人間観察が趣味の人ってどんな心理？人間観察のコツ・仕方もご紹介！

「趣味は人間観察です」という人ってたまにいますよね。趣味ではなくても、ぼーっとしているときに無意識に他人の行動を観察してしまっているのは多くの人に良くあることだと思います。自分とは全く違う他人の言動は予測ができませんし、そこに無意識に面白さを感じているのかもしれませんね。

では、人間観察がもともと好きで趣味な人は、人を観察している時どんな心理なのでしょうか？人間観察が趣味の人の謎を解き明かしつつ、人間観察のやり方やコツについても今回の記事でご紹介していきたいと思います。

人間観察が好きな人には「ある特徴」があります。人を見るのが好きな人の共通点をチェックしてみましょう。

一人行動が好き

人間観察が好きな人は、一人行動をするのが好きな人や一人でも平気という場合が多いです。一人行動ができる人は、もともと判断力に優れていたり慣れていて、他人を頼る必要がないので単独行動を好みがち。

また、自分の判断で行動した方が他人を気遣うことなく、自由に動けるのが一人行動のメリット。人間観察は自分のペースで人と喋らずにするので、一人行動が好きな人は人間観察が好きな人の特徴に当てはまりやすいのです。

分析能力がある

その人は今どんな考えをしていて、これからどう動くか？見た目から予想できる好みや生活習慣、性格など、人間観察をしてさまざまなことを分析するのが人を見るのが好きな人の特徴です。

普通の人は他人を見て「なんとなく面白い」と思うだけかもしれませんが、分析能力がある人は他人のさまざまな情報を自分なりに予想し、分析する高い能力があります。一人として同じ人はいない人間のさまざまな分析をすることに、楽しみを見出しているのでしょうね。

人が好き

人間観察が好きな人は、人が好きという人が多いですね。誰もがさまざまなものに興味を持つように、人間観察が好きな人は人間に興味があるのです。観察をしてどんな人物かを想像したり、自分とは違う言動を発見することに興味があるのでしょう。

「本が好き」「漫画が好き」と同じ感覚で「人が好きだから人間観察が好き」なのでしょうね。大好きなものはついつい目で追ってしまいますし、特別変わった趣味ではないのかもしれません。

人見知り

人見知りの人は積極的に輪の中に入っていくことができないので、仲良しグループを傍観する側に回りがちです。それが普段の生活の中にも表れ、傍観・人間観察につながっているのでしょう。

人見知りの人は、自分は輪の中ではしゃぐことができなくても、仲良しグループや充実していそうな人を傍観・観察することで「自分もその人になってような気」になり、心が少し華やぐのです。「自分がもしあの人だったら…」という妄想の材料にしているのでしょう。

考えるのが好き

人を観察するのは極めると本当にさまざまな予測、推測ができるようになります。ただ人を見ているだけのようで、深く考えている人も大勢いるのです。考えるのが好きな人は、人間観察を通して一見わからない人の性格や好み、最近あった出来事などを少ない情報から導きだすことに楽しさを見出しているのでしょう。

一人の時間を確保したい

人間観察は基本的に一人で行うものです。時々友人同士で並んで座り、道行く人を観察する人もいますが、都合をあわせる必要がない一人での人間観察がメイン。カフェでゆっくりくつろぎながら人間観察、散歩しながら人間観察など、のんびり一人で過ごすのが好きな人が多いです。

人間観察が好きな人は、どういう心理で他人を観察しているのでしょうか？人間観察が好きではない人、興味がない人は今まであまり心理を理解できていなかったと思いますが、これを機に人間観察が好きな人の心理を理解するきっかけにしてみてください。意外と深い意味はなかったり、純粋に好きという人が多いんですよ。

どんな人がいるのか知りたい

「世の中には「自分と大勢の他人」がいます。誰一人として同じ言動をする人はいなく、一人一人違った特徴を持っているのが面白いところ。人間観察が好きな人は、自分以外にどんな人がいるのかを知りたくて人を観察しているんです。」(30歳/男性/会社員)

どんな人がいるのか知ることは、自分には無いなにかを発見して驚いたり、さらに興味深くなるきっかけに。ある意味研究者のような発見と喜びが楽しいと思っているのでしょう。

面白い

「自分は絶対にしないような言動をしている人は、まるで違う生き物のように見えて単純に「面白い」と思っています。他人は自分と違うので、完全に言動を予測するのは不可能。「次は何を言う？」「どんな動きをする？」「どんな考えを持っている？」など、さまざまな疑問に斜め上の反応があり、面白いんです」(28歳/女性/事務)

たとえば面白いテレビ番組は夢中になって見てしまうのと同じように、人間観察が好きな人は面白いから人を見てしまうのでしょう。人を見るのが好きな人にとって、生放送の面白い番組感覚なのかもしれませんね。

自分も会話の中に入りたい

「学校でグループになって楽しそうにしている人たちを観察しているのは、「自分もあの中に入りたいなぁ」と思っているからです。ひとりぼっちなので、楽しそうなグループを見て「自分も会話の中に入りたいな」「友達が欲しいな」と無意識のうちに観察してしまうんですよね」(20歳/男性/学生)

この方の場合は、自分がひとりぼっちなので仲良しグループが羨ましくて、観察してしまうというわけですね。観察することで仲間の中に入るのは難しいですが、楽しそうな様子を見て自分も会話の中に入っているような気分になれるのでしょう。

自分を守りたい

「過去にイジメを受けたりした経験があり、他人に対して恐怖心を抱いています。他人が怖いのに観察する理由は、相手の考えを予想して自分が近づいても大丈夫な相手か分析したり、余計なトラブルに巻き込まれないように距離を保つためです」(25歳/女性/家事手伝い)

過去に人間関係でトラブルになったような人たちにとって、人間観察とは「偵察」の意味も。他人を観察することで自分に害がないかを判断したり、距離を保ちトラブルにならないように自分を守っているのです。

他人の良いところを吸収したい

「人を見てると自分にはない部分がいっぱい見えてきます。そこに自分にない良いところがあれば、吸収したいです。私は他人から得たたくさんの良いところを持っています。話し方やファッション、化粧、コミュニケーションの仕方など、いろんな人の良いところを寄せ集めているんですよ」(23歳/女性/アパレル)

他人は自分とは全く違う生き物といっていいほど、違う部分がたくさんあります。ですから自分にない良いところもあるでしょう。観察することで他人の良いところを吸収してマネて、自分の糧としている人もいるようです。

人間観察をすることにより、何かメリットはあるのでしょうか？もしメリットがあるのなら、退屈な時間に観察をしてみたいですよね。人間観察をすることでどんなメリットがあるのかを紹介していくので、自分に必要そうな要素があれば、無理のない程度に人間観察にチャレンジしてみてはいかがでしょうか？

人を見る力がつく

「人を見る力」というのは、ひとりきりでは養うことができない能力です。人を見る力をつけると、自分にとって有益な人と繋がれたり、自分に害がありそうな人を遠ざけることができます。人間関係は人生において重要なもので、どんな人と繋がりを持つかによって華やかな人生、平凡、非常識な人間になりかねない…というのが決まってくるもの。

他人がどういう人でも感化されないことが大切ですが、少なくとも人生に華をそえてくれる友人・仕事の仲間を見極める力は必要だと言えるでしょう。

相手のことをよく理解できる

人間観察をしている人は、日頃から親交がある人も密かに観察対象にしていることと思います。身近な人を観察すれば相手への理解が深まるのがメリットのひとつ。相手を知ることで何を求めているのか、どんなふうにすれば喜ぶのかが分かります。

理解を深めていけば相手も「この人は私のことをよく分かってくれている」と感じ、信頼してくれるようになるでしょう。ですから、人間観察は信頼関係を深めたり、より親密な関係になる力になるんです。

気配り上手になれる

誰一人として同じ言動をする人はあまりいませんが、さまざまな人を観察していくと、今までに見たことがある人の中から言動のパターンを予測できるようになります。

そのため、相手によって何を求めているのかを予測し、「こうしてあげると喜ぶ」「今どうして欲しいのか」をくみ取り、気配り上手になれるのです。気配り上手な人は洞察力があるので、人間観察を通して察する力が養われるのでしょう。

視野が広がる

人間観察のメリットには、視野が広がるというものがあります。他人は自分が持っていない「何か」を秘めていますから、観察することで自分では考えつかないようなアイディア、発言、コミュニケーション方法など、さまざまな発見があるのです。例えば、コミュニケーションに不安がある人なら、コミュニケーション能力が高い人を観察してみます。

すると、自分では絶対にしないであろうコミュニケーションの仕方、うまい返し方などが参考になるのです。また、ネガティブな人ならポジティブな人を観察することで、視野が広がりちょっとやそっとのことではクヨクヨしない性格に変わっていけるでしょう。

人間観察とは目で見て行うだけのものではありません。さまざまなやり方の種類で、どんどん他人の良いところを吸収したり、楽しみの一つにしてみましょう。

視覚でする人間観察

主に人間観察は視覚で行われます。目で見て他人の言動を観察するということですね。他人の動きを目で追えばどんな行動をしているのかが良く分かります。視覚でする人間観察なら、体の動かし方・表情・服装・メイクなど、あらゆる他人の情報をキャッチすることが可能です。

「見ていて面白い」「見ることで参考になる」ものなら、視覚でする人間観察が最適な方法ですね。

聴覚でする人間観察

聴覚でする人間観察は、例えば「声の出し方・抑揚の付け方」「歌い方」などを観察することができます。声の出し方一つで言葉に感情が宿りますし、普段言葉に抑揚が少なく棒読みっぽいと感じる方は、マネしてみると良いかもしれませんね。

また、カラオケに誰かと行ったときは歌い方をマネすることで、今よりもずっと上手に歌えるようになることも。耳から入る情報を自分磨きに活かすのも可能なのです。

嗅覚からする人間観察

嗅覚から人間観察をするときには、もちろん他人の匂いをチェックします。すれ違いざまにフワッと良い匂いがする人、無臭の人、生臭い匂いの人、汗臭い人など、色々な匂いがあるでしょう。

たとえば、良い香りがする人はニオイのエチケットをしっかりしている・美容意識が高い。無臭の人は清潔感はあるが香りアイテムに興味がない、生臭い人は洗濯が適当・だらしないなどの推測ができます。案外ニオイからさまざまな情報を予想できるので、嗅覚も人間観察のひとつになるんですよ。

文面からする人間観察

メール、LINEなどの文面からも人間観察をすることができます。顔文字や絵文字、ネットスラングの使い方でその人のネット上での人格を推測できるからです。

真面目で静かな人が意外とメッセージ上では気が強かったり、逆に気が強い人が文面ではおとなしそうだったり、文章から人間観察するのが意外に面白いんですよ。また「こういう文章にすれば分かりやすい」など、文章の書き方の参考にもなります。

人間観察をしてみたい！という方に、観察する方法をご紹介します。

たくさん人が見える場所でする

「気になる人」をウォッチするためには、まず観察対象を探す場所選びが重要です。人通りの少ない場所では観察できる人がいませんし、気になる人・魅力ある人がいないと人間観察におもしろみを感じられません。

観察対象の選択肢が多い場所を選ぶのが、人間観察の基本的なやり方です。例えば、駅の構内が見える駅ナカのカフェや、大通り沿いのお店、ショッピングモールなどがおすすめですね。

人の表情を見る

観察するときには表情を見るのも大切です。人は感情が表情に出る生き物ですから、その人の心理状態や考えていることがすぐに表情になって表れます。特に目は、ことわざにもあるように、「目は口ほどにものをいう」場所。

目の動きから考えごとをしている・ウソをついている・焦っているなどの情報が読み取れるのです。人間観察は他人の感情も読み取れると面白いので、表情は見逃せませんよ。

普段の様子と比較する

身近な人を観察するなら、普段の様子を観察の材料にしてみましょう。過去の言動と現在の言動を比較することで、言動に違いがあったときに「なぜだろう？」と分析欲がわいてきます。人間観察は分析することに楽しみを見出すのも魅力ですから、普段の様子と現在の様子を比較して、「今なにを求めているのか」「どう思ってるのか」を分析してみてください。

満員電車に乗る

満員電車はきつくて苦しくて嫌な場所と思う人が多いですよね。そこで、人の表情を見てみるのです。周りのことをきちんと考えられて自己中心的ではない人は、嫌そうな表情をせず涼しい顔をしています。しかし、嫌そうな顔をして人を睨んだりあからさまに苦しそうな顔をする人もいるのです。

皆きつくて苦しいのは一緒なのに、あからさまに嫌な顔をする人は普段から自分勝手な人なのかもしれませんね。苦しい状況だからこそ、その人の本性や性格が見えてくるんです。

人間観察の仕方が分かったところで、今度はコツについてご紹介したいと思います。

先入観を持たない

他人は自分とは全く違う言動をするものです。「自分はこうだからあの人もそうだろう」という先入観を持ったままでは、人間観察の意味がありません。人間観察は自分にないものを見たり、違いや予測できない言動に楽しみを見出すものなので、先入観を捨てることが楽しむコツです。

じろじろ見すぎない

観察しようとするあまり特定の人を無意識にじろじろ見るのは避けましょう。特定のものを見ているとき、周りからみてバレバレですし、本人に気づかれてしまったら大変です。イヤな思いをさせてしまいかねませんし、トラブルの元になる場合もあります。

ですから、人間観察をするときは景色を眺める感覚で、特定の人に視線を注ぎ過ぎないのがコツですよ。あまりにも注目していると、視線に気づいた人と目があって気まずい思いをするかも。

自分と他人を比較する

自分と他人を比較することで、自分を目安に行動パターンを予想できます。「自分ならこうする」「こう思うかもしれない」と他人と比較するのです。しかし、大抵自分とは異なる言動が見られるでしょう。そこになぜ違いが出たのか、それを課題に予想・分析するのです。

総合的に判断する

人はそれぞれ色々な特徴を持っています。表情・会話の内容・服装・ヘアスタイル・化粧・清潔感など、実にたくさんの情報が詰まっているんです。ですから、人間観察ではたくさんの情報をキャッチし、総合的な推測や判断をするのがコツ。

その人の情報をまとめていくと、より深い分析が楽しめますし、その人がどんな人物なのかを的中させられるほど分析力がついてきますよ。

会話に耳を傾ける

飲食店などで他のお客さんの会話に耳を傾けてみましょう。会話の内容を聞いても彼らにどんなことがあったのか、さっぱりわからないと思います。しかし、聞いていくうちに色々予想できるようになってくるんです。どんな仕事か、どんな付き合いがあるのか、生活スタイル、行動圏など、会話の中に出てくるキーワードを拾うのがコツですよ。

距離をとる

人間観察で大切なコツは観察対象から距離をとること。近すぎるとじろじろ見ていなくても「観察されてる？」と気取られてしまう場合があるので、満員電車など人混みに自ら入っていかない限りは離れた場所から観察するようにしましょう。距離をとることで観察対象者は観察されていることに気づきませんから、ナチュラルな様子を観察できます。

人を観察する力がある人に向いている職業があります。

臨床心理士

臨床心理士は薬を使わずに心の病にかかった人を改善に導く職業。人間観察が趣味の人は「人を見る力」に長けているので、向いていると言えます。少しの変化・異常に気がつくには、観察力がなければできないでしょう。

営業

営業職は相手が求めていること、気持ちを理解する必要があります。人間観察が趣味の人は、相手を見てさまざまな予測ができるので、臨機応変に相手に合わせて話を持ちかける営業職にぴったりです。

保育士

子供は大人と違って自分の気持ちを言葉で上手に伝えられません。人を観察する能力がある人なら、子供がうまく気持ちを伝えられなかったり、悩みを抱えていても気づいてあげることができるでしょう。また、子供の様子を見て家庭トラブルの有無を予測するのにも役立ちます。

看護師

患者のお世話、メンタルケア、医師のサポートなど、相手が求めていることや変化に敏感に気づく必要がある看護師は、人間観察が趣味の人にぴったり。相手のことを深く理解できる看護師は、患者・医師・同僚から信頼される頼れる看護師になるでしょう。