そもそも「茶臼のばし」って何?
「茶臼のばし」は、騎乗位の種類のひとつです。お互いの体を最大限密着させるのが特徴で、愛情を感じることのできる体位として多くのカップルから人気を得ています。
とはいえ、そこまでメジャーではない「茶臼のばし」というこの体位。いったいどのような体位なのでしょうか?「茶臼のばし」によって得られる効果なども含めてさっそく見ていきましょう!
茶臼のばしとは
茶臼のばしとは、性交体位の種別を表した四十八手の種類のひとつです。女性が両脚を閉じた状態で男性の上に体を重ねる形を指し、騎乗位の一種とされています。
茶臼という言葉は本来は茶葉をひいて抹茶にするためのひき臼を意味していますが、「上下逆にする」という第2の意味も持っています。これは男女がセックスをする時に女性が上になることを表しており、騎乗位の体位は茶臼という言葉を含むことが多いようです。
「時雨茶臼」や「月見茶臼」もそうした騎乗位の一部ですね。茶臼のばしは、「時雨茶臼」や「百閉」のようなスタンダードな騎乗位から、両脚をのばして形を変化させたものなので「茶臼のばし」と呼ばれています。
セックスがマンネリ化してるカップルは多い
「セックスのマンネリ化」とは、相手に対する新鮮さを失ったり慣れてしまうことでセックスに飽きてしまったり退屈だと感じてしまうことです。
本来マンネリ化するのは必ずしも悪いことばかりではありません。愛情は長い時間をかけて変化していきますよね。その中で、恋心が落ち着いてくるのは誰にでも起こることです。マンネリ化しても幸せなまま過ごしていけるカップルも多いでしょう。
では、なぜセックスのマンネリ化が問題とされたり、悩むカップルが多いのでしょうか。それは、セックスのマンネリ化がセックスレスを引き起こすためです。男女問わずセックスレスに苦しむ人は多く、レスをきっかけに別れてしまうカップルも少なくありません。
セックスのマンネリ化を刺激的なセックスで撃退
結論からいうと、セックスのマンネリ化から脱するためには必要なことは多くありません。ポイントとなるのは、「新鮮さ」と「愛情の再確認」です。
上記のポイント2つは普段の生活においても言えることですが、セックスに特化して言うとすれば「刺激的なセックスをすること」「愛情を感じられるようなコミュニケーションをとること」が大切でしょう。
茶臼のばしは、肉体的な快感だけでなく精神的な充足感を満たすこともできる体位です。いわゆるメジャーな体位ではないので、いつもの代わり映えのしないセックスを刺激的で新鮮なものに変える効果にも期待できるでしょう。
セックスがマンネリ化してるなと思う瞬間
人それぞれとはいえ、お互いに新鮮さを感じてドキドキしていた時期というのはあっという間に過ぎ去ってしまいます。愛情がなくなってしまった訳ではなくても、お互いを知っていくうちに慣れて飽きてしまうようです。
セックスのマンネリ化は女性だけでなく、男性の悩みの種でもあります。そこで今回は「セックスがマンネリ化していると感じた瞬間」について聞いてみました。
いつも同じルーティン
「最初の頃は楽しかったセックスも、今は正常位から騎乗位、最後にバック…みたいに流れが決まってて。いつも同じルーティンだと『次はあれか…』って妙に冷静に思っちゃうから、前みたいなドキドキはないですね」(32歳/女性/介護士)
最もセックスのマンネリ化が起こりやすパターンとしては「セックスのルーティン化」が挙げられます。最初はワクワクしながらしていたセックスも、回数を重ねるうちにパターン化していくカップルは多いです。そうするとセックスが流れ作業のようになってしまいます。
セックスがつまらなくなった
「正直、セックス自体がつまらなくなってきたというか。セックスレスにはなっていないけど、『一緒にいたらセックスしたくなる』ような気持ちは失われてるかもしれません。刺激がないというか、物足りないのかな」(28歳/男性/公務員)
2人のセックスに慣れすぎてしまったり、退屈なセックスを繰り返していると「セックスがつまらない」と感じる男性もいるようです。
確かにお互いの関係が続けば続くほど、セックスはパターン化しつまらないと感じるのは無理もないでしょう。ですが、考えるべきなのはなぜつまらないと感じるかです。
セックスがつまらないと感じたり、またしたいと思えないのは、単純に今のセックスに満足できていない可能性も考えられます。今のセックスにプラスαすることも大切ですが、「どうしたら満足できるのか」をカップルで考えてみると解決の糸口が見つかるかもしれません。
以前よりセックスの頻度が減った
「付き合いたての時は、一日に何度もしたセックスも気づけば月に数回です。お互いに慣れてきて仕方のない部分はあるけど、できれば前みたいに興奮したり楽しめるセックスがしたいのが本音ですよね。すっかりマンネリ化しちゃってます」(36歳/女性/栄養士)
実際にセックスが嫌になったとかつまらなくなったと感じていなくても、回数が減ることで「あ、マンネリ化してきてるのかも」と気づくことがあります。
この女性の場合には、お互いの関係性が落ち着いてきたことを前向きに捉えながらもセックスに対する不安や不満を抱えていますよね。セックスレスになっていなくても、マンネリ化することへの漠然とした恐怖に共感できる方も多いのではないでしょうか?
「自分が満足できればいいの?」と怒られて気づいた
「何気なくセックスが終わった後に、ちょっと喧嘩になって『前より雑になった、自分が満足できればそれでいいの?』って彼女に言われて、最近のセックスがマンネリ化して前戯とかコミュニケーションが雑になってたことに気がつきました」(31歳/男性/サービス業)
セックスのマンネリ化によって、男性は女性に対しての前戯やコミュニケーションが不足してしまうことがあります。もちろん、男性側も「彼女が乗り気になってくれない」と感じることもあるでしょう。
セックスがマンネリ化が進むと、「相手をもっと気持ちよくしたい」という気持ちが薄まってしまうものです。とくに女性はイク瞬間が男性よりも明確ではないので、気持ち良くなれないままセックスが終わってしまい性処理に使われたような感情に陥ってしまいます。
マンネリ防止に!茶臼のばしのやり方
そこで、ここからは茶臼のばしという体位をご紹介していきます。茶臼のばしは、いつものセックスに一捻りを与えてくれる体位です。お互いの体が密着し、気持ち良さも普段と違うので新たな発見もたくさんあるでしょう。
まずは騎乗位になる
茶臼のばしは、男性の上に女性が両脚を伸ばした状態でピストンをする体位です。普通の体勢から茶臼のばしの体勢に入るのは大変なので、騎乗位をした状態から茶臼のばしに入るのが最もスムーズなやり方になります。
セックスは流れが途切れてしまうと、白けてしまったりムードが壊れてしまいます。なのでいつもと変わった体位を試す時には、その体位にうつりやすい状況から試す方が良いでしょう。
女性側が前に倒れる
騎乗位の体勢に入ったら、そのままペニスがしっかりと膣に馴染むまで騎乗位を続けましょう。茶臼のばしはしっかり挿入できていないと抜けやすくなる体位です。
騎乗位のあとは、そのまま茶臼のばしの体位にうつります。女性が男性の上半身に自分の上半身を重ねるように前に倒れます。この時、ゆっくり男性に密着するように体を近づけるとより魅力的に見えますしセックスのムードも失われません。
男性も、倒れてくる女性の体を受け止めるように手を背中や胸に添えてあげるとよいです。ここで急いで倒そうとするとペニスが抜けてしまうので、女性のペースに任せましょう。
男性と体を密着させて両脚を伸ばす
男性と体がしっかりと密着し、挿入部に違和感がなければそのままゆっくりと女性は両脚を伸ばしてください。両脚の位置は、男性の足と並行になるように伸ばしていくのが基本です。
ですが、お互いの体格によって脚の位置は適宜変えても良いでしょう。男性がやや足を開き気味にしてその間に女性が両脚をおいてみても大丈夫です。なるべく不安定になりづらい体勢を選んでください。
女性は動きづらいので男性にも任せる
騎乗位は女性優位の体位なので、その一種である茶臼のばしも同様に女性が動いて男性はサポートをする方法がよく紹介されます。
ですが、実際に茶臼のばしをしてみると両脚を伸ばした状態でのピストンはとても難しいことがわかります。なので男性にお尻や腰を支えてもらってゆっくりと動かしてもらったり、女性側が男性に身を委ねてゆっくりと男性に動いてもらうという方法もおすすめです。
茶臼のばしのメリット
カップルによって好きなプレイスタイルは異なると思いますが、ゆっくりセックスするのが好きな人も激しいセックスが好きな人も「試してみたい!」と感じられるようなメリットがたくさんあります。
密着度が高いから愛情を感じやすい
茶臼のばしの大きなメリットといえば、やはり密着度の高さです。セックスをしていると、体位によっては思いの外距離が開いてしまったり、愛情を感じられる瞬間が少ないと感じることはありませんか?
とくにセックスがマンネリ化している場合には、「相手」のことよりも「自分の快楽」に集中してしまいがちなので「二人でセックスしている感」が減ってきてしまいますね。
その点、茶臼のばしは常に上半身が密着し顔も至近距離にあるのでキスをしやすかったり、お互いの様子を近くでみることができます。
中イキしやすい
茶臼のばしは挿入こそ浅くなりますが、ラブラブな雰囲気を演出しやすかったり気持ちを高める効果があります。また、ちょうど挿入した時に女性はGスポットを刺激されるので、開発されていれば中イキすることもできるでしょう。
挿入をしてからの動きは激しくありませんが、じっくりと中を刺激されることで女性の快楽は高まっていきます。男性も膣が締まって快楽を感じつつも射精するほど強烈な刺激ではありません。なので、硬さを保ったまま挿入を続けて女性を喜ばせることが可能です。
両脚を閉じているので膣の締まりUP
茶臼のばしでは、女性が両脚を閉じている状態でピストンをすることになります。なので普段足を開いている状態よりも膣が締まり、男性はより膣の締まりをたっぷりと味わうことができるのです。
茶臼のばしの場合には、そもそも膣の締まりがよくなるのですが女性がさらに意識することで膣圧はUPします。膣トレというトレーニングをしていると、より自分自身の感度も高まり、男性を気持ち良くすることができますよ。
スローセックスを楽しめる
茶臼のばしは、体勢の都合から激しくピストンをすることができません。女性が動くにしても男性が動くにしても、浅くゆっくりとしたピストンが続くことになるでしょう。
ですが、茶臼伸ばしはゆっくりと動かすことに良さがあります。激しい動きだとキスをしたり抱きしめあったりするのは難しいですが、ゆったりとした動きだからこそこうしたスキンシップが取りやすくなるといえますね。
茶臼のばしをやるときのコツって?
それでは茶臼のばしをするときのコツをみていきましょう。
充分に膣を濡らしてから挿入する
茶臼のばしをする前には、膣を充分に濡らしておくことが大事です。挿入が浅くなる体位なので、滑りが悪いとうまくピストンができなくなってしまいます。
ここで注意したいのは、滑りを良くするためにローション等の潤滑剤を用いると余計に抜けやすくなるということ。滑りが良すぎても悪すぎても相性が悪いので、前戯や茶臼のばしに向かうまでの過程で膣内が濡れるように男性は気を配ってあげましょう。
男性は女性の腰に手を添えてサポート
茶臼のばしは、騎乗位の一種ではありますが女性が自由に動ける体位ではありません。女性だけが動こうとすると、思いがけずペニスが抜けてしまうこともよくあります。
そのため、男性はペニスが抜けないように女性の腰に手を添えてサポートするようにしましょう。激しい動きが求められる体位ではないので、ゆっくりと腰をグラインドさせたり浅いピストンを繰り返すのがおすすめです。
動き方や角度はコミュニケーションを取りながら
茶臼のばしは女性が両脚を伸ばした状態で男性の上にのり、さらに挿入をするというトリッキーな体勢をとります。そのため、女性は自分の太腿が邪魔になってしまったり、男性も上に乗られている重みから普段のように動くことが難しくなりますよね。
なので、動き方やペニスの角度などは2人でコミュニケーションを取りながらちょうど良い体勢を探り当てるようにしてみてください。
膣に力を入れるとさらに男性を感じさせやすくなる
茶臼のばしは両脚をしっかりと閉じるので膣がしっかりと締まり、通常時よりも男性は動いた時の快楽を強く感じます。
脚を閉じた状態になるので、膣を締める筋肉である括約筋に力も入れやすくなり女性は意図的に膣を締めていくことも可能です。
膣内の締まり具合をよくするための膣トレーニングも最近ではよく知られた存在ですね。膣を意識した生活をすると自分自身も快楽を感じやすくなったり、ダイエットに繋げることもできると言われています。気になる女性はぜひ試してみてくださいね。
茶臼のばしの注意点
デメリットを意識せずに茶臼のばしをしてみると「やりづらいなあ」と感じる部分が出てくるでしょう。ですが「茶臼のばしはこういうもの」と知っておくと、デメリットもそこまで悪い部分だとは感じにくくなります。
難易度が高い
茶臼のばしは、普通の騎乗位に比べるとやや難易度が高めだと言われることが多いです。他の四十八手の中にはもっと特殊で難しい体位はあるのですが、新たな体位への挑戦という意味で「思ったようにできない」と感じる人は多いかもしれませんね。
難易度が高くてできないというときには、脚の位置を調整してみたり、ピストンを激しくしすぎていないかなど原因をチェックしてみましょう。何度か試していくうちに自然とできるようになっていくはずです。
ピストンを激しくできない
激しいピストンや長いストロークでのセックスが好きな人にとって、茶臼のばしはやや退屈な体位だと感じられるでしょう。茶臼のばしは激しさが不要な体位なので、基本的にはスローセックスを楽しむような状態になります。
ですが見方を変えれば、スローセックスを取り入れることで緩急がつき正常位やバックなども十二分に楽しむことができるのではないでしょうか?
茶臼のばしはペニスが抜けやすい
茶臼のばしの最大の弱点は、ペニスが抜けやすいという点です。普通の騎乗位とは違って女性が前傾姿勢になるのでそもそも奥まで入れるということが難しく、一度抜けてしまうと騎乗位の状態からやり直すことになるので少し煩わしいですよね。
なので、茶臼のばしをするときにはピストンをするというよりも、ペニスを膣内に押し付けたり擦ったりするイメージで動く方が良いです。女性の腰が不安定になる場合には、手で腰やお尻をしっかり押さえてあげましょう。
身長差がある場合はキスが難しいことも
茶臼のばしの最大のメリットでもある「キスのしやすさ」も、あまりに身長差が大きすぎると困難になります。スキンシップの取りづらさは身長差カップルの悩みの種になりやすいもので、茶臼のばしだと男性の胸や首元に顔を押し付ける形になる人もいるでしょう。
キスができない場合には、お互いを抱きしめあったり男性の乳首を刺激したりと、身長差があるからこそ愛を感じられるようなスキンシップに切り替えて楽しんでくださいね。
茶臼のばしだけじゃない!騎乗位バリエーション
今回は「時雨茶臼」や「百閉」のようなオーソドックスな騎乗位は取り除いて、ちょっと変わった騎乗位の体位をピックアップしました。中には難易度が高いものもありますが、必ずセックスに変化を与えてくれるでしょう!それでは早速みていきます。
宝船
宝船は、仰向けになった男性に対して女性は横向きになり、男性の片足を手で抱えて挿入したまま動くという少し複雑な体位です。
やり方ですが、まず男性は仰向けに横になります。足を肩幅ほどに広げたら、女性は男性に対して体を斜めにして股の間で膝をついてください。それから男性の片足を持ち上げ、腰をおろして挿入していきます。
うまく挿入できれば、通常よりも深い挿入が可能なので女性は快楽を感じやすいです。最初のうちはお互いの足の位置などに違和感を感じることもあるので、いろいろと工夫をしてみてくださいね。
流鏑馬
流鏑馬は、体勢自体はノーマルな騎乗位と同じです。違うのは、男性の首の後ろに紐を通して、女性はその紐を両手で掴んだまま動くというところ。SMプレイに興味があったり、サディスト気質のある女性であればかなり楽しめる体位だといえます。
縄や紐をわざわざ用意しなくても、ネクタイやマフラーようなものでも簡単に代用できます。細い形状のものだと首に食い込んで痛みがともなうこともあるので、長いハンドタオルを使用するのもおすすめですよ。
御所車(ごしょぐるま)
御所車は、通常の騎乗位の体勢に入った後に挿入したまま女性が360度回転する体位です。普段のセックスでは対面から背面に変えることはあっても、そのままぐるりと回ることはあまりありませんよね。そういった意味でも斬新な体位であることは間違いないでしょう。
また、御所車は斬新なだけではありません。女性の回転によって膣がねじれるので、男性は想像以上の気持ち良さを感じることができます。
撞木ぞり(しゅもくぞり)
撞木ぞりは、今回紹介する体位のなかで唯一の背面騎乗位です。と言っても、ただの背面騎乗位ではありません。男性の上に女性が脚を曲げた状態で乗る、上級者向けのアクロバティックな体位といえます。
挿入自体も浅くなりペニスも抜けやすいので、茶臼のばしと同様に最初は背面騎乗位をしてそれから体勢を変えるのが良いでしょう。男性は脚をまっすぐ伸ばしますが、女性は脚を広げながら挿入を深い状態で保つことができます。
茶臼のばしをマスターしてお互いの愛情を再確認
茶臼のばしに限らず、新しい体位を試してみることで新鮮さを保つことができますし、相手の気持ち良いポイントも探るきっかけが増えるのでセックス自体の満足感も高めることができるでしょう。
マンネリ防止を試みたい方もセックスに新しい体位を取り入れたいと考えている方も、ぜひ茶臼のばしを取り入れてより良いセックスを楽しんでくださいね。
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