面倒見がいい人の特徴とは？短所はある？面倒見がいい人になる方法も

「面倒見がいい人」と聞いて、どんな印象を抱くでしょうか。ほとんどの人が良い印象を抱くことでしょう。

人の性格はさまざまで、リーダータイプ、リーダーを支えるタイプ、社交的なタイプ、寡黙なタイプと千差万別であり、どのタイプが優れているというわけではありません。

しかし、学校でも職場でも、面倒見の良い人がいると周囲が助かるのも事実ですね。今回は、面倒見がいい人の特徴を探り、長所や短所を分析しながら、面倒見がいい人になる方法などを紹介していきましょう。

面倒見がいい人に憧れている人、学校や職場でリーダーシップを発揮したいと考えている人はぜひチェックしてください。

「面倒見がいい」の意味

「面倒見がいい」の意味を問われて、正確に答える自信があるでしょうか。面倒見がいい人というと「世話好き」「頼りがいがある」というイメージがあります。「姉御肌」「兄貴的存在」などの類義語は、面倒見がいい人によく使われますね。

弱い人や困っている人を放っておけず、どんなに忙しくても助けようとしてしまう性格であると言って過言ではないでしょう。

人から頼られることが苦手な人もいますが、面倒見がいい人は、常に誰かに頼ってほしい、誰かの役に立ちたいと思っている傾向にあります。

この特徴だけを考えると、当然人から好かれるはずなのですが、必ずしもそうだとは言えません。なぜなのか、次で説明していきましょう。

「面倒見がいい」と「おせっかい」の違い

面倒見がいい人の意味を考えれば、当然人から好かれ、人から頼られるありがたい存在であると思うはずです。しかし、現実はそうだとは限りません。

「面倒見がいい人だな」と感じてもらうには、需要と供給が一致していなければならないのです。「助けてほしい」と思っている人に手を差し伸べれば感謝はされます。しかし「放っておいて欲しい」「自分で考えて自分で行動したい」と思っている人に、同じように接していても、それはただのおせっかいにしか過ぎないと言えるでしょう。

ここを勘違いしてしまうと、人間関係でトラブルを招いてしまいます。「悪気はないのに相手を怒らせてしまった」という状況になりかねませんので、注意してください。

面倒見がいい人に対し、周囲はどのように感じているのでしょうか。「ありがたい存在」なのか「ありがたくない存在」なのか、実際の意見を参考に、あなた自身も判断していきましょう。

頼れる存在で頼もしいと思う！

「職場に面倒見がいい女性の先輩がいる。自分のことしか考えていない男性上司よりよっぽど頼りがいがあってついていこうと思える」(23歳/男性/営業職)

新入社員のうちは、やはり、職場では仕事に対する不安も多いことでしょう。失敗したり、仕事がなかなか理解できなかったりすると、自信がなくなり落ち込んでしまいます。

そんな時、スマートにフォローしてくれる面倒見がいい人が周囲にいるととても助かりますね。思いやりを持って接してくれる分、こちらも努力しようという気になるものなのです。

自称面倒見がいい人は鬱陶しい

「姑が面倒見がいい人だと思われたいような人で、私がやってあげる！と何でも手伝いたがるのが本当に鬱陶しい…。あんたがしたいだけで私は迷惑なんですけど…とは言えない」(34歳/女性/専業主婦)

ただ純粋に困っている人を助けたいだけならありがたいのですが、こちらがどれだけ断っても「遠慮しないで！」と親切を押し付けてくるタイプの人もいます。これはいい人だと思われたいだけであり、相手の気持ちは無視した行為だと言って過言ではありません。

相手からすると、ただただ迷惑なだけですから、相手が求めていないなと思ったら、すぐ引くように心がけたいですね。

リーダーシップがあって憧れる

「自分に自信がないため、人を頼ってばかりの人生です。面倒見が良くて、人からよく頼られている人を見ると、憧れてしまいますね」(26歳/男性/IT関連)

リーダーシップがあるかどうかは、やはり生まれ持った性格も大きく影響します。リーダーシップがあるから優秀、リーダーシップがないから優秀ではないということではありません。自分の性格をよく分析し、リーダータイプなのか、人を支えるタイプなのかを考えましょう。

自分の役目を見極めることができると、周囲から必要とされる人間になれるはずです。

迷惑なのに感謝されてると勘違いしているみたい…

「後でしようとしていた仕事を先輩が勝手にしてしまった。とりあえずお礼は言いましたがモヤモヤしていたところ、どうやら自分がしてあげたと周囲に言っていたらしい。迷惑なのに、感謝されていると思っていたなんて…」(27歳/女性/販売員)

いい人だと思われたい一心で、勝手に手伝ってしまったのでしょうが、ここは一言「手伝おうか」と聞いてほしかったですね。人には人のペースがありますし、考えもあります。「困っているはず！」「手伝えば感謝されるはず！」という考え方では周囲が困惑してしまうでしょう。

今、自分がしようとしていることは、相手にとって「ありがたいこと」なのか「迷惑なこと」なのか、きちんと見分けるようにしていきましょう。

面倒見がいい人と、おせっかいな人は紙一重なのですね。そもそも、面倒見がいいと言われる人は、どのような心理が働いているのでしょうか。深層心理に迫っていきましょう。

誰かの役に立ちたい

面倒見がいい人の心理で一番先に挙がるのが、やはり「役に立ちたい」心理でしょう。困っている人を見ると放っておけない、弱い立場の人を見ると助けてあげたくなる心理が働いてしまうのです。

「誰かの役に立ちたい」という心理には「誰かに必要とされたい」「自分の存在意義を確かめたい」という心理も潜んでいると言えるでしょう。誰かの役に立つことで、自分の存在意義を感じて、自分に自信が持てるようになるのです。

実は自分に自信を持ちたくて、面倒見がいい人だと思われる行動を起こしているのかもしれませんね。

頼られたい

人に頼られるのが苦手な人もいますが、人から頼られたいと考える人もたくさんいると言えるでしょう。面倒見がいい人は、この「頼られたい」という心理を持ち合わせていることがとても多いです。

特に男性だと、恋愛において女性から頼られたい、仕事において後輩や部下から頼られたいと感じているものです。相談に乗ってあげたり、仕事を手伝ってあげたり、ミスをカバーしてあげたりすることで、生きがいを感じるのでしょう。

人を頼りたいタイプ、不器用なタイプの人とはとても相性がいいと言えます。しかし、人から頼られたいなら、頼られるほどの資質を磨いておかなければならないことを肝に銘じておかなければなりません。

いい人だと思われたい

面倒見がいい人は、親切心だけで面倒見がいい人ばかりではありません。面倒見がいい人の中には、単に「いい人だと思われたい」という自己中心的な心理を持つ人も少なくありません。

面倒を見ることによって「人から感謝されるはず」「いい人だと周囲も感じているはず」という心理が働いているのです。

相手を思いやる気持ちがあってこその「面倒見がいい人」なのですが、これでは自分の気持ちを押し付けるだけの「おせっかいな人」でしかありません。

この心理が働いている「面倒見がいい人」と付き合う時には、注意が必要だと言えるでしょう。

実はかまってちゃん

自分一人で考え、自分一人で行動したいタイプの人にとって、面倒見がいい人は、時におせっかいな困った存在になることもあり得ます。自立したいタイプの人は、周囲と密にコミュニケーションをとることに執着しておらず、目的や目標を達成することにこだわる傾向にあると言えるでしょう。

面倒見がいい人は、周囲と密にコミュニケーションを取りたがる傾向にあり、自分が周囲のことを把握しておきたいのと同じように、周囲に自分の存在を把握しておいてほしいという心理が働いています。

「自分を頼って！」「自分とコミュニケーションを取って！」という、少々かまってちゃんな心理が働いていることもありますので、度が過ぎて周囲を困惑させないように注意してください。

面倒見がいい人にはさまざまな心理が働いていたのですね。面倒見がいい人に共通する特徴を探りながら、面倒見がいい人について、もう少し掘り下げていきましょう。

周囲の状況をよく見ている

自分のことで精一杯な人が、周囲の面倒を買って出ることはまずありません。また、周囲のことに無関心な人が、周囲の面倒を見ることは皆無だと言えるでしょう。

面倒見がいい人は、やはり周囲の状況や変化をいち早く察知し、情報を得ている人ばかりなのです。「あの人、今困っていそうだな」「あのミスなら、自分はカバーしてあげられるかも」「落ち込んでいそうだし、今度飲みに誘ってみようかな」などと、状況に合わせて面倒見の良さを発揮しようとするでしょう。

自分のことをしっかりしたうえで、周囲の状況を見ているため、かなり気持ちに余裕がないと面倒見がいい人にはなれません。

見返りを求めない

「これしてあげたのだから、感謝されるはず！」「あなたの仕事をカバーしたのだから、私の仕事もカバーしてね」このようなタイプの人だと、あなたは感謝の気持ちを持つことができるでしょうか。

これは面倒見がいい人ではなく「恩着せがましい人」でしかありません。見返りを求めてする行動は、相手にとってありがたいどころか迷惑でしかないのです。

本当の意味での面倒見がいい人は、見返りを絶対に求めません。人の役に立つことが目的ですから、相手からどうしてもらえるかなどということは、まったく考えていないのです。

あなたは「恩着せがましい人」になっていませんか？今一度、面倒見がいい人の意味を考えてみるようにしてください。

相談されることが多い

面倒見がいい人は、やはり相談されることも多いです。普段からコミュニケーション能力が高いため、相手も相談しやすいと感じているのでしょう。また「この人に相談すれば解決するかもしれない」「解決しなくても真面目に話を聞いてくれる」と思われていることも多いです。

実際、面倒見がいい人は、相談を受けただけでそのままにしておくことができず、上司に掛け合ったり、間を取り持ったりしてくれたりすることが多いと言えるでしょう。

「この人に相談しても解決するかどうかは分からない。でも、親身になってくれるだけで心が救われる」と周囲から感謝されるのです。ここが、単なるおせっかいな人、恩着せがましい人とは違うのでしょうね。

誰とでも同じように接することができる

上司や先輩にはニコニコ対応、部下や嫌いな人にはぶっきらぼう、このような人を見て「面倒見がいい人だな」「感じのいい人だな」と感じる人は皆無でしょう。

面倒見がいい人は、上司でも部下でも、女性でも男性でも、まったく同じように分け隔てなく接することができるのです。

新入社員の子との会話でも、同期との会話でも、同じようなテンションで接してくれるので、相手を不安にさせることがありません。新人でも「自分と他の人を同じように扱ってくれている」という気持ちになり、怖がることなく周囲とコミュニケーションをとれるようになるでしょう。

面倒見がいい人が一人いるだけで、職場の人間関係は上手く保たれていくはずです。

面倒見がいい人には、特徴がたくさんありました。まだまだ他にも特徴がありましたので、紹介していきましょう。自分と比較してみながらチェックしてください。

失敗をカバーする力がある

自分の失敗をカバーするだけでも、相当なメンタルと相当な体力を消耗するものです。それなのに、他人の失敗をカバーするとなると、かなり労力を必要とするのは言うまでもありません。

面倒見がいい人は、自分のするべきことを普段からしっかりしていることが多く、さらに周囲の変化をいち早く察知する能力に長けるため、周囲の失敗をカバーすることも珍しくないのです。

誰にでもできることではありませんね。いかに普段から、自分のするべきことをしっかりしているかがうかがえます。面倒見がいい人は、人の失敗をカバーするほどの能力がある人だと言って過言ではないでしょう。

思いやりがある

人の面倒を見るというと、どのようなことをイメージしますか？何だか自分が損しているような、面倒くさいような気がしませんか？そう感じているのなら、あなたは面倒見がいい人だとは言えないでしょう。

本当の面倒見がいい人は、相手に対する思いやりを持っているものです。「困っているようだが、自分にできることはないのか」「相手は周囲の助けを求めているのだろうか。自分で解決したいタイプなら、そっとしておこう」などと、常に相手に寄り添って物事を考えることができるのですね。

あなたは相手に思いやりを持って面倒を見てあげようとしていますか。そのあたりをしっかりと考えてください。

たまに度が過ぎておせっかい

思いやりを持って接してこそ、面倒見がいい人だと説明しましたね。「面倒を見てあげる！！」という一方的な気持ちでは、面倒見がいい人だとは言えないのです。

「相手は周囲の助けを求めているのか」「そっとしておいてほしいのか」そのあたりをよく見極めておかないとトラブルになりかねません。

放っておいて欲しいのに、余計なお世話を繰り返し、挙句の果てに「してやったのに、全然感謝しない！」なんて言われたらどんな気持ちになるでしょうか。面倒見がいい人は、相手が望む方法で解決しようとするのです。

今、相手はあなたを必要としているでしょうか。相手の気持ちを最優先することを意識してくださいね。

面倒見がいい人は、いいところがたくさんあります。面倒見がいい人の長所を一挙に紹介していきましょう。こんな人が周囲に一人いると助かるなと思えるような長所がたくさんありました。ぜひチェックしてください。

責任感を持って行動する

学校でも仕事でも一人ではない以上、協調性やチームワークを求められます。困った人によくあるのが「私の仕事ではないからノータッチ」「このミスは僕のミスではないから、知らんぷりしておこう」という態度です。

面倒見がいい人だと、周囲のことを放っておけないため、チームの意識を持って協力しながら解決を目指すでしょう。どんなことでも責任感を持ち、投げ出さないでいるため、周囲からは信頼を得やすいのです。

自分のこともしっかりする、周囲のこともフォローする、このような責任感のある「面倒見がいい人」を目指しましょう。

コミュニケーション能力が高い

口下手な人や、コミュニケーションが苦手な人は、人との交流を避ける傾向にあり、面倒見がいい人というような印象を与えることはありません。

面倒見がいい人は、周囲の状況をいち早く察知し、困っていそうなら声をかけてみたり、助言してあげたりします。非常にコミュニケーション能力が高い人だということが垣間見えますね。

上司や先輩、部下や後輩、同僚や友人、それぞれコミュニケーション方法を使い分けながら、円滑にコミュニケーションをとっていると言えるでしょう。

常にコミュニケーションをとっているため、異変があることにも気づきやすくなりますし、相手がどのようなことを求めるタイプなのかも瞬時に判断することができるのです。

人をまとめることができる存在

面倒見がいい人は、コミュニケーション能力が高いと説明しました。コミュニケーション能力が高い人が一人いると、集団をまとめることができるでしょう。

自分が橋渡しの役になり、普段コミュニケーションが取れていない者同士を上手くつないでくれるのです。

視野が広いため、集団の中にいても「余裕がある人」「余裕がない人」を見極めることができ「○○さん、○○さんを手伝ってあげて」など、適切な対応をとることができると言えるでしょう。

会社に一人、クラスに一人、家族に一人、面倒見がいい人がいると、雰囲気もよくなり周囲の笑顔も増えていくはずです。

臨機応変に対応する能力に長ける

生きていると、急な変更を余儀なくされる場合や、予期せぬトラブルに見舞われることがあるでしょう。面倒見がいい人は、普段から周囲のことを把握しているので、突然の変更やトラブルにも臨機応変に対応する能力に長けていることが珍しくありません。

また、苦手なタイプ、嫌いなタイプと、人を区別することがありませんので、誰が相手でも同じように接しながら解決を目指すでしょう。

凝り固まった考えを持っていたり、協調性がなかったりする人は、面倒見がいい人にはなれないのです。面倒見がいい人のように、臨機応変に対応する能力を身につけて、人生の山場を乗り越えていきたいですね。

面倒見がいい人の長所が分かってきましたが、面倒見がいい人には短所はないのでしょうか。面倒見がいい人の短所をしっかり理解し、人に好かれる面倒見がいい人を目指していきましょう。

自分のことを疎かにしてしまう

自分のことができてこそ、面倒見がいい人だと言えるでしょう。例えば、自分のことをおろそかにして、周囲のフォローをしているのであれば、これは「いい人だと思われたい」だけなのです。

自分を犠牲にしてまでフォローされても、フォローされた方はいい気はしませんし、もっと言うなら迷惑に感じてしまうこともあり得るでしょう。

あなたの周囲にいる面倒見がいい人を想像してみてください。自分のことはきちんとこなし、その上で周囲の面倒を見ていませんか。

しっかりしている人にフォローされると心強いですし、相談もしやすいですよね。面倒見がいい人になりたいなら、まず、自分のことを疎かにするのはやめておきましょう。

他人が成長する機会を奪うことも

面倒見がいい人は、度が過ぎると「おせっかいな人」になりかねません。人にはみんな「自分でしたい」「自分で達成したい」という自尊心があります。自分で努力したいと思っているところに「やってあげる」と言われてありがたいと感じるでしょうか。

試行錯誤しながら人は成長していくものです。あなたがやっていることは、他人の成長する機会を奪っているのではないでしょうか。

「私にできることがあれば遠慮なく言ってね」と声をかけて、あとは相手にリアクションを確認するようにしてもいいですね。とにかく、相手が本当に望んでいるかどうかを見極めることが大切だと言えるでしょう。

やりすぎると自己満足でしかない

「あなたが喜ぶと思ってこれ買ったの！」「あなたのために、あの仕事しておいてあげたわよ」そんなことをしていませんか。親切は度が過ぎると、相手はストレスになってしまいます。

もはや「親切な私」「気が利く俺」という自分に酔っているとしか言えません。何かすることで周囲からいい人だと思われるはず、相手が喜んで自分のことを好きになってくれるはずなんて、自分勝手もいいところではないでしょうか。

自己満足という名のおせっかいなら、今すぐやめてください。周囲は、あなたのことを面倒見がいい人だと思うどころか「面倒くさい人」だというレッテルを貼り始めてしまいますよ。

都合のいい人だと思われ利用されることも

面倒見のいい人は、基本的に相手に喜ばれたいと思っていることが多いです。人がいいがゆえに、都合の良いように振り回されたり、利用されたり、挙句の果てには騙されたりすることもあり得るので注意しておきましょう。

相手は、頼るふりをしてあなたのことを利用していませんか。明らかに自分にできる仕事なのに、あなたにやらせようとしていませんか。都合の良いように利用するタイプの人には、ハッキリと「NO！」を突き付けるようにしてください。

放っておくと、相手はやめるどころかエスカレートしていくだけです。自分の意思をしっかり持って、利用されないようにしていきましょう。

面倒見がいい人は、長所だけではなかったのですね。短所を見ると、嫌われてしまったり、利用されてしまったりすることも分かってきました。人に好かれる面倒見がいい人になるには、どのような点を意識すれば良いのか考えていきましょう。

人のためになることを意識して行動する

「仕事ができる人」になろうと思うと、黙々と仕事をこなしたり、忙しく飛び回ったり、結果を残すためにライバルと戦ったりしなければなりません。周囲の人がどのような人間だろうと、周囲の人がどんなに困っていようと、自分の仕事だけに集中するのです。

しかし、面倒見がいい人になりたいなら、やはり周囲とのコミュニケーションを密に取り、周囲が困っていたら助けてあげようとしなければなりません。

「自分さえ良ければ良い」そんな考え方で結果を残す冷淡な人もいますが、面倒見がいい人になりたいなら、人のためになることを常に意識して行動することが大切だと言えるでしょう。

周囲の状況に目を向けてみる

あなたは、職場の隣の人の仕事内容を把握しているでしょうか。同じ課の人が、今日はどのような仕事をするのか知っているでしょうか。事細かに把握する必要はないものの、周囲が今、どのような状況にいるかを把握しておかなければ、面倒見がいい人にはなれません。

みんなが余裕がない状態なのに「私の仕事は終わった。定時であがらせてもらいます～」と帰ってしまうようではいけないのです。常に自分の周りはどのような状態なのかを把握していることで、異変にもすぐ気づけるはずです。

普段から自分のこと以外に対してもアンテナを張るようにしてください。

相手の気持ちを優先させる

面倒見がいい人は、度が過ぎると「おせっかいな人」「恩着せがましい人」になってしまうので要注意だと説明しました。これは、すべて自分の気持ちを優先させた結果だと言えるでしょう。

「いい人だと思われたい」「とにかく頼られたい」という一方的な気持ちを、相手にそのままぶつけてしまうため、相手が困惑してしまうのです。このような事態にならないためにも、相手は今、自分を必要としているかどうかを見極めることが大切だと言えるでしょう。

「協力できることある？」「困っていることはない？」と1度声をかけたら、その後は様子をみるようにしてください。

自分のことができてこそ「面倒見がいい人」になれる

仕事を手伝ってもらって定時で終われたとします。その後、無事自分は定時で帰宅することになったものの、その人は残業をしますと言われたら、微妙な気持ちになりませんか。「それなら、自分の仕事をしてくれれば良かったのに。少し残業してでも自分の仕事だから、自分でしたかった」と思う人も多いはずです。

また、いつもミスが多くて、周囲に迷惑をかけている人に「手伝ってあげる！」と言われても「いや…。結構です…。自分のことをまずしてください」という気持ちになってしまいますね。

相手に気を使われているようでは、面倒見がいい人にはなれません。まず、自分のことをしっかりこなすようにしていきましょう。