自分を大切にするって難しい！自分を大事にするメリットや方法を解説

最近は世の中の風潮が、何事も全力で頑張ることから、無理せず自分らしく生きるという方向に変わりつつあります。雑誌やSNSでは「自分を大切にしよう」「自分を愛そう」という言葉が飛び交っていますが、実際のところ「自分を大切にする」とは、どういうことなのでしょうか。

自分を大切にすることができれば、もっとラクに生きられる。頭ではわかっていても、なかなかできないものです。むしろ、やり方すらわからないという人も多いのでは。

今回は、そんな悩めるあなたに向けて、自分を大切にするための実践的な方法を伝授します。様々なしがらみがあり生きづらい世の中だからこそ、せめて自分で自分のことを認め、一番の理解者でいてあげてくださいね。

「あなたは自分を大切にする事ができていますか？」男女の声を集めました。

忙しいと自分の事は後回しになりがちかも

「仕事が繁忙期になると、食事もインスタントやコンビニ弁当ばかりになり、睡眠時間も4〜5時間程度に。忙しいと、ついつい生活をおろそかにしてしまっています。」(27歳/男性/営業職)

忙しすぎると、日常生活のちょっとしたことを手抜きしてしまったり、健康を顧みない行動をしてしまいがちな人は多いのではないでしょうか。自分を大切にするのは、決して大それたことではありません。毎日を快適に過ごし、自分が心地よい状態でいるかを常に意識してみてください。

そもそも大切にする方法が分からない

「そもそも、自分を大切にするってどういうことでしょうか？具体的な方法がわからないので、自分を大切にすることができているかと聞かれてもいまいちピンときません。」(24歳/女性/企画)

「自分を大事にしましょう」と言われても、一体どうすればいいのかわからないという声もありました。どういう状態であれば自分を大切にしていると言えるのか、ピンとこない人もいるでしょう。何か難しいことをする必要はなく「自分のために一生懸命考える」「自分が心地よくいられる時間をなるべく増やしていく」という2つを心がけてさえいれば大丈夫。

詳しい方法は、後ほどお話しします。

自分を大切にすることができず、振り回されてばかり

「人の顔色ばかり伺ってしまい、なかなか自分の意見を言うことができません。なんでも他人に合わせ、振り回されがちなので、自分を大切にしているとは言えないかもしれません…。」(30歳/女性/事務)

心の中で思っていることがあっても、他人を優先してしまい自分の希望を飲み込んでしまう人は、自分を大切にしているとは言えませんね。他人の顔色を伺ってしまうのは、自分に自信が足りないからです。自分を大事にし、自分自身に対する信頼が強くなれば、人に意見を伝えることも怖くなくなります。

思ったことが言えずに悩んでいる人は、まずはベースとなる自信をつけるところから始めてみてください。

自分のことが大好きだから人生楽しい

「自分のことが大好きだから、どんな時も物怖じしないし、失敗からの立ち直りも早い。思い通りに人生を進めることができて毎日楽しいですよ。他人からは図々しいやつだと思われているかもしれませんが、気にしてません。」(31歳/男性/経営)

自分を大切にする事ができている人は、基本的には明るく前向きで、何事に対しても積極的。失敗はもちろんありますが、自分を責めたりはしないので、立ち直りが早いです。自己肯定感が高いので、意見や考えも物怖じせずに発信することができます。

自分で自分の行動にブレーキをかけないので、やりたいことをすぐに実行に移すことができ、満足度の高い人生を歩んでいる人が多いのです。

自分を大切にする事で、どんな良い変化が訪れるのでしょうか。メリットについて考えてみましょう。

失敗を恐れずに生きられる

自分を大切にする事で、失敗がなくなるわけではありません。ただ、失敗に対しての恐怖心をぐっと減らすことができるので、積極的に行動できるようになります。

自分を大切にすると次第に自己肯定感を高まり、自分という存在を認めることができるようになるため、「失敗しても、自分の価値は変わらない」という考えに。他人の目線よりも自分の感覚を信頼しているので、「失敗したらどう思われるだろう」といった心配がなくなり、自分らしくのびのびと生きられるのです。

失敗から学びを得れば、そのあとは必要以上にくよくよすることもなく、気持ちの切り替えができます。仕事も恋愛も、今までが嘘だったのように順調になるでしょう。

人の事も大切に出来るようになる

自分を大切にする事ができるようになると、次第に人を大切にするのも上手になります。自分の気持ちに蓋をして他人に合わせたり、振り回されてしまう人は、本当の意味で相手を尊重できているとは言えません。

自己犠牲の元に成り立つ関係は、いつしかいびつになり、不和が生じます。自分を大切にする事ができない人は、不満を溜め込んで溜め込んで、ある時突然爆発させるというタイプが多いものです。

自分を大切にする事ができている人は、心に余裕があるため、他人の考えを受け入れる器を持っています。基本的に自分と他人を比べたりしないので、勝った負けたというマウンティングの感覚もありません。そのため、他人のことをすんなりと受け入れ、大切にできるのです。

心に余裕が出来る

自己肯定感が高まると、心に余裕ができ、イライラしたり焦ったりすることがなくなります。他人の目を気にして必要以上に考え込んだりする時間も減るので、これまでパンパンだったキャパシティーに空きスペースが生まれるのです。

自分を大切にする事がおろそかになっている人は、時間に追われ、精神的にも余裕のない辛い毎日を送っている場合も多いでしょう。自分は自分だと思えるようになり、心地よいペースで生きられるようになれば、無駄なエネルギーを使うこともありません。

その結果、趣味や恋愛など人生をより楽しくするための何かが、空いたスペースを埋めてくれるでしょう。

毎日が楽しくなる

自分を大切にするようになると、暮らしの中で楽しみが増え、自分が快適だと感じられる状況を作り出すのが得意になります。結果的に、より楽しく充実した毎日を過ごせるようになるため、人生の満足度が高まるのです。

まずは、日々のルーティンを振り返り、何が心地よくて、何を不快に思っているのかを仕分けしてみてください。毎日の中で幸せを感じる時間があるならば、どうやったらそれを増やせるのかを考えてみましょう。そして、嫌だと思うことがあるならば、それを減らしたり、なくす方法がないかを検討してみるのです。

そうやって、自分のために心を頭を目一杯使うことが、自分を大切にするためのマインドにつながります。

自分を大切にする事ができていないと、どんな影響があるのでしょうか？自己肯定感の低い人の特徴についてみていきましょう。

自分の人生を楽しめない

「自分なんて…」という考えに支配され、他人ファーストで生きていると、次第に人生についても否定的な考えになってしまいがちです。「どうせ上手くいかないし」「誰も好きになってくれないし」とネガティブな考えがどんどん大きくなります。

毎日のように自己否定を繰り返していれば、そうなってしまうのは当然です。自分で自分に呪いをかけているのと同じだと言えるでしょう。自分が放つ呪いの言葉にがんじがらめにされてしまっているのです。

自分を大切にする事を心がけると、次第に人生は楽しくなります。他人と比べるのではなく、自分は自分というかけがえのない個であると認めてあげるのが大切です。

ひがみっぽくなってしまう

思い通りの人生が歩めないと、人間はついついひがみっぽくなってしまいます。他の人がみんな幸せそうに見えて、それに比べて自分は…と落ち込んでしまうことも。

自分の足りない部分や嫌な部分ばかりを数えて、「あの人は美人だから人生楽勝だろうな」「明るい性格のあの子が羨ましい」と、他人を羨むモードから抜け出せないでいる人も多いのではないでしょうか。

自分の顔が気に入らなくても、持って生まれた性格に自信がなくても、それはあなたが人生を楽しむために与えられた重要なパーツだと考えてみてください。自分が自分であったからこそ出会えた人や、体験出来たことがたくさんあるはずです。

人の顔色を伺ってばかりで疲れる

自分に芯がなく、いつでも人の顔色を伺ってはいませんか？その場しのぎで人に合わせていると、徐々に精神がすり減っていきます。気を使ったり、察することに疲れたなと感じたら、それは心の内側からのサインです。

他人ファーストではなく、自分ファーストでいることを意識してみてください。そして、できる範囲で意思表示にトライしましょう。

とはいえ、大人として生きていれば、自分の考えを飲み込まなくてはいけない場面も多々あるでしょう。そんな時は、「今は意見を言えないけれど、本当はこう思っているんだ」と自分の中で認識するだけでも大丈夫。一番怖いのは、思考停止して自分の考えさえわからなくなってしまうことです。

過去の失敗にとらわれてしまう

自分を大切にする事ができれば、失敗にとらわれずにのびのびと生きられます。失敗しても、自分の価値は損なわれないと心の中で理解ができているからです。

何でも失敗せずに上手くこなすことに重きを置いていると、臆病になってしまうのは当然ではないでしょうか。日々自分を大切にする生活を送っていると、次第に自分に対する揺るぎない自信が作られていきます。

失敗というのは、あくまで出来事であり、長い目で見れば単なる通過点。むしろ、経験を積む度に自分の価値が高まるのだと考えれば、失敗にとらわれることもなくなるでしょう。まずは、失敗してしまった自分を責めるのをやめてみてください。

ここからは、自分を大切にする具体的な方法についてお話しします。取り入れやすいものから、ぜひトライしましょう。

自分の感情に素直になる

自分を大切にするために、まずは内側にある感情に対して肯定的になりましょう。生きていれば、嬉しい感情だけでなく、怒りや悲しみなどマイナスな気持ちにとらわれることもあります。また、他人に対して「失敗して欲しい」「許せない」などの想いを抱く場合もあるでしょう。

そんな時は、自分から生まれた感情を否定せず、そのまま受け止めることを心がけてみてください。感情には正しいも間違いもありません。全てを、心のままに素直に感じて欲しいのです。

自分の感情と向き合うために、ノートとペンを用意して思いのままに書き綴るのもおすすめの方法です。自分の気持ちをついおざなりにしてしまう人も、これを習慣づけることで、感情を出しやすくなります。

周囲の目を気にしない

ついつい周りに気を使ってしまったり、体裁を大切にするあなたも、一度「周囲の目を気にしない」ことにチャレンジしてみてください。自分が思っているほど人はあなたを見ていませんし、何より、他人の目線よりも自分がどうしたいかを優先するのが大切です。

今まで他人の目線にがんじがらめにされて生きてきたという人は、何か一つ「他人の目を気にしない行動」をとってみましょう。例えば、行ってみたかった一人カラオケに挑戦する、思い切ったファッションに挑戦してみる、周りを気にせず有給休暇を取る、というのはいかがでしょうか。

一度目は慣れないかもしれませんが、何度かトライするうちに、自分の気持ちを優先することの心地よさが実感できるはずです。

美味しい食べ物を食べる

自分を大切にするには、ダイレクトに五感に届く心地良いものを取り入れてみるのもおすすめです。特に、美味しい食べ物を食べることは、誰でも手軽にできるうえ、満足感を得やすいでしょう。

いつもインスタント食品やコンビニのお惣菜で食事を済ませてしまっているなら、一度「それって本当に食べたい物？」と自分に問いかけてみてください。そして、出来るだけ一日に一食は、自分が食べたい物を選んで取り入れましょう。こんな風に、心の声と対話することを習慣づけてみてください。

ちょっとした行動からでも、自分を大切にすることはできます。心から満足できる食生活は、自己肯定にもつながるのです。

睡眠不足はNG！たっぷり寝て休む

忙しい毎日を送るあまり、寝ることをおろそかにしてしまっていませんか？睡眠不足による疲労感やイライラは、マイナスの感情を呼び起こし、自分を苦しめてしまいます。

十分な睡眠は、心の安定に直結し、ひいては自分を大切にする事にもなります。夜更かししがちな人や、忙しすぎて睡眠時間が短くなってしまっている人は、たっぷりと眠る習慣をつけてください。

眠りの質にこだわってみるのもおすすめです。枕や布団を変えてみたり、アロマや音楽を取り入れるなど、環境を整えるだけでも深いリラックス感を得ることができるでしょう。

引き続き、自分を大切にする方法についてお伝えします。気楽に始めてみることが大切ですよ。

欲しかったものを買う

自分を大切にする人は、自分の感情に対して素直です。あれが欲しい、これが欲しいという気持ちにもしっかりと向き合っています。ずっと欲しいと思っていたけれど、「お金がないから」「今すぐ必要ではないから」と我慢してしまっているものはありませんか？

これまで、目一杯我慢してきた自分へのご褒美として、欲しかったものを一つ手に入れてみることをおすすめします。欲しいものを手にいれる＝自分の願いを叶えてあげることです。我慢をするのは決して美徳ではありません。心のままに素直に、欲しいと思ったものに手を伸ばしてみてください。

自分の美点に目を向ける

自分のいいところに目を向けてみましょう。自分を大切にする人は、自らの美点を見つけるのが得意です。そして、それを上手に活かして人生を切り開いていきます。まずは10個、いいところを挙げてみてください。

自己肯定感が低く、遠慮しがちなあなたであれば、10個挙げるだけでも苦労するのではないでしょうか。自分で認識している長所以外にも、昔誰かに言われたことなども含めて、無理矢理にでもとにかく10個集めてみることが大切です。

10個挙げることができたら、それを紙に書き出して、毎日目を通してください。そうしていくうちに、それがあなたの長所として自分の中に定着していくはずです。

自分を大切にするために、たまには仕事をサボる

ストイックすぎる人は、ついつい自分に厳しくなってしまいます。たまには適度に手を抜くのも、自分を大切にするためには大切です。疲れが溜まっているなと感じるならば、時には仕事をサボって好きなことをしてみるのはいかがでしょうか。

真面目なあなたは、「サボるなんてとんでもない！」と思うかもしれません。ですが、自分を犠牲にして働いていては、心がすり減る一方。たまには手抜きをしたり、休暇を取ることが、自分も周りも大切にする近道だったりするのです。

しんどいな、最近無理してるな、と自覚があるならば、思い切って仕事や予定をキャンセルするのもありですよ。

気が進まないことはやらなくてOK

自分を大切にするために、好き嫌いには敏感でいましょう。仕事や頼まれごとで、「あまり気が進まないな」「やりたくないな」と思うことを、思い切って断ってみてください。もしかしたら、それはあなたが神経をすり減らしてまでやらなくてもいいことかもしれません。

普段から、自分の中にある「これはやりたい」「やりたくない」という感情に耳を澄ませる習慣を持つことが大切です。今まで抱えていた余分な仕事や、不必要な習慣に気付けるかもしれません。そうして自分の行動を心と直結させ、無駄な頑張りをそぎ落としていきましょう。

いつの間にか、あなたの毎日は見違えるほど快適になっているはずです。

これまで自分を大切にすることができていなかった人も、今回ご紹介した方法を少し試してみれば人生が動き出すはずです。自分との信頼関係を上手に構築できれば、もっと生きやすくなります。

押さえつけていた本心を解放し、思うままに行動してみてください。あなたがあなたらしく人生を楽しめることを祈っています！