主体性がない人の特徴は？原因や改善・対処方法を徹底解説します！

主体性がない人は、何かと損をしたり、周りから迷惑がられたりするものです。そのため、自分が主体性がない人だと周りから見られていないか、気になっているという人もいるでしょう。

ただ、主体性と言っても「正直意味はなんとなくしか分かっていない」という人も中にはいますよね。そこでまずは、主体性とはどういう意味なのか、また似た言葉である自主性との違いについて注目をしていきます。

そもそも「主体性」の意味とは

主体性というのは「自分で判断して物事を決められる・行動できる」という意味を持つ言葉です。主体性がある人というのは、簡単に言えば自分の意思がきちんとある人と言えますね。

今回注目していく主体性がない人というのは、たとえば「周りに意見を委ねることが多い」「自分の意見をあまり言わない」人などを指します。このような人は周りからはあまり良い印象を持たれにくく、場合によっては嫌悪される存在でしょう。

「自主性」との違いって？

似た言葉でもある「自主性」ですが、主体性とはどんな違いがあるのか気になる人もいるでしょう。

自主性とは「言われなくても自分でやろうとすること」を意味します。たとえば宿題など、両親に注意される前にできることを自主性があると言いますね。誰かや何かに急かされることなく、自ら必要性を感じて行動に起こせることが自主性なのです。

主体性とは「積極的に自分の考えや意思の元、行動できる」ということを指すので、似たようでいて自主性とはやや意味は異なります。勉強にたとえるなら、学校で習っていることを自習するのは自主性、習っていないことでも興味を持ったことを学ぶのが主体性だと言えるでしょう。

そもそもなぜ主体性がなくなってしまうのか、その原因や理由が気になるという人もいるでしょう。

人には性格や価値観がありますが、それなりに主体性を持っている人がほとんどです。そのため、主体性がない人というのは何らかの原因や理由があって、そうなっていると考えられます。

今回は主体性がなくなる原因や理由の中でも、よく挙げられるものを解説していきましょう。

自己主張がしづらい環境のせい

自己主張がしづらい環境にいると、自分の意思や考えを伝えられなかったり、思うように行動できなかったりするものです。その環境に身を置くことが長ければ長いほど、徐々に主体性は失われていき、普段の生活でも自分の意思や考えを持つことができなくなってしまいます。

たとえば、周囲に自分本位で常に自分の考えばかり押し付ける人がいたり、他人の考えに否定的な人がいたり、全体的にコミュニケーションが取れていない環境だったり。そんな環境だと、思うように主体性を持つことは難しくなります。

こういった環境は、それなりにメンタルが強く自分に自信がある人じゃないとやっていけないため、もともと臆病だったり押しに弱い性格だったりする人は、あっという間に主体性が失われてしまうでしょう。

周囲の頼りになる人に甘えている

周囲の頼りになる人に甘えている場合、主体性は徐々に失われていきます。主体性がなくても周りがなんとかしてくれるならば、本人にとっては非常に楽ですよね。

特に自分の考えをそこまで周りに伝えたくないと思っている場合、周りに甘え続けることになんのデメリットも感じません。頼ることで周りが甘えさせてくれるならば万々歳であり、言葉や行動に責任を持たなくてもいいのも魅力的でしょう。

たとえば周囲に「頼られるのが好きな人」「人を甘やかすのが好きな人」がいる場合、甘えるのが好きな人はどんどんそんな存在に甘え、主体性を失っていきます。お互いある意味利害が一致しているため、特に不便を感じることはないのでしょう。

流されやすい性格

流されやすい性格の人は主体性がなく、常に誰かの意見や考えに振り回されています。たとえ自分の意見があったとしても、それを発信するほどの度胸はなく、もたもたとしている内に意思が強い人に流されてしまうのです。

また、そもそも自己主張が激しくない人は人に流されることをそれほど悪く思っていないのも事実。自分の気持ちを聞いてもらえないもどかしさはあるものの、流されることに慣れてしまっているため、主張できない辛さやストレスというものはそこまで感じません。

声が大きい人に流されるのも、楽と言えば楽なのでしょう。言葉や行動に責任を負う必要もなく、相手に同意をし続ければとりあえずは良い関係も築けるため、特に問題ではないと感じるのが本音なのです。

主体性がないのは自分に自信がない場合も

自分に自信がないと主体性はなかなか身につきません。そもそも自分の考えや行動に自信が持てないと、何かひらめいたとしても臆病な自分が足を引っ張って、実際に行動には移せないのです。

失敗したらどうしよう、周りに迷惑をかけたらどうしよう。そんなさまざまな考えも常に浮かんでしまうため、やりたいと思ったことを素直にやることはできません。主体性を持とうという気持ちはあっても、自信のなさが邪魔をしてしまうのです。

主体性がない人をより深く理解していくためにも、主体性がない人によく見られる特徴を解説していきましょう。

なぜ主体性が失われるのか、その原因や理由を見て、なんとなく主体性がない人の実態がつかめてきたはずです。さらにその上で主体性がない人の特徴に注目をしていくと、より具体的に「なぜ主体性が持てないのか」「流されてばかりなのか」その理由が見えてきます。

主体性がない人はどのような特徴を持っているのか、早速チェックしていきましょう。

常にネガティブ思考

常にネガティブ思考な人は、主体性がないことがほとんどでしょう。何か考えたとしても、悪い方向へと物事を考えてしまうため、積極的に何か行動しようとは思えません。

たとえば健康のために運動をしてみようとひらめいたとしても、「自分なんかが健康になっても意味がないかもしれない」「運動神経が良くないから無駄になるかも」などとネガティブに物事を考えてしまいます。

ネガティブ思考はせっかくひらめいた考えへのモチベーションを低下させ、結果的に「それならやらなくていいや」という行動の諦めへと繋がってしまうのです。主体性を持とうと思っても、ネガティブ思考がその思考を根こそぎ奪ってしまうのでしょう。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人は主体性がない人が多いでしょう。自分に対して自信がなく、必要以上に自分を卑下していることが多いため、何かをしようと思っても否定的に物事を見てしまいます。

たとえばスキルアップのために勉強をしようと思っても、「どうせ自分なんかがやったところで無駄だろう」と自分の頑張りを否定してしまうのです。どうせ自分なんか…というのが自己肯定感が低い人の口癖であり、その考えが自主性を妨げることへと繋がっているのでしょう。

とにかく自分に自信が持てないため、自分の為に何かをすることや、自分の意見を周りに伝えることには否定的になってしまうのです。

人任せな性格

何事も人任せな人は、当然ながら自主性を持ち合わせてはいません。他人に任せていれば自分が頑張る必要や何かを考える必要もないため、自主性が育つことはないのです。

特に面倒くさがり屋な人、コミュニケーションを取るのが苦手な人などは、何事も人任せになっていることも珍しくありません。任せていれば楽ができる、必要以上に頑張る必要がない…そう思うと、わざわざ自分の意見や行動を主張しようとは思えないのです。

主体性がない人は周りに流されることが多い

自主性がなくなる原因や理由でも触れたように、主体性がない人には周りに流されてしまう人が多いと言えます。何かを発言したい、自分の意思で頑張りたいと思っても、結果的に周りに流されてしまい、自主性が育たないのです。

流されやすい人は決して自分の意見を持っていないわけではなく、流され続けることを良しとしているわけでもありません。しかし、もともとこのタイプは臆病な性格の人が多いため、わざわざ主張をして他人と張り合うことは避けたいと思ってしまうのも本音なのです。

自分が我慢をすれば揉め事が起きない、人と争う必要もない。そう思うと、自分の意見が通らなくても良く思えてしまうのでしょう。流されることは良くはないものの、他人と張り合うくらいならば主体性をなくしてでも流されたほうがマシだと思えるのです。

主体性がない人の特徴は他にもあり、さまざまな特徴に注目をすることで「なぜ主体性がなくなるのか」その理由や原因がより深く見えてくるでしょう。

残りの特徴も知って、主体性がない人はどんな人なのか理解を深めてみてください。

周囲の目を気にしすぎている

周囲の目を気にしすぎている人は、自然と主体性が失われてしまっていることがほとんど。自分の意見を持ちつつも、周りに合わせてばかりいると、なかなか自分を主張することはできません。結果的に流されたり、我慢をしたりして、主体性が失われてしまっているのです。

特にこのタイプは、優しすぎる人や気遣いがうまい人に多いと言えます。自分よりも周りを優先させることが多いため、主体性を持ったところで無駄になることが多く、自分の意見を主張することはほとんどできない状態です。

本人は自分の意見をきちんと持っているつもりでも、周りから見れば合わせてばかりの人という印象を持たれているでしょう。

失敗を恐れている

失敗を恐れている人の多くは、主体性がない人です。何かをするにあたって、失敗することに恐怖心を抱いてしまえば、自然と成功するために周りの手を借りることは増えていくでしょう。自分自身で努力をしたりチャレンジをしたりするよりも、周りに甘えて成功を収めたいと思うのです。

もちろん、こういった考えは悪いことではありません。あらゆることにおいて成功を望む人は多く、失敗より成功のほうが良いのは当然です。しかし、成功への近道ばかりを意識しすぎるあまり、向上心が失われ、主体性がなくなってしまうのも事実でしょう。

積極性がなく受け身

主体性がない人には積極性がありません。基本的に受け身の姿勢であり、自ら行動することはほとんどないでしょう。

そもそも積極性とは、主体性がそれなりにあってこそ出てくるものですよね。自分が何かをしたい、何かを言いたい、そういった時に実際に行動することで積極性は現れてきます。主体性がない人はたとえ思うことはあっても行動には移せないため、積極性が現れることがないのです。

たとえば職場などで指示がないと動けない、積極的に自分から動こうとはしない、そんな人は主体性がない人だと言えるでしょう。

主体性がない人は目標を持っていない

目標を持っていない、というのも主体性がない人にありがちな特徴です。

主体性がない人は、自分で何かをしたい、と思うことはほとんどありません。あったとしても実際に行動に移すほどのものではなく、周りに流されたり任せたりしていたほうが良いと考えています。それも、自分自身に達成したいと思える目標がないからだと言えるでしょう。

目標があれば、少なからず主体性は生まれてくるもので、達成のために積極的になれるはずです。主体性がある人とない人の明確な違いは、目標の有無だと言っても過言ではないでしょう。

主体性がない人に迫る中で、気になってくるのが真逆の存在である主体性がある人の特徴でしょう。

逆の存在である主体性がある人に注目をしていくことで、主体性がない人とはどんな人物のことを指すのか、さらに詳しく理解できるようにもなります。どのような人が主体性がある人だと思われ、どんな人が主体性がない人になってしまうのか。

早速主体性がある人の特徴にも注目をしていきましょう。

自分で考えて行動ができる

自分で考えて行動ができるというのは、主体性がある人の基本的な特徴です。主体性がある人は自ら考えて行動する積極性を持っています。

時には周りの意見を聞いたり、優先をしたりすることもあるでしょう。しかし、その決断も自分自身でしており、決して周囲に流されることはありません。何をするにも自分の考えが根本にきちんとあり、それに伴った行動ができるのです。

一度決めたことは最後までやりきる

一度決めたことは最後までやりきるのも、主体性がある人によく見られる特徴でしょう。基本的に主体性がある人は目標を持っており、それに向けて行動しています。急な予定変更などがない限り、一度やろうと決めたことは最後までやりきる強い信念を持っているのです。

主体性がない人の場合、人の意見に流されたり任せたりしているため、一つの物事をやりきろうという気持ちが生まれにくくなります。そもそも本人の意思でやっているわけではなく、特別目標があるわけではないため、何かを最後までやりきる必要性が感じられないのでしょう。

主体性がある人は責任感がある

責任感があるのも主体性がある人の基本的な特徴です。

自分の意思で何かを決めたり、発言をしたり…そういったことは、必ず自分自身に責任が生まれます。子供の頃は大人が責任を請け負ってくれましたが、ある程度大人になれば自分で決めたことは自分が責任を取るものです。

主体性がある人が物事を最後まできちんとやり遂げたり、積極的に成功に向けて動いたりするのも、責任を全うする必要があるとわかっているからでしょう。

どんな状況になったとしても責任を持って物事を進めなくてはいけない、背負わなくてはいけない。そんな考えがあるからこそ、主体性を持って積極的に行動できるのです。

向上心があり、失敗を恐れない

向上心があり失敗を恐れないのも、主体性がある人によく見られる特徴です。もともと責任を持って物事を決めたり進めたりしているため、成功するために努力を惜しまないというのも当然のことでしょう。

それでも、どんなに努力をしても失敗をしてしまうことはあります。しかし、そんな失敗を恐れないのも主体性がある人の特徴で、「失敗から学べることがある」というポジティブな考えを持っているため、失敗することも怖いとは思いません。

失敗をしても向上心を持って成功へと結びつけていけるため、失敗自体に悪い印象を持っておらず、「失敗しても良い」とすら思っていることが主体性がある人の強みだと言えるでしょう。

主体性がない人よりも、主体性がある人のほうが多くの人から好かれます。特に仕事では主体性がある人のほうが評価や印象が良く、積極的に雇用していきたいという企業がほとんどでしょう。

なぜそれほどまでに主体性がある人のほうが仕事に有利なのか。その具体的な理由にも注目していきましょう。

社員として早く成長できる

主体性がある人は積極性や向上心があり、失敗を恐れずに前に進むことができる強さを持っています。そういった芯の強さは「社員として早く成長できる」「スキルアップできる」という印象が持てるのでしょう。

実際、主体性がある人は自ら仕事や職場に慣れるために動いていることも多く、必要や興味さえあれば自主的に勉強などもしていきます。主体性がない人の場合は基本的に受け身であり、現状維持で良いと満足している人が多いため、比べてみると成長の度合いに差が出るのも当然です。

ほとんどの企業は会社にとってプラスになりそうな人材を求めています。成長が見込めて活躍が期待できる主体性がある人を重宝するのも頷けますね。

会社の組織を柔軟にすることができる

会社の組織を柔軟にすることができるというのも、主体性がある人が仕事で有利に見られる理由でしょう。何事も上司の指示だけを聞いている環境も場合によってはいいのかもしれませんが、それでは凝り固まった考えや雰囲気が社内を包むことになりますよね。

何か一つの考えにばかり縛られていては、成長できるものも成長できず、視野は狭くなるばかりです。

しかし主体性がある人がいると、自分の考えの元で行動をしたり発言をしたりしてくれるため、一つの考えに囚われるようなことはそうありません。会社としても広い視点からさまざまな意見を取り入れられるため、会社が柔軟になり、より良い環境作りができるのです。

主体性があると指示待ちなどの無駄な時間がない

よく耳にする「指示待ち問題」は、職場を悩ませる問題のひとつでしょう。指示待ち問題とは、マニュアル通りでしか動けない、上司や先輩から指示をされなければ何もできない、そんな社員を抱える職場の問題です。

マニュアル通りや指示待ちというのは悪いことではないものの、それが当たり前になってしまえば、いちいち上司は部下へと指示をしなければなりません。ある程度経験や知識があれば自分から動けるはずなのに、いちいち指示を待たれていては面倒くさいのが正直なところでしょう。

そんな中、主体性がある人は自分で考えて行動できる力を持っているため、基本的に指示待ち状態にはなりません。必要であれば指示待ちはしますが、ない場合は自分なりに考えて行動し、わからなければ聞いたり勉強したりします。会社として喜ばれるのも当然だと言えますね。

堂々としていてコミュニケーションも取りやすい

堂々としていてコミュニケーションが取りやすいというのも、主体性がある人が好まれる理由の一つでしょう。自分で考えて行動できる人のほとんどは、コミュニケーション能力にも長けています。自分に自信があり前向き思考なため、堂々と人と接することができるのでしょう。

もちろん職種にはよるものの、職場でのコミュニケーションが上手く取れていなければ、報連相が欠けてしまい、トラブルの元になることも珍しくありません。社会でコミュニケーション能力が重視されるというのも、こういったトラブルを防ぐ為だと言えます。

自主性がある人はコミュニケーションの大切さもわかっているため、必要だと感じたら積極的にコミュニケーションを取っているのです。また、接する側としてもおどおどしている人より堂々としている人のほうが接しやすいため、人として好まれる魅力もあると言えるでしょう。

ここまで主体性がない人、ある人の特徴などを見てきた中で「自分は主体性がないかもしれない」と気づけた人もいるでしょう。周りに流されること、合わせることは悪いことではありませんが、あまりにもそれをしすぎるのはよくありません。

さて、そこで気になるのが主体性のなさを改善する方法ですよね。主体性は少しでも持っていたほうが自分の為にも、周りの為にもなるのは事実です。主体性がないと自覚できたのならば、主体性が持てるように努力をしたほうが良いでしょう。

どうすれば主体性のなさを改善していけるのか、効果的なコツやポイントをいくつか紹介していきます。

主体性がある人の行動を観察してみる

身近に主体性がある人がいるならば、その人の行動や言動をぜひ観察してみてください。目標になりそうな人が身近にいる場合、難しいことを考えるよりも、その人の振る舞いに注目をしたほうが確実に自分の為になります。

特に注目してもらいたいポイントなのが、「悩みを抱えている時」「手が空いて暇になった時」「話し合いをしている時」の3点です。これらの瞬間は主体性の有無が問われる瞬間でもあるため、どのような行動や言動をしているのか注目をしていけばかなり参考になるでしょう。

また、日々の行動に目を向けてみることも忘れてはいけません。自主性がある人は基本的に堂々としていてなにかに向けて頑張っているため、日頃から注目をしていくことで「自分にはなく、相手にはあること」に気づけることもあるでしょう。

小さなことでも自分で決断する

小さなことでも自分で決断をするようにしましょう。もともと主体性がない人は、最初から大きな決断をするのは難しいのが事実です。大きな決断は主体性がある人でも悩むほど勇気が必要で、簡単に決められるようなことではありません。

そんな大役をもともと主体性がない人が担ってしまえば、プレッシャーから精神的なストレスに繋がってしまう可能性もありえます。まずはそんな大きな決断はせず、小さなことから決断をして実行できるようにして、主体性を持つことに慣れていきましょう。

徐々に主体性を持つことに慣れていけば、いずれ大きな決断をする際にプレッシャーやストレスに押しつぶされず、前向きに考えられるようになるはずですよ。

目標を作って達成を目指していく

主体性がある人は目標を持っていると解説をしましたよね。それに習って、目標を自分で作って達成を目指していきましょう。

目標ができてそれに向けて進むことができれば、自然と主体性は身についていくものです。流されそうになったとしても、それが目標に向かう道から外れるものならば、勇気を持ってその場に踏み留まっていきましょう。

主体性がない人からしてみれば、流されずに自分の意思を貫くことはやや恐ろしく感じることかもしれません。しかし、主体性のなさを改善するためには必要なこと。恐れず、目標に向かって突き進んでいきましょう。

自分の意見を周りに伝えていく

自分の意見を周りに伝えていくことも、主体性のなさを改善する一歩となります。主体性がない人は自分の意見を周囲に伝えることはほとんどありません。周りに流されたり任せたりしていることが多く、自分の意見を聞いてもらうということ自体がないからです。

性格的に臆病な人は、最初から複数人に自分の意見を伝えることには抵抗を持つでしょう。もしそうならば、身近な人や信頼できる人に対して、少しずつ自分の意見や意思を伝えてみてください。

事前に「主体性を持ちたい」「流されない人間になりたい」と相談をしておけば、周りはあなたに協力的になってくれるでしょう。時にはそういった協力を経て自分の意見を伝えることも大切ですよ。

ポジティブ思考を心がける

ポジティブ思考を心がけることは、主体性のなさを改善し、主体性をどんどん磨いていくことへと繋がるでしょう。特徴からもわかる通り、主体性がある人はポジティブ思考で堂々とした様子を見せています。失敗を恐れず、何事も前向きに取り組める強さがあるのです。

主体性がない人は、たとえ自分の意見や意思があったとしても、すぐにネガティブ思考で主体性の芽を潰してしまいます。そんなネガティブ思考がずっと心にあると、いつまでも主体性のなさが改善されることはありません。

少しずつでもポジティブ思考を心がけていけば、自然と主体性は身についてくるものです。ネガティブ思考になったとしても「でも、思ったよりも自分はできるかもしれない」と、考えを方向転換させていきましょう。

否定的な人とは関わらない

最初に少し触れたように、主体性がない原因には自分が置かれている環境が関係していることもあります。特に周りに否定的な人がいると、もともと臆病な人は「主体性を持つとその人に否定される」と怯え、否定されることを避けるために周りの考えに流されがちになるのです。

そういった否定的な人と関わっている以上、主体性を持つのはやや難しいのも事実。可能であれば否定的な人とは関わらないようにして、自分の主体性が育つ環境づくりをしていきましょう。

必ずしも主体性がないことは、自分だけが原因とは限りません。主体性がないと思ったならば、「なぜそうなのか」「環境がそうさせているのかもしれない」そんな分析をしていくことも大切です。

最後に、周囲にいる主体性がない人への対処法を解説していきましょう。

周りに主体性がない人がいると、何かと手間や面倒をかけられ、正直どうにかしたい…と悩みを抱えてしまうものです。そんな人にはどのように対処をしていけばいいのか、効果的な方法を紹介していきます。

意見を言いやすい環境を作ってあげる

環境が原因で主体性が失われることもあるため、まずは意見を言いやすい環境づくりをしてみると良いでしょう。

たとえば会話の中では、まんべんなく皆に意見を聞いてまわれば、主体性がない人も発言しやすくなりますよね。我が強い人がいても、順番に皆の意見を聞く流れを作っていけば主体性がない人も主張しやすくなります。

目標設定は低めにする

主体性がない人は目標がなく、失敗を恐れていることがほとんど。そのため、目標を低く設定してあげるのが効果的です。

最初から目標を高めに設定してしまえば、それだけで主体性がない人は怯えてしまいます。失敗を恐れるあまり、周りに頼ったり流されたりして、どうにかして責任や不安から逃げ出そうとするでしょう。

しかし、誰でも簡単に手が届きそうな目標ならば「ちょっと頑張ってみようかな」という気持ちになれるものです。主体性がない人には、まずはそんな手が届きやすい低めな目標設定をしていきましょう。

褒めてあげる事も重要

自信がなく、自己肯定感も低い、だからこそ自分の意思や考えを持つことに怯えている人は少なくありません。そんな人に大切なのは、褒めてあげることです。

主体性がない人が自分の意見を持てないというのも、自分に自信が持てず、「どうせ自分なんてだめなんだ」と卑下してしまっているから。そんな考えを取り除かなければ、いつまでも主体性は育っていきません。

周りが褒めてあげることで、「どうせ自分なんか」という考えが「もしかしたら自分はできるのかもしれない」という自信へと繋がっていきます。どんどん相手の良いところは褒めていき、主体性に繋げていきましょう。

我が強い人には予め注意をしておく

周囲に我が強い、自己主張が激しい人がいるならば、予め注意をしておくと良いでしょう。自分の主張を堂々とできることは素晴らしいことですが、あまりにも主張が強すぎると、他の人は主張しづらくなるものです。

ただ、面と向かって自己主張が大きいことを指摘するのはよくありませんよね。主張自体は悪くないため、そんな否定的な指摘をしてしまえば、それこそ相手の主体性を奪うことに繋がります。

たとえば「周りの人の意見も平等に聞いてみたい」「あまりこの人の意見が聞けてないから、ちょっとゆっくり聞いてみたい」など、予め相談をしておくのがおすすめ。事前にこちらの意図がわかっていれば、我が強い人も落ち着いて人の話を聞くことができるでしょう。

じっくり話を聞いて意見を一緒に整理してあげる

必要であれば、じっくりと主体性がない人の話を聞いてあげるのが良いでしょう。

いくら主体性がない人でも、全くもって自分の意思がないというわけではありません。何かしら自分の中での考えや意思は持っており、人と比べてそれを出す機会が少ないだけなのです。

じっくりと相手の話を聞いてあげれば、徐々に心の奥底に眠る意思や考えを聞き出すことができるでしょう。もともと主張することに慣れていない相手には、こちらから尋ねてあげる方法が非常に効果的だと言えます。