泣き上戸になる理由とは？泣き出す人への対処法や改善法も教えます！

お酒が入って酔うと、そのうち泣き出す人がいます。初めて見たらビックリすること必至ですが、知っている人は「ああ、あの人は泣き上戸なんだよ」と平然としていることも多いでしょう。

泣き上戸だと分かればひとまずホッとするものの、泣き上戸に出会うたびにビックリしないで済むよう、泣き上戸への理解を深めておくと安心ですね。

そこで、泣き上戸のアレコレについて見ていくことにしましょう。

「泣き上戸」の意味とは

「泣き上戸」とは、「お酒に酔うと泣く癖を持っている人のこと」です。また、「泣き上戸」は「酒癖」でもあり、「酒に酔うと泣き出す癖」という意味合いもあります。

2つの意味がある「泣き上戸」ですが、酒癖というのは、人を通して現れてくるものですよね。そのため、一般的には「泣き上戸＝お酒に酔うと泣き出す人」という解釈で浸透していると言っていいでしょう。

「泣き上戸」の語源って？

「泣き上戸」の語源は「澆痼（じょうご）」から来ており、「飲酒についてのなかなか治らない病気」という意味から来ています。

そのため、正しくは「泣き澆痼」。お酒を飲んで酔うと泣き出すという癖で、なかなか治らないことから病気と考えられていました。

現代国語においては常用漢字でなくなったことから、「澆痼」という難しい漢字から「上戸」表記へと変わっています。

また、「上戸」は「お酒が好きでたくさん飲める人、酒飲み」のことです。これに「泣き」が加わったことで、「お酒を飲むと泣き出す人」という意味で定着していったと考えられます。

出典：goo辞書『泣上戸（なきじょうご） の意味』
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%B3%A3%E4%B8%8A%E6%88%B8/

泣き上戸とはすぐに泣きだす性格のことだとわかりましたが、そんな泣き上戸な人に対して、周りの人たちはどう思っているのでしょうか。

ここでは、泣き上戸な人をどう思うかについて、みんなの意見をまとめました。さて、泣き上戸な人はどう思われているのでしょう？さっそくご覧ください。

女の子なら可愛いと思っちゃう

「男の泣き上戸はごめんだけど、女の子なら可愛いと思っちゃいます。泣いている時の女の子ってドキっとするし、慰めてあげたくなるから」（25歳/男性/会社員）

男同士で飲んでいる時に泣き上戸な人が泣き出すと、「おいおい、しっかりしろよ」という気になる人も多いのではないでしょうか。そこには、同じ男として「みんな泣きたいことの一つや二つはあるけど、我慢してるんだよ！」という気持ちがあるからでしょう。

けれど、女の子の泣き上戸となると話は別です。泣き出す原因が自分ではなく、お酒にあると分かっているので、安心して慰めてあげられますね。

どんな風に泣くかによるのでは？

「泣き上戸と言っても、泣き方は人によって違うと思います。だから、泣き上戸も十把ひとからげにはできない。泣き出す理由に共感できる場合もあれば、反発することもあるだろうから、どんな風に泣くかによりますね」（27歳/男性/エンジニア）

男女問わず泣き上戸は存在しますが、泣き方によって泣き上戸を区別するという人も多いでしょう。泣き出す理由に共感できれば、泣き上戸もいいと考える一方で、反発したなら冷たい目で見るタイプですね。

泣き上戸な人に対して「どんな風に泣くかによって判断する」という人は、案外多いと考えられます。

ちょっと興味がある！

「泣き上戸な人って、お酒に酔うと泣き出すわけですよね。ということは、普段は見られない一面が見られると思うので、ちょっと興味があります。いつも硬派な男性が泣いたら胸キュンしそう…」（23歳/女性/事務職）

職場では、大勢が参加する飲み会もあるでしょう。そんな中に泣き上戸な人がいたら、いつもと違うギャップに萌える女性もいるのではないでしょうか。

確かに、普段はバリバリ仕事をしている男性社員が泣き上戸だった場合、思いがけなく涙を流しているところを目撃できますよね。そのギャップは、まさに胸キュンものです。

せっかくの楽しい場が台無しになる…

「泣き上戸も人によるって言いますけど、せっかく楽しい気分でお酒を飲んでいる時に泣き出す人がいたら、場が台無しになると思うんです。だって、どんな泣き方だって泣いているのには違いないですから、湿っぽい雰囲気になるのは避けられないでしょ」（28歳/女性/商社勤務）

お酒は楽しく飲みたいという人にとって、泣き上戸な人の心理は根本的に理解できないと考えられます。

そのため、泣き上戸な人は、楽しく飲みたいと考える人と一緒に飲むのは注意が必要です。イライラするあまり、「泣きたいなら家に帰って！」と突き放される可能性があります。

泣き上戸な人には、いくつかの特徴があります。そのため、泣き上戸な人の特徴を知っておくことで、「この人は泣き上戸だな」と判断できるでしょう。

そこで、ここでは泣き上戸な人の特徴をご紹介します。

ストレスをため込む

真面目な性格で、何もかもきちんとこなす几帳面な性格の人は泣き上戸になりやすいとされます。その理由は、「こうでなければならない」という考え方をする傾向が強く、その結果、自らストレスをため込んでしまうからです。

お酒を飲むと気分が高揚しますので、お酒に酔うとその勢いからため込んだストレスが表に出てきます。いわゆるストレスを発散しようとするわけです。

ストレスをため込むタイプの泣き上戸な人は、お酒の力を借りてストレス発散してきますので、ガラリと人が変わる可能性があります。

寂しがり屋

寂しがり屋な人は、自分に構ってほしいという気持ちが強いのが特徴です。ただ、泣き上戸な寂しがり屋は、普段は寂しがり屋であることを隠して明るく振舞っている人が少なくありません。

けれど、心の中には常に「寂しいから構ってほしい」という感情が渦巻いていますので、お酒を飲んで酔うと、普段は抑え込んでいる気持ちがあふれ出てくるでしょう。

また、お酒の勢いを借りないと「構ってほしい」と素直に言えないこともあり、周囲に構ってもらうために泣き出すという行動につながります。

短気

短気な人は気分がコロコロ変わるため、些細なことにイライラしがちです。こうした人も、お酒に酔うと泣き上戸になりやすいでしょう。

短気な人が泣き上戸になった場合、自分の感情にコントロールが利かなくなるケースが多いのが特徴です。そのため、周囲に当たり散らしたり、怒りながら泣くことも珍しくありません。

場合によっては号泣しながらも愚痴を言い続けるなど、かなり厄介な泣き上戸になるのが、短気な性格の人の特徴です。

不安を感じやすい

いろいろなことに不安を感じやすい人は、常に精神的にネガティブな状態になっています。

ちょっとしたミスがいつまでも頭から離れず、くよくよと後悔し続けたり、周囲の人たちがヒソヒソと言葉を交わしているのを見ただけで「悪口を言われているのかも」と考え、落ち込んでいきます。

普段からあらゆることがネガティブなため、お酒を飲んでも明るい気分になれず、不安な気持ちがさらに膨れ上がるのが、不安を感じやすい人の特徴です。

そのため、お酒を飲むとさらに悲しくなってしまい、周囲を巻き込んでネガティブな泣き上戸になるタイプと言えます。

泣き上戸な人の特徴はわかったものの、そもそも泣き上戸な人はなぜ泣いてしまうのでしょうか。泣くには何らかの理由があると考えられますよね。

ここでは、泣き上戸な人が泣いてしまう理由についてご説明します。

溜まったストレスが爆発するから

普段からストレスを溜めこんでいる泣き上戸な人の場合、お酒を飲んで酔うと、普段は心の中に閉じ込めているストレスが、一気に爆発して出てきてしまいます。

しかも、ストレスの爆発が泣き出すという形で出てくるため、知らない人はびっくりするでしょう。

とはいうものの見方を変えれば、普段から溜め込んだストレスが爆発しての涙ですので、思い切り吐き出させてあげるのがいいですよね。

飲み会に参加してお酒に酔い、そして泣き出すことができるのは、周囲の人たちを信頼している証と受け取れるのではないでしょうか。

開放的な気分になるから

飲み会では、「今日は無礼講でいきましょう！」と言った言い方がされることがよくありますよね。

無礼講とは、身分や地位の上下を抜きにして楽しむ酒宴のこと。そのため、上司から無礼講と言ってくれたら、かなり盛り上がる宴席になるのではないでしょうか。

無礼講な飲み会は、そうでない時に比べてより一層開放的な気分になるでしょう。また、気を遣う上司がいない場も同様です。

そんな開放的で楽しい場にいると、普段は自分を抑え込んでいる自制心が緩んでしまい、つい泣き出すことに。自制心が利かなくなっているため、オイオイ泣き出すことも少なくないでしょう。

お酒の力でリラックスして涙腺が緩むから

お酒が入ると身体の血流がよくなり、強張っていた筋肉が緩んできます。お酒を飲むと肩こりがほぐれる人もいますし、緊張が解けて眠くなる人も少なくありません。

泣き上戸な人は、普段は「失敗は許されない」とか、「仕事はこうであるべきだ」といったマイルールを自分で課していることがあり、その毎日は緊張の連続と言えるでしょう。

そんな人にとって、お酒が入ってリラックスできれば、身体全体の緊張がほぐれてきます。問題は、身体の緊張がほぐれるだけでなく涙腺までも緩んでしまうことです。

けれど、日頃から自分に厳しいルールを課して仕事に取り組んでいることを知っているなら、涙腺が緩むくらいは大目に見てあげたいですね。

気持ちが高揚するから

大勢の人が参加する飲み会は、ワイワイと賑やかになりますよね。こうした場で泣き上戸な人が泣き出す一番の理由は、気持ちが高揚するからです。

泣き上戸な人は、お酒を飲むだけでも十分酔うというのに、大勢の人がいるワイワイと楽しい雰囲気にも酔ってしまいます。その結果、いつもと違う非日常の感覚を持ってしまい、感情や気持ちが高揚して泣き出すというわけです。

楽しい空間にいて気持ちが高揚すれば普通は笑いそうなものですが、なぜか泣き出すところが泣き上戸の不思議と言えますね。

泣き上戸な人の特徴や心理がわかれば、泣き上戸な人と出くわしても驚かずに済むのではないでしょうか。とはいうものの、正しい対処法があるなら知っておくに越したことはありませんよね。

ここでは、泣き上戸な人への正しい対処法をまとめましたので、ぜひご参考ください。

徹底的に話を聞いてあげる

泣き上戸な人は普段は自分の感情をあまり表に出さず、周囲に気を遣っている人が少なくありません。そのため、ストレスを多く溜め込んでしまい、お酒を飲んで酔うと一気に泣き出すという行為で出てくるといっていいでしょう。

そのため、泣き上戸な人がお酒を飲んで泣き出す時は、たいてい感情的になってしまっています。そんな時に、理論立てて説得しようとしてもあまり効果はありません。

泣き上戸な人が泣くのは、心の中に溜め込んだものを吐き出している状態です。そのため、何も言わずにひたすら話を聞いてあげましょう。

話を聞いてもらい、吐き出すものがなくなれば、泣き上戸な人も徐々に落ち着いてくるはずです。

泣き出す前に場所を変える

泣き上戸な人が泣き出す理由に、場が盛り上がり、その高揚感から涙が出てくることが考えられます。そのため、「このままだと泣き出しそうだな」となったら、次の場所へ移って飲み会を仕切り直す手もいいでしょう。

場所を移るとそれまでの盛り上がりがいったんリセットされるため、少なからず冷静になります。また、歩いて移動する場合、歩くことや外の風に当たることで多少は酔いもさめるでしょう。

もしも飲み会のたびに泣き上戸な人に困っているなら、あらかじめ二次会の場所をセッティングし、いつでも移動できるようにしておく必要がありますね。

水を飲ませてあげる

二日酔いの人に水を飲ませることはよくありますが、酔っ払っている最中の人に水を飲ませるのも効果的です。

水を摂取することで酔いが落ち着くため、お酒を飲んで酔うと泣き出す人には適しています。ただ、がぶがぶ飲んでも酔いが早くさめるわけではありませんので、少しずつ飲ませてあげるのがポイントです。

また、背中をさすってあげると、酔いがさめると同時に気持ちも落ち着いて一石二鳥！泣き上戸な人は感情が高ぶって泣き出すことが多いため、少しずつ水を飲ませてあげながら、背中をさすって落ち着かせてあげましょう。

適当に相手をする

いろいろな対処法を試したけれど、やっぱり飲み会のたびに泣き出されてしまい、もう面倒になってきたという時は、適当に相手をするのもいいのではないでしょうか。

というのも、泣き上戸な人はお酒を飲んで酔うと泣き出すため、酔いがさめれば自然と泣き止んでくるからです。あるいは、泣くだけ泣いて感情を出し切ったら、やはり泣くのもおさまるでしょう。

ただし、これはさまざまな対処法を試した結果、どうにもならない時の最終手段。いきなり適当に相手をすると、泣き上戸な人を余計に泣かせることになりかねませんので、注意が必要です。

泣き上戸な人に出会って驚いた人もいれば、「自分が泣き上戸なんです…」という人もいるでしょう。泣き上戸な人の中には、「泣き上戸を何とか直したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

ここでは視点を変えて、泣き上戸を直す方法をご紹介します。泣き上戸で困っている方、必見です！

ストレスを発散する方法を見つける

泣き上戸だという自覚がある人は、自分の泣き上戸の原因が何なのかを知ることが大事です。もし、何かとストレスを溜め込み、感情を抑え込んでいるのであれば、普段からこまめにストレスを発散しましょう。

ただし、お酒で発散するのはご法度です。泣き上戸を直したいのにお酒を飲んだら、また泣き出すことになってしまいます。

そのため、運動をして汗をかいてスカッとしたり、夢中になれる趣味を見つけるのがいいでしょう。日々のストレスをこまめに発散しておけば、お酒を飲んで泣きたい気分になるのを緩和できると考えられます。

お酒に逃げず自分に向き合う

泣き上戸な人は周囲に嫌われたくないという思いから、言いたいことがあっても我慢する人も少なくありません。また、寂しがり屋だったり不安を感じやすかったりと、さまざまな特徴が泣き上戸につながっています。

いずれの場合も、ストレス解消法で対処するのもいいのですが、泣き上戸になってしまう根本的な性格に目を向けることも大事です。そのためには、自分に向き合う必要があります。

短気が原因の泣き上戸なら、短気な性格を直すにはどうしたらいいかを考える、寂しがり屋なら一人でも寂しくないよう、メンタルを鍛えるといった具合です。

自分にとことん向き合って性格を変えられれば、お酒を飲んでも泣かなくなるのではないでしょうか。

自分が酔ってしまうお酒の量を把握する

泣き上戸な人が泣き出すのは、お酒に酔うからであって、お酒を飲み始めてすぐに泣き出すわけではありません。ですので、どれだけ飲むと酔い、泣き出すのかというお酒の量を把握することが重要です。

泣き上戸な人の場合、一定量を超えると泣き出す酒癖ですが、お酒によって現れる酒癖は人それぞれ。一定量以上を飲むと眠くなり、寝落ちしてしまう人も少なくありません。

「これ以上飲んだら泣き出すのは必至」という量を把握しておけば、それ以上飲むのを避けることで泣き出さずに済みますね。

最終手段？ノンアルコールにする

泣き出してしまうほど酔う量がわかったとしても、飲み会の雰囲気によってはお酒を飲むのを断れない場合もあるでしょう。となると、ボーダーラインを超えて飲んでしまい、泣き出すことになります。

そんな時は、最終手段としてノンアルコールドリンクをオーダーするという方法がいいでしょう。

近年は飲酒運転が厳罰化されたことにより、お酒を提供する店のほとんどがノンアルコールドリンクを用意しています。ビールやカクテル、さらには日本酒まで種類も豊富に揃っていますので、楽しめるのではないでしょうか。

見た目はもちろん味もしっかり作られていますが、酔うことはありません。これなら泣き出す心配をせずに飲めますね。

昔から「笑い上戸に泣き上戸」と言われるように、お酒に酔うと普段は隠れている性格が出てきます。

笑い上戸はお酒の場を盛り上げるので、大いに歓迎されるでしょう。一方、泣き上戸は突然泣き出すなど、周囲を戸惑わせがちです。

とはいえ、泣き上戸もまた個性の一つ。泣き上戸になる心理を知れば、泣き上戸な人に対する見方も変わるのではないでしょうか。

ただ、自分が泣き上戸だと「すぐに泣きだすのを何とかしたい」と思うのも無理からぬところです。そのため、直す方法に取り組むのもいいでしょう。

どちらにしても、泣き上戸な人を理解できたのには変わりありません。ぜひ正しい対処法で、泣き上戸な人に優しく接してあげてくださいね。