そもそもラム酒ってどんなお酒?
ラム酒の発祥は西インド諸島、約17世紀頃には飲用されていたと考えられています。ラム酒の原料であるサトウキビは、もともとカリブ海域の島には自生していませんでした。しかし、コロンブスの新大陸発見によってもたらされ、カリブ海域の島はサトウキビの一大産地となったのです。
ラム酒は荒々しい印象を抱かれる一方、お菓子づくりに用いられることも多く、甘い風味が印象的な蒸留酒でもあります。アルコール度数の高いスピリッツの中でも、初心者が親しみやすい蒸留酒であるといえるでしょう。
ラム酒の種類
ラム酒の見分け方にはいくつかの方法がありますが、一般的には色合いや風味、製法などによって分類されることが多いです。まずは色合いによる種類分けをご紹介します。
色合いによるラム酒の種類は、ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムという3種類に分けられます。ホワイトラムは無色透明あるいは淡色に仕上げられたラム酒で、ゴールドラムはウイスキーのような薄い褐色をしています。ダークラムは濃い褐色です。
色合いの違いには、樽での熟成期間の長さが関わっています。ホワイトラムは樽で熟成をしていないか熟成期間が短いもので、ゴールドラムは樽での熟成期間が3年未満のもの。ダークラムは、内面を焦がした樽を用いて3年以上熟成を行っています。
味の種類
風味による種類分けは、ライトラム、ミディアムラム、ヘビーラムの3種類に分けられます。風味は製法によっても異なり、熟成期間もライトラムから順に長くなっていくのが特徴。
ライトラムは、短期間の熟成期間を経て作られています。風味なども軽く作られており、クセも少ないためカクテルベースなどによく用いられるのが特徴です。初心者がおすすめされるものの多くが、このホワイラムになります。
ミディアムラムは、風味やクセの強さなどがライトラムとヘビーラムの中間に位置するラム酒です。ラム酒本来の風味が残りつつも、クセの強さもちょうど良く作られています。こちらもカクテルベースとして用いられることが多い種類です。
ヘビーラムは、とても濃厚な風味と強いクセを持っていることが多いラム酒。カクテルベースに用いられることは少ないですが、その代わりにお菓子作りなどに用いられることが多いのが特徴と言えるでしょう。
一般的にはサトウキビが原料
一般的に、ラム酒の原料にはサトウキビのしぼり汁が使用されます。しぼり汁には、砂糖を製造したあとに残る「糖蜜」と、ゴミや不純物などを取り除いただけのジュースとがありますが、どちらを原料にする場合も、発酵と蒸留の過程を経てラム酒が作られます。
糖蜜を用いた製造方法としてよく知られているのが「インダストリアル製法」です。糖蜜は保存可能で輸出入も容易なため、実際に市場で流通しているほとんどのラム酒はこの製法に基づいて作られています。
もう一つの製法は「アグリコール製法」です。この製法ではサトウキビのしぼり汁をそのまま使用するため、時期や製造地が限定されますが、風味や甘味がより深くなるといった利点があります。また、産地特有の風味が反映されやすいのも特徴の一つでしょう。
多種多様な飲み方ができる万能スピリッツ
製造方法や産地によって風味が異なるラム酒。強い個性を持ちながらも、味や濃さなどを使い分けて多種多様な飲み方ができるのは大きな魅力です。そのまま楽しむだけでなく、カクテルやお菓子に利用するなど、個々の需要にマッチしやすいスピリッツと言えるでしょう。
そこで今回は、万能スピリッツであるラム酒を楽しむために、基本的な飲み方や初心者にもおすすめな銘柄、ラム酒を楽しむためのコツなどを詳しくご紹介していきます。
大人の嗜みとしてお酒の場などで披露できるような情報も満載になっているので、お酒をよく飲むという方はもちろん、そうでない人も、知識として知っておくだけで役に立つはずですよ。
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