野心家ってどんな性格？意味は？【男女別】特徴や注意点も解説します

野心家と聞くと、「なんとなくぎらぎらした人」を想像する人も多いでしょう。イメージ像としては、天下を獲るためにあらゆる蛮行を成し遂げた戦国の名将、織田信長のような人が挙げられます。

分を越える大きな望みやたくらみを「野心」と呼び、その望みをなんとしてでも叶えようとする人を、野心家と呼びます。

自分の目的を達成するために、努力を怠らず、時には手段も選ばない…。今回は、そんな野心家の人について迫っていきましょう。野心家に見られる特徴を見ながら、野心家との付き合いを良好にするポイントを挙げていきます。

また、野心家を目指している人のための、ちょっとしたヒントも織り交ぜていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

野望と野心の違い

野心家を紐解く前に、野心と同等の意味で扱われることの多い、「野望」について説明をしておきましょう。

野望と野心は、根は同じ意味を持ちます。分を越える、身の程を知らない大きな望みを持つこと。二つの言葉の大きな違いは、望みを持った時点でどうするかという点。

大きな望みを持った状態でストップしている野望に対し、野心はその望みを叶えようとチャレンジする気持ちをプラスしています。行動に移すかどうか、それがこの二つの言葉の分かれ目になるようです。

野心家は悪口？

野心家と聞くと、目的のためなら手段を選ばない、傍若無人で横柄な人…といったような極端な悪い印象を抱く人もいます。実際に、野心家に悪気があってもなくても、やってることがそう映れば、いいイメージを抱くことはないでしょう。

野心家という言葉は、悪い意味で使われることもありますが、基本的には人間性を高めるための言葉。自分の大きな目標に向かう中で、ポジティブな意味での人間味を出すことが出来れば、決して悪口になることはないはずです。

それでは、まずはじめに野心家の男女に共通する特徴からみていきましょう。野心家の人にも、男女それぞれで違いはあるものですが、総じて通じる部分もあります。野心家の人を根底から理解しようとすれば、そういった特徴を知る必要があるでしょう。

ここでは、野心家の男女に共通する８つの特徴に触れていきます。まず【前編】として、性格や意識の面で挙げられる、４つの特徴からみていきましょう。

常に成長したい気持ちがある

常に自分を成長させて、スキルアップをしていきたいと考えるのが、野心家の特徴。強い向上心の持ち主で、少しも努力を怠ったりはしないのです。「自分に限界はない」とさえ思っているのかもしれませんね。

時には、つい自分の考えを、相手にも押し付けてしまうこともあるでしょう。自分が高みに登ることに意義を感じているので、周りもそうに違いないと思い込んでいるのです。悪気がなくても、周囲の人は迷惑だと感じている可能性もあります。

コンプレックスを解消したい気持ちが大きい

野心家の人に弱点なんかないと思っている人もいますが、それなりのコンプレックスを抱いている人もいるのです。そのコンプレックスを振り切るために、野心を持って突き進んでいるのでしょう。前向きで強靭な精神があるからこそ、できることですね。

例えば、「子供のころは貧乏だったから、大人になったらお金持ちになりたい」という野心を持ったとします。そして、仕事に尽くしお金を稼ぎ、あらゆる努力をして、貧乏というコンプレックスを解消しようとするのです。

盲目になりすぎると、今度は手段さえ選ばなくなります。人からは、非情で冷酷という認識をされてしまうこともあるので、気を付けたいところですね。

結果が全てだと思っている

どんなに努力をしても、結果が出なければ意味がない。野心家には、そんな思いもあるようです。努力は目に見えないこともありますが、結果は目に見える形で出ますよね。誰もが認めるようでなければ、ただの自己満足になってしまうと感じているのでしょう。

野心家にとっては、周囲からの評価は必要不可欠。自己評価は既に高いので、結果を出すことで成果を知らしめたいと考えているのです。そのため、他人の努力や途中経過も評価できず、反感を買いやすくなってしまうこともあります。

自己肯定感が高く前向き

自己評価の高い野心家は、自己肯定感も高く自信家でもあります。自分の能力や力量をきちんと把握しているため、自分を認めることができるのです。そして、自分はできる人間＝できないことはない人間、という認識さえしています。

また、そういった心理があることによって、前向きな意識を持つこともできるようです。自分の力量を持ってすれば、何でもこなせるという自信があり、ポジティブに取り組むことができるのでしょう。

自信過剰になり、空回りしてしまうこともありますが、野心家であるためには必要ともいえる特徴の一つです。

野心家の人の意識や性格からも、メンタルが強いことはよく分かったと思います。では次に、【後編】として野心家の行動に見られる特徴をみていきましょう。

野心家の行動には、まず迷いがありません。いつだって自分の信念を貫くために、一本気で行動を起こします。その行動の、具体的な部分を挙げていきます。

考えるより行動派

野心家の特徴として、行動派という点も欠かせないでしょう。思い立ったらすぐ行動で、じっくり考えるという時間をとりません。頭の回転が速いこともあり、行動に移す時点で結論は出ているのでしょう。

また、日頃から自分の中で設計図を立てている人もいます。あらゆる展開を見越しながら、日々を過ごしているので、どんなイレギュラーなことでもすぐに対応することができるのです。

自分の望む展開に対しては、より積極的になるので、ちょっとしたチャンスだって逃がさないでしょう。

何にでも挑戦する

積極的に行動に移せるとともに、未知の領域にどんどん入っていけることも、野心家の特徴。

新しいことに取り組もうとした時、「失敗したらどうしよう」と物怖じして、なかなかチャレンジできないで終わることってありますよね。そういった躊躇いが、野心家にはありません。

「自分にはできるはず」という強い精神を持ちながら、どんなことにも積極的に挑戦していけるでしょう。

苦労をした経験の反動が強い

これまでの人生の中で経験した苦労は、影響を及ぼす種としてずっと残るものですよね。野心家の場合は、そういった苦労を屈辱として覚えているので、二度と繰り返したくないと意欲を持つのです。

コンプレックスの部分で少し触れましたが、野心家は見返す気持ちを強く持っています。

貧乏だったからお金持ちになりたい、いじめられたから人の上に立つ人間になりたい、太ってたから痩せたい…。など、それぞれが持つ苦労経験で、惨めな思いをした分の反動として、野心家になることもあるようです。

粘り強く負けず嫌い

野心家の自己評価は高いので、他人に負けるわけにはいかないという心理ももっています。そもそも、他人を認めようとする気持ちが薄いので、負けがあってはならないと考えているのでしょう。

そして、プライドの高さから負けた状態で終わることも、自分では許せません。物事を勝ち負けで判断しつつ、自分の勝ちを確信するまでは、何度だってしがみついてくるでしょう。

根気強い点は評価すべきところでしょうが、控えめな姿勢もなく、勝敗ばかりにこだわってしまうと、人の気持ちを無視することにもなりかねません。それは、コミュニティ上気をつけるべき点ですね。

ここまでで紹介したのは、野心家全ての人に通じる特徴でした。次に、男女での違いに目を向けていきましょう。男性と女性とでは、根本的に性質が違うため、似たような考えを持っていても意図が違うことがあります。

野心家の男性は、基本的に自己主張が強い傾向にあります。しかし、そればかりではありません。他には、どのような性格や特徴があるのか、４点挙げていきましょう。

大きな夢を持っている

達成感を強く感じたい野心家の男性は、大きな夢を持っているもの。大きな夢であればあるほど、道のりは厳しいものですが、その攻略にやり甲斐まで感じているようです。絶対に夢が叶うというブレない信念も、野心家ならではのものでしょう。

もともとが努力家タイプなので、夢に向かった努力は目を見張るものがあるはず。一直線に夢に向かうので、余計なことはどんどん切り捨てていきます。さらには、決断も早く効率が良いので、一切の無駄を生まないでしょう。

プライベートが充実している

野心家の男性と聞くと、仕事人間を連想してしまう人もいるでしょう。ですが、プラベートの時間も当然あり、そのプライベートが充実していることが、野心家として成功した男性の特徴です。

男性の成功の証として挙げられるのは、主にお金と地位、または権力です。野心を持って行動に移した結果、それらを手にすることができたからこそ、プライベートが充実することを野心家本人も求めています。

そして、プライベートの節々でも、一切の妥協を見せずに思い切り満喫するのが、野心家の楽しみのひとつでもあるようです。

自分に見合う人間を探している

野心家の男性は、自分にだけではなく、周囲の人間にも同じだけのレベルを求めがちです。そのため、自分と同等レベルの人間しか釣り合わないと考えることもあるようです。

自分よりレベルが低いと判断すれば見下し、自分よりレベルが高いと判断すれば疎ましく感じてしまうのです。そうすると、コミュニケーションの中でも亀裂を生みやすくなり、信頼関係を築くことも難しくなってしまいます。

損得勘定もプラスして人を判断しているので、自分に見合い、利益を生む人間を側に置きたがる傾向にあると言えるでしょう。

ストイックで情に流されない

野心家の男性は、とにかく強い自信を持ち、目的のためにブレない意志をも持っています。わき目もふらずに、一心に努力をするタイプなのです。そのため、人の意見に左右されることもなく、最後まで自分の意志を貫こうとするでしょう。

また、野心家には、最初から人に相談しないという側面もあります。自分の中で決断してしまっているので、形として人に相談したとしても、特別な意見は求めていません。ですから、どんなに同情を煽るようなことを言われても、全く響かないでしょう。

自意識過剰な部分がある

自己肯定感も承認欲求も高い、野心家の男性。全ての面で大きな自信を持っているので、自己愛が強い人もいます。外見的な意味ではなく、存在そのものにナルシズムを抱いているのでしょう。

そして、そんな自分に自惚れて、自意識過剰になってしまう部分があります。もちろん、目標に向かう努力は惜しみませんが、他のことに関しては高みの見物状態になってしまうでしょう。

自分の能力を過信して、「やりたいことだけをやる」というスタイルは、周囲からの反発を買いやすいので、注意が必要と言えます。

次に、野心家の女性の性格と特徴をみていきましょう。男性に比べて、女性は自己主張よりも周囲との協調性を大切にするもの。それでも、周りに気を配りながら、自分の目的のために動こうというタフな精神が特徴的です。

他にも女性の精神を確立させる特徴は、いつくつかあります。その４点を、ここでご紹介していきましょう。

決めたことにはとことん責任を持つ

野心家の女性は、いつでも男性と比較されることを気にしています。男性よりも、成功への道は狭く、男性よりも突き出てしまうことで、目の敵にされてしまうことが原因でしょう。

だからこそ、責任を持って最後までやり遂げることで、周囲からも認められようとしているのです。

そのため、「負けたくない」という意志が人一倍強く、決めたことにはとことん責任を持ちます。自分が目的を達成するためには、中途半端に投げ出してはいけないと考えているようです。

努力を怠らない努力家

努力が必ず報われると信じている野心家の女性は、少しも努力を怠らない努力家です。頑張れば頑張る分だけ努力は実り、努力をしなければそこで終わってしまうと考えているのでしょう。努力をすればするだけ、自分の自信も大きくなっていくようです。

そして、努力を続ける理由のもう一つとして、努力をすることで自分を鍛えているという点も挙げられます。自分を高めるために追い込む、そして更なるスキルアップへとつなげていくことも、野心家の女性にとって大事な目標なのです。

強い意志と大きな覚悟を持っている

野心家の女性の意志はとても強く、ちょっとのことでは諦めたりしません。大きな壁にぶつかっても、それを乗り越えようとする強いメンタルを持っているのです。そして、そんな時でも動揺したりせずに、冷静に対処できる性格でもあります。

同時に、自分が目的を達成するためには、何かしらの代償が必要であることもわかっています。それこそ、人生の全てを懸けてでも成し遂げようとするのです。極端な話ではありますが、目的のために一人で生きていくことを選ぶ女性だっているでしょう。

人との繋がりは大事にする

男性に負けまいとする野心家の女性でも、女性である以上限界があることもきちんと自覚しています。そのため、自分の力量を過信したりせず、素直に人の力を借りることも必要だと考えているようです。

もともと、根がまっすぐな性格をしているので、人を大切にする主義でもあります。そして、いざという時に人に頼れる事も考えて、コミュニケーションはとても大事にしているでしょう。なので、野心家の女性は人望が熱いという点も、大きな特徴の一つとして挙げられます。

見下してくる人に対して反発しやすい

野生化は負けん気の強い性格をしているものですが、女性の場合は、特に見下されることを嫌っています。「女だから」という理由だけでバカにされたりすると、強い反発心を持つことになるでしょう。

感情豊かな女性は、メンタル的なダメージに弱くもあります。見下されたりバカにされることで、落ち込む女性も多いですよね。しかし、野心家の女性に関しては、「負けるもんか」という意欲を掻き立てることになるようです。

「野心家になりたいけど、自分には無理」と思っている人は、その時点で気弱でマイナスな思考に囚われてしまっています。野心家は、向上心の塊でもあり、いつでも前を向いているもの。根本的な精神から強くなることが、野心家になるためには必須なスキル。

他にも、野心家になるために努力できるポイントはあります。全てを一気に、完璧にマスターすることは無理でしょうが、積み重ねていくうちに、精神とともに成長するはず。

それでは、野心家になるための具体的な方法をみていきましょう。

自分に自信を持つ

野心家になりたいのであれば、とにかく自分に自信を持つことが大事。自信がない状態では、意志を貫くこともできませんし、ちょっとしたことですぐに諦めてしまうようになります。それでは、いつまでたっても目的を達成することはできないでしょう。

野心とは、分を越えた大きな望みを持つことだとお話しましたね。それほど大きな望みであれば、すぐには叶えられなくても当たり前と言えます。

しかし、自分に自信を持っていれば、「自分はできる」という信念のもと、へこたれずに、あらゆる努力を重ねていくことができるはずです。

具体的なゴールを持つ

先行きがぼんやりしていると、どこを目指したらいいのかもわかりませんよね。ブレない意志が必要な野心家には、具体的なゴールがあるといいでしょう。結果を大事にする面があることから、ゴール地点となる目的を持たないと、達成感も得られません。

そして、そのゴールに向かう中で、どんな事態が起こるのかをシミュレーションしておくことも必要。あらゆる可能性を考え、どんな時でも対応できるようにしていきます。

行き当たりばったりにしてしまうと、目指したゴールまでも曖昧になってしまう可能性があるので、的確な行動を選べるように、目指す場所をしっかり定めておきましょう。

野心家の集まりに出向く

野心家になるのであれば、同じ野心家から刺激を受けることも大切です。身近にいる野心家と接点を持ったり、セミナーなどの野心家の集まりに出向くと、いい刺激を受けることができるでしょう。

特に、セミナーに通い始めると、周りは全て野心家を目指す人ばかり。同じ目線で、同じ目標に向かうことを実感できるので、自分のモチベーションを上げることもできるのです。

また、集まりに参加する時間がない人は、野心家で有名な偉人や著名人の本を読み込むのもいいですね。知識だけではなく、野心家になるための方向性がしっかり見えてくるでしょう。

自分の意志をしっかり持つ

野心家になるために、自分の意志をしっかり持つことは重要です。それと同時に、その意志を最後まで貫くことも、大切なことと言えます。

優柔不断であったり、大事な時に決断できなかったりすると、意志がブレがちになってしまうでしょう。簡単に人に流されてしまうことだってあります。野心家になるためには、誰の意見にも左右されない、確固たる決意が必要なのです。

「こうしたい」と思ったことは、とにかく最後まで貫く癖をつけましょう。普段からそういった癖をつけることで、貫く精神を育てることができるようになっていくはずです。

努力は人一倍する

基本的に、野心家として猛進している人は、努力を惜しんだりしません。自分も野心家になりたいと思うのであれば、人一倍の努力が必要になってくるでしょう。

今の段階で、自分の事を野心家と思えないのは、大きな目標を持てていないことと、努力をしている実感が持てていないからなのかもしれません。

努力に対する概念は人それぞれですが、余裕がまだあると思えるうちは、野心家になるための努力には足りていないのかも。自分を追い込む程の、切羽詰まった状況でも努力を重ねることで、野心家へと近づくのでしょう。

野心家である人は、自分のベクトルに絶対的な自信を持っていますよね。ですが、その絶対的な自信は、あくまでも自分だけのもの。他人が関与する時には、その自信がマイナス面に働いてしまうこともあるようです。

他人が関与しなくても、自分のスイッチが切れた時の反動も懸念されます。野心家であるがために、そういったマイナス点が浮上するのであれば、何かしらの対策は必要ですよね。

その対策を練るためにも、野心家である人だからこそ気を付けたい注意点を、具体的に知っていきましょう。

目標が達成すると無気力になってしまう

野心家の抱く目標や夢はとても大きく、壮大なスケールが多いもの。それを果たすために、これまでの時間や気力を費やしてきているので、いざ夢が叶うと燃え尽きたように空っぽになってしまいます。

欲しかったものを手にいれた瞬間、時間の使い方も、自分が何をすればいいのかも分からなくなってしまうでしょう。人によっては、これからどんな生き方をすればいいのか悩むことだってあります。

夢に手が届きそうになったら、その夢を掴んだあとのことを考えるようにして、虚無感に襲われる事態を防いでいきましょう。

夢を追うあまり周りが見えなくなる事も

夢を追っている最中は、その夢を追いかけることだけに支配されています。野心家は、余計なことに時間や気力を費やしたくないと考えているので、よそ見をしないのです。

集中して夢をおいかけるのはいいことですが、よそ見をしない分、周りが見えなくなっている可能性もあるでしょう。

空気も読めず、他人への配慮ができない。それは、人として周囲からの評価を落とすことにもなりかねません。夢を追いかけながらも、周囲に意識を向ける努力も必要なのかもしれませんね。

野心家である自分を基準にしてしまう

野心家は、自分に自信を持つとともに、自分を誇りに思っています。誰よりも優れていると自負しているので、どうしても自分を基準にしてしまいがち。野心家であること自体、当然のことと思っています。

そのため、他人にも自分のような生き方を強要してしまうことがあります。そして、強要すると共に、中途半端で目標を持たない人のことを、見下しがちにもなってしまうのです。

自分の価値観を基準にして、人や物事を判断するのは、人の個性を潰すことにもなりかねません。自分は自分、他人は他人。その意識で、それぞれの良さを認める柔軟さも必要になってくるでしょう。

失敗や挫折に対処できるように

自信を持っている野心家は、全て自分の思い通りに事を運ぼうとします。そのため、「思い通りにいかない」という経験も少ないようです。失敗や挫折を知らないので、いざそんな状況に直面した時は、狼狽えてしまうでしょう。

イレギュラーな事態であっても、大抵のことは対処できるでしょう。しかし、自分が落ち目を見ることなど想定していないので、どうすればいいのかわからなくなってしまうのです。

そんな時こそ頼りになるべきは、周囲の力。人間関係を大切に培い、失敗や挫折の場面こそ、人の力を借りられるようにしておくといいでしょう。

慢心しない

絶対的な自信を持ち、何事もブレずに突き進める姿は、野心家の長所とも言えます。しかし、慢心してしまうと、落とし穴に気付かなくなってしまうこともあるのです。

「自分はできる」「自分はヘマしない」など、そんな風に、自分の力を過信していると、ちょっとしたミスにすら気付けません。万全を期して夢を追いかけるのであれば、慢心しないで、見落としがないかどうか確認することも必要になってくるでしょう。

自分が野心家であってもそうでなくても、相手が野心家であった場合には、一つ一つの言動に気を配らなければいけません。

野心家の人は、基本的には自分が主軸になっているので、相手の言葉に流されることがありません。それが、自分に対する異論ともなれば、尚更のことでしょう。

熱血のようなものが苦手な人からすれば、野心家との付き合いは面倒に感じることだってあります。では、上手に付き合っていくためには、どうしたらいいのでしょうか。気を付けるべき点をみながら、付き合い方を考えていきましょう。

夢や目標を応援する

野心家と付き合っていく以上、野心家の夢や目標をバカにしてはいけません。自分には理解できないものでも、応援しながら行く末を見守るといいでしょう。

野心家は、他人の助言や力を求めているわけではありませんが、応援されることでモチベーションを高めることができるのです。

もし、その夢や目標を見下した時には、野心家の機嫌を損ねてしまうでしょう。そればかりではなく、不必要な人間と判断されてしまい、きつい当たり方をされるようにもなってしまいます。応援して見守る、その姿勢を忘れないことが大切です。

相手を労う言葉をかける

応援するばかりではなく、相手を労う言葉をかけることができると、野心家も満足するはず。野心家は、満足度が高まると、気をよくした分当たりが柔らかくなるのです。他にも、何かしらの形で助けようとしてくれることも。

野心家を味方にしておくことで、心強い思いをすることも多々あるでしょう。実際、努力家で力を持っている人も多いですよね。労うことで野心家を支え、また、自分も支えてもらえる。そんな関係を築いていきましょう。

野心家になるためのレクチャーをしてもらう

自己評価の高い野心家は、周囲にも自分と同じだけの意識を求めています。なので、一度野心家についてレクチャーしてもらうのも、いいかもしれませんね。

「あなたのような人間になるには、どうしたらいいの？」と聞くだけでも、野心家は、自分を認められたと認識するはずです。

機嫌がよくなると同時に、あなたという人間に強い関心を寄せてくれるようになるでしょう。そして、積極的な関わりを持つ中で、実になる知識や経験談を与えてくれるようになるかもしれません。

無駄に意見を衝突させない

自己肯定感が高く、人の意見には従わない部分がある野心家に、やたら意見をぶつけても意味はありません。それどころか、「自分よりできない人間が指摘をしてくる」という解釈をするので、生意気と思われてしまうでしょう。

納得できないと思って意見をぶつけても、野心家に響くことはありません。お互いの間に亀裂を生んで、どんどん関係性を悪化させていくだけです。どうしても譲れない部分は意見するにしても、なんでもかんでも異論を唱えないほうがいいでしょう。

野心家の一歩先を行こうとしない

野心家は、自分より秀でた人間を好みません。特別秀でた才能がなくても、自分より前を行く人間がいるだけでも不快に思っているはず。出る杭は打ちたくなってしまうようです。

自分よりも前を行く人間がいると、面白くないだけではなく、不安を抱くようになります。自分が格下になる不安、夢に手が届かなくなる不安…。

そうなると、もう邪魔者としか思えなくなってしまうでしょう。当たりだって強くなっていく可能性があります。野心家と付き合うのであれば、一歩引いた位置を意識して、目立ちすぎないようにすることが望ましいのかもしれません。