心を開けない人の特徴や心理って?心を開くための方法や接し方を紹介

心を開けない人の特徴や心理って?心を開くための方法や接し方を紹介

「人に心を開く」とはいったいどういうことなのでしょうか。人に心を開くことにはデメリットもあります。ただ、心を開くことは自分を出すことでもあるもの。一人でも心を開ける相手がいれば「居場所がある」と思えるのではないでしょうか。今回は、心を閉ざした原因を解明しながら心を開く方法をご紹介!そうした人への接し方も解説します。


「心を開く」ってどういうことなの?

あなたには、心を開くことができる存在はいますか?相手と信頼関係を築くためにも、自分の心を開くことは大切でしょう。

しかし、中には「心を開けない」という人がいることも事実です。もし、あなたが他者に対して心を開けないタイプの人だとしたら時に辛く、あるいは寂しく感じることがあるのではないでしょうか。

心を開くとは、相手に対して警戒心を持たずにありのままの自分を見せるという意味です。ですから、場合によっては勇気がいることでしょう。

そんな人に心を開けないという人のために、今回は心を開けない原因の追究と心を開く方法や接し方を解説していきます。

心を開けば自分を出しやすくなるはずです。生きやすい環境を作るためにも、この機会に心を開いてみませんか?

人に心を開けない人の心理とは?

まずは、あなたの中に隠された心理をひも解いていきます。

なぜ、あなたは人に心を開けないのでしょうか。心を開けない人に見られる主な心理をご紹介しましょう。

心を開けない人の心理①警戒心が強い


人に心を開けない人の多くは、警戒心が強い傾向にあります。初めから相手を疑って見てしまうのは、「裏切られるかも」「何かされるかも」と考えてしまうからではないでしょうか。

特に、過去に人から裏切られた経験がある人は警戒心が強くなります。過去の経験から学び、本能的に自己防衛の意識が高まったのでしょう。

その場合、同じ経験を味わいたくない、失敗したくないという思いから警戒心が強くなっていると言えます。こうした人は、裏切った相手とあなたが今向き合っている相手はまったくの別人であるという認識が必要になるでしょう。

心を開けない人の心理②変化を恐れている


「新しいことにチャレンジすることが怖い」「今の生活が変わるのが嫌だ」と、変化を恐れていることで人に心を開けないケースもあります。

こうした心理の人は、ある一定の時期から人に心を開けなくなったケースが多く、新たに出会いや交流を持ちたくないと考えている人が多いです。

例えば、学生時代からの付き合いの人には心を開けるものの、社会に出て知り合った人に心を開けないといった状況が見られます。

これは、今の生活と交友関係で満足しているからであり、新たな変化や刺激を求めていないと言えるでしょう。

心を開けない人の心理③否定されるのが怖い


人それぞれ、考え方や意見が異なるのは当たり前です。育った環境も違えば置かれている状況も違うため、十人十色の価値観があるのは自然なことでしょう。

ですから、時に自分の意見や相手に否定されてしまう場面にも遭遇するはずです。そうした状況を「怖い」と感じる人は、人になかなか心を開けません。

相手がどういった考え方の持ち主なのか分からない中発言すれば、否定される可能性も高くなります。そして、人から否定されると自信を失ったり、怒られている感覚になるため心を開けないという人も少なくないです。

心を開けない人の心理④自分で自分を否定している


人に心を開けない人には、自分に自信が持てないでいる人も多く見られます。「こんな自分なんか受け入れられるわけがない」といった心理であり、自分で自分のことを否定しているのです。

ですから、余計に人から否定されることを恐れているのかもしれませんね。「これ以上自信を失いたくないから」と、人に心を開けない人もいます。

そして、心を開けないために仲の良い人や信頼できる人が少なく、さらに自信を失くしている人もいるはずです。まずは、自分に自信を持つことや自分を認めてあげることが必要になるでしょう。

人に心を開けない人の特徴《前編》

ここからは、人に心を開けない人に見られる特徴をご紹介します。

あなたにこのような言動的特徴が見られれば、人に心を開けないタイプであると言えるでしょう。あるいは、こうした特徴が見られる相手を前にした時は、「心を開けない人かも」と思って接することが必要です。

人付き合いが苦手


人に心を開けないわけですから、他者と関わること自体を苦手とします。ですから、「今日飲みに行こうよ」と誘ってもらえたとしても気乗りせず、断ってしまうことが多々あるでしょう。

これは、心を開けないため自分を出すことができず、人と関わることで疲れてしまうからでもあります。過度に気を遣ったり相手の意見に合わせるといった行動が、自身を疲れさせてしまうのです。

仕事での業務連絡や接客はそこに目的があるため、人に心を開けない人でもできます。しかし、プライベートにおいて目的がなく自由気ままにコミュニケーションをとることは苦手なようです。

ホンネで話すのが怖い


ホンネで話すことが怖いと思ってしまうのも、人に心を開けない人に見られる特徴です。心理状態でも見られたように、相手に否定されたり怒られることを恐れているため、なかなか本当の自分を出すことができません。

そのため、会話の中では相手に同調し合わせる様子が多く見られます。「自分もそう思う」「それでいいと思う」といったように、決して自分の意見を主張しないでしょう。

周りの人からの評価が気になる


少なからず、誰でも人から「悪く思われたくない」「敵対心を持たれたくない」と思うのではないでしょうか。悪いイメージや感情を抱かれてしまっては、悩みやトラブルも尽きないため、できるだけ良く思われようとするでしょう。

中でも、人に心を開けない人は人一倍こうした思いが強く、周りの人からの評価を気にしていることが多いです。

どのように思われるか、どう受け止められるかを過度に気にしているため、自分の中にある意見を相手のために変えることもしばしばあります。

このように、「自分がどうしたいか」ではなく「相手がどう思うか」を優先的に考えてしまうため、自分らしく生きることができていないはずです。

自分のことを他人の人に知られたくない


自分のことを他人の人に知られたくないという思いから、人に心を開けないタイプの人もいます。この場合は、心を開けないのではなく「開かない」の方が合っているかもしれません。

心を開き相手との仲を深めれば、相手は自然と自分のことを把握します。それを「詮索されている」「干渉されているみたい」と思う人は、自分の話をしたくないと思ってしまうでしょう。

このように、心を開けない人の中にはあえて開かない人もいます。そうした人と無理に距離を縮めようとすることは、相手の警戒心を強くしてしまうだけです。

人に心を開けない人の特徴《後編》

人に心を開けない人の中には事情がある人もいれば、あえて心を開かないタイプの人がいると知れたでしょう。

他にはどのような特徴が見られるのでしょうか。引き続き、人に心を開けない人に見られる特徴を見ていきます。

過去にトラウマがある


ある時人に裏切られたことがある、あるいは嘘をつかれて信用がなくなったといった過去がある人は、人に心を開きづらくなってしまうはずです。その過去の経験がトラウマになっていて、「また同じ目に遭うかも」と警戒心が高まるのも仕方ないでしょう。

この場合、過去の出来事における衝撃が大きかったと言えます。心にできた傷が大きい場合もありますが、「こんな状況になることもあるんだ」と学び、人生観が変わった人もいるでしょう。

特に、「ここ数年の間に心を開けなくなった」と明確な時期が分かるなら、ある出来事がきっかけと考えられます。無理に思い出す必要はありませんが、克服するためには過去の出来事に対する考え方を変える必要があるでしょう。

人前では自分を演じている


人に心を開けない人は、人前で自分を演じていることが多いです。

例えば人には優しく笑顔の多い人が、一人になると無表情で感情的といった二面性が見られることも少なくありません。

この場合、本来の自分は一人になった時の自分です。周りには良い人を演じているものの、実際には暗く文句ばかりなんてこともあります。

ただ、本人は決してそうしたくてしているわけではないでしょう。本来の自分を受け入れられる自信が持てないため、無理して自分を演じていることが多いようです。その結果、疲れが溜まってしまうという負の連鎖も起きてしまうのでしょう。

仕事とプライベートを分けている


仕事は仕事、プライベートはプライベートとしっかり分けている人が多いのも、人に心を開けない人に見られる特徴です。

そのため、仕事終わりの飲み会や交流会、あるいは仕事仲間と休日に会うということは滅多にしません。勤務時間以外はプライベートという認識をしているため、このように境界線が曖昧なお誘いにはのらないのでしょう。

これは、仕事に対しては義務や責任を感じているものの、プライベートは自分の時間として割り切っているからです。仕事中であれば業務上の会話だけで済みますが、プライベートの時間を共に過ごせば、相手に自分のことを知られてしまいます。

ですから、関わりを最低限にとどめているのでしょう。そのため「付き合いが悪い」「プライベートが見えない」という人が多いです。

幼少期の環境に満足できなかった


価値観や自立性、あるいは周りの人への意識といったことの多くは、幼少期にベースができます。そのため、その時期に満足した環境が得られなかった人はなかなか人に心を開けません。

例えば、「甘えたい」「話を聞いてもらいたい」と思った時に、毎回親から厳しい対応を受けたり否定されていたとします。すると、それがベースになり「人に思いを聞いてもらうことはできない」「甘えることは許されない」といった価値観が備わるでしょう。

こうした理由で心を開けない人も、意外と少なくありません。家庭環境が複雑だったり、愛情を十分に与えてもらえなかった人は、根本的に「心を開く」という概念がないとも考えられます。

人に心を開けない原因って?

続いて、人に心を開けない原因を追究していきます。

心理や特徴へんでご説明したことが、原因となっているケースが多いです。改めて原因を理解し、心を開くために何が必要かを確認していきましょう。

心を開けない原因①自分に自信がない


自分に自信がないために、人に心が開けないと考えられます。あなたは、自分が他者よりも劣っていると思っていたり、自分には秀でるものが何もないと考えていないでしょうか。

特に、自分の周りに成果を出している人や努力している人が多い場合は、自分に自信を失いがちです。「自分は何もできていない」という思いが自信を失くさせる上、そうした自分を他者に見せることを恥ずかしいとすら感じてしまうでしょう。

しかし、自分への自信は努力で得ることができます。「どうせ」「自分なんか」と端から諦めるのではなく、何事も挑戦や継続してみることが大事です。

心を開けない原因②過去のトラウマが原因


人に心を開けない人の特徴にもありましたが、過去のトラウマが原因で心が開けなくなっていることも考えられます。

過去に、ひどく傷ついたり自信を失ってしまうような出来事はなかったでしょうか。例えば、恋人の浮気や学生時代に受けたいじめ、あるいは人前で馬鹿にされたといった経験が、心を開けない原因となっていることがあります。

ただ、過去に戻ってトラウマを解消することはできません。過去のトラウマを「人の痛みが分かるようになった」といったように前向きに捉え、気持ちを切り替えることが必要になるでしょう。

心を開けない原因③皆に好かれようと思っている


あなたは、皆に好かれたいと思ってはいませんか?もちろん、皆に好かれることができればそれに越したことはないでしょう。

ただ、人それぞれ価値観や意見が異なるため、現実的にはそう上手くはいきません。ですから、関わる相手によって意見を変えたり、相手の顔色をうかがうことが増え、自分を見失うことが多いはずです。

そうなれば、自分を出すことも心を開くこともできないでしょう。皆に好かれようとするよりも、心を開ける数人との関係を深めた方が、心も生活も充実度が高まるはずです。

心を開けない原因④ネガティブに深く考えてしまう


物事を何でもネガティブに、そして深く考えてしまうことが、人に心を開けない原因になっている場合もあります。

例えば、誰かと話をしている時に「つまんないと思われていそう」だとか、「話を周りに言い振られそう」と考えれば、相手に警戒心が高まるでしょう。また、必要以上に相手に話をしたくないと考えるはずです。

他にも、「自慢していると思われたら嫌だ」「上から下まで見られたから品定めされている」といったように、相手の仕草や行動を悪く捉えてしまうのが原因かもしれません。

ただ、こうしたことには取り越し苦労なことも多いです。考え過ぎには注意すべきでしょう。

自分から心を開く方法|《前編》

では、どのようにしたら自分から心を開くことができるのでしょうか。

心が開けないと悩んでいる人が、今からでもできる行動や意識をご紹介します。以下のような方法を試せば、人に心を開ける上に仲を深めたいと思っている人との距離が縮まるはずです。

原因を自覚する


まずは、なぜ心を開けないのか原因を自覚する必要があるでしょう。

例えば「あの出来事があったから自分は心を開けなくなった」と、過去にトラウマがあると感じたら、その原因をどうすれば解消できるかを考えます。

このケースで言えば、過去の人と今向き合っている人は別人であると認識することが大事です。ですから、「あの時はこうされた」と考えるのではなく、「この人はこうしてくれた」と捉えるようにしていきます。

つまり、過去と比較するのではなく、今向き合っている人の行動や言葉を見るようにしてください。すると、過去と今をしっかりと割り切ることができるようになっていくはずです。

相手をすべて理解しようとしない


相手への警戒心が強いと、「この人は信用できる人かな?」「どんな人なんだろう」と思い、相手のすべてを知ろうとしてしまいます。

ですが、相手のすべてを理解することは不可能に近いことです。あなたにも「心が開けない」という隠された真実があるように、相手にもまた秘めていることや見えないところがあるでしょう。

また、あなたが一方的に知ろうとすればするほど、相手も警戒心を持ちやすいです。ですから、相手が1つ何かを教えてくれたらあなたも1つ教えるといったように、対等の立場を心掛けると、お互いに歩み寄る形で距離を縮められるでしょう。

本当の自分で他人と接する


すべての人に好かれることは、無理に等しいことです。人それぞれ生き方も価値観も異なるため、必然的に合う・合わないといった相性の違いは出てきます。

つまり、誰かから嫌われたり否定されてしまうことは、生きている上では必ず起こり得ること。どんな自分を演じても、必ず合わない人が出てくるのです。だとしたら、本当の自分で他人と接した方が楽に感じるのではないでしょうか。

そして、関わる人すべてに心を開く必要はありません。あなたが本当の自分で接した上で、「この人なら大丈夫」「この人とはずっと仲良くしていきたい」と思える人ができたら、その人にだけ心を開けば良いのです。

人と接する時は笑顔を忘れない


人に対して警戒心がある、あるいは自分に自信がない人は、人と接する時に表情が固くなりがちです。これは致し方ないことかもしれませんが、心を開くためには笑顔になることを心掛けてください。そうすることで近寄りやすい印象を与え、相手も心を開いてくれるようになります。

心を開けないでいる人が急に自分から心を開くことは、かなり勇気がいることですよね。ただ、「自分はあなたに心を開きません」と言わんばかりに、警戒心や自信のなさが前面に出ていれば、相手もまた心を開いてくれません。

日頃から口角を上げるなどして、笑顔の頻度を増やしていきましょう。そうした前向きな行動が、自分への自信に繋がることもありますよ。

自分から心を開く方法|《後編》

人に心を開くことは、そう簡単なことではありません。ただ、こういったあなたの一つ一つの努力で、相手の心を開かせることができます。自分をさらけ出すことが怖いのであれば、努力して相手の方から歩み寄ってもらうという方法も活用できるのではないでしょうか。

他にもまだ、心を開く方法があります。自分にできそうなことから始め、少しずつ自分を出していってください。

接点を徐々に増やしていく


例えば、仕事とプライベートをきっちりと分けている人が、心を開くためにと突然相手との時間を増やせばストレスになります。また、そうした時間の中で「早く心を開かないと」というプレッシャーを感じて、疲れも溜まってしまうはずです。

それでは、人に心を開くことのメリットを知ることができないでしょう。ですから、接点は徐々に増やしていくように心掛けてください。

仮に、この場合であれば「仕事の休憩時間に話をしてみる」や「プライベートの連絡先を交換してみる」といった方法からチャレンジすると良いですね。仕事の中にプライベートを入れてみたり、逆にプライベートの時間に関わるなどしながら、少しずつ接点を持ち時間をかけて仲を深めていくと良いでしょう。

そうすることで、ストレスやプレッシャーを最小限に抑えることができます。

心を開く相手を限定的にする


無理してすべての人に心を開こうと思わなくて良いです。むしろ、「この人とは分かり合いたい」と思えるような人に絞って、限定的に心を開いていくと良いでしょう。

中でも、あなたを慕ってくれる人や信頼を寄せてくれている人だと、心を開きやすいかもしれません。相手が心を開いてくれた分、あなたも応じる形で開いていくと、必然的に距離が縮まるはずです。

あるいは、共通点が多い人に心を開くのもアリ。置かれている立場や状況が同じだと、何かと共感できることが多いため、仲間意識を持つことができます。身近にいる人からこうした存在の人を探してみてはいかがでしょうか。

「実は…」を活用して距離を縮める


相手から「実はね…」と言われた時、本音を見せてくれたことや自分にだけ言ってくれているような気がして嬉しくなることはないでしょうか。また、自分のことを信頼してくれている様子も伝わってくるはずです。

そして、正直に話してくれている姿から、仮に反対意見を持っていたとしても否定しにくくなります。

これを、心を開くことに活用してみても良いでしょう。仲良くなりたい相手、心を開きたい相手に「実は…」と自分の心の内や出来事などを話し、相手に親近感を持ってもらうと距離が縮めやすいです。

疑問に思ったことは確認する


人との関わりの中で時に「あれ?」と、矛盾点に気付いたり怪しく感じることもあるでしょう。そうした時は、「もしかして」「こうかもしれない」と変に憶測せず、ストレートに疑問をぶつけた方が良いです。

疑問点を解消しないままだとモヤモヤした思いが残り、相手への警戒心が高まります。また、憶測により悪い方向に考えてしまい長い期間不信感を持てば、関わりをも減らしてしまうでしょう。

ですから、「この間は○○って言ってなかった?」などと確認してみることが大切です。ただ単に「考えが変わった」「予定が合わなかった」といった理由だと知れば、警戒心を持つことはないでしょう。

他人に心を開かない人への接し方とは?

中には、あなた自身ではなく、あなたの身近に心を開かないタイプの人がいるというケースもあるのではないでしょうか。

そうした人のために、心を開かない人への接し方もご紹介します。相手は警戒心やトラウマを抱えていると考えられるため、行動や言葉に注意して接するようにしてみてください。

急に心の距離をつめない


初めから他人に対して警戒心がないという人もいるでしょう。そうした人は、相手がどんな人であっても最初から距離を縮めがちです。

しかし、相手が心を簡単に開かない人だとしたら、対応を変える必要があります。少なくとも、自分のペースで距離を縮めるのではなく、相手に適したペースに合わせるべきでしょう。

心を開けないでいる人に対し、急に距離を縮めようとすると警戒心が強くなります。そうなれば、相手との距離は開く一方です。少しずつ接する時間を増やし、徐々に仲を深めていくことがポイントになります。

優しさや思いやりを示してあげる


他人に心を開けない人の中には、「自分に自信がない」「否定されるのが怖い」といった負の感情を持っていることが多いです。そうした人には、温かい接し方が有効的。優しさや思いやりを示し、「怖がらなくていいよ」「警戒するような人じゃないよ」と教えてあげましょう。

例えば、「○○さんはどうしたい?」と意見を言うチャンスを与えることも思いやりの一つです。自分に自信がなく否定されることを恐れている人は、なかなか自分から意見を言うことができません。

しかし、相手から意見を求められたり「○○さんの好きな方にしよう」と合わせられれば、意見も言いやすく感じるはずです。

また、そうした優しさや思いやりに触れたことで、自分の中にある警戒心が薄れるでしょう。「この人なら大丈夫そう」と思ったことがきっかけで、距離が縮まることもあります。

心を開いている姿を見せる


あなたが心を開かない人と仲を深めたいと思うのであれば、相手に開いてもらおうとすることよりも先に、自分が心を開いている姿を見せた方が良いです。

例えば、「ここだけの話なんだけどね…」「本当はこういうところがあって」といったように、自分の本当の姿をさらけ出します。すると、相手はあなたが自分に心を開いてくれていると感じて親近感が湧くはずです。

ことわざに「魚心あれば水心」という言葉があるように、相手に好意を見せられると自分も好意で返そうと思うもの。心を開いている様子を見せて、相手にも心を開いてもらいましょう。

相手の感情に共感する


心を開かない人には「共感すること」が心を開いてもらう方法の一つですが、中でも感情に共感するとより距離を縮められるでしょう。

例えば、相手が仕事で失敗して落ち込んでいるとします。そんな時は「そういう時もあるよ!頑張って」という言葉も良いですが、「同じ失敗したことある…辛いよね」「あれだけ頑張ってたの知ってるから自分まで悔しくなってきた!」と共感する言葉は尚良いです。

前者は前向きな言葉ではあるものの、どこか他人行儀に聞こえる言葉。一方、後者の共感の言葉は親身に聞こえる言葉です。

そこから、相手が「この人は気持ちを理解してくれる」「同じ立場に立って考えてくれている」と思い、心を開くこともあります。

相手が喜んでいる時は一緒に喜ぶ、怒ってる時は一緒に怒るといったように、感情に共感することで信頼を得ることもできるでしょう。

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