ココナッツオイルは肌にいいって本当？美容効果や使い方を徹底解説！

数多くの海外セレブやモデルたちに愛用され、もはや定番の美容オイルとして日本でも有名になったココナッツオイル。その美肌効果がSNSを中心に話題になっています。

この記事では、ココナッツオイルが肌にいいという噂は本当なのか、美容効果や使い方を徹底解説。美肌を目指す女性はぜひ参考にしてくださいね。

女性の間で大注目のココナッツオイル

ココナッツオイルは、今や女性であれば誰もが知っていると思われるほど有名な美容オイルのひとつでしょう。美容オイルと言えばココナッツオイルというイメージをもっている女性も少なくないのではないでしょうか。

とくに最近、自然派コスメと呼ばれるオーガニックな美容アイテムが注目を浴びるようになったこともあり、自然由来のココナッツオイルはまさに時代の流れに合った美容アイテムだといえます。女性の間でココナッツオイルが大注目されているのは、このような背景も大いに関係しているといえるでしょう。

ブームの火付け役はミランダ・カー

今でこそ、ココナッツオイルの美容効果や健康効果、ダイエット効果が幅広く知られるようになりましたが、ココナッツオイルのブームに火を付けたのは世界的に有名なモデルであるミランダ・カー。

その溺愛ぶりは、彼女に「ココナッツオイルなしでは生きていけない」と言わしめたほどです。ミランダ・カーのほかにも海外セレブやモデルの間でココナッツオイルが愛用されていることから話題となり、店頭ではもちろんネットでも売り切れが続出しました。

ココナッツオイルを取り入れることで、ミランダ・カーのようなプリプリの美肌や引き締まったボディになれるのではないかと多くの女性が期待した結果だと言えるでしょう。

ココナッツオイル＝万能オイル

ココナッツオイルはその原料がココナッツであることから、食事に取り入れる使い方が一般的です。飲み物に入れたり料理にかけたり、身体の中に取り込むことで美容効果や健康効果、ダイエット効果が期待できると言われています。

ですが、ココナッツオイルの使い方はそれだけではありません。美容オイルとして、髪や肌に塗っても効果があるということが多くの女性の実体験から分かってきました。ココナッツオイルは、飲んでも食べても良し、髪や肌に塗っても良しの万能オイルなのです。

どう使えばいいか分からない女性は多い

ブームの波に乗って、専門店をはじめ取り扱うショップも増え、現在では美容オイルの定番として知られるようになったココナッツオイル。

ですが、髪にも肌にもボディメイクにも効果がある万能オイルだということが分かっていても、どう使えばいいか分からない女性は多いのではないでしょうか。ココナッツオイルが万能オイルであるからこそ、いろいろな使い方があり、どう使えばいいか迷ってしまうのです。

周りにココナッツオイルを愛用している女性がいても、今さらココナッツオイルについて聞くのも…と躊躇してしまうこともあるかもしれません。そんなあなたのためにココナッツオイルの美容効果や使い方を徹底的にお伝えしていきます。

美容オイルとして万能なココナッツオイルですが、ココナッツオイルには一体どのような成分が含まれているのでしょうか？とくに注目すべき成分を4つご紹介します。

ラウリン酸

ココナッツオイルの成分として第一に注目すべきなのが、ラウリン酸という成分です。ラウリン酸は母乳にも多く含まれている成分で、免疫力のない赤ちゃんをウイルスや菌から守るなど、強い抗菌作用があります。

ココナッツオイルにはラウリン酸が50％ほど含まれており、肌の免疫力をアップさせ、トラブルが起きにくい肌状態に導いてくれます。ラウリン酸の美肌効果は臨床実験でも証明されていて、ラウリン酸が配合された石けんや洗顔料が発売されているほどです。

ビタミンE

ココナッツオイルの美容成分として、ラウリン酸と並んで注目されている成分がビタミンEです。ビタミンEは美容に詳しい女性の間では言わずと知れたアンチエイジング成分で、別名「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

ビタミンEには抗酸化作用や美白作用があり、肌の老化や酸化を防いでくれる効果が期待できます。また、血行を促進する効果もあるため、気になるくすみ・シミ・たるみ・しわ・クマなどを改善してくれます。

さらに肌を保護するバリア機能も兼ね備えているビタミンEは、まさに美容効果抜群の成分と言えるでしょう。

中鎖脂肪酸

中鎖脂肪酸という成分もココナッツオイルを語るうえで欠かせない成分のひとつです。中鎖脂肪酸はほかの脂肪酸のように体内にとどまりにくく、脂肪を燃焼させる働きをしてくれます。これが、ココナッツオイルがダイエット効果ありと言われている理由になるでしょう。

それから、この成分には肌の保湿力を高める効果や紫外線によるダメージを防ぐ効果もあります。中鎖脂肪酸はダイエット効果だけでなく美肌効果も期待できる成分なのです。

ミネラル

ココナッツオイルにはミネラル成分も豊富に含まれています。むくみの解消に効果があるカリウムや新陳代謝を促進してくれるマグネシウムなどが多く含まれているため、ビタミンEとの相乗効果で美肌づくりに一役買ってくれるでしょう。

さまざまな美容効果が期待でき、万能オイルとも呼ばれているココナッツオイルですが、具体的にどのような作用をもたらしてくれるのでしょうか？期待できる美容効果についてひとつひとつ確認していきます。

脂肪燃焼効果でダイエットに

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸には脂肪を燃焼させる効果があると言われています。また、気になる内臓脂肪にも作用してくれるため、いつも使っている油をココナッツオイルに変えるだけで効率的にダイエットができるというわけです。

抗酸化作用でアンチエイジング

ココナッツオイルはアンチエイジングにも効果があります。

くすみ・シミ・たるみ・しわ・クマなどの加齢による肌悩みは、体内の活性酸素が細胞を酸化させることによって起こるもの。抗酸化物質であるビタミンEが多く含まれているココナッツオイルを摂取すれば、肌の酸化を防ぐことができるのです。

利尿作用でむくみ予防

ココナッツオイルには利尿作用のあるカリウムが含まれています。そのため、余分な水分が外に排出され、むくみが解消されるのです。顔のマッサージに使うことでフェイスラインがすっきりし、小顔効果も期待できます。

血行促進効果で肩こり解消

全身の血行が良くないと、肩こりや腰痛、眼精疲労などの症状が出てきます。ココナッツオイルには血行を促してくれるマグネシウムが豊富に含まれているため、肩こりをはじめとする全身の不調が解消されるでしょう。

肌の保湿効果アップ

ココナッツオイルを肌に塗ると、皮膚表面から水分が蒸発しにくくなり、保湿効果がアップします。美容オイルにはいろいろな種類のものがありますが、ココナッツオイルの成分である中鎖脂肪酸は分子がとても小さく肌なじみが良いため、ベタつくことなく浸透しやすいのが特徴です。

紫外線ダメージを和らげる

ココナッツオイルには紫外線ダメージを和らげる効果や、日焼け後の肌の炎症を鎮めてくれる働きがあります。肌が火照ったときや日焼けでヒリヒリしたときにココナッツオイルを使用すると、炎症が和らぐでしょう。

また、ココナッツオイルに豊富に含まれているラウリン酸が肌の再生力を高めてくれるので、肌の回復が早くなります。

ニキビなどの炎症を改善する

ココナッツオイルには抗菌作用のあるラウリン酸という成分が含まれています。このラウリン酸には抗菌作用や抗炎症作用があるため、ニキビや吹き出物を改善してくれる効果が期待できるのです。

ニキビや吹き出物のほかには、水虫や湿疹、やけどなどの炎症にも効果があると言われています。ココナッツが身近にある熱帯地域では、肌の炎症を鎮めるためにココナッツオイルを民間療法として活用しているようです。

善玉コレステロールが増えて健康的に

ココナッツオイルには、悪玉コレステロールを増やす原因となるトランス脂肪酸が含まれていません。善玉コレステロールを増やす働きがあるので、動脈硬化やさまざまな生活習慣病のリスクを減らしてくれます。健康的な食生活を送りたい人にはぴったりのオイルだと言えるでしょう。

ココナッツオイルがもたらしてくれる美容効果が分かったところで、次はいろいろな使い方について見ていきましょう。美肌を目指すあなたにぴったりの使い方がきっと見つかるはずですよ。

飲み物に混ぜる

毎日飲んでいるドリンクにココナッツオイルを混ぜて飲むのが一番簡単な使い方でしょう。コーヒーや紅茶、緑茶などにはもちろん、ホットミルクに入れるのもおすすめです。ココナッツオイルは20℃以下になるとオイル成分が固まってしまう性質があるので、温かい飲み物に混ぜるのがポイントになります。

とくにコーヒーとの相性は抜群です。ココナッツオイルのほのかに甘い香りが苦いコーヒーのアクセントになり、美味しくいただくことができます。また、ココナッツオイルとコーヒーの両方に脂肪を燃焼させる働きがあるため、ダイエット効果もアップするでしょう。

化粧水や乳液に混ぜる

いつも使っている化粧水や乳液にココナッツオイルを数滴混ぜて使うのもおすすめの取り入れ方です。ココナッツオイルには高い保湿効果があるため、肌の乾燥を防ぎ、肌本来のバリア機能を高めてくれます。寝る前に集中ケアとして使用することで、翌朝の肌がしっとりするでしょう。

クレンジングオイルとして使う

メイク落としに求められることはよく落ちることですが、クレンジング力が強すぎるメイク落としを使っていると肌に必要な水分まで奪われて乾燥したり、肌荒れを起こしたりしてしまうことも。肌を健やかな状態にするためには、肌にやさしいメイク落としを使う必要があります。

そこでおすすめなのがココナッツオイルです。クレンジングオイルとして使用することで、肌に必要な水分を奪うことなくメイク落としができます。クレンジング後の肌のしっとり感に驚く人がほとんどでしょう。乾燥肌の人は一度試してみることをおすすめします。

簡易的な日焼け止めとして使う

ココナッツオイルには紫外線のダメージを和らげてくれる働きがあります。それはココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸という成分の効果で、簡易的な日焼け止めとして使うこともできるのです。

とはいえ、一般的な日焼け止めのように紫外線カット効果が長時間持続するわけではありません。自然由来のオイルなので、時間が経てば肌に浸透してしまいます。ですが、肌にダメージを与えることなく日常的に使えるという点では優秀です。あくまでも簡易的な日焼け止めとして使うことをおすすめします。

ヘッドスパ用のオイルとして使う

頭皮をマッサージするときにヘッドスパ用のオイルとして使うのもおすすめです。頭皮につけてやさしくもみ込むようにヘッドマッサージを行いましょう。ココナッツオイルの美容成分が頭皮に浸透して乾燥を防ぎ、フケを予防する効果が期待できます。また、頭皮の新陳代謝が良くなるため、髪に栄養分がしっかり行き渡り、つやつや輝く健康的な髪の毛になります。

そのほか、抜け毛や白髪、ハリ・コシが失われるなど、加齢による髪悩みにも幅広い効果が期待できます。美しい髪を保ちたい女性は、ぜひココナッツオイルでヘッドスパを行ってみてください。

ハンドクリームとして使う

手が乾燥してカサカサ粉をふいたり、ヒビやあかぎれができたりして悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。こんなときにココナッツオイルをハンドクリームの代わりとして使ってみるのもおすすめの使い方です。

ココナッツオイルを適量手に取り、オイルを温めながら手荒れが気になるところを中心になじませていきましょう。オイルのベタつきが気になるときはコットン手袋をつけるのがおすすめです。しっとり感を保つことができるでしょう。

オイルマッサージとして使う

ココナッツオイルは顔だけでなくボディ全体に使うのもおすすめです。お風呂に入って体を洗ったら、顔から首、デコルテや背中、腕や脚の先までココナッツオイルを塗ります。栄養成分を肌に浸透させるイメージで、リンパの流れに沿ってオイルマッサージを行いましょう。

オイルマッサージが終わったら、体を洗い流すことなくそのまま湯船につかります。ココナッツの香りが広がってリラックス効果も感じられるでしょう。

スキンケア前の導入オイルとして使う

クレンジングと洗顔が終わった後、いつものスキンケアを行う前に導入オイルとして使うと、その後に使用する化粧水や乳液の肌なじみが良くなります。

洗顔後、タオルで軽く水分を拭き取ったら、ココナッツオイルを1〜2滴手のひらに取って両手を合わせるようにして温めます。顔全体を両手で包み込むようにしてなじませ、その後いつも通りスキンケアを行いましょう。導入オイルとしてなじませることで肌が柔らかくなり、スキンケア効果がアップするはずです。

加熱調理の油として使う

ココナッツオイルは熱にとても強いため、加熱調理の油として使うことができます。酸化に強く200℃程度まで加熱することができるので、ダイエットのために揚げ物をためらっていた人にもおすすめです。美容と健康のために調理用の油をココナッツオイルに変えてみるのもいいでしょう。

料理の食材やデザートのトッピングとして使う

ココナッツは飲み物に入れるだけでなく、食材として料理に使うこともできます。とくにお菓子作りに使用すると、ココナッツの甘い香りがふんわり漂って美味しさがアップするでしょう。

また、甘めのデザートにトッピングとして活用するのもおすすめです。ココナッツ独特のフレーバーが加わり、美味しさをより引き立たせてくれるはずです。

ココナッツオイルは飲んだり食べたりするのはもちろん、髪や肌に塗ってもOKの万能オイルですが、いろいろな使い方があるからこそ選び方には押さえておきたいポイントがあります。

つぎは、ココナッツオイルを肌に使う場合の選び方のコツをいくつかお伝えします。

スキンケア用のもの

ココナッツオイルは身体の内側と外側の両方に取り入れることができる美容オイルですが、使用目的によって食用かスキンケア用かの2つに分類されていることが多いです。なので、美肌を目指すためにココナッツオイルを使いたい場合は、スキンケア用を選ぶようにしましょう。

もちろん、食用のココナッツオイルであっても肌に使用できないことはありませんが、肌への美容効果を期待するなら目的に対応しているスキンケア用を選ぶのがおすすめです。

未精製のもの

一般的にココナッツオイルとして販売されている商品は、精製されたココナッツオイルを指していることがほとんどです。ここでいう精製とは、脱臭や漂白などをいいます。精製されたココナッツオイルは、ココナッツ特有の甘い香りが脱臭や漂白の過程でなくなっています。無味無臭なのでさまざまな料理に使いやすいのが特徴です。

一方、未精製のものは化学物質が含まれていないため、ココナッツオイルの風味や香り、栄養成分を自然のまま取り入れることができます。肌に使用する場合は未精製のものを選ぶようにしましょう。

低温圧搾(コールドプレス)のもの

ココナッツオイルを選ぶときは抽出方法にも注目してみましょう。熱を加えることなく圧力をかけてココナッツオイルの原液を搾り取る、低温圧搾(コールドプレス)のものがおすすめです。じっくり時間をかけて抽出することで栄養成分が壊れにくく、ココナッツオイルがもつ美容効果を十分に取り込むことができるでしょう。

オーガニックのもの

商品化されているココナッツオイルはたくさんありますが、化学成分や添加物が使用されていないオーガニックのものを選ぶのがポイントです。肌への安全性を高めるためにも「オーガニック認証」を受けているココナッツオイルに注目して選ぶようにしましょう。

さまざまな効果があるココナッツオイルですが、オールマイティに利用できるだけに肌に使う場合には気をつけなければならないことがあります。最後は、ココナッツオイルを肌に使うときの注意点をお伝えします。

食用をスキンケアとして肌に使うのは△

食用のココナッツオイルであっても肌に使用できないことはありませんが、スキンケア用のものよりも精製基準が低く不純物が含まれていることが多いため、おすすめはできません。

肌が強くてトラブルが全くない人であれば食用のココナッツオイルでも効果を感じられますが、そうでない人や敏感肌の人は避けておいたほうが無難でしょう。肌への安全性を重視するなら、肌に負担がかかる成分が取り除かれているスキンケア用のココナッツオイルを使うようにしましょう。

敏感肌の人は必ずパッチテストを行う

ココナッツオイルは自然由来のオイルですが、スキンケアとして肌に使用する場合はアレルギー症状が出ないかパッチテストを行うようにしましょう。敏感肌の人は、まれに赤みやかゆみなどの炎症が出たり、肌荒れが起きたりすることもあるようです。

ココナッツオイルを初めて使うときは、腕の内側など皮膚の柔らかいところに少量つけ、24時間放置します。そこで問題がなければフェイスラインでも同じようにパッチテストを行い、何も起こらなければ使用可能になります。

万が一24時間以内にアレルギー反応が出た場合は、すぐに拭き取って今後は使用しないようにしましょう。

ヴァージンオイルを選ぶ

ココナッツオイルを肌に使う場合は添加物を一切使用していないヴァージンココナッツオイルを選びましょう。ココナッツの栄養成分をまるごと抽出できる低温圧搾(コールドプレス)製法のものがおすすめです。

もちろん、ブームの火付け役となったミランダ・カーもヴァージンココナッツオイルの愛用者になります。

摂りすぎや使いすぎに注意

いくらココナッツオイルが美容と健康に良いものだと言っても、摂りすぎや使いすぎには注意が必要です。脂肪燃焼効果があるため太りにくいオイルではありますが、それでも摂りすぎるとカロリーオーバーになってしまいます。また、スキンケアとしての使いすぎは逆効果になることも。

美容と健康を目指すためには、適量を守って正しく使うことが大事だと言えるでしょう。