デリカシーがない人とは？デリカシーがない人の特徴や心理を大調査！

「えっ？」と思うことを平気で言う、デリカシーのない人って必ずいますよね。もうちょっと気を遣うことができないのだろうか、人の気持ちをもう少し想像できないのだろうか、と不思議になることもあるのではないでしょうか。

デリカシーのない人は、言いたいことを平気で言って人を傷つけているのに、自分が悪いことをしたと思っていないので同じことを繰り返してしまいます。意図的に意地悪をしているのとは違うので、悪気がないという点が厄介ですよね。

デリカシーがない人の心の中はどうなってるんだろう？と気になる人も多いのではないでしょうか。この記事では、デリカシーのない人の特徴や心理を解説しつつ、上手く付き合っていく方法をお伝えします。

「デリカシーがない」という言葉はよく使われますが、そもそも「デリカシー」って何なのでしょうか。まずは、言葉の意味をおさらいしていきましょう。

「デリカシー」の意味

デリカシー（delicacy）は、デリケート（delicate）の名詞形です。英語のデリカシーは「繊細さ」や「上品さ」をはじめ様々な意味を持つ言葉ですが、日本では「気遣い」「心配り」「思いやり」といった意味で広く使われています。

デリケートという言葉も日本人によく使われていますが、デリカシーと同じ語源ということはあまり意識されていないのではないでしょうか。

「デリカシー」の語源はラテン語

デリカシーの形容詞形であるデリケート（delicate）は、ラテン語のdēlicātusが語源となっています。英語ではdelicatus(デリシャス)と書き、「うっとりさせるような」という意味を持つ言葉。

つまり、英語のdelicacyが優美、上品さといった意味を持つのは、ラテン語のデリシャスの意味から来ているということです。容姿の美しさなどを表現する言葉でもありますが、日本で使われているデリカシーのように心の美しさを指す意味も含まれていることがわかります。

「デリカシーがない」の類語

日本では「デリカシーがある」という言い方はめったにしませんよね。デリカシーは日本人の心に当然のように持っているべきという潜在意識があるからかもしれません。そして、「デリカシーがない」と似たような「モラルがない」という表現もあります。

「デリカシーがない」は思いやりや配慮に欠けるという意味ですが、「モラルがない」は道徳や倫理に欠けるという意味ですので、似ていますがニュアンスは異なりますよ。

ちなみに、「デリカシーがない」の同義としては「無神経」「思いやりがない」と言い変えることができます。

出典：goo辞書『デリカシー の意味』
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%87%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%BC/

デリカシーのない人は珍しくなく、小集団ができれば必ず一人はいるほどです。そのため、これまで生きてきた中で、デリカシーがない人と接してモヤモヤさせられた経験を持つ人も多いでしょう。

デリカシーがないのは100％短所ですので、いいイメージを持つ人はいないのではないでしょうか。ここで、デリカシーがない人についてどう思うのか男女の意見をご紹介します。

「人の気持ち考えないのかな？と思う」

「言いたいことを言えるのはいいことかもしれませんけど、人を傷つけることを平気で言うのは理解できませんね。人の気持ち考えないのかな？って思うし、自分が言われたらどう思うんだろうって。どういう神経してるのか不思議です。」（25歳/男性/公務員）

人の気持ちを考えないのがデリカシーのない人ですので、傷つくようなことも平気で言ってしまうのでしょう。やはり、周りから見てもその言動は理解しがたいというのが正直な感想ですよね。

「正直あまり関わりたくない…」

「一緒にいても嫌な気持ちになることばかりだから、デリカシーのない人とは正直あまり関わりたくないですね。もし近くにいたら、表面上だけうまく付き合って距離は保ってやり過ごすかなと思います。」（27歳/女性/営業）

自分がデリカシーのない人の相手をするとなると、確かに傷ついたり不快な気持ちにさせられたりすることは避けられないでしょう。付き合うのが難しいから避けたいというのが多くの人の本音かもしれません。

「残念な人だなって思う」

「実は皆から冷めた目で見られてるのに、それに気付かないで空気も読もうとしないというのは残念な人だなって思います。本人は幸せなのかもしれないけど。結局周りが振り回される感じになってしまいますよね。」（23歳/男性/製造）

客観的に見ると、空気を読まずデリカシーのない言動を繰り返す人は確かに残念ですね。この男性が言うように本人は周りの空気を感じていないわけですから、何もわかっていないということに対してまた周りがモヤモヤしてしまいそうです。

「身内にいるので人に紹介するのが恥ずかしい」

「実は、私の姉がまさにデリカシーのない人で…。何でも思ったこと言っちゃうし気配りもできないしで、妹として正直恥ずかしい思いばかりしてるんです。私が結婚する時とか、相手の家族に姉を紹介しなきゃいけないと思うとホントしんどいです…。」（26歳/女性/看護師）

このように、家族や親しい友人にデリカシーがない人を持つ場合、色々と悩まされそうですよね。簡単には距離を置けないし、人に紹介するとなると初対面なのに失礼なことをするかもしれないと、不安でいっぱいになるでしょう。

周りを苦しめ振り回していることに気付かない、デリカシーがない人々。彼らの頭の中は一体どうなっているのか気になったことのある人も多いのではないでしょうか。

なぜ平気で人を傷つけるような無神経な言動ができるのか、その心理に迫っていきます。

何も考えずに喋っている

なぜ平気でひどいことを言ってしまうのか？それはズバリ何も考えていないからです。思慮深い人ほど、自分が発言する前に相手がどう思うか、また発言することで自分はどう思われるのか、自分の発言は場にふさわしいものか、などなどあれこれ考えます。

そこまでではなくても自然と気を回しながら会話をしますし、よほどのことがない限り相手を傷つける内容は控えますよね。ところが、デリカシーのない人は何も考えずにその場で思ったことをズバズバ喋るので、これら一連の気回しが丸ごと抜けているのです。

人の立場や気持ちを想像することがない

例えば人と会った時に相手の服装がちょっと変だなと思っても、よほど親しい間柄でもない限りスルーするか優しくいじるのではないでしょうか。一方デリカシーがない人は、第一声から「何その服、ダサッ！」と平気で一蹴します。自分がそう思ったから口にしたまでです。

大して親しくもない相手からいきなり服装をけなされることによるショックな気持ち、また周りの人に聞かれる恥ずかしさなど、相手のことをまったく想像しないからそのような発言ができてしまうのでしょう。人の立場も気持ちも想像することがないのです。

自分の価値観が絶対だと思っている

デリカシーがない人は、自分が思ったことがすべて。自分の目こそが正しいと思っているので、いいことも悪いことも臆することなく発言するのです。決して「意地悪してやろう」と思っているのではなく、自分の思う正しい価値観の元に発言・行動しています。

自分の価値観に絶対的な自信があるので、それが人を傷つける行為だと他人に指摘されても「本当のことを言っただけ」「正しいことをしただけ」と反省することはありません。

相手にとって不快な事でも「冗談」のつもり

デリカシーがない人は、必ずしも堅物というわけではなく冗談を言ったりもします。でもその冗談がシャレにならない内容だったりするので、周りは引いてしまうのです。

皆を笑わせたい、楽しませたいという心理はあるのですが、人の気持ちが想像できないのでとにかくやることなすことズレてしまいます。冗談のつもりが、相手を不快にさせてしまうこともしばしば。本人には全く悪気はないのですけどね…。

とにかく、悪い人ではないけど「配慮する」ということができないので、空気が読めない、人の気持ちがわからない痛い人と見られてしまうのです。

自分の価値観が正しいと思っているから、何も考えず思ったことを発言し、行動する。これがデリカシーがない人の心理で、人への気配りや思いやりが欠けてしまう原因ということがわかりました。

ここからは、デリカシーがない人の特徴を具体的にご説明していきます。こういう人、身近にいる！という特徴が必ず出てくるはず。日頃のストレスを読みながら発散できることを願います。まずは性格編から見ていきましょう。

無神経で人への配慮が足りない

デリカシーがない人が周りから疎まれるのは、とにかく無神経だからですよね。ちょっと考えれば分かるだろうに…というような配慮ができません。

何も考えていないし周りのこともよく見ていないので、空気を読まず自分の思うがままにふるまいます。その姿はまるで子どものようです。

幼稚で何も考えていないので、人に気配りや配慮をするという発想にすら至らないのでしょう。

自己中心的な考え

自分が可愛いというのは誰にでも言えることですが、それでも周りへも心を配りながらうまく付き合っていくのが大人なのではないでしょうか。でもデリカシーがない人は、自分さえよければいい、自分の考えが絶対という自己中心的な考えから抜けだせません。

基本的に自分のことしか考えていないので、自分の言動が人をどんな気持ちにさせるかということに興味がないのです。

プライドが高く自信がある

あまりにデリカシーがない言動を繰り返していると、さすがに周りから嫌われてしまいそうです。でも、デリカシーがない人は自分に絶対的な自信があるので、生き生きと過ごしています。

人を傷つけているのも知らずに自分は元気に毎日を過ごしているなんてかなりおめでたい人ですが、実際自信を持てているからデリカシーのない性格も変わらないのではないでしょうか。

デリカシーがない人は、目をキラキラさせながら毒を吐いたりしているものです。言いたいことを言えるからストレスも溜まらないのでしょう。

人の反応や態度が気にならない

デリカシーがない言動をしても、それによって人を傷つけてしまったことに気付き心を痛めれば、もう二度としないようにしよう、気を付けようと自分で反省できるはずです。ところが、デリカシーがない人は基本的に人にどう思われようが気にしません。

思いやりが欠けていても人から自分がどう思われるか気になるなら、ちょっとは気を付けて発言するでしょう。でも、人の反応や態度よりも自分の価値観が最優先なので、デリカシーのない言動を繰り返すのです。

悪気があるわけではなく天然なだけ

そして前にも少し触れましたが最も厄介なのが、デリカシーのなさが天然であるということ
。「意地悪してやろう」とか「わざと傷つけてやろう」と意図してデリカシーのない言動をするのであれば、本人の考えを変えることですぐに改善できますよね。

ところが、デリカシーがない人の性格は決して意地悪なのではなく、無意識に人を不快にさせてしまいます。本人に悪気がないので、いつまでも自覚することができず改善されないというのが問題なのです。

デリカシーがない人の性格がかなりはっきりしてきたのではないでしょうか。悪気はないけれど自己中心的。だから無意識のうちに場を乱したり人を不快にさせたりしてしまうのです。

では次に、デリカシーがない人がやりがちな言動をご紹介していきます。自分もこういうことしているかも…と思うものがあったら、周りから密かに疎まれているかもしれません。自覚があるうちに改善しましょう。

思った事をすぐ口に出してしまう

「そのメイク変だね」「ちょっと太った？」など容姿に関わるデリケートなことを平気で口にする、レストランで店員や周りの客に聞こえる声で「これ美味しくない」と言う。また、映画や小説の結末をこれから見よう・読もうとしている人に教えてしまう…。

これらはすべて一般常識的にはNGとされていることで、ちょっと考えれば分かることですよね。でもデリカシーがない人は、思ったことを何も考えずにすぐ口に出してしまうので、これらのNG発言も当たり前にようにやってのけます。

自慢話が多い

プライドが高く自分の価値観が絶対なので、自慢話が多いのも特徴です。特にデリカシーがない人は他人の反応を読み取ることができないので、つまらなそうにしていても延々自慢話を繰り返します。

ひどい時は失恋した人に向かって自分は恋人とラブラブだという話をしたり、リストラされた人に対して自分はホワイト企業でいかにラクして稼いでるかという話をしたりして、相手の心の傷を無邪気にえぐることもあるでしょう。

他人を傷つける発言をする

自分よりも他人が優れていることは基本的に面白くないので、平気で落とすような発言をします。また、悩みを相談してきた人に対しても、気持ちに寄り添うことはなく徹底的にダメ出しをして絶望させることも。

例えば、友人の恋人を不細工で有名な芸能人に似ていると言ったり、浮気されたと相談されれば「あなたに魅力がないからだ」「浮気相手の方が魅力的」と言ったりするのです。とにかく人を傷つけるようなことを平気で言うのが、デリカシーのなさの表れですよね。

他人に厳しく自分に甘い

他人の失敗は見逃さず徹底的に責めるのに、自分が同じようなミスをすると軽く流すというように、他人に厳しく自分に甘いことも多いです。

自分は優れた人間だから他人に優しくされるのは当然。他人に対するダメ出しは自分の能力を分け与えてやっている意味でしていることとさえ思っています。人に対してはズバズバ言うのに自分のことは守りたがるため、行動に筋が通っていないのですが本人は気付きません。

デリカシーのなさにも程度がありますので、ここまでひどくはないという人も多いでしょう。人によって特徴は異なるということを踏まえつつ、参考にしていただければと思います。では続きを見ていきましょう。

他人の私生活に平気で踏み込む

基本的に他人に興味はないのですが、自分を高めるためのマウンティングや噂話のネタに利用するために他人の個人情報を欲しがることはあります。例えば人の旦那の年収を聞いたりローンの返済額を聞いたりと、聞きづらいようなことでも平気で聞くのがデリカシーがない人の特徴です。

また親しくなると、他人の私生活にあれこれ口出ししてくることも。家に遊びに来たら勝手に冷蔵庫を開ける、いつまでも帰らないなど無神経・無遠慮なふるまいが見られます。

余計な一言が多い

「それ言わなくてよくない？」というような余計な一言が多いです。余計なのに人を不愉快にさせる発言なので、言わなければいいのに…ともったいなさまで感じさせられます。相手のためを思って黙っておいてあげようという気持ちがないのでしょう。

例えば人が着ている服を「これ、半額セールに出てたよ」と言うなど、相手にとっては不必要かつモヤッとするようなことをわざわざ言います。これから買うなら嬉しい情報ですが、買った後に値下げされたことを聞かされても全然嬉しくないですよね。

口が軽い

基本的に何も考えずに言いたいことを言うので、個人情報などもあっさりバラされてしまいます。しかもマイナスな情報をわざわざ流すのです。

例えば合コン中にトイレに立つ際、わざわざ小声で「お腹壊してるからトイレ遅くなるかも」と伝えたのに「お腹緩いんだからゆっくりね！」と大声で言うなどの行為もよく見られます。小声で話した意味をまったく理解していないのです。

そのことを非難しても、「別に知られてもよくない？」「何がいけないの？」とまったく分かってくれません。

自分が失礼なことを言っていることに気付かない

気心知れた相手となら、多少無礼なことも言い合うことはあるでしょう。でもデリカシーのない人は、さほど親しくない相手や初対面の人にまで失礼なことを平気で言います。それは、自分の発言が失礼なものだという自覚がないからです。

言いたいことを何も考えずに言うのが当たり前という生き方をしてきているので、自分が失礼なことを言っていたとしても気付くことができないのでしょう。人から指摘されても、「何がいけないの？」とまったく響きません。

残念な言動の多いデリカシーがない人。彼らの心理や性格を知れば知るほど、改善するのはかなり難関だということがわかりますよね。では、そんなデリカシーがない人にはどのように対処すればいいのでしょうか。

基本的には、「そういう人だと思って諦める」というスタンスが一番苦しまずに済みます。ただ、諦めつつもできることはあるかもしれません。具体的にご説明します。

不快な発言などは適当に聞き流す

デリカシーがない人は、ひどいことを言っても人を傷つけているという自覚がないので、真に受けて落ち込む必要はまったくありません。不快な発言をされたら、適当に聞き流してしまいましょう。ただ、同意はしないことが重要です。

特に集団でいる時にデリカシーがない人の発言を「そうね」なんて軽く流すと、一緒になって悪口を言っているとみなされてしまいます。「そうは思わないけど。ところで…」というように、軽く否定して話題を変えてしまうのがおすすめです。

親しくなりすぎないように適度に距離を保つ

デリカシーのない人は、自分の言いたいことだけ言って自分はノンストレス。でも一緒にいる方は思いやりのない言動にどんどん心がすり減ってしまいます。しかも、仲良くなると私生活に土足で踏み込んできますよ。

デリカシーのない人だなと感じたら、あまり親しくなり過ぎないうちに距離を保ちましょう。無神経にストレスを与えてくるような相手とは、できるだけ関わらないのが一番です。

度を過ぎる場合はハッキリと伝える

それでも関わらなければならないこともあるでしょう。あまりにデリカシーがなく、人を不快にさせる言動を繰り返している場合は、自分の精神衛生を保つためにも「それはよくない」とハッキリ伝えるのもアリです。

伝えたところで相手は変わらないでしょうが、不快な思いをさせられて黙って我慢する必要はありません。諦めるにしても、自分を守るためにNOという意志表示をすることは大切です。

身内など縁を切れない相手には根気強く伝える

デリカシーがない人は、ある意味気の毒な人です。周りを不快にさせていることに気付かず、皆から諦められているのですから。これでは誰とも深い関係を築けないですよね。もしそんな人が身内にいたら、「このままじゃまずいよ」と根気強く伝え続けてあげて下さい。

デリカシーがない人は我が強いので、聞く耳を持たないかもしれません。それでも、誰かが指摘し続けることは無意味ではありませんよ。逆に黙って一緒にいたら自分も同類だと思われてしまいます。失礼なことを言ったら、すかさず「それ失礼だよ」と伝え続けましょう。