優しさとは一体何？本当の優しさを持つ人の特徴や行動を徹底調査！

優しい人と聞くと、「嬉しいことをしてくれる人」を連想する方は多いことでしょう。しかし、本当に優しい人は、誰の目にも明らかだとは限らないもの。気づいていないだけで、あなたが嫌う人の中にも、本当に優しい人がいるかもしれません。

そう言われると、本当に優しい人がどんな人なのか、気になる方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、まずは、優しさの意味からご紹介していきます。

「優しさ」の意味

優しさの意味を調べると、「心が温かい」「思いやりがある」といった言葉が並びます。意味を知って、少し意外さを感じた方もいるのではないでしょうか。

確かに、優しい人の気持ちとして連想できる言葉ではありますが、少し物足りなさを感じる人もいることでしょう。そんな方の多くは「優しい人」と「良い人」を混同しているのかもしれません。

「優しさ」の定義と「ただ良い人」との違い

「優しさ」の定義として、先ほどご紹介した「思いやり」が挙げられます。この思いやりを持つことができれば、どんなに冷たい素振りを見せたとしても、あなたを受け入れる人は多いことでしょう。

先述した「良い人」と「優しい人」は言葉を見れば同じように感じるかもしれません。しかし、この二つには決定的に違う点があります。それこそが、「思いやり」の有無です。

分かりやすく言えば、「良い人」と表現される人の善行には、相手への思いやりが欠けています。「良い人だけど、それだけの人」と表現すれば、一人や二人思い浮かぶ顔があるのではないでしょうか。そこで顔が浮かぶ人こそ、「良い人」だと考えて間違いないでしょう。

「優しさ」と「思いやり」の違い

優しさの定義としてご紹介した、「思いやり」という言葉。この言葉と「優しさ」の違いについても、よく分からないという方が多いのではないでしょうか。

この二つの違いは、とても簡単です。「優しさ」は、相手やその周囲の誰かに伝わって、初めて「優しさ」という言葉になります。もし、この優しさが誰の目にも触れず、知られることが無かったのであれば、それは「思いやり」という言葉に留まります。

誰にも知られずとも、「誰かのため」を考えられる心こそ「思いやり」であり、そんな思いやりに周囲が気づくことで「優しさ」に変わるのです。

出典：weblio辞書『優しさの意味・解説 』
https://www.weblio.jp/content/%E5%84%AA%E3%81%97%E3%81%95

具体的には、本当の優しさを持つ人とはどのような人なのでしょうか。まずは、実際に本当の優しさにふれた、という方のお話からご紹介していきます。

優しさが押しつけがましくない人

「自分があまり嬉しくないことをしてもらっても、反応に困ります。そういうのって、良い人ぶりたくてしているようにしか見えないんですよね。本当に優しい人は、優しさを押し付けるようなことはしないと思います。」（24歳/女性/OL）

相手が望まないものを押し付けることは、時に相手を困らせる場合もあります。自分がしてもらって嬉しいからといって、同じように他人も喜ぶとは限りません。本当に優しい人は、そんな相手の気持ちを考えられるため、気持ちを押し付けるということはしないのでしょう。

時には厳しい事を言ってくれる人

「学生時代、先輩に進路の相談をしたら大きく反対されました。結局、その道は諦めたのですが、今なら当時の自分の甘さがよく分かります。厳しい言葉もちゃんと伝えてくれる人こそ、本当の優しさなんだと思いました。」（29歳/男性/会社経営）

自分への見返りを考えない人こそ、相手を思うことのできるです。自分が嫌われてしまうこともあるため、「厳しい言葉を口にしたくない」という人は少なくありません。

そんな中、相手のためを考え、厳しい言葉を伝えられる人は、間違いなく思いやりを持つ人です。それが誰かに伝われば、本当に優しい人だと思われることでしょう。

人に心から感謝できる人

「幼馴染に、みんな良い人だっていつも人に感謝してる人がいます。でも、自分から見ると、そいつ自身が本当に優しくて、周りに好かれてるんだと思うんです。本当に優しい人って、まず自分が他人に感謝できる人なんだなって思います。」（17歳/男性/学生）

周囲の人に対して心から感謝を感じられる人は、「自分も同じように人にしてあげたい」と考えるものです。そのため、人に対して心から感謝できる人は、人のために考えて行動できる、本当に優しい人と言えるのでしょう。

他人の幸せを喜べる人

「友人に彼氏と結婚することを伝えた時、おめでとうって言いながら泣いて喜んでくれたんです。結婚式の二次会でも号泣していて笑っちゃったけど、子どもが生まれた今でもマメに会いに来てくれます。本当に優しい、一番の友人です。」（26歳/女性/専業主婦）

人の喜びを自分のことのように喜べる人は、その多くが、相手の気持ちに寄り添うことのできる人です。人の気持ちや状況を理解することができるため、相手が本当に望むことやその人にとっての最善を思いやることができます。

そんな人が一人のためを思って行動すれば、それは間違いなく「本当の優しさ」と表現できることでしょう。

思いやりをもって行動できる優しい人。そんな本当の優しさを持つ人は、多くがとても魅力的な人物です。では、優しい人が持つ共通の特徴として、どのようなものが挙げられるのでしょうか。本当の優しさを持つ人の性格の特徴からご紹介します。

「自分」をしっかりと持っている

本当に優しい人は、芯が強く、「自分」をしっかりと持っています。先にも少しふれたとおり、誰しも他人に対して厳しいことは言いたくないもの。人に嫌われたくないという心理が働けば、それも当然と言えます。

しかし、本当に優しい人は芯が強いため、自分が損な役回りになったとしても、相手のためを第一に考えることができます。それが相手のためになると感じれば、自分が嫌われると分かっていても厳しい言葉を伝えられるのです。

他人の気持ちや価値観を尊重する

「自分」という芯をしっかり持っている優しい人。しかし、そんな自分の芯を、他人に押し付けないのも本当の優しさです。優しい人は、自分の価値観をしっかりと持ったまま、他人の考えを受け入れることができます。

心から他人の考え方を受け入れることができるため、その言葉や表情に裏や表はありません。そんな性格こそが、他人に魅力的な人だと感じさせるのでしょう。

見栄っ張りや意地っ張りではない

優しい人の多くは、他人に見栄や意地を張ることがありません。自分がそうしたところで、何にもならないことを知っています。

そもそも、自分のことを「普通に好きだ」と感じており、現状にも満足している人が多いのです。わざわざ見栄や意地を張らずとも、そのままの自分の姿に胸を張ることができるのでしょう。

とても穏やか

一緒にいると、それだけで心が和んでしまうほどいつも穏やかな人。あなたの周りにいるのであれば、そんな穏やかな人こそ、本当の優しさを持つ人かもしれません。

いつも穏やかでいるということは、心に余裕が無ければできないものです。もちろん、元々マイペースな人ということもあるかもしれませんが、それだけであれば、自分が不安な時まで穏やかではいられません。

芯がしっかりしており、自分の現状に胸を張れる人だからこそ、毎日を穏やかな気持ちで過ごすことができるのでしょう。

本当に優しい人は、あなたの周りにもいるはずです。しかし、深く関わらなければ、相手の性格を知ることは難しいもの。そこで、次は本当の優しさをもつ人の、行動の特徴についてもご紹介します。以下の行動をする人がいれば、その人は本当の優しさを持ったかもしれません。

相手の立場で物事を考える

自己中心的な人は、他人の言葉に耳を傾けることができません。自分のことばかりを考えているため、相手の立場に立って物事を考えられないのです。

しかし、本当の優しさを持った人であれば、相手の立場で物事を考え、気持ちに寄り添うことができます。多くの人が受け入れられないような悩みであっても、あっさり受け入れてしまうことも少なくありません。

優しい人の「他人の価値観を尊重できる性格」が、一般的に理解しがたい悩みまでもを、柔軟に受け入れてしまうのでしょう。

物を大切にする

あなたの周りに、物持ちの良い人はいるでしょうか？本当に優しい人は、生き物だけでなく物も大切に扱います。物は、それを扱っていた時間と共に思い出も増えるものです。そんな思い出には、その時々に出会った人との関わりがあります。

優しい人の中には、そんな思い出と繋げて考え、物に対して愛着を持っている人も少なくありません。もちろん、ケチなだけで物持ちが良い人もいるかもしれませんが、物を長く使っている理由を尋ねれば、どちらであるかがはっきりすることでしょう。

気遣い上手

本当に優しい人といると、「とても過ごしやすい」と感じる人が多いはずです。その理由は、本当に優しい人が「気遣い上手」であるためでしょう。

先述しましたが、「優しい人」は、相手の価値観を尊重できます。そのため、その気遣いは「自分が嬉しいと思うこと」ではなく、その人が本当に望む言動となるのです。

そんな優しい人は、どんな状況や相手でも、より臨機応変に対応することができるため、どんな人でも一緒にいて心地よいと感じられるのです。

損得を考えずに行動する

自分の損得を考えずに行動できる人も、本当の優しさを持った人と言えます。多くの人は、関わる人全員に下心ゼロで優しくすることなどできません。「本当に大切だと思える人にのみそうできる」という人は少なくないことでしょう。

しかし、本当に優しい人は周囲の人全てに優しくできてしまいます。後にもご紹介しますがが、それは優しい人の特徴である「公平さ」が理由と言えるでしょう。全ての人に公平であるため、「自分が得をする人にだけ優しくする」という考えを、端からもっていないのです。

本当の優しさを持った人の性格や行動は、どれも「相手を思いやれる」という共通点があると感じたのではないでしょうか。では、そんな本当の優しさを持つ人の会話や態度とは、一体どのようなものなのでしょうか。本当に優しい人の、会話や態度についてもご紹介します。

誰に対しても公平な態度

本当に優しい人といえど、人間です。当然、好ましいと感じる人とそうでない人がいることでしょう。しかし、本当に優しい人は、どんな人に対しても公平に接することができます。嫌いな人のことであっても、相手のためを思って行動できてしまうのです。

例えるならば、王道系漫画のヒロインやヒーローが近いのではないでしょうか。漫画のヒロインやヒーローがそうであるように、優しい人もまた、多くの人に愛されていることが多いのです。

他人の考え方を否定しない

本当の優しさを持った人は、他人の価値観を尊重できるため、そう簡単に他人の言葉を否定することはありません。自分と他人が異なる考え方をしていると理解しているのでしょう。もちろん、その考え方が相手のためにならない場合は、厳しい言葉を口にするかもしれません。

しかしそれは、法律や倫理的に問題がある場合など、「その人自身が大きな問題を抱えてしまう」と感じる場合だけでしょう。決して、自分の考え方を押し付け、相手を傷つけるようなことはしないのです。

自分に依存させない

「悪い男」と表現される男性の中には、女性を自分に依存させてしまう男性もいます。そんな男性が「悪い男」と表現されるのは、依存した女性が、幸せとは程遠い状態になるためでしょう。

本当の優しさを持った人の多くは、「依存」が人をダメにすることを知っています。そのため、他人に救いの手を差し伸べる際も、自分に依存させることはありません。他人に頼り切ってしまうと、最後に辛い思いをするのは、相手であると理解しているのです。

「辛そうなのを見ていられなかった」と、手を伸ばす人は優しい人に見えますが、相手の辛そうな姿に耐えられなかった弱い人とも言えます。一見、厳しく見えるような態度こそ、場合によっては優しさなのです。

弱い立場の人に対して無条件に親切

「自分の力ではどうしようない状態」や「一般の人よりも不利な状態である」という人に対し、無条件の優しさを見せるのも本当の優しさを持つ人の特徴です。

行動自体は、電車で人に席を譲るなど、些細なことです。しかし、そういった行動をする際、相手に対して「してあげた」という気持ちを微塵も持たないのが、すごいところでしょう。

また、相手の立場に立って物事を考えることができるため、普通の人が気づかないようなことでも気づくことができます。必要以上に考えずとも、弱い立場の人の気持ちに寄り添えるところも、優しい人の魅力なのです。

本当に魅力的な特徴ばかりを持っている本当に優しい人ですが、そんな優しい人のフリをした上辺だけの優しい人とはどのような人なのでしょう。本人も気づかないうちに上辺だけの優しい人になっていることもあるため、一度自分を振り返ってみましょう。

見返りを求めている

上辺だけの優しい人は、自身の行動に対する見返りを求めています。これには意識的な人と無意識的な人がおり、無意識的な人の場合、気づいていないのは本人だけということも少なくありません。

その理由は、「人に優しくしてあげた自分」に酔っているためです。助けられた人は、少なからず「芝居がかっている」と感じるのではないでしょうか。また、相手を思いやっての優しさではないので、ためにならない優しさや、ありがた迷惑になっていることも。

反対に、意識的に見返りを求めて優しくする人は、助けられた本人を除く、ほぼ全員が気づいているものです。その場合、周囲からは「人によって態度が変わる人」と思われていることでしょう。

異性にだけ優しい

恋愛面における下心を持った人であれば、「異性にだけ」という、条件付きの優しさを見せる人もいます。このタイプの場合、優しくされた異性は「本当に優しい人なのでは？」と勘違いしてしまうことも少なくありません。

しかし、そんな異性の多くは、自分が恋愛対象から外れることで、冷たい態度を見ることになります。もし、そんな人にフラれたとしても、必要以上に悲しむ必要はありません。直後はショックかもしれませんが、「今気づけて良かった」と考え、気持ちを切り替えましょう。

人によって態度が変わる

「見返りを求める人」の中で代表的なのが、この「人によって態度が変わる」という特徴を持つ人です。このタイプの人は、「今後の自分に見返りをくれる人」にだけ優しさを振りまきます。

しかし、それ以外の人には冷たく接することもしばしば。稀に、これを素でやってのける人もいますが、どちらにも共通しているのは、「バレれてしまえばそれまで」ということ。そして「他の人からは嫌われる」という二点でしょう。

現在、この方法で成功していようと、今後にしわ寄せが来る可能性は決して低くありません。心当たりがあるのであれば、態度を改める必要がありそうです。

口で言うだけで行動しない

言葉が巧みな人は、一見すると優しい人に見えることもあります。しかし、言葉に行動が伴わないのであれば、それは上辺だけの優しさだと言えるでしょう。

誰しも、嫌な状況から逃げるため、その場しのぎの言葉を口にすることがあるはずです。しかし、上辺だけの優しい人は、それをより巧みにやってのけるため、多くの人がその人の言葉に騙されてしまいます。

そんな「言葉に行動が伴わない人」を見分けるには、その人の周囲を観察しましょう。結局は「口だけの優しさ」であるため、気づいた人は離れていってしまいます。親しい人が、頻繁に入れ変わるのであれば、上辺だけの優しい人かもしれません。

自分でも気づかないうちに「上辺だけの優しい人」になっていた、という人もいるのではないでしょうか。しかし、なれるものなら、本当の優しさを持った人になりたいことでしょう。そこで最後に、本当の優しさを持る人になる方法をご紹介します。

損得勘定は捨てる

本当に優しい人になりたいのであれば、まずは損得勘定を捨てましょう。自分が得をするために優しさを見せるのでは、上辺だけの人にすぎません。また、損することを怖がっていても、本当に相手を思いやることはできないでしょう。

本当に相手のためを思い、行動できる人になりたいのであれば、損得勘定を捨て、相手の気持ちに寄り添う心を持ちましょう。

見返りを求めない

ご紹介したとおり、本当の優しさを持つ人の多くは、見返りを求めず行動します。相手の喜んだ顔が何よりの喜びという人が少なくないのでしょう。

そのため、本当の優しい人になりたいのであれば、困っている人には無条件で親切にするようにしてください。繰り返すうち、それが当たり前のことになる日が来るはずです。そしてその頃には、あなた自身も「人の喜ぶ顔が一番の喜びだ」と感じる人になっていることでしょう。

ネガティブなことを言わない

優しい人の多くは、ネガティブなことを口にしません。悪口は誰かを傷つけ、嫌なことを話せばその場の空気が悪くなります。そんなネガティブな言葉たちは、周囲の人に嫌な思いをさせることはあっても、幸せにすることはありません。

ネガティブな発言に喜びを感じる人がいるとすれば、それは他人の不幸を喜ぶような、悲しい考えの持ち主だけでしょう。そのため、本当の優しさを持った人になりたいのであれば、ネガティブな言葉を口にするのはやめましょう。

ストレスの発散に効果的と思える愚痴ですが、これもネガティブな人を引き寄せてしまうことがあります。趣味などでストレスを発散し、なるべくネガティブな発言をしないよう心がけましょう。

他人に対して「怒る」ことをやめる

「怒る」と「叱る」の意味は大きく異なります。「怒る」は自分の高ぶった感情を相手にぶつける行為ですが、「叱る」は相手のためを思い、「指導すること」を目的とした行為です。

優しい人の多くは、他人に対して「怒る」ということをしません。当然、人間であるため、生きていれば苛立つこともあるでしょう。しかし、そんな苛立ちを誰かにぶつけるということをしないのです。

怒りの感情をコントロールできれば、常に冷静かつ穏やかでいることができ、心に余裕が生まれます。そんな心の余裕をつくることが、優しい人になるための第一歩と言えるでしょう。

自分を大切に思うことも大事なことです。しかし、人間の社会というものは、他人と上手く関わらなければ生きていくことはできません。自分のためだけを考えていても、結局は幸せになることが難しいのです。

どうせ何かしらの大変さを感じるのであれば、「誰かの喜ぶ顔のため」に頑張ってみてはいかがでしょうか。「他人のため」という考えを前向きに続けられれば、いつかあなたも、本当の優しさを持つ人になれるはずです。