人間不信になってしまう人の原因・特徴・改善方法とは？男女の意見も

「人間不信」という言葉、誰でも一度は耳にしたことはあるでしょう。人間不信になってしまったら、普段の生活の中で人と関わるときに、大きな不安や支障が出てきてしまう可能性も…。ここではそんな人間不信について、詳しく紹介していきます。

「人間不信」の意味

そもそも「人間不信」という言葉の正しい意味を知っていますか？人間不信とはその文字の通り、何らかの原因により他人が信じられなくなってしまう状態の事を指します。

生きていく上で、人との関わりを避けて通ることは出来ません。人間不信には軽度から重度まで個人差がありますが、重度の場合には日常生活に支障をきたしてしまうことも考えられるのです。

「人間不信」の類義語

「人間不信」の類義語として挙げられるのは「疑心暗鬼」という言葉です。疑心暗鬼も人間不信と同様、物事や人間を疑ってしまうことを意味します。

またほかにも「疑惑」や「警戒する」などと言った言葉も、人を疑ったり注意し、用心するという意味を持っています。

出典：ウィキペディア『人間不信』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93%E4%B8%8D%E4%BF%A1

人間不信な人は、周りからどのような印象を持たれているのでしょうか。ここでは人間不信人な人のイメージについて、実際の声を紹介していきます。

そこまで身構えなくてもいいのに…と思う

「どうして人間不信になったのかは分からないけど、そんなに身構えなくてもいいのになって思います。もっと気楽に生きていくことができたら楽なんだろうけど、それができないから人間不信になってしまうんでしょうね。」(28歳/男性/会社員)

「人間不信な人は、話をするときにも心を開いてくれないですよね。あまりにも身構えている姿を見ると、かわいそうになってきてしまいます。そんなに頑なにならなくても、裏切ったりしないのに…って思いますね。」(23歳/女性/会社員)

人間不信な人は人と話すときに緊張したり、身構えたりしてしまいます。そんな姿を見て、「なんだかかわいそう…」「裏切ったりしないのに…」と感じてしまう人も多いはず。人間不信な人の動作や言動は、無意識のうちに相手に伝わってしまうようですね。

過去に何かあったのかと心配になる

「人間不信な人を見ると、過去に何かあったんだろうなあと感じます。家族に恵まれて何事もなく生きてこれたなら、人間不信になったりはしないですよね。壮絶な過去を隠しているような気がしてなりません。」(30歳/男性/会社員)

「人間不信な人は、過去に家族や友達、恋人に裏切られた経験があるという印象があります。どんなトラウマを抱えているんだろう…って心配になってしまいますね。人間不信な人が友達だったら、なおさら何とかしてあげたいと思います。」(24歳/女性/フリーター)

過去に何かがあったからこそ、人は人間不信になってしまいます。家族や信頼していた友人、恋人からの裏切りなど、過去のトラウマが人間不信の原因となっているはずです。

そんな人間不信の人を見て、心配になってしまう人も多いのではないでしょうか。それが家族や友人、恋人であれば、なおさら何とかしてあげたいと思ってしまいますよね。

なんだか根暗そう…

「人間不信な人って、根暗でメンヘラなイメージがあります。人を疑ってばかりだったら、どんどん自分の殻に閉じこもってネガティブになってしまいますよね。人間不信の人に対して、ポジティブな印象は持てませんよね。」(27歳/男性/会社員)

「あまり良い印象を持てないですね。人間不信な人は、根が暗いイメージがあるからです。きっとつらい過去があったんだろうけど、それでも人間不信にならない人もいますよね。元から根暗な人がさらにトラウマを抱えたことによって、人間不信になってしまうのではないでしょうか。」(25歳/女性/会社員)

人間不信な人には、あまり良い印象を持たれないというのが現実です。他人を疑ったり自分の殻に閉じこもっている人は、根暗なイメージを持たれてしまうこともあるでしょう。

自分も信用してくれてないんだろうな…と思う

「友達に人間不信な人がいます。もっと仲良くなりたいけど、相手はあまり心を開いてくれてないみたいです。いくらこっちが歩み寄っても、相手は心を許してくれないんだろうな…と半分諦めていますね。」(26歳/男性/フリーター)

「人間不信な人は、こっちがいくら頑張っても心を開いてくれない印象があります。実際に私の友達にも人間不信な子は1人いますが、本音で話してくれていない気がしてならないんです。お互いに何でも話せる仲になりたいんですけどね。」(22歳/女性/学生)

人間不信な人はなかなか自分に気を許してくれない…と悩んでいる人は多いのかもしれませんね。確かに人間不信な人は必要以上に他人を疑ってしまうため、本音で話せる仲になれないという印象を持たれてしまいがちです。

人間不信な人になってしまうのには、いくつかの原因があります。なぜ人間不信になってしまうのか、ここではその原因を詳しく見ていきましょう。

友達に裏切られたことがある

信頼している友達に裏切られるという経験が、後に人間不信を引き起こしてしまうこともあります。その友達と仲が良ければよいほど、裏切られた時のショックは大きくなってしまいますよね。

例えば親友に彼氏を奪われたり、裏で自分の悪口を言いふらされていたり…。そんな裏切りを受けてしまったら、他人を信じられなくなってしまうのも当然かもしれません。

家族との関係が良くない

家族との関係がうまくいっていないことも、人間不信になる原因になり得ます。

家族との関係が悪くなることにも、原因はありますよね。例えば両親のどちらかが浮気していることを知ってしまったり、心ない言葉を浴びせられながら育った経験を持つ人間は、家族の事すら信頼することができません。家族を信じられない人間が、他人を心から信用することができるでしょうか？

家族にすら気を許せない、信用したことがない人間は、「人を信じる」ことの意味が分かっていない可能性もあるようです。

恋人に裏切られたことがある

恋人に浮気をされたり、結婚を破棄されたことがある経験を持つ人間は、異性に対して人間不信になってしまう可能性があります。

自分の愛する人に裏切られた悲しみやトラウマは、そう簡単に克服することはできません。「また裏切られてしまうのではないか」という不安や恐怖から、人間不信になってしまうようです。

しかしこのようなケースでは、人間不信になる対象はあくまでも「異性」。家族や友人であれば信用することができる、という人も多いでしょう。

いじめ・虐待を受けたことがある

過去にいじめや虐待を受けたことがある人は、人間不信になってしまうのも仕方のないことなのかもしれません。

例えば両親から虐待を受けてしまったら、人間不信になるだけではなく大きな心の傷を負ってしまいます。両親からの虐待の記憶は、大人になっても消えるものではありません。本来一番信用したい両親から受けた心の傷は、一生背負っていかなければならないのです。

また友人からの過激ないじめを受けた人も、またいじめを受けるかもしれないと思うと、なかなか本心をさらけ出す事ができなくなってしまいます。人を信じることができずに自分の殻に閉じこもり、人間不信になってしまうのです。

人間不信の人には、共通して見られる特徴があります。どのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

疑い深い性格

まず人間不信な人の特徴として挙げられるのは、疑い深い性格であるということです。

疑い深い性格の人は、人の言うことを素直に聞き入れることができません。こちらがいくら本音で話をしても「裏では違うことを考えているのかも…」と他人を信じることができないのです。

人間不信の人は、他人を信じたくても信じることができません。そんな自分の性格に、うんざりしてしまっている人も多いのではないでしょうか。

ネガティブ思考

人間不信な人は、物事をポジティブに考えることができません。必ずと言っていい程ネガティブ思考です。

他人と楽しそうに話していても、「私の事をどう思っているんだろう…」「嫌われているんじゃないかな…」など、裏でネガティブなことを考えてしまうことが多いようです。自己肯定感が低いからこそ、ネガティブな思考で人を信じることができないのかもしれませんね。

他人を試す行動をする

重度な人間不信になってしまうと誰一人信用できなくなってしまいますが、それ以外の場合、すべての人間が信用できないわけではありません。

しかし人間不信な人が相手を信用するまでには、とても時間がかかります。本当に信用して良い人間なのかどうか確かめるために、他人を試すような行動をとってしまいがちです。

例えばわざと不幸アピールをして自分を助けてくれるか見極めるなど、自分のために他人がどこまでやってくれるのかを確かめようとします。また他人が喋ったことが信用できずに裏を取ったりなど、相手が不快に思ってしまうような行動をとってしまうこともあるようです。

他人に頼らない

人間不信な人は、絶対に他人を頼らないという特徴があります。自分の事しか信用することができないため、どんなことも自分1人の力でやり遂げようとします。心の中では誰かに助けてほしいと思っていても、他人を信用できないために上手に頼ることができないのです。

そのため人間不信の人は、周りから見たら1人でいることが好き、協調性がないと思われてしまうかもしれません。孤立していて話しにくいと思われてしまうこともあるでしょう。

人間不信の人に共通して見られる特徴はまだまだあります。続きを見ていきましょう。

本当は寂しがり屋

そもそも人間不信な人は、人が嫌いなわけではありません。誤解されてしまいがちですが、本当は寂しがり屋な人が多いのです。

本当に1人が好きな人は、他人を信用したいという気持ちは持っていません。本当は他人と信頼関係を築きたいという思いが根本にあるからこそ、人間不信な人は悩んでしまうようです。

人見知り

人見知りが激しいというのは、人間不信な人の特徴でもあります。他人を信用することができない人間が自ら初対面の人に話しかけていくことは、確かに難しいことですよね。

人間不信の人は、なるべく多くの人間と関わることを避けたいと思っている傾向にあります。もちろん寂しがり屋という一面もありますが、それができないからこそなるべく人付き会いは最小限に抑えたいようです。

他人の目を気にしてしまう

人間不信な人は、周りから自分がどう思われているか、過剰に気にしてしまう傾向にあります。

本当は自分は嫌われているのではないか、何か裏があるのではないかなど色々と悩んでしまうことも多いでしょう。根本に嫌われたくない、裏切られたくないという強い思いがあるからこそ、周りからの評価を気にせずにはいられないようです。

自分の話をしない

あまり自分の話をしたがらない、することができないというのも人間不信な人の特徴です。昔いじめに会ったり裏切られた経験を持つ人は、また同じ目に合うのが怖い…という思いから、なかなか他人に心を開くことができないのです。

また過去の辛い出来事を思い出したくないから、昔の話を聞かれても事実や本心を隠してしまうことがあるかもしれません。人間不信な人が自分のことを話すというのは、かなり勇気がいる行動なのです。

生きている以上、人とのかかわりを避けることは出来ません。そのため人間不信のまま生きていくのは、本当に辛いことなのです。

人間不信を克服したい、そう考えている人は多いでしょう。ここでは人間不信を克服するための方法を詳しく紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

「人は人」「自分は自分」と割り切る

人間不信を克服するときにまず大切なのは「人は人」「自分は自分」と割り切ること。他人に裏切られたとしても、その人の言動に自分が振り回されることはありません。「そういう人もいるんだ」と、自分が辛い思いをしないように割り切ることをおすすめします。

周りの目を気にしたり他人の意見に振り回されていたら、いつまでたっても人間不信を克服することは出来ないのです。

他人に期待しすぎないようにする

人間不信を克服したいということは、他人のことを信用したいという思いが根本にあるはずです。しかしそこで他人に期待しすぎてしまったら、また人間関係が上手くいかなくなった時や裏切られたとき、大きなショックを受けてしまいますよね。

そこで人間不信を克服するときにまず大切なのは「人は人」「自分は自分」と割り切ることなのです。他人に裏切られたとしても、その人の言動に自分が振り回されることはありません。「そういう人もいるんだ」と、自分が辛い思いをしないように割り切ることをおすすめします。

周りの目を気にしたり他人の意見に振り回されていたら、いつまでたっても人間不信を克服することは出来ないのです。

人間不信になった原因と向き合う

人間不信を克服するためには、自分が人間不信になってしまった原因としっかりと向き合う必要があります。

家族との不仲が原因だったのか、もしくは大切な友人や恋人に裏切られたことに原因があるのか、それは人それぞれです。いずれにしても、それを自分の中でいまだに解決できずにいるからこそ、いつまでたっても人間不信を克服できずにいるのではないでしょうか。

過去に起こってしまった出来事は、もう変えることはできません。過去は過去だと割り切り、これから出会う人間は裏切った人間とは違う、というように前向きになることが大切なのです。

人間不信になった原因と向き合うのは、とても勇気がいる事かもしれません。しかしこれから先人と関わり生きていくために、それは絶対に必要なことなのです。

大勢の人とは深く関わりすぎない

沢山の人と深くかかわってしまったら、それだけ裏切られたと感じることも増えるかもしれません。人間不信を克服するためには、信頼できる人を少数に限定してみてください。

誰でも心から信用できる人間は、そう多くはありません。家族だったり親友だったり、深い付き合いを長く続けているからこそ、信頼関係は成り立っていくものです。

浅く広い付き合いを続けていたら、信頼関係を築いていくことは出来ませんよね。そのため深く長く人付き合いをして、少数でも信用できる人間を探していくということが大切なのです。

まずはちょっとしたことから信用してみる

他人を信用できるようになるために、まずはちょっとしたことから信用してみる、という方法を実践してみましょう。

それはちょっとした約束だったり自分を励ましてくれた事だったり、何でも構いません。他人がしてくれたことに対して、少しの事でも感謝し「自分を助けてくれた」と前向きに捉えることが大切です。

そんなちょっとした積み重ねが、後に信頼関係を築いていくための礎になります。ぜひ試してみてくださいね。

家族から虐待や裏切りを受けた経験があったり、友人によるいじめ、恋人からの裏切りなど、人間不信になってしまう原因は人それぞれです。

人間不信になってしまったら、過度に他人を疑ってしまったり、他人を試すような行動をとってしまったりなど、自分でも嫌になるくらい人を信用するのが怖くなってしまいます。生きている以上人とのかかわりを避けて通ることは出来ないので、何とかして克服したいですよね。

人間不信を克服するためには、過去の原因と向き合い、自分が信用できる人を探す必要があります。全ての人間が、あなたを裏切るわけではありません。ちょっとしたことでも相手を信用することで、信頼関係を築いていくことは出来るはずです。

勇気がいる事かもしれませんが、信頼できる相手を見つけることで人生は変わります。人間不信を克服することを、諦めないでくださいね。