そもそもラム酒ってどんなお酒?
ラム酒の発祥は西インド諸島、約17世紀頃には飲用されていたと考えられています。ラム酒の原料であるサトウキビは、もともとカリブ海域の島には自生していませんでした。しかし、コロンブスの新大陸発見によってもたらされ、カリブ海域の島はサトウキビの一大産地となったのです。
ラム酒は荒々しい印象を抱かれる一方、お菓子づくりに用いられることも多く、甘い風味が印象的な蒸留酒でもあります。アルコール度数の高いスピリッツの中でも、初心者が親しみやすい蒸留酒であるといえるでしょう。
ラム酒の種類
ラム酒の見分け方にはいくつかの方法がありますが、一般的には色合いや風味、製法などによって分類されることが多いです。まずは色合いによる種類分けをご紹介します。
色合いによるラム酒の種類は、ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムという3種類に分けられます。ホワイトラムは無色透明あるいは淡色に仕上げられたラム酒で、ゴールドラムはウイスキーのような薄い褐色をしています。ダークラムは濃い褐色です。
色合いの違いには、樽での熟成期間の長さが関わっています。ホワイトラムは樽で熟成をしていないか熟成期間が短いもので、ゴールドラムは樽での熟成期間が3年未満のもの。ダークラムは、内面を焦がした樽を用いて3年以上熟成を行っています。
味の種類
風味による種類分けは、ライトラム、ミディアムラム、ヘビーラムの3種類に分けられます。風味は製法によっても異なり、熟成期間もライトラムから順に長くなっていくのが特徴。
ライトラムは、短期間の熟成期間を経て作られています。風味なども軽く作られており、クセも少ないためカクテルベースなどによく用いられるのが特徴です。初心者がおすすめされるものの多くが、このホワイラムになります。
ミディアムラムは、風味やクセの強さなどがライトラムとヘビーラムの中間に位置するラム酒です。ラム酒本来の風味が残りつつも、クセの強さもちょうど良く作られています。こちらもカクテルベースとして用いられることが多い種類です。
ヘビーラムは、とても濃厚な風味と強いクセを持っていることが多いラム酒。カクテルベースに用いられることは少ないですが、その代わりにお菓子作りなどに用いられることが多いのが特徴と言えるでしょう。
一般的にはサトウキビが原料
一般的に、ラム酒の原料にはサトウキビのしぼり汁が使用されます。しぼり汁には、砂糖を製造したあとに残る「糖蜜」と、ゴミや不純物などを取り除いただけのジュースとがありますが、どちらを原料にする場合も、発酵と蒸留の過程を経てラム酒が作られます。
糖蜜を用いた製造方法としてよく知られているのが「インダストリアル製法」です。糖蜜は保存可能で輸出入も容易なため、実際に市場で流通しているほとんどのラム酒はこの製法に基づいて作られています。
もう一つの製法は「アグリコール製法」です。この製法ではサトウキビのしぼり汁をそのまま使用するため、時期や製造地が限定されますが、風味や甘味がより深くなるといった利点があります。また、産地特有の風味が反映されやすいのも特徴の一つでしょう。
多種多様な飲み方ができる万能スピリッツ
製造方法や産地によって風味が異なるラム酒。強い個性を持ちながらも、味や濃さなどを使い分けて多種多様な飲み方ができるのは大きな魅力です。そのまま楽しむだけでなく、カクテルやお菓子に利用するなど、個々の需要にマッチしやすいスピリッツと言えるでしょう。
そこで今回は、万能スピリッツであるラム酒を楽しむために、基本的な飲み方や初心者にもおすすめな銘柄、ラム酒を楽しむためのコツなどを詳しくご紹介していきます。
大人の嗜みとしてお酒の場などで披露できるような情報も満載になっているので、お酒をよく飲むという方はもちろん、そうでない人も、知識として知っておくだけで役に立つはずですよ。
美味しいラム酒の飲み方の基本
そこで、まずはじめは基本となる美味しいラム酒の飲み方についてご紹介していきます。お酒は飲み方によって、同じものであっても風味や印象が変わるものです。これを機にお酒の楽しみ方のバリエーションを増やしていきましょう。
飲み方(1)ストレート
強いお酒に抵抗がない方や、お酒本来の味や香りをまずは楽しんでみたいという方には、基本の飲み方であるストレートで味わうことをおすすめします。
ストレートで飲む場合には、飲むというよりも少しずつ舐めるように舌の上で味わったり、鼻に抜けたときの香りを楽しむ人が多いです。ラム酒はとても香りの良いお酒なので、ストレートはそうした風味をじっくり味わうのに適した飲み方であると言えます。
もちろん度数の高いお酒をストレートでずっと飲んでいると酔いが回りやすくなりますので、水などのチェイサーを用意しておくと良いでしょう。
飲み方(2)ロック
ストレートだと少し強すぎる、もう少しすっきりとラム酒を楽しみたいという方にはロックでの飲み方がオススメです。ラム酒の風味を味わいつつも、よりクリアな味わいを楽しむことができるでしょう。
当然ながら、ロックにすることでアルコールの強さは弱まります。氷が溶けることで風味なども多少は弱くなりますので、溶けにくい氷を使ってみるのも良いでしょう。
溶けにくい氷は、不純物が少なく透明な色をしています。市販の氷を購入することもできますが、自宅で作る場合には、冷凍庫の温度を少し上げてゆっくりと凍らせ、ある程度凍ったら上澄み部分を捨てるなど、なるべく不純物が少ないようにすることがコツです。
飲み方(3)炭酸飲料などのドリンクで割る
ストレートやロックのような飲み方だとアルコールが強すぎたり味が濃すぎるという場合には、炭酸飲料やドリンクなどで割って手軽に飲むのもラム酒の楽しみ方のひとつです。
ラム酒はカクテルベースとして使われる機会が多いので、ラム酒自体に親しみのない人であっても、気付かぬうちにラム酒のカクテルを好んで飲んでいたということも少なくありません。女性の好きな甘いカクテルにもラム酒はよく使われています。
ラム酒を使ったカクテルや作り方に関しては、このあとに詳しくご紹介していきます。炭酸飲料やジュースを使った飲み方に興味がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
飲み方(4)ラム酒はお菓子作りなどでも大活躍
ラム酒はお菓子作りの際にもとてもよく登場するお酒です。乳製品との相性が良いため、ほとんどのお菓子作りに用いることができます。とくに栗やドライフルーツなどと相性が良く、ケーキにもよく用いられているのを見かけるでしょう。
ラム酒を入れることによって、しっとりとした食感を保つこともでき、お菓子を香り良く仕上げることができます。
美味しいラム酒の飲み方の基本【カクテル編】
ラム酒の味わいは、飲み方次第でその印象を大きく変えます。少量ずつゆっくり味わうこともできますし、ジュースなどと合わせて気軽に楽しむこともできるのです。
カクテルはバーなどのお店で飲むものというイメージがあるかもしれませんが、自宅で簡単に作れるカクテルもたくさんあります。凝ったカクテルを自作することも、お酒好きな人にとっては楽しみの一つでもありますが、まずは基本的なカクテルをみていきましょう。
モヒート
モヒートといえば、清涼感のある見た目のとおり、すっきりと飲むことができる夏の定番カクテルです。使われている材料は、ラムと砂糖またはシロップ、それからソーダ水。フレッシュミントやライムなども使われます。
作り方はいたってシンプル。香りを出すために叩いたり揉んだミント、ライムや砂糖をグラスに入れます。氷を入れて、ラムを注いだらその時点でしっかり混ぜておきましょう。最後にソーダ水を注げば完成です。使われるラムは、ホワイトラムが主流になっています。
カクテルはシェーカーと言われる道具を用いて作るものが多いなか、モヒートは道具を使わずに簡単に作ることができるので、まずはモヒートに挑戦してみるのがおすすめです。
ダイキリ
ダイキリも、モヒートと同じように非常にシンプルなカクテルとして高い人気があります。ヘミングウェイが好んで飲んだとも言われるこの有名カクテルは、ラム酒にライムジュースと砂糖を加えて作るドライな味わいが特徴。
ダイキリは、シェーカーを用いて作るショートスタイルのカクテルになります。材料はとてもシンプルで、配合の違いやシェーカーの腕前などによっても味わいが変わるため、カクテル作りを楽しむ人にとって奥深いカクテルと言えるでしょう。
さらにお洒落な飲み方をしてみたいという人は、ショートサイズのカクテルグラスに入れて作ると雰囲気が出るのでぜひ試してみてください。
バカルディ
バカルディは、ホワイトラム、ライムジュース、そしてグレナデンシロップというざくろのシロップなどを材料にして作るショートスタイルカクテルです。ざくろの赤い色が美しく、女性も飲みやすい甘めのカクテルになっています。
こちらもダイキリと同様のショートカクテルです。「バカルディ」という名称は有名なラムのメーカーと同じ名前ですが、同銘柄を売り出すためにこのカクテルが考案されたとも言われています。
マイタイ
マイタイは「トロピカルカクテルの女王」と言われており、甘くてとても飲みやすいカクテルです。色鮮やかなフルーツが添えられることも多く、どこかスイーツのような雰囲気を漂わせたカクテルでもあります。
マイタイはロングタイプのカクテルで、こちらもシェーカーを用いることが多いです。基本的な材料は、ホワイトラムにホワイトキュラソー、そしてパイナップルやオレンジ、レモンなどのジュースにダークラムを加えて作ります。
マイタイのようなラム酒を使ったカクテルは、度数の強いお酒を使っていても口当たりがよく飲みやすくなるのが特徴です。知らず知らずのうちに酔いが回りすぎてしまった…ということがないように、飲み方には注意するようにしましょう。
ボストン・クーラー
ボストン・クーラーは、ラムやレモンのさっぱりとした風味とジンジャエールの弾けるような香ばしさがミックスされた夏にぴったりの爽やかなカクテルです。材料は、ライトラム、レモンジュース、シガーシロップとジンジャーエールになります。
シェーカーで作ることもありますが、以上で紹介した順に材料を入れるだけで作ることもできます。ジンジャーエールで辛口に風味を変えたり、ラムの分量を調整することでアルコール度数を調整したりできるので、気軽な飲み方を楽しむこともできますよ。
ピニャ・コラーダ
ピニャ・コラーダは、ココナッツとパイナップルの風味が豊かな、南国気分を味わうことのできる定番カクテルです。材料は、ラムとココナッツミルク、パイナップルジュースのみ。シェーカーで作ることをおすすめします。
ココナッツミルクが手に入りにくい場合には、牛乳とココナッツリキュールでも代用が可能です。カクテル作りをしてみようという場合には、各種シロップなどを用意してみるとより飲み方の幅が広がっていくでしょう。
初心者におすすめなラム酒の銘柄【前編】
ラム酒は飲み方のレパートリーが多様なだけでなく、その銘柄や種類も多岐に渡ります。気になった銘柄を試すのも良いですし、定番のラム酒から試してみるのも良いでしょう。正解はありません。お気に入りの一本をぜひ見つけてください。
ロン・サカパ23
ロン・サカパ23は、ラム酒愛好家やバーテンダーなどラムに飲み慣れた人がとくにお勧めする銘柄の一つです。「世界一おいしいラム酒」と言われるほど数々の賞を受賞してきた本品は、まろかな味わいと豊潤な香りを楽しむことができます。
入門として考えると少々値が張る逸品ですが、今回ご紹介したのには訳があります。このロン・サカパ23は本格的なラム酒でありながら口当たりが良く、「美味しい」と思うか否かによってラム酒との相性を知ることができると言われているのです。
ロン・サカパ23のような風味の強いラム酒を飲む場合には、ロックやストレートなどの飲み方をおすすめします。
レモンハート デメララ
レモンハートは、ラム酒の有名銘柄の一つであり世界的に人気の高いラム酒になります。その中でもデメララはとくに人気が高いラム酒で、口当たりがやさしく飲みやすいことからも初心者にもぴったりの種類と言えるでしょう。
レモンハートのデメララは、ラム酒の中でもスタンダードな味わいが特徴になっており、甘みやクセのバランスも飲みやすい仕上がりになっています。手に入れやすい価格であることから、日常的に飲むのに最適なラム酒とも言えますね。
ストレートやロックでの飲み方はもちろん、クセが強すぎずカクテルベースとして使うことにも向いているので、汎用性が高い点も多くのファンの支持を得ている理由でしょう。
アプルトン ホワイト
アプルトンはジャマイカで最も歴史の長いラムメーカーで、香り高くまろやかなラム酒を製造することで知られています。
その中でもホワイトは、クセが少なくなめらかな味わいのラム酒です。丁寧に少量ずつ生産されているなど製造方法にもこだわりがあり、湧き水を使用したクリアで軽快な味わいが特徴になっています。
原酒を活性炭処置しているため、色合いが非常にクリアで雑味などもありません。すっきりとした風味である一方、ストレートのような飲み方をするとかなりきついと感じる場合もあるようです。そのため、まだラム酒に慣れていない方は割って飲むのが良いでしょう。
サントリー ラム ゴールド
サントリーのラムゴールドは、比較的手に入れやすい価格になっているため、飲むだけでなくラムレーズン作りやケーキなどのお菓子用として使われることが多いラム酒です。
カクテルベースとして使う人も多く、特にジュース類との相性が良いとされているため、フルーツジュースを多く用いたトロピカルカクテルに利用されています。クセなども少ないので手軽にラム酒を割って飲みたい人はぜひ試してみてください。
初心者におすすめなラム酒の銘柄【後編】
ラム酒は世界的にもかなりメジャーなアルコールであるため、その銘柄数は数えきれません。今回ご紹介するラム酒も、残念ながら数ある銘柄の中のほんの一部にすぎないのです。
ですが、まずは多くの人に親しまれているラム酒や手軽に試せる安価なラム酒を嗜んでみると、徐々に自分の好みがはっきりしてくることでしょう。日常的に手元に置きたい一品、特別な日のための一品など、状況に応じた飲み方をするのも良いですね。
それぞれの銘柄に応じておすすめな飲み方や使い方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
バカルディ スペリオール ホワイト
バカルディは、言わずと知れた世界最大のラム酒ブランドです。日本においてもメジャーな銘柄であり、多くのバーテンダーから信頼を寄せられるメーカーでもあります。とくに、バカルディホワイトは、ストレートのような飲み方よりもカクテルベースに向いているラム酒です。
カクテルでは、甘さと酸味のバランスがとても重要になります。ライトであっさりした甘さとフルーティーな香りが特徴のバカルディホワイトは、フルーツを使ったカクテルとの相性が抜群です。
マイヤーズラム オリジナルダーク
マイヤーズラムは、ジャマイカ産の本格的な濃厚ラム酒です。マイヤーズラムは、厳選した原酒を通常の熟成期間の2倍かけて作るなど強いこだわりを持って作られており、非常に華やかな風味と香りを楽しむことができます。
「これぞラム酒!」と言わんばかりの豊潤な香りは洋菓子との相性もとても高く、世界の一流洋菓子店でも多く用いられているそう。お酒として飲むだけでなく、紅茶やコーヒーなどに少量加えたり、アイスにかけるのも楽しみ方の一つです。
トロワ・リビエール ブラン 50度
トロワ・リビエールは、カリブ海のマルティニーク島の蒸留所において、サトウキビ本来の味わいを生かしたアグリコール製法によって作られています。サトウキビのしぼり汁がそのまま用いられているため、より繊細な甘みを楽しむことができるのです。
トロワ・リビエール・ブランは、フローラルな味わいのホワイトラム。その他のホワイトラムと同様にラムコークなどカクテルとして楽しむことはもちろんのこと、ストレートなどの飲み方にも向いています。非常に上品で飲みやすいラム酒です。
サントリー ロンリコ ゴールド
ロンリコはカリブ海地域を代表する有名ブランドの一つ。禁酒法時代にも製造を唯一許されていたという歴史を持つなど、多くの人に愛されているプエルトリコのラム酒メーカーです。
その特徴は何といっても重厚な甘さとコク。本格的なラム酒ながら、安価で手に入れられる点も魅力のひとつです。こちらはラム酒本来の味わいがとても豊かなので、ロックやストレートなどの飲み方をオススメします。
ラム酒と相性のいいおつまみは?
お酒のおつまみというとしょっぱいものを思い浮かべる人も多いものですが、ラム酒はお菓子作りに用いられるなど甘いものとの相性もバッチリ。定番のスイーツと一緒にラム酒をいただく、という楽しみ方ができるのも魅力的ですよね。
それでは、さっそく定番のおつまみをご紹介していきましょう。
甘酸っぱいドライフルーツ
ラム酒は甘みを感じることができるお酒なので、酸味とほのかな甘みを楽しむことができるドライフルーツとの相性は抜群です。
お好みのドライフルーツを選ぶのもよし、ゆずやトマト、マンゴーやレモンなど酸味の強いドライフルーツとのマッチングもぜひ楽しんでみてくださいね。
バニラ味のアイス
膨大な種類があるアイスクリーム。その中でも「ラムレーズン味」はとても人気の高いフレーバーで、多くの人に親しまれています。そこで、バニラアイスクリームにラム酒をかければ、市販のラムレーズンよりも濃厚なラムの風味を味わうことができるでしょう。
アイスに直接かけなくても、アイスをおつまみにラム酒をストレートやロックで味わうのも、大人ならではの楽しみ方と言えます。甘党の方にはぜひおすすめしたい飲み方です。
チョコレート
甘いお酒に甘いチョコレートが合うの?と意外に感じる方もいるかもしれませんが、甘いお酒は甘いデザートやお菓子との相性も良いのです。
ラム酒は確かに甘みの強いアルコールですが、香りが良く風味も強いため、チョコレートの強い甘みに負けない深い味わいをしています。チョコレートが甘すぎると感じる場合には、カカオの割合が高いビターチョコレートをチョイスしてみると良いでしょう。
ナッツやチーズ
ラム酒の甘さに口が慣れてしまったり、飽きてしまった時には、しょっぱいものが食べたくなりますよね。ラム酒に合うおつまみはワインと共通するものが多く、ナッツやチーズなどとの相性も抜群です。
ナッツはアーモンドやカシューナッツなど、どんな種類でもよく合います。チーズもお好みのもので大丈夫です。ラム酒の風味に負けない強いおつまみがほしい時には、チェダーチーズなど味の濃いものや、クリームチーズなどをクラッカーにのせてみても美味しくいただけます。
和風菓子
「え、ラム酒に和菓子?」と感じた方も多いでしょう。カリブ海地域が発祥とされるラム酒が和菓子に合うなんて、確かに意外ですよね。ですが、これにも理由があります。
ラム酒の原料にはサトウキビが使われていますよね。みなさんご存知のとおり、和菓子にはサトウキビを原料に作られているものがたくさんあります。黒糖を使った和菓子はとくに相性が良いので、黒餡蜜や信玄餅などは相性バッチリ。騙されたと思ってぜひ試してみてください。
ラム酒を美味しく飲むコツを知っておこう
たとえば、ビールはキンキンに冷やした方が美味しいだとか、そういったことがお酒の美味しさをさらに増幅してくれますよね。このように、コツと言っても「お酒を嗜む上では知っておきたい」という情報ばかりです。
ラム酒も同様に、ちょっとした飲み方のコツを心得ておくだけでその良さを最大限に引き出すことができるでしょう。
おすすめのグラス
ラム酒の楽しみ方はさまざまです。味わいを楽しみたい人もいれば、香りを強く感じたいという人もいます。ラム酒好きに限らず、お酒を日頃からよく飲む人は自分の好みによってグラスを変えるという人も少なくありません。
ラム酒をカクテルベースとして用いる場合には、カクテルに応じたグラスを使いましょう。グラスによってとくに風味が異なるのは、ラム酒をストレートで飲む場合です。
ラム酒をストレートで飲む場合によく使われるグラスは、ショットグラスやブランデーグラスなどが多いでしょう。ラム酒の味を楽しみたい場合にはショットグラスを、香りを楽しみたい場合にはコニャックグラスがよく使われます。
ブランデーグラスは底から飲み口に向けてチューリップのように小さくなっていくグラスなので、香りが外に逃げるのを防ぎます。グラスのサイズについては、小ぶりのものを選びましょう。サイズが大きすぎると、アルコールが揮発してしまいます。
温度も重要
ラム酒の飲み方を工夫する場合には、温度も重要になってきます。ラムにはいくつかの種類があるとご紹介しましたが、その種類に応じて温度を使い分けることでより、ラム本来の魅力を引き出すことができるのです。
ラム酒の香りを楽しみたい場合には、常温のままで味わうのがおすすめです。ブランデーグラスなどに注ぐことで、より香りが引き立ちます。ラム酒が手の温度によって温まることを避けたい場合には、手の温度が伝わりづらいように底の高いグラスを選びましょう。
ホワイトラムのような色の薄いラムは、冷やしてから飲むことがおすすめ。よりすっきりとした味わいになり、クセなども少なくなります。瓶ごと冷やしてもよいですね。
また、ラム酒はホットでも楽しむことができます。温めることでラム酒の香りがフワッと広がり、シナモンなどのスパイスを入れることで自分好みの味に変えることもできるでしょう。寒い冬や寝る前におすすめしたい飲み方です。
ラム酒特有の幅広い飲み方を楽しむ
今回ご紹介しただけでも、ラム酒に幅広い楽しみ方があることは十分に知っていただけたことでしょう。お酒としての飲み方、お菓子作りのお供としての楽しみ方など、さまざまな用途にラム酒は使われています。
ストレートやロックで楽しむことはもちろん、お洒落なカクテル作りや、ちょっとしたお菓子作りのアクセントにもなるラム酒。男性も女性も、お酒好きもそうでない方も、飲み方の工夫次第で楽しむことができるお酒だと言えるでしょう。
豊富なレパートリーを誇るラム酒は、いくつかの種類を試し飲みすることも楽しみ方の一つです。製法や産地によっても風味が異なるので、自分のお気に入りの一本を見つけるのも通な飲み方ではないでしょうか?
アレンジして自分好みの飲み方を見つけよう
ラム酒にハマると「自分好みのラム酒の楽しみ方」を見つけたくなるかもしれません。お菓子作りが好きな方はラム酒を使ったスイーツを試作してみたり、ラム酒にあうグラスを揃えたり、ラム酒に詳しいバーなどに足を向けることでより楽しみは広がるはずです。
また、ラム酒はさまざまな料理との相性も良いお酒です。しょっぱいものでも甘いものでも、自由に組み合わせて楽しむことができるので、たとえばフルーツと生ハムを合わせてみたり、和食でも洋食でも好みの材料でおつまみを作ることができます。
ラム酒はお酒に強い人だけの飲み物ではなく、お酒が強くない人であっても、飲み方のアレンジ次第で楽しむことができます。「度数の強いお酒」というイメージと裏腹に、実はとても親しみやすいお酒と言えるでしょう。
ラム酒と相性のいい料理
相性の良い料理と一緒にラム酒を嗜んでみると、ちょっとした飲み方の工夫次第でお酒の時間がより充実するでしょう。ご自宅で料理をしてみるのも良いですし、レストランなどに訪れた際にもしもラム酒が置いてあったらぜひ試してみてくださいね。
中南米系料理
ラム酒には中南米、いわゆるラテン料理がとてもよく合います。中南米でよく親しまれているお酒であるということも理由の一つです。
とくにアボカドを潰してレモン汁をかけて作るグアカモレという料理は、ラム酒によく合います。クラッカーやナチョスなどにディップして食べられており、トマトのサルサなどが添えられていることも多いです。
現地の人は、味の濃い料理や油っこい料理とラム酒を合わせる時に、塩とレモンを口に運びながら飲むという習慣があります。こうした現地流の飲み方にならってみるのも、世界で人気なラム酒だからこその楽しみ方かもしれませんね。
スープ料理
少々意外かもしれませんが、ラム酒はスープ料理との相性もいいと言えます。とくにコンソメ系などの澄んだ色合いのスープとの相性が良いとされているようです。
ただし、甘みが強かったり、ややもったりとしたスープとはあまり合いません。コーンポタージュやかぼちゃスープなどがその例です。また、昆布やカツオの出汁を効かせたスープに関しては、ラム酒の強い風味に負けてしまうことがあるので注意しましょう。
肉料理
ラム酒は味わいや香りの強いお酒なので、脂の乗った肉料理にも負けずに、口の中をさっぱりとさせてくれる効果があります。そのため、肉料理にもよく合うでしょう。また、料理のお供としてだけでなく、肉料理の仕上げとして香り付けをするのにも向いているのです。
肉料理の中でも、味が濃い料理の方がラム酒には合いやすいと言われています。お肉の繊細な味を楽しみたいという場合には、ラム酒の甘みやクセに負けてしまうことがあるので、その場合は割って飲むなど、飲み方を適宜工夫してみても良いでしょう。
味噌を使った料理もラム酒に合う
ラム酒と味噌の相性も悪くありません。味噌といっても、味噌汁のような料理よりは、みそ田楽のような味噌の風味が強い料理の方が適しています。
たとえば野菜や豆腐など味の薄い食べ物は基本的にラム酒には合いませんが、味噌のような強い味の調味料で味付けをすることでラム酒にマッチするようになります。
お酒と料理の組み合わせには無限の可能性があります。ご紹介した料理以外にもラム酒に合う料理があるかもしれません。ラム酒自体の飲み方を変えてみたりと、ぜひ色々な組み合わせを探してみてくださいね。
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