そもそも「気立てがいい」ってどういう意味?
気立てがいいというのは誉め言葉だと何となくわかるけれど、その意味を明確に説明できる人はあまりいないかもしれませんね。
「気立てがいい」という言葉は、心や気持ちを表す「気」と、成り立たせるという意味の「立つ」からできており、「心をしっかりと持った」「信念がある」という意味を持ちます。つまり、自分の信念を持ち心が豊かな女性という意味で「気立てがいい女性」と表現するのです。
ちなみに、「気立てがいい」と表現するのは女性に対してだけで、男性のことは同じような意味で「気風がいい」と表します。
気立てがいい女性の特徴・言動
特に、人との関わりにおいて気立てのよさが感じられる女性が多いため、ここでは人間関係における気立てがいい女性の特徴や言動にスポットを当て、一つずつ解説していきます。
あなたの周りにも、次のような特徴や言動が見られる女性がいるのではないでしょうか。
周りへ気配りができる
気立てがいい女性は、自己中心的な態度とは無縁です。心をしっかり持ち自分に余裕があるため、自然と周りへの気配りができます。気配り上手だから皆から好かれ、さらに自己肯定感が高まり心に余裕ができるという素晴らしい循環となっているのでしょう。
気立てがいい女性の気配りには見返りを求める下心がなく、自然と惜しみなくできてしまうため、嫌みがまったくないのも特徴です。常に自分の周りの人をよく見ていて、声をかけたり励ましたり、差し入れをしてくれるなんてことも多いでしょう。
誰に対しても優しい
好きな人にだけ優しくするのは振り向いてほしいという目的があることが多いですが、そのような目的を持たなくても誰にでも優しくできるのが気立てがいい女性です。
困っている人には自然と手を差し伸べようとしますし、立場が違っても誰に対しても丁寧に接しますが、八方美人とは意味が違います。好かれようとして優しくするわけではないので、やはり嫌みがなく自然なのが大きな特徴と言えるでしょう。
相槌のタイミングが上手
人の話をよく聞いて、共感したり理解しようとしたりするため、相槌のタイミングが上手なのも気立てがいい女性の特徴です。
気立てがいい女性と話している相手も、「ちゃんと聞いてくれている」と感じるため、もっと話したいと思います。このように、人の話に耳を傾けようとする姿勢も素敵ですよね。
相槌をちゃんと打ってくれると、話を聞いてくれているなと安心するものです。そのような安心感を持たせることができるのも、芯がしっかりしている気立てのいい女性ならではの魅力ではないでしょうか。
明るくて自然な笑顔
気立てがいい女性は人のよさが外見にも滲み出るものです。表情が柔らかく、はつらつとした明るい笑顔が特徴で、誰に対しても好印象を与えます。その笑顔も作られたものではなく内面から自然と出てきたものですので、とてもさわやかです。
一目見ただけで「この人は気立てがいい女性だ」とわかるほど、自信を持ちながら控えめさもある笑顔が魅力的。基本的に人と関わることも好きなので、人の顔色をうかがうようなこともなく堂々としています。
気立てがいい女性の特徴・言動《続き》
褒め上手
人に対して友好的な気持ちを持っていますので、人のいいところを見つけることが得意。そして、いいと思ったら惜しみなく褒めるのも気立てがいい女性の特徴です。
本当に思ったことを言っているだけなので、褒め方に嫌みやわざとらしさがなく、言われた側もついつい嬉しくなってしまいます。一緒にいるといい気分になれると評判になることも。
このように褒め上手で人の心を自然と掴んでしまうため、たくさんの人たちと良好な関係が築けるのです。
人のために行動することができる
気立てがいい女性は、自分に自信があり心に余裕があるため、損得勘定で物事を考えたり、見返りを求めて行動したりということがありません。
自分には何の得もなくても、人のためになるなら…と率先して行動できるのです。自分の行動の意味を考えることはありますが、それも自分ではなく人のためになるかという基準で考えます。
このように、気立てがいい女性は利他的な行動を惜しむことがなく、自分が人の助けになったり人を喜ばせることができれば満足だと考えているのです。
初対面の人とも打ち解けようとする
人にどう思われるかとか恥ずかしいと思う気持ちがあまりないため、基本的に人見知りをしません。ちょっと緊張することはあっても、相手も緊張しているだろうと想像して自分から打ち解けようとするのです。
初対面だからといってよそよそしくするのではなく、自分から距離を縮めようと笑わせたりあれこれ話しかけたりします。そのような意味でも、気立てがいい女性はとにかく人が好きで、自分よりも人を楽しませようという気持ちがベースにあるのでしょう。
悪口を言わない
気立てがいい女性は、人が傷ついたり悲しんだりするようなことを自分はしないと決めています。そのため、悪口や陰口、噂話とは無縁なのです。
まわりで悪口大会が盛り上がっていても、一緒になって盛り上がることはありません。いさたりその場からいなくなったりすることがほとんど。基本的に悪口は下品だと思っていますし、自分のポリシーにも反するのです。
気立てがいい女性になるにはどうすれば?
そのためには、日頃から気立てがいい女性が自然と行っている行動を真似してみるのがいいでしょう。最初は不自然になってしまうかもしれませんが、慣れてくれば自分のスタイルになります。行動や心がけから始めて、本物の気立てがいい女性を目指しましょう。
初めての人とも気さくに話す
人見知りだから…と不愛想な態度を見せたり、人が話しかけてくれるのを待ってばかりいませんか?受け身でいるのはラクかもしれませんが、それでは相手に負担をかけてしまうことになります。気立てがいい女性になるには、その負担を自分が買って出ましょう。
初めての人と会うことがあったらチャンスです。自分から話しかけてみましょう。また、相手が話しかけてきてくれたら笑顔で応じて、自分からも気さくに話すように意識してみて下さい。色々な人と話すことが楽しくなってきたら大成功です。
周りに気を配る
「私は自分のことしか考えていないかも…」と思っている人は、少し視野を広げてみて、周りの人を観察するといいでしょう。日頃から、様々な場面で譲ったり助けようとしたりすることを意識するのです。
例えば職場では、自分の仕事が終わったらさっさと帰るのではなく、終わらない人に「手伝いましょうか?」と声をかけるようなことです。たとえ不要だったとしても、とりあえず声をかけるだけでも意味はあります。相手は「気にかけてくれたんだな」と嬉しく感じるでしょう。
笑顔とプラス思考を心がける
気立てがいい女性は、雰囲気が明るいです。それは、笑顔とポジティブな考え方を持っているから。「でもでもだって」ではなく、「大丈夫」「できる」を合言葉に、プラス思考を心がけましょう。
マイナスに考えてしまうクセがある人は、いきなりプラス思考に切り替えるのは難しいかもしれません。その場合は、まずはネガティブな考えをしてしまったら「マズイマズイ」と自分でブレーキをかけることから始めればいいのです。
どうしたら人が喜ぶかを考える
利己主義ではなく、どちらかというと利他主義なのが、気立てがいい女性の特徴です。利他主義とは、自分ではなく人にとっていいこと、人のためになることを重視する考え方を指します。
その考え方にならって、人を喜ばせることを考えてみましょう。例えば、大切な人のお祝いをするときに、どうしたら喜んでくれるかな…と考えるのは楽しいですよね。人が喜ぶことを楽しみながら考えるのは、心が豊かになる行動ではないでしょうか。
あなたの周りの「気立てがいい人」エピソード
そのようなことを踏まえて、身近にいる気立てがいい人について寄せられたエピソードをご紹介します。「気立てがいい」という意味通りな人はたくさんいるようです。
職場で必ず褒め言葉を一言添えてくれる女性上司
「うちの職場の女性上司が気立てがいいと評判です。企画書をチェックしてもらおうと渡したら、返却されるときにメモで褒め言葉が添えてあって感激でした。いつもさりげなく一言褒めてくれるのでやる気が出ます」(26歳/女性/企画)
このように、仕事上でもマメに褒めたりメモを添えたりといった行動ができるのは、やはり気立てがいいことの表れと言えるでしょう。こんな上司の元で働けたら、仕事も楽しくできそうですよね。
話をしていると楽しそうに聞いてくれる
「食事とか飲みとかに仕事仲間数人で行くことがあるんですけど、後輩の女性がすごくいい子で。話してると楽しそうにこっちを見ながら聞いてくれるので、嬉しいですね。本当に性格いいよなーっていつも思っています」(28歳/男性/営業)
このように、自分の話を楽しそうに聞いてくれる姿に気立てのよさを感じたという声は多いです。本当に楽しんでいるのか気を遣ってフリをしてくれているのかはわかりませんが、可愛がられる後輩であることは確かでしょう。
気立てがいいという言葉通りの彼女
「気立てがいいっていう言葉の意味がよくわかってなかったんですけど、心が強くて人のために自然と行動できるという意味があると知って、まさに彼女のことだと思いました。道とかよく聞かれてるし、優しくて誰からも好かれるタイプだと思います」(23歳/男性/公務員)
優しさを惜しみなく人に与えることができる心の強さがある女性は魅力的ですよね。困っている人がいたら放っておけないし、自分にできることは迷わず何でもやろうとする姿には心を打たれます。
誰とでもすぐに仲良くなれてしまう友達
「私は人見知りな性格なんですけど、友達のAちゃんは初めて会った時からフレンドリーでした。彼女にはたくさん友達がいて、見ていると初対面の人にもどんどん話しかけるし、誰とでも仲良くなれてしまうんです。本当にすごいなーって尊敬してます」(25歳/女性/事務)
誰とでも打ち解けるのは、この女性も言うように、自分からフレンドリーに接するからなのでしょう。人に対して自分から臆することなく心を開いてしまえるのは、やはり気立てのよさによるものなのではないでしょうか。
「気立てがいい」以外にも!女性を表現する言葉
自分や身近な女性に当てはまりそうな意味を持つ言葉があるかもしれませんね。それぞれの違いも考えながら、見ていきましょう。
「内助の功」の意味
これは、女性そのものを表すというよりは女性の功績を表す言葉です。「内助の功」には、夫が外で活躍するのを目立たない場所から見守り支える妻の功績、という意味があります。
男を立てる古き良き時代の女性、という意味も含まれていそうですよね。この「内助の功」を成し遂げる女性も、やはり気立てのよさを持っていると言えるでしょう。
「良妻賢母」の意味
よく耳にする「良妻賢母」という言葉の意味はまさに文字通りで、良い妻であり賢い母である女性という意味です。「良い妻」の内容としては、「内助の功」のように夫を支え尽くしながら立てることのできる妻、という意味があります。
「理想の女性は良妻賢母な人」という男性は今でも多いです。妻としても母としても気立てがよく、明るく温かい家庭を築くことができる女性は、女性から見ても理想的ですよね。
「大和撫子」の意味
昔の日本人女性を例えた「大和撫子」という言葉の意味には、「気立てがいい」や「内助の功」「良妻賢母」に加えて、容姿端麗という見た目の美しさも加わっています。つまり、見た目も中身も美しい完璧な女性を指すのです。
気立てがいいだけでなく器量もいい女性を表す「大和撫子」は、まさに理想的な女性像ではないでしょうか。
「才色兼備」の意味
「大和撫子」と似たような意味を持つのが、「才色兼備」です。これは、優れた才能と美しい容姿を兼ね備えているという意味の言葉で、やはり主に女性に対して使われます。才色兼備は、よく聞かれる言葉の一つではないでしょうか。
例えば美人で成績もよい、勉強ができるというような女性を表すことが多いです。「気立てがいい」のように心が美しいというよりは、何かができるという能力が重視されている言葉と言えます。
「気立てがいい」の意味を理解して素敵な女性に!
でも、気立てがいい女性なら、人を大切に思う気持ちがあれば、日頃の心がけで目指すことはできます。「気立てがいい」の意味をしっかり理解して、内面から美しい素敵な女性になりましょう。
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