男女でルームシェアってアリ？メリット＆トラブル予防策について解説

ルームシェアとは、一般的に一つの部屋を多数人で間借りすることを意味します。自分以外の他人が同じ住まいに暮らすことになるため、人によっては抵抗を感じるでしょう。また、それが異性ともなれば、さらに抵抗は強くなります。

他にも、男女では考え方も価値観も異なっているため、衝突やトラブルがあるのではないかと心配になる人も多いでしょう。しかし実際には、男女で一つの部屋を共有することによって生まれるメリットもあるんですよ。

そのため、男女でルームシェアを考えているなら、メリットやデメリットを見比べてみましょう。自分にとって得となるのか考えることで、選ぶ道も見えてきますよ。

男女でのルームシェアは、何かと不安を感じる人が多いですよね。そこで、男女でのルームシェアについて実際にどう思っているのか、男女のリアルな声をご紹介します。

次のような意見を持つ男女が多いので、参考にしてみましょう。

良いと思うけど恋愛感情が生まれると思う

「別に良いと思うけど、恋愛感情が生まれると思う。同じ屋根の下で暮らしていれば、痴情のもつれとか絶対に起こりそう」（女性/30歳/OL）

ルームシェアに理解を示していても、あれやこれやと想像してしまう人は多いでしょう。特に、男女が同じ屋根の下で暮らすとあれば、恋愛や痴情のもつれを想像する人はたくさんいます。こうしたイメージが根付いていることは、理解しておいた方が良いでしょう。

また、相手のイメージ次第ではネガティブな受け取り方をされることも。「そうしたことをしている」と勝手な想像をされることもあるため、しっかりと自分を持つことも大切です。

恋人がするのは絶対に無理！

「恋人がルームシェアするのは絶対に無理！男性同士なら別に気にしないけど、男女共有とか絶対にして欲しくない」（女性/33歳/OL）

女性は彼氏の男女共有ルームシェアには敏感です。好きな人が知らない異性と共に暮らすとあれば、心配になってしまうでしょう。例え彼氏が真面目なタイプであっても、言い寄られないとは限りませんからね。

そのため、男性は男女でルームシェアする場合には、彼女の理解を得る必要があります。また、女性も同じく彼氏の同意を得てから行うようにしましょう。

自分がフリーな状態なら別に構わない

「自分がフリーな状態なら別に構わないかな。しっかりとルール決めされているなら、女性が同居人でも気にしない」（男性/26歳/会社員）

自分がフリーな状態なら、別に構わないと感じる人も多いでしょう。許可をもらう相手もいませんし、しっかりとルールが定められているなら相手が誰でも安心して暮らすことができます。自分がしっかりと防犯防衛に努めれば、男女間トラブルも最小限に抑えることが可能です。

だからこそ、男女でのルームシェアを望む人も。基盤がしっかりしているとあれば、問題なく住めるからです。

きちんとルール付けされてないと嫌です

「きちんとルール決めされていないと嫌ですね。自分が気を付けていても、相手も同じとは限らないから、きちんとしているところがいい」（男性/21歳/大学生）

ルームシェアを望む人の多くは、しっかりとした基盤がある場所を住処として選びたがっています。それはルール決めがきちんと行われている場所です。無法地帯のようになっていては、身の危険を感じるので誰も住みたがりません。

例え自分が自衛に務めていても、相手も同じとは限らないでしょう。だからこそ、最初から明確なルールが決められた場所でないと、ルームシェアしたがらないのです。

男女でのルームシェアは、何かと気遣いやストレスを感じるもの。気楽に楽しむ気持ちがないと、自分がただ居づらい思いをすることになるでしょう。

ルームシェアにはいくつかのメリットがある反面、やはり目立ってしまうのはデメリットです。そこで、気になるデメリットを先にみていきましょう。

異性がいるので身だしなみが気になる

男女でのルームシェアは、常に異性の目を感じるものです。同じ部屋を共有するからこそ、身だしなみや匂いには敏感になる必要があります。自分がだらしないとあれば、異性から不満の声が上がることもあるでしょう。

また、自分が相手のだらしない姿を許容できないと、厳しいものがあります。中には注意しても改善しない人もいるため、自分だけがキリキリと胃を痛めることになるでしょう。

互いに配慮できる人でないと、男女でのルームシェアは難しいです。他人に寛容になれないのであれば、ルームシェアはやめておきましょう。

恋人が心配してくる

自身に恋人がいる場合には、恋人が心配してくるので注意が必要です。それもそのはず、自分の恋人が他の異性と共に暮らすとあれば、あれこれと嫌な予感しかしないでしょう。例え自分にその気がなくても、浮気や不倫を疑われることになります。

そのため、恋人がいる場合にはルームシェアは控えた方が得策です。どうせなら、恋人と同棲した方が気も楽といえます。金銭面などで生活が苦しいのであれば、恋人の理解を得てからルームシェアを行いましょう。

恋人の理解もないまま男女でのルームシェアを行うと、高確率で衝突します。果てには破局することになるので、恋人を大切に想っているなら事前の相談は必須ですよ。

男女間トラブルが起こりやすい

男女でのルームシェアは、男女間トラブルが起こりやすいので注意しましょう。例えば、セクハラや痴情のもつれ、窃盗非難などが挙げられます。こうしたトラブルを事前に回避、防止できないのであれば、ルームシェアはやめておきましょう。

また、他にも価値観の違いによって意見が衝突します。部屋の使い方や生活リズムが異なるだけでも、人はストレスを感じるからです。

価値観や意見の違う者同士が集まる場なので、それを理解できないのであればするべきではありません。快適に住むためにも、自分がルームシェアに向いているのかどうかかよく考えましょう。

価値観が合わないと感じやすい

性別が違えば、それだけ考えることも異なります。だからこそ価値観が合わないと感じやすいため、異性への理解が示せないのであればルームシェアはやめるべきです。価値観の不一致はストレスになりやすいため、同じ部屋で過ごすことが苦痛になるでしょう。

また、男女でのルームシェアは同性に比べ配慮が求められます。同じ性別でないからこそ、相手に気を遣わなければ衝突の原因を自ら生むことに。

気楽な暮らしを夢見ているのであれば、同性とのルームシェアをおすすめします。その方が幾分か楽ですし、価値観も一致しやすく楽しいと感じられるでしょう。

ルームシェアを男女でするといっても、多くの人は不安ばかり感じますよね。

そんな不安を拭うためにも、今度は男女で行うルームシェアのメリットをみていきましょう。男女で行うことによって、次のようなメリットが得られますよ。

家に誰かいるという安心感

一人暮らしに比べると、ルームシェアは家に誰かいてくれるという安心感を持つことができます。特にフリーの男女にとって、一人暮らしは何かと心配事が多いでしょう。いつ泥棒に入られるか、トラブルや事件に巻き込まれないかとひやひやします。

しかし、ルームシェアは生活リズムが異なる人が一人いるだけで常に家に誰かがいる状態に。いつ帰っても誰かしらいるとあれば、安心して出かけることだってできるでしょう。また、自分が家にいることで安心を与えることもできます。

シェアをしている人同士で良い効果を与えることができるので、一人暮らしに不安を感じている人にはおすすめの方法といえるでしょう。

防犯面で心強い

女性は常に男性がいる状態になるので、防犯面でとても心強くなります。例えば、痴漢やストーカーに合った時には、同居人である男性が手助けしてくれるでしょう。また、同じところに異性が住んでいるだけでも、そうしたトラブルから身を守りやすくなるのです。

逆に女性が一人暮らしとなれば、実家暮らしや同居人がいる場合と比べて防犯面での不安が高くなりますよね。ルームシェアは自分の身を守ることにも繋がるので、防犯面で心配な物件に住むのであれば、ルームシェアを一度検討した方が良いでしょう。

また、男性も同じ理由が当てはまります。ストーカー被害などを抑えることができるので、男性も被害やトラブルに困っているならルームシェアを検討してみましょう。

異性の価値観を伺うことができる

価値観が違う者同士のルームシェアは時に対立を生みますが、生まれるのは対立だけではありません。意見や価値観が男女で違うからこそ、恋愛や人生で困った時に異性の意見をすぐに聞くことができます。

また、同じ住まいに住んでいるおかげか、絆や信頼感はそれなりに生まれているもの。相手に対する信用もあるため、相談事も他の異性に比べるとしやすさを感じられます。困った時には良き相談役になってくれるでしょう。

これが一人暮らしだと、相談したくても自分で抱え込んでしまうことが多くなります。悩みが多い人であるなら、良き相談役を作るためにもルームシェアを考えみてはどうでしょうか？

共同部分が多いからお金に余裕が持てる

ルームシェアが多くの男女で好まれているのは、共同部分が多いからこそお金に余裕が持てるからです。これが一人暮らしだと、家賃や光熱費は全て自分で負担しなければいけません。しかし、ルームシェアとなれば家賃や光熱費を人数分で割って負担することになります。

つまり、家賃や光熱費を一部負担するだけで住まいが確保できるのです。住む場所によって快適さは異なりますが、必要最低限の暮らしを求めている人にとっては美味しい物件といえます。また、住まいにお金をかけたくない人にも同様でしょう。

浮いたお金は自分で好きに使えるため、住まい以外にお金を注ぎたい人に人気です。他人との共同住居に抵抗がないなら、候補の一つとして考えてみましょう。

ここからは男女のルームシェアでありがちなトラブルについて紹介します。

いくら魅力溢れるルームシェアでも、まったくトラブルのない場所は見つかりにくいです。だからこそ、起こりやすいトラブルを事前に理解し、自分で防犯防止できるよう努めましょう。

お金や物の窃盗

ルームシェアの快適さは、住まいだけでなく同居人によって決まります。同居人の中に一人でも悪い人がいれば、暮らしはトラブル続きになるでしょう。特にその中でも多いトラブルといえば、お金や物の窃盗です。

ルームシェアが二人の場合には、盗まれたとあればすぐに犯人を特定することはできるでしょう。しかし、ルームシェアの人数が多ければ多いほど、特定は難しくなります。時には犯人が分からずに、うやむやになってしまうことも。

こうしたトラブルや危険が潜んでいる場所でもあるため、お金や物については厳重な管理が求められます。また、間違ってもお金や物を盗ろうという意識は持たないようにしましょう。

セクハラ被害

男女でのルームシェアは、セクハラ被害が多く報告されています。付き合っていない男女という関係ですが、一緒に暮らしているうちに下心が生まれないとは言い切れません。同居人がいくら良い人に見えても、中には仮面を被って近づいてくる人も…。

そのため、男女でルームシェアする際にはしっかりとしたルール決めが必要です。お風呂やトイレは必ず鍵を閉め、覗き用カメラがないか定期的に確認することも求められます。

また、万が一のために事前にルールを決めておきましょう。男女で住むからこそ、セクハラが発覚した際の対処や罰はしっかりと明確に決めておくべきです。

男女間の意見の対立

性別の違う者同士が集まると、意見の食い違いが発生するようになります。女性と男性では物事の考え方や捉え方がそもそも違うので、歩み寄る姿勢が足りないと衝突を繰り返すでしょう。同じ部屋なのに嫌な空気が漂うようになり、早々に誰かが退居することに。

また、同性同士であっても意見が異なると対立することがあります。この場合には、男性が間に入って仲裁役を担うことになるでしょう。男性の負担が増えることになるため、どちらにしても部屋には悪い空気が漂います。

ルームシェアは、男女だけでなく同性同士での対立も多いもの。だからこそ、相手に対する敬意やマナーが求められますよ。

恋愛関係で揉めやすい

ルームシェアを行う人数が多ければ多いほど、恋愛関係で揉めやすくなります。特に、ルームシェア同士で恋愛感情が芽生えると、泥沼化することが多いです。互いに好意を持っていれば関係はうまくいきやすいですが、片思いになると拗れる可能性が高くなります。

また、恋愛感情によってセクハラ被害が増える場合も。「やった」「やってない」の対立も生まれやすくなるため、同居人同士で恋愛を禁止するようなルールがないと揉め事によって退居せざるを得ない状態になるでしょう。

男女のルームシェアでは、そもそも一定以上のセクハラの予防や対策が個人に求められます。自分の身を守るためにも、恋愛やセクハラ面でしっかり対策できなければルームシェアはやめた方が良いでしょう。

男女のルームシェアでトラブルなく上手く過ごすには、次のようなことに気を付けましょう。

相手への配慮を考えて過ごすようにすると、多くの場合上手くいきます。逆に、自分の価値観ばかり押し付けていては上手く過ごせず浮いてしまうので注意が必要です。

夜遅く帰る時には周囲に配慮する

同じ部屋に住んでいるので、当然生活面では他の同居人に迷惑をかけないような配慮が求められます。例えば、夜遅く帰る時には周囲には配慮しなければいけません。足音を立てないよう、また明るさを抑えて部屋に入る必要があります。

他にも、友達を部屋に呼ぶ際は同居人の許可が必要です。ルームシェアをする人の中には、同居人以外の人が立ち入ることを良しとしない人もいるからです。

住んでいる人でそれぞれ気になる部分も生活リズムも異なるため、細かな配慮がそれぞれに求められますよ。

プライベートには干渉しない

例え同じ部屋に住んでいる相手であっても、ずかずかとプライベートに立ち入るのはやめましょう。相手と親しかろうが、プライベートに土足で上がり込むと嫌がられます。それこそ衝突の原因になり、トラブルを引き起こすでしょう。

また、自分もプライベートに立ち入られないよう防衛することが大切です。細かなプライベートを知られると、それがトラブルの種になることがあります。

自分を守ることに繋がるので、安易な気持ちで立ち入ったり入られたりしないよう気を付けてくださいね。事前にプライベートに干渉しない旨をルールで決めておくことをおすすめします。

お互いの価値観を理解する

同じ部屋に住む人の全てが、同じ価値観を持っているとは限りません。また、一つのルームシェアに集まる人が同い年とも限らないでしょう。だからこそ、お互いの価値観を認め、理解する姿勢が求められます。

自分が嫌だと感じるものは主張すべきですが、何でも気に食わないと反論していると自分だけが仲間外れにされます。不利になることが多くなるので、基本的に対立を起こさないような姿勢を維持しましょう。

また、何か問題が起きた際には放置せずに解決することをおすすめします。後回しにするほど、大きな問題となって頭を悩ませるでしょう。

細かいルールまでしっかりと守る

ルームシェアでは、それぞれの部屋で細かいルールが決められています。このルールはそれぞれが快適に過ごせるように決めているものです。どんなに細かくても各々守る義務があるので、しっかりと守るようにしましょう。

誰か一人でも「別にいいや」と守らないでいると、その部屋の秩序が乱れます。自分の身勝手な判断で他の同居人が嫌な思いをすることになるので、約束事はできるかぎり守るようにしましょう。

また、どうしても守れないルールについてはよく話し合いましょう。「こうした理由があるから守れない」と周知することで、周りからも理解が得られますよ。

男女でルームシェアをするなら、先に決めておくべきことがあります。

ルームシェアは最初が肝心といわれるほど、ルールが生活を決めるもの。男女それぞれが快適な生活を送るためにも、次のようなことを事前に決めておきましょう。

家賃などの金銭面について

ルームシェアは住む人それぞれが家賃や光熱費を負担する義務を担っています。代表者を一人決める必要はありますが、その人が全ての金銭的負担を担うわけではありません。当然、住む人すべてに支払いの義務が発生します。

そのため、家賃や光熱費をどう支払っていくかのルール決めが必要です。人数分で均等に割るのか、使った人や割合で計算するのかなど、算出方法を決めておきましょう。

明確なルールがないまま住み始めると、後々トラブルを引き起こします。「払った」「払ってない」など言い訳や衝突を繰り返されることになるため、住む前に確認しましょう。

家事や掃除の分担

同じ部屋を男女で共有するのですから、家事や掃除も当然分担して行います。同居人の女性の役目ではありませんし、管理制のシェアハウスと違い管理人がいるわけでもありません。各々で家事や掃除の義務が発生するので、これについても明確なルール決めをしましょう。

例えば、料理は女性が担うのであれば、掃除は男性が行うよう決めておきます。反対でも良いですし、もっと他に良い方法があるならそれをルールとして定めましょう。

逆に、どちらかが全てを引き受けるのはやめるべきです。例え本人がそれを良しとしていても、不満や負担が生まれるだけで関係悪化に繋がります。

ルームシェア内で恋人が出来た時について

ルームシェアは男女二人の場合もあれば、男女数人で共有する場合もあります。部屋の大きさによって利用者は変わりますが、どんな場合であってもシェア内で恋人が出来た時の対処法についてはしっかりとルール決めしておきましょう。

例えば、ルームシェア内で恋人が出来た時はその二人が退居するようルールを決めます。そのまま住んでいると他の同居人が気まずい思いをすることになるので、配慮のためにも退居した方が良いでしょう。

また、同じ部屋に住み続けることで浮気などの可能性も高くなります。幸せな生活のためにも、恋人や恋愛についてのルール決めは細かく決めた方が良いですよ。

揉め事が起きた際の対処の仕方について

男女での揉め事は恋愛だけではありません。例えばお風呂やトイレなど、共有スペースの利用については衝突が起こりやすいです。使い方が汚い、生活用品の補充がされていないなど、気になることが増えると揉め事に発展します。

こうした状況を見越して、事前に揉め事が起きた際の対処の仕方についても決めておきましょう。代表者が仲裁役を務めるのか、個人同士で解決してもらうのか。決めておくだけでも生活の質が変わってきます。

逆に、何もルールが決められていないと住居として最悪の環境になるでしょう。住むことを躊躇してしまうだけでなく、評判が落ちて新たな住居者がやってこなくなりますよ。

ルームシェアはシェアハウスと違い、一つの部屋に多数人が住む形になっています。同じ部屋を共有するからこそ生まれる絆もありますが、同様にトラブルも起こりやすい住居形態です。だからこそ、ルームシェアの特徴を知る必要があります。

男女でのルームシェアは、世間でも未だ理解されない部分が多いでしょう。しかし、異性と同居するからこそ得られるメリットもあります。自分たちの身を守る努力や対策をしっかりと行うことができれば、一人暮らし以上の快適さを手に入れることができるでしょう。

より良い暮らしを手に入れるためにも、快適なルームシェアができるよう自分からも努力することが大切ですよ。