて区分しないように気をつけてくださいね。相手がどんな人であれ、抵抗を持たずに話ができるスキルを育てましょう

経験を重ねれば、「この人にはこういう接し方が合っている」という、適材適所の感覚を磨くことができます。誰に対しても同じ接し方をしていると、裏目に出てしまうこともあるので、その人に合った接し方を見極めていけるようにしていきます。

好感度をあげることを意識する

社交的な人としての好感度を上げていけば、人がどんどん集まってくるようになります。自分から飛び込んでいくことも、社交的な人には必要なスキルですが、自然と人が集まってくることも大きな魅力。

好感度を上げるためにチャレンジできることは、多数あります。ここで気をつけるべきポイントは、人のご機嫌とりをするわけではない、ということ。人の顔色を窺うのではなく、どうしたらお互いに楽しい時間を過ごせるかを意識するといいでしょう。

お互いを思いやる気持ちには嫌味もないので、社交的な人としての好感度を一気に上げることができるのです。

完璧な人に思える社交的な人ですが、人間ですから、もちろん欠点だってあります。社交的な人になりたいという気持ちは、この欠点も一緒についてくるという覚悟で持つようにした方がよさそうです。

また、社交的な人が持つ欠点は、「社交的であることと比例している」とも言えるでしょう。それでは、社交的な人になることでどんな欠点がついて回るのか、参考例を４つご紹介していきます。

八方美人に思われることもある

誰に対しても平等に接するのは、社交的な人の長所です。しかし、この長所は裏を返せば短所にもなり得ます。見る人が見れば、「誰にでもいい顔をする人」なのです。つまり、調子のいい八方美人と思われてしまうということ。

八方美人は誰からも嫌われずに、要領よく人と付き合っていこうとする人を指します。社交的な人は、誰にでも平等なわけではありませんが、卑屈な考えを持った人には、充分八方美人に見えるのかもしれませんね。

1人になると孤独を感じることも

人といる時には、明るく元気な社交的な人でも、1人になった途端孤独を感じることがあります。それまでが、賑やかだった場合は尚更でしょう。元々、社交性とは人との関りで発揮されるもの。一人でいる時には必要のないものなのです。

だからこそ、1人になると空虚を感じます。1人が嫌いなわけではありませんが、人との繋がりを欲してしまうのです。お喋りや、人がいる空間に飢えるようになり、テンションもすっかり落ちてしまうでしょう。この落差は、本人にとっては辛いもののようです。

テンションを維持し続けないといけない

社交的な人は、気分でころころと態度を変えるようなことがありません。どんな時でも変わらない、一つのキャラが成立してしまっているのです。そのため、どんなに気分が落ち込んでいても、テンションを維持し続けないといけないというデメリットが生じてしまいます。

少しでもテンションが下がると、周囲の反応も過敏になるでしょう。「今日いつもと違うね」など、テンションの差をつついてくることもあります。自分がどんな気分であれ、テンションを維持し続けなければいけないのは、苦しくもあるはずです。

知らないうちにストレスが溜まる

社交的であるということは、受け身になるということでもあります。自分の意見を発しもするし、自分のやりたいことを全て我慢しているわけではなくても、相手を尊重することが優先。自分のペースではなく、相手のペースで動くことが殆どでしょう。

そうすると、知らずのうちにストレスが溜まっていきます。そして、そのストレスは、爆発寸前になってから自覚するので、危険なデメリットと言えるでしょう。

自分が我慢をしているつもりがないので、ぎりぎりになるまで気付くことができないのです。ストレスに気付くころには、無意のうちに毒々しい気持ちが溢れてくることも。