手紙で告白する時の文章の書き方｜成功率をアップさせる方法とは？

告白方法として昔から定番中の定番とも言える手紙での告白。小学生や中学生のとき、好きな人に手紙で告白したことがある人もいるのではないでしょうか。

現代のようにLINEやメールがなかった時代には、好きな人に愛を伝える方法として直接告白するほかは手紙での告白が主流でした。そのため、手紙での告白には何となく古風なイメージをもっている人も多いでしょう。ですが、この定番で古風な手紙での告白は、実は成功率が高い告白方法なのです。

この記事では、手紙で告白したいと考えている人に向けて、押さえておくべきポイントや成功率をアップさせる文章の書き方をご紹介します。手紙での告白におすすめな文章もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

手紙での告白を成功させるためには、手紙ならではの注意点がいくつかあります。はじめに、手紙で告白するときに押さえておくべきポイントを確認しておきましょう。

直接相手に渡す

手紙で告白するときは、内容はもちろん渡し方も大事なポイントになります。

恥ずかしいからと言って誰かに頼んで渡してもらったり、机の引き出しやロッカーなどに入れたりするのは避けるべき。このような渡し方をしてしまうと、誠実さが伝わらず、場合によっては不気味な印象も与えてしまいます。

「直接告白する勇気がないから手紙で告白することにした」という人もいるでしょうが、相手に手紙を渡すときは可能な限り直接渡すようにしたいものです。

本気度をアピールする

手紙を書くこと自体が珍しくなっている現代では、誰かから手紙をもらうということも滅多にない出来事でしょう。そのため、突然手紙をもらうというシーンに直面したとき、「これって何かの冗談？」「からかわれているのかも？」と思ってしまうこともよくあるようです。

こんなふうに思われないためには、手紙で告白するときに本気度をしっかりアピールする必要があるでしょう。

恥ずかしくても投げやりな感じで渡さない

改まったシチュエーションで面と向かって手紙を渡すのが恥ずかしくても、通りすがりにサッと手渡したり、何かのついでに投げやりな感じで手渡すのはNGです。

相手が手紙を受け取る準備ができていないのにこのようなことをしてしまうと、とっさの出来事に相手を戸惑わせてしまうことになります。粗雑な印象を与えかねないのでくれぐれも注意しましょう。

告白の返事を強要しないようにする

手紙で告白するときは、相手に返事を強要しないことが大事です。必ず返事がほしいという一文を加えてしまうと、相手にプレッシャーを与えてしまう可能性があるので、返事をするかしないかは完全に相手に任せるようにしましょう。

相手も自分と同じ気持ちだったり、良い感触をもっていたりする場合は、手紙での返事でなくてもLINEやメールなど何らかの方法で必ず返事をしてくれるはずです。手紙での告白という特性上、返事はすぐにもらえないということを頭に入れておきましょう。

「手紙で告白したい！」という人は、もともと文章を書くのが得意な人が多いかもしれません。ですが、ただやみくもに自分の想いを書き連ねただけではうまくいかないことも。相手に良い印象を与えて告白を成功に導くためには、押さえておくべき書き方のポイントがあるのです。

つぎは、手紙で告白するときの成功率を上げる書き方をご紹介します。

気遣いの言葉を入れる

連絡手段と言えば、LINEやメールというこの時代に、突然手紙で告白することは相手を驚かせることにほかなりません。手紙を受け取ったことで相手は間違いなく動揺しているはずなので、まずは突然手紙を書いたことを謝る文章を入れましょう。

最初のほうで気遣いの言葉をしっかり入れることで、相手に良い印象を与えることができます。

自己紹介をする

見知らぬ相手から手紙をもらったら誰だって困惑してしまいます。顔見知り程度の相手やそれほど接点がない相手に手紙で告白する場合は、自分のことを知ってもらえるように自己紹介をしましょう。

特に、相手にとって自分が初対面である可能性が高い場合は、どうして好きになったのかそのいきさつを伝えることで警戒心を緩めることができます。きちんと自己紹介をすることで最後まで手紙を読んでもらいやすくなるはずです。

短めの文章で

自分のありったけの想いを手紙に込めようとすると、ついダラダラと長文になってしまいがちですが、告白する場合は短めの文章で簡潔に伝えるのがおすすめです。文章が長くなればなるほど、要点がつかめないようなまとまりのない文章になってしまうので注意しましょう。

良いところや好きなところを褒める内容

誰だって褒められたり認められたりすればうれしいもの。手紙には好きだという気持ちを入れることは当然ですが、それに加えて相手の良いところや好きなところを褒めるような内容を書くのがおすすめです。

自分でも気づかないようなところを褒められるとうれしくなりますし、褒めてくれた相手に対して無意識に好意を抱いてしまう可能性もあります。

読みやすく丁寧な字で書く

いくら気持ちのこもった内容の手紙でも、ガサツな字でササッとなぐり書きしたような書き方では気持ちが伝わるどころかマイナスイメージをもたれてしまいます。手紙で告白するときは、読みやすく丁寧な字で書くことを心がけましょう。

一文字一文字に想いを込めるようなイメージで書くことで、読む相手に誠実さを伝えることができるはずです。

自分らしい言葉を使う

相手に良く思ってもらいたいあまりに、ちょっと背伸びした言葉を使ったり、いつもは使わないような言い回しをしたりするのはNGです。自分らしくない言葉で手紙を書いてしまうと、いたずらやお遊びで書かれているのではないかと誤解されてしまうことも。

特に普段から親しくしている相手に告白する場合は、自分らしい言葉を使うように気をつけましょう。

アクセントに敬語を使う

どんなに親しい間柄でも、手紙の中では敬語を織り交ぜて書くのがおすすめです。普段なかなか敬語で話すことがない相手に敬語が使えるのは、手紙という告白方法だからこそ。アクセントに敬語を使うことで、誠実さや本気度の高さをアピールすることができます。

手紙を書いた理由を伝える

LINEやメール全盛の時代にどうして手紙で告白をしてきたのか不思議に思う人もいるかもしれません。相手に警戒心をもたれてしまうと、せっかくの告白も誤解されたまま台無しになってしまいます。そうならないためにも手紙を書いた理由をきちんと伝えておく必要があるでしょう。

いつもの呼び方で書く

手紙の文章中で相手のことを呼ぶときは、いつも呼んでいる呼び方で書くようにするのがポイントです。手紙の文章には敬語が使われていても、呼び方が普段どおりだと堅苦しくなりすぎません。より親近感を感じやすくなるため、手紙を読む側もうれしい気持ちになるでしょう。

LINEやメールなどの連絡先を書く

直接言葉で伝える告白と違って、手紙での告白は相手からの返事がうやむやになってしまうことが多い告白方法です。お互いが連絡先を知らないような関係だと、相手が返事をしたくてもできないので、LINEのIDやメールアドレス、電話番号などの連絡先を忘れずに書いておきましょう。

成功率を上げる書き方で手紙を書いても、実際に告白するときには注意しなければならないことがいくつかあります。どのようなことに注意すべきか確認しておきましょう。

ポエミーな内容にならないように

手紙で告白する場合は、短く簡潔な文章で書くのがポイントですが、だからと言ってポエムのような雰囲気の内容になってしまうのは考えものです、頭をひねって考えなければならないような詩的な文章は万人受けするものではありません。

言いたいことをしっかり伝えるためにも、誰が読んでも分かりやすいような内容の手紙を書くようにしましょう。

誰もいない場所で渡す

相手に手紙を渡すときは誰もいない場所で渡すようにするのがポイント。手紙を渡す側が緊張したりドキドキしたりするのはもちろんですが、手紙をもらう側もそれは全く同じです。

手紙での告白を誰かに見られることで噂になったり相手に迷惑がかかったりしないよう、人目につかない場所に呼び出したうえで細心の注意を払って渡すようにしましょう。

便箋や封筒のセンスも大事

手紙で告白をするときは、便箋や封筒のセンスも大事になってきます。シンプルなデザインで淡い色合いのものであれば悪い印象をもたれることはないはずです。

特に封筒は手紙の第一印象とも言えるものなので、相手に好感をもってもらえる色やデザインのものを選ぶようにしましょう。また、便箋も文章を読むのに邪魔にならないようなベーシックなデザインのものがおすすめです。

手紙を書くときは夜以外にする

好感のもてる手紙を書くためには、書くときの時間帯にも気をつける必要があります。日中は理性的に考えることができますが、夜は感情的になってしまうため、まとまりのない文章になってしまいがちです。手紙を書くときは夜以外の時間帯にしたほうがいいでしょう。

重すぎる言葉を使わないようにする

いくら相手のことが好きでたまらないからと言って、相手が負担に感じるような重すぎる言葉を使うのはNGです。手紙は自分の気持ちを一方的に伝えるものですが、その内容があまりにも深刻すぎると相手は戸惑ってしまいます。

思いつめたような愛の言葉や、恋人になりたいと強く懇願するような言葉は使わないようにしましょう。

ラブレターという言葉自体、今では耳慣れない言葉になってきたように、手紙での告白は以前ほどメジャーなものではなくなってきたかもしれません。ですが、だからこそ特別感を与えることができ、誠実な気持ちが伝わりやすくなるとも言えるでしょう。

ここでは、手紙で告白するメリットについてご紹介します。

正直な思いを伝えられる

好きな人に告白したいと思っても、いざ相手を目の前にするとなかなか正直な気持ちが伝えられないこともあるでしょう。ですが、面と向かっては言えないことも、手紙の中では思う存分伝えることができます。

思いを口に出して表現することが苦手な人でも、文章でならうまく伝えることができるというメリットがあるでしょう。

相手がしっかりと返事を考えられる

直接告白したときは、相手からの返事をその場でもらうのが一般的です。この場合、告白したほうは返事を待つ側なのである意味スッキリした気分でいられますが、告白をされたほうはすぐに何らかの返事をしなければならないためプレッシャーを感じてしまうでしょう。

一方、手紙で告白したときは、その場で返事を急かすことなく、相手に考える時間を与えることができるというメリットがあります。

じっくり時間をかけて告白する文章を考えられる

手紙で告白するときの最大のメリットとも言えるのが、じっくり時間をかけて告白する文章を考えられるということではないでしょうか。

手紙ならどんな言葉を使ったらいいか、どんな言い回しをしたらいいかなど、じっくり試行錯誤しながら文章を組み立てることができます。失敗したり違和感を感じたりしても書き直すことができるのが魅力でしょう。

緊張しておかしなことを言わずに済む

好きな人に告白するときは誰でも緊張してしまうもの。ドキドキして頭が真っ白になり、上手に言葉が出てこなかったり、言わなくてもいいことを言ってしまったりすることもあるでしょう。

ですが、手紙での告白なら緊張しておかしなことを言わずに済みます。相手に誤解されることなくしっかりと気持ちを伝えることができるのが大きなメリットです。

相手に自分を印象づけることができる

手紙で告白することで相手に自分を印象づけることができるというのもメリットのひとつです。

直接の告白やLINEでの告白が主流になっている今、手紙で告白するという方法はレアなケースになるでしょう。そのため、これまで気に留めなかった相手からの告白だったとしても、手紙をもらうことで急に意識しだしたり、気になったりしてくる可能性があるのです。

いつまでも思い出の品として残る

これは相手と両思いの場合に限られるメリットですが、告白が成功して恋が成就したら、手紙が二人の思い出の品としていつまでも残ることになります。相手にとっては好きな人からもらったうれしい手紙になるため、大事に持ち続けてくれることもあるでしょう。

付き合っている間に何度も読み返すことで気持ちをより強いものにしたり、喧嘩をしたときには反省するきっかけになってくれたりすることもあるかもしれません。

手紙での告白には、メリットだけでなくデメリットも存在します。中には、手紙でのやり取りが主流でなくなってきた現代ならではのデメリットと言えるものもあるようです。

手紙で告白するメリットに続いて、今度はデメリットについても見ていきましょう。

字が汚いと印象が悪くなりやすい

手紙を書くときに気になってしまうのが自分の字。ペンをもって字を書く機会がどんどん少なくなってきているせいか、以前よりも字が汚くなってきたという悩みをもっている人は少なくないでしょう。

自分の字に自信がないと、手紙で告白したくても躊躇してしまうことがあるかもしれません。字が汚いことで相手に幻滅されるのではないかという不安がつきまとうのも、手紙で告白するデメリットと言えます。

返事が来ない可能性もある

好きな人に直接告白する場合は、その場で相手からの返事がもらえることがほとんどですが、手紙で告白する場合はすぐに返事をもらえないというデメリットがあります。

とくに返事をもらう期限を設けているわけでない場合は、時間が経つにつれて相手が返事をしづらくなってしまったり、場合によってははぐらかされてしまったりする可能性も。

返事の方法を困らせる可能性がある

直接告白された場合はそのときに返事をすればいいですし、LINEやメールで告白された場合はそれに対して返信をすればいいという明確な返事の方法があります。ですが、手紙で告白された場合はどんな方法で返事をすればいいのか迷ってしまうことも。

毎日顔を合わせるような顔見知りの相手から手紙をもらったのなら返事のしようもありますが、自分にとって見知らぬ相手やあまり接点のない相手からの告白の場合はそもそも連絡すらとれない場合もあるでしょう。

真剣に受け取ってもらえない可能性がある

「好きな人に告白するときは直接言う以外あり得ない！」というポリシーをもっている人も多いものです。そういう人は手紙での告白を邪道なものだと考える傾向があるため、告白を真剣に受け取ってもらえない可能性が出てきます。

また、直接手紙を渡すのならまだしも、相手の机の中やロッカーの中などに入れるような渡し方をしてしまうと、なおさら本気度が伝わらない可能性があります。

文章を読むのが苦手な人には苦痛の場合も

相手が文章を読むのが苦手な場合、手紙をもらうこと自体を苦痛に感じる可能性があります。手紙をもらっても読むのが面倒に感じるほか、手紙に込められた真意を正確に読み取れないことも考えられるでしょう。

重いと思われてしまう可能性がある

手紙の内容によっては、相手に重いと思われたり引かれてしまったりする可能性があります。真剣な気持ちで告白することは大切ですが、あまりにも思いつめたような内容になってしまうと相手に恐怖を感じさせてしまう場合も。

手紙で告白するときに押さえるべきポイントや注意点を数多くご紹介してきましたが、「結局どんなふうに書いたらいいの？」と悩んでしまった人もいるかもしれませんね。

そこで最後は、手紙で告白するときにおすすめな文章の例文をいくつかご紹介したいと思います。ぜひ自分らしくアレンジして活用してみてください。

「好きです。付き合ってください」

「好きです。付き合ってください」という2文は、セットで必ず手紙に含めたい文章です。結局のところ、好きだという気持ちと付き合いたいという気持ちを伝えることが重要なので、この2文さえ含まれていれば伝えたい内容としてはバッチリなのです。

単刀直入、シンプルで分かりやすい文章ゆえに、心に響く告白になるのではないでしょうか。

「〇〇な姿に惹かれました」

「○○な姿に惹かれました」という文章は、相手のことをよく見ているからこそ書くことができる文章です。相手を好きになった理由やきっかけを伝えることもできるので、説得力のある告白になるでしょう。

「直接だと上手に伝えられそうになかったから」

「直接だと上手に伝えられそうになかったから」という文章を入れることで、どうして手紙という告白方法を選んだのかについて知ってもらうことができます。

直接告白できない人というレッテルを貼られるのを防ぐことができ、誤解されることなく気持ちを伝えることができるでしょう。

「何度も書き直しました」

「何度も書き直しました」という文章は、健気さをアピールするのにぴったりのフレーズです。手紙を完成させるまで何度も内容を吟味し、あれこれ考えながら一生懸命書いたという情景を相手に想像させることができます。ひたむきな想いが伝わりやすいおすすめの文章と言えます。

「ずっと前から好きでした」

「ずっと前から好きでした」というフレーズは、好きになったのはここ最近の話ではなく、もうずっと前から好きだったということを伝えることができるおすすめの文章です。

心の奥に長い間秘めてきた恋心だということを伝えることができ、切ない気持ちを知ってもらうことができるでしょう。

「まずはお友達から仲良くなってくれませんか？」

あまり面識のない相手やほとんど話したことのない相手に、いきなり「付き合ってください」と伝えるのはハードルが高すぎます。

そこでおすすめなのが「まずはお友達から仲良くなってくれませんか？」というフレーズです。謙虚な姿勢をアピールすることができるので好感度がアップするでしょう。