聞き上手な人とは？特徴や聞き上手になる方法など徹底リサーチします

「あの人は聞き上手だから良いなあ」と憧れることはありませんか？聞き上手な人の周りには自然と人が集まり、慕われることが多いイメージがあります。聞き上手だからこそ、みんなの信頼を獲得できていると言えるでしょう。

そんな聞き上手な人になるためにはコツが必要です。基本的な方法を取り入れることで、聞き上手な人になることができます。本記事では、聞き上手になるためのコツや聞き上手な人の特徴についてまとめました。

人と話す時は聞き上手になるためのコツを取り入れてみてはどうでしょうか。「今までよりも聞き上手になれた！」と実感できる場面がやってくるはず。聞き上手になって、みんなから慕われる存在に成長していきましょう。

世の中には聞き上手な人はどれくらいいるのでしょうか。まずは、自分のことを聞き上手だと思うか否か経験談を紹介します。人と話している時のことを思い返しながら、自分が聞き上手かどうか考えてみましょう。

一生懸命聞いてるけど自信がない

「人の話は基本的に一生懸命聞くようにしています。けど、聞き上手かと言われれば自信はありません…。相手が期待しているような反応ができなくて、自己嫌悪に陥ってしまうこともあります」（25歳/女性/Webデザイナー）

相手の話を聞く姿勢はあるものの、本当に聞き上手になれているかどうか自信を持てない人はたくさんいます。相手が「聞き上手だな」と思っているかどうか、本心はわからないからです。

良かれと思って相手に示した反応も、あまりフィットしないことがあります。「あ、まずいことをしたな」と感じ、落ち込んでしまうこともあるでしょう。人の話を聞くということは、想像以上に難しいことなのかもしれません。

つい自分の話をしちゃう…

「最初は相手の話を聞こうとしているのに、いつの間にか自分の話になってしまいます。きっと相手からも『自分の話ばかりして』と思われているはず…。でも、話しているうちについつい自分の話をしてしまうんですよね」（28歳/男性/プログラマー）

人の話を聞いていると、いつの間にか自分の話に寄せてしまう場合があります。相手の話に共感しつつも「自分は…」といったように自分語りをしてしまってはいませんか？

そのようなことが続くと、「この人に話しても、結局は自分の話になる」と思われてしまいます。話している相手は、自分のことを知ってもらいたい、理解してもらいたいと思って話していると考えてみてください。

相手に意見してしまう時がある

「話を聞いていると、つい自分の意見を言ってしまいます。『こうするべきなのでは？』と意見をした結果、『今は意見を聞きたい時じゃない！』と友達に怒られてしまいました。悪気はないけど、申し訳ない気持ちになります」（30歳/女性/金融）

話をしている相手は、必ずしも意見をもらいたいわけではありません。誰かに話してすっきりしたいと思っていることが多いため、意見を言うことで不快な気持ちになることがあります。

しかし、話を聞く方としては「意見を求めているのかな」と勘違いしてしまう場合もあるでしょう。そんな時は、様子を観察してみてください。感情的になっている時は意見を言うと逆上する可能性が高いので注意が必要です。

「本当に話を聞いてる？」と言われてしまう

「自分ではちゃんと聞いているつもりなんですが、時々『本当に話を聞いてるの？』と相手に疑われてしまうことがあります。たぶん、相槌の打ち方や反応の仕方が悪いのかな…」（25歳/男性/食品開発）

相手の話を真剣に聞いていたとしても、話に対する反応によっては「聞いていない」と思われてしまうことがあります。話を聞く時に適度に相槌を打ったり、リアクションをとったりするのを忘れていませんか？

なんらかの反応がないと、話に対して興味を示していないと勘違いされます。話上手になるためには、相手にリアクションを見せることも大切です。「ちゃんと話を聞いてくれている」と思ってもらえるようにしましょう。

それなりに聞き上手だと思う

「仕事柄、話を聞くことが多いので聞き上手だとは思います。『あなたに話せて良かった』と言われることもよくあるので、相手に対して良い印象を与えられているのではないでしょうか」（35歳/男性/弁護士）

仕事などで人の話を聞く機会が多いと、話を聞くためのノウハウを掴みやすくなります。どのような反応をすれば良いのか、相手が何を求めているのか、自然と理解できるようになるはず。聞き上手になるためには、それなりの経験が必要とも言えるでしょう。

また、相手から「話して良かった」と褒め言葉をもらえたら聞き上手の証拠です。そんな言葉を相手からもらえるように頑張ってみましょう。

聞き上手になりたい場合に取り入れておきたいのが相槌です。適格な相槌ができれば、「ちゃんと話を聞いてくれている」と相手も安心することができます。

相槌にはいくつかの種類があることをご存知ですか？それぞれの相槌を使い分ければ、聞き上手になれるはず。代表的な相槌を紹介するので、参考にしてみてください。

単純相槌

単純相槌とは、その名前の通り簡単な相槌を繰り返すことを示します。相手の話に対して「そうなんだ」「なるほど」「うんうん」といったように、短い相槌をうつのが基本です。

単純相槌は簡単に取り入れられる方法なので、聞き上手になりたい場合はまず実践してみましょう。ただし、単純相槌の使いすぎは禁物です。同じ相槌を繰り返し使うことで、「本当は話を聞いていないのでは」と勘違いされることがあります。

そのため、単純相槌を使う時は声の抑揚を意識してみましょう。同じ言葉でも、驚いたように言うのと悲しそうに言うのとでは印象が違います。相手の様子に合わせて声の抑揚を変えることで、共感していることを伝えられるはずです。

反復相槌

相手に対する理解を表すために使えるのが、反復相槌です。例えば「この前、彼氏と喧嘩したんだ」と言われた時に「彼氏と喧嘩したんだ」といったように相手と同じ言葉を繰り返すのが反復相槌の基本になります。

相手が言ったことを反復することで、話を理解していると伝えられるのがポイント。「この人は自分の話を理解している」と相手は感じ、続きの話をしやすくなります。ただし、単純反復と同じように反復相槌もやりすぎると逆効果です。

そのため、反復相槌は「ここぞ」という時に使うのがおすすめ。「昇進した」「恋人と別れた」と言ったように、話が盛り上がるような事実を口にした時に反復をしてみてください。

推進相槌

相手の話を引き出すような反応を示すのが、推進相槌です。「その後、どうなったの？」「その時にどんなことをしたの？」といったように、相手の話をさらに引き出すような相槌をうつのが、これに当てはまります。

「すごい面白い話じゃない？」「もっと聞きたい！」といったように、相手の話に対して意欲的な姿勢を見せるのも効果的です。「興味を持ってくれている」と感じられ、さらに話したいと思えるようになります。

この推進相槌は、聞き上手の人がよく用いる方法です。推進相槌をスムーズに出すことができれば、聞き上手になれたと言えるでしょう。

要約相槌

感情的になっていたり、頭の中の整理がついていない状態で話をすると、支離滅裂になってしまうことがあります。そんな時に相手の話を順序立ててまとめてあげるのが、要約相槌です。

「それは、つまり○○ということかな」「言い換えれば、○○ということになるみたいだよね」といったように、相手が本当に言いたかったことを抜き出して相槌をうってみましょう。そうすることで、「ちゃんと自分を理解してくれている」と相手に思ってもらえます。

要約相槌を打つときは、断定をしないのがコツです。もし、要約したことが間違っていても、断定していなければ反感を買うことはありません。「〜かな？」というように疑問形にするのがおすすめです。

共感相槌

相手の話に対して共感を示す相槌のことを指します。「それは悲しいよね」「怒るのも無理はないよ」といったように、相手の感情に合わせた共感相槌を取り入れていきましょう。相手の感情に寄り添うことで、「自分のことをわかってくれている」と印象付けられます。

もし、相手の話が間違っていると思ったら無理に共感相槌をする必要はありません。その場合は、「なるほど」「うんうん」といったような単純相槌でやり過ごせば大丈夫です。本当は共感していないのに共感相槌をすると不自然な印象になるので、気をつけてください。

続いては、聞き上手な人が会話をするときの特徴について見ていきましょう。聞き上手な人は、会話をする時に一定の共通点があると言われています。

特徴を把握しておけば、聞き上手になるためのヒントを見つけられるはず。主な特徴を紹介するので、取り入れてみてください。

心地よいと感じる

聞き上手な人と会話をしている時、多くの人が心地よく感じるようになります。自分の話がスラスラと出てきて、「本当に言いたいことを言えた」という満足感を得られるようになるでしょう。

これは、聞き上手な人が相手の話を受け入れる姿勢を見せているからです。「この人なら自分のことを話しても大丈夫なんだ」という安心感から、どんどん話をしたくなります。聞き上手な人と話し終えた時には、大きな充足感で満たされているはずです。

心地よさを再び感じたくて、「またあの人と話したいな」と思う場合もよくあります。聞き上手な人となら、繰り返し話してもストレスがたまらないのではないでしょうか。

会話すると癒される

誰かと話すことは、自分の気持ちを整理することにつながります。精神的なストレスを抱えていたとしても、聞き上手な人に話すことで「すっきりとした」と思うことはありませんか？それは、聞き上手な人があなたの感情を受け止めてくれているからです。

しかし、自分の感情を吐き出すのはハードルがなかなかハードルが高いことです。話上手な人は、そんなハードルを超えて「話したい」と思えるような雰囲気を作るのに長けていると考えられます。

聞き上手の人には、相手の感情を受け止める心の余裕があるとも言えるでしょう。負の感情を受け止めたとしても、自分の中で浄化できる精神力を持っています。

会話すると自分に自信が持てる

聞き上手な人は、話し相手の自己肯定感を高めてくれるという特徴もあります。なぜなら、聞き上手な人は相槌上手でもあるからです。共感相槌や要約相槌、推進相槌といった相手に肯定的な姿勢を見せる相槌を取り入れることで、「自分を理解している」と思えます。

そのため、話終わった後に「自分の考えていることは間違っていなかったんだ」と自信を持つことができるようになるでしょう。だからこそ、自信がなくなった時に「あの人と話したい」と聞き上手な人を求めるようになります。

人の感情に敏感

人の感情に対して鈍感だと、話している相手がどのような気持ちでいるのか把握できません。どんなに相槌のテクニックを持っていたとしても、相手の感情に合わせて使わないと意味がないと考えられます。

そのため、聞き上手な人は人の感情に対して敏感だと言えるでしょう。「この人は、今は悲しい気持ちなんだな」といったようにすぐに察知して、「それは悲しいことだね」と共感相槌をうつことができます。

相手が何も話していなくても、寂しそうな様子を見せていたら「どうしたの？話を聞くよ」といったように声がけができるのも聞き上手な人の特徴です。相手が話すのを待つだけでなく、積極的に聞く姿勢を見せることができます。

否定しない

聞き上手の人は、基本的に相手に肯定的な意見しか言いません。なぜなら、相手は自分の話を聞いてもらいたいのであって、否定的な意見を求めているわけではないからです。

「そうだね」「わかるよ」といったように話を肯定することで、聞き上手な人は相手の「話したい」という気持ちを引き出していきます。もし、相手の話に対して否定的な意見を持ったとしても、すぐに言うことはありません。

何か言いたいことが出てきたとしたら、「君の気持ちはよくわかる。例えば、こんな考え方もあるかもしれないよ」といったように、相手を肯定してから違う考え方もあることをやんわりと示すようにするでしょう。

聞き上手になると、さまざまなメリットが得られると言われています。具体的なメリットを見ていけば、「自分も聞き上手になりたい」と思えるのではないでしょうか。聞き上手になって、たくさんのメリットを手に入れていきましょう。

聞き上手は信用されやすい

聞き上手の人は、相手の信頼を獲得しやすいのが特徴。なぜなら、「この人になら自分の話をしても大丈夫」という安心感を与えられるからです。絶対的な安心感があれば、他の人に言っていないようなことも話すようになります。

そのため、聞き上手な人は相手の秘密を知ることも多くなるでしょう。「誰にも言ったことはないんだけど…」と、相手が前置きをしてから秘密話をし始めるというシーンに出会うのは、聞き上手の人にとってよくあること言えます。

ここで大切なのが、相手の秘密を安易に利用しようとしないことです。相手の秘密を逆手に取ることで一気に信用がなくなるので、気をつけてください。

会話の幅が広くなる

聞き上手になると、相手の話をどんどん引き出すことができます。そのため、会話の幅も自然と広くなっていくでしょう。「あれも話したい」「これも話したい」といった気持ちが高まっていき、聞き上手な人に対しては思っていた以上に話してしまうことが多いはずです。

そして、聞き上手な人にとっても会話の幅が広がるのは大きなメリットになります。なぜなら、今まで知らなかった価値観を見出すきっかけになるからです。人と話した経験を自分の成長につなげることもできます。

また、相手の気持ちを受け止めることで他人の感情を察知する力を身に付けることもできるはず。聞き上手になることは、人生経験を豊かにすることにつながります。

交友関係が広くなる

聞き上手な人には、自然と人が集まっていきますよね。みんな「この人と話したい」と思うからこそ、集まってくると考えられます。そうなると、自然と交友関係が広くなっていくでしょう。

交友関係が広くなるのは、仕事にも良い影響を与えます。人脈が広がることで、スキルアップするためのヒントを見つけやすくなるのが大きなメリットです。仕事を成功させるための重要な人物とのつながりも持てるかもしれません。

逆に、人の話を聞くのが上手でないと交友関係は狭まっていきます。誰からも慕われる人になれるように、聞き上手を目指してみてはいかがでしょうか。

異性から好意を持たれやすい

異性から好意を持たれやすいのも、聞き上手な人のメリットと言えます。「この人は自分のことを理解してくれる」と思ったら、自然とその人に惹かれていくのは自然なことです。話下手な人も「この人なら大丈夫」という安心感から聞き上手な人に好意を抱きやすくなります。

「異性からモテたい！」と思ったら、まずは聞き上手になるのがおすすめです。聞き上手になることで相手の好みや趣味などを聞き出しやすくなるので、アプローチしやすくなります。

ただし、好みではない異性の話をあまり熱心に聞くと気があると勘違いされてしまうことがあります。相手に勘違いされないために、バランスを見て話を聞くようにすることも大切です。

聞き上手にはたくさんのメリットがあるので、「自分も聞き上手になりたい」と思っている人は多いのではないでしょうか。そんな時に役立つ聞き上手になるための方法を紹介します。コツを押さえて、聞き上手な人になっていきましょう。

何より相手に興味を持つ

相手に関心を持たなければ、真剣に話を聞くことはできません。どんなにテクニックを用いたとしても、興味がないことが透けて見えれば「わざとらしい」と思われてしまうことがあります。まずは、相手に対して興味を持つようにしてみてください。

相手がどんなふうに感じているのか、何を言いたいのか、よく観察してみるのがおすすめです。相手の気持ちを知ることで、共感がこもった反応をしやすくなります。相手も、自分に興味を持っていることがわかれば安心して話しやすくなるでしょう。

どうしても相手に興味が持てない場合も、良い面を見てみてください。「新しい考え方を得られる」といったように前向きに考えると興味を持ちやすくなります。

適度に質問する

話を聞いて相槌をうってばかりでは「本当に話を聞いているのかな」「実は関心が薄いのではないかな」と疑われてしまうことがあります。話を聞いていることをアピールするために、質問をすると良いでしょう。

「〜の後にはどうなったの？」「どうしてどう思ったの？」といったように、相手の気持ちを考えながら質問をしてみてください。適格な質問ができれば、「この人は自分の話を聞いてくれる」と思ってもらえます。また、相手の話をさらに引き出すきっかけにもなるはずです。

ただし、質問攻めにするのはNGです。まるで尋問されているような気持ちになります。適度な間隔で質問をして、相手に圧迫感を与えないようにしてください。

明るい気持ちで人と接する

話をしようとしても、相手が浮かない顔をしていたり、落ち込んだ様子を見せていたら「話すタイミングではないのかな」と思ってしまいます。明るく元気な様子を見せている方が「話したい」と思ってもらえるのではないでしょうか。

そのため、ポジティブな気持ちを持って人と接するようにすることも大切です。「この人なら、自分の感情を受け止めてくれるかも」という安心感を与えることができます。また、話を聞く時も、相手の様子を見ながら前向きな方向へ持っていくのがポイントです。

もちろん、時と場合によっては明るい気持ちになれないこともあります。そんな時は無理して話を聞こうとせず、少し休むのもおすすめの方法です。

話を頭の中でイメージしながら聞く

自分の中でイメージを膨らませていくことで、相手がどのように感じているのか把握しやすくなります。例えば、恋人と喧嘩をした時の話をしているのであれば、どのようなシチュエーションで喧嘩をしているのか頭に思い浮かべてみてください。

具体的に頭に描くことで、喧嘩をした時にどれだけ辛かったのか、怒っていたのかを掴みやすくなります。聞き上手になるためには、相手の気持ちに同調していくことも重要です。まるで自分が本人になったかのような気持ちでイメージしてみましょう。

そうすれば、「それは悲しいよね」「怒って当たり前だよ」といった共感相槌も真実味が増します。創造力を豊かにして、話を聞く練習をするのがおすすめです。

聞き上手になるための方法は、他にもあります。自分に合った方法を取り入れて、聞き上手になれるように意識してみましょう。基本的なコツを把握していれば、きっと聞き上手になれるはずです。

ミラーリングを行うと聞き上手になれる

聞き上手になりたい時は、相手に見せる態度も大切です。態度から相手に共感していることを見せれば、話しやすい雰囲気を作れます。そんな場合におすすめなのが、ミラーリングです。ミラーリングとは、相手の動作を真似する心理学的なテクニックのことを指します。

例えば、相手がお茶を飲んだらあなたも同じようにお茶を飲みましょう。相手が足を組み替えたら、あなたも組み替えるようにします。このように相手に続いて同じ動作をしていると、自然と共感を生みやすくなるのがポイントです。

ただし、ミラーリングをし過ぎると相手にバレることがあります。相手が話に夢中になっている時にさりげなくやってみましょう。

相手の横側に座る

話を聞く場合、相手の正面に座ることが多いと思いますが、なるべく横側に座るのがおすすめ。なぜなら、正面に人がいると緊張して思ったように話せないことがあるからです。特に、話下手の人はこのような傾向があるので気をつけてみてください。

横側に座ることで圧迫感がなくなり、思ったことを自然に話しやすくなるはず。「この人、緊張しているな」と思ったら並んで座るように心がけてみてください。

このような場合は、話をする場所を選ぶのも大切です。向かい合った席だけでなく、カウンター席のような横並びになれる席のある場所が良いでしょう。

表情を豊かにする

相手がきちんと話を聞いているかどうか、表情によって判断することがあります。どんなに真剣に話を聞いていたとしても、無表情だと「話を聞いていないのでは？」と疑われてしまうこともあるでしょう。

相手に話を聞いていることを知ってもらうためにも、表情を豊かにしてみてください。相手が悲しい話をしている時は悲しげな顔、喜ばしい話をしているのなら嬉しそうな顔、といったようにシチュエーションに合わせて表情を変えるのがコツです。

豊かな表情を浮かべていれば、相槌がうまくできなくても誠意を伝えることができます。「なかなか聞き上手になれないな」と思っている人は、まず表情から改善してみましょう。

声の調子を合わせる

表情だけでなく、声の抑揚をつけるのも聞き上手になるためには欠かせない方法です。相手が悲しい話をしているのに、ウキウキした調子の声を出したら反感を買ってしまいますよね。相手の気持ちに合わせて声の調子を変えていけば、共感していることを伝えやすくなります。

「この人は自分と同じ気持ちになってくれている」と感じられれば、もっと話したいという気持ちになるはず。開放的な気持ちになり、今まで誰にも話せなかったことも話せるようになるかもしれません。

このように、その場面に合わせた声を出していけば、大したことを言えなかったとしても「話して良かった」と相手に満足感を与えやすくなります。意識してみてください。

「聞き上手になりたい」という気持ちが強すぎて、間違った言動をしてしまうことがあります。良かれと思ってやったことなのに、相手を怒らせてしまっては大変です。

続いては、聞き上手になりたい時にやってはいけないことを見ていきましょう。NGな言動を避けていけば、思い描いていたような聞き上手になるはずです。

「でも」「それって…」など話の腰を折る

人が話している時に不快に感じやすいのが、話の腰を折るような態度です。話の途中で「でも〜だよね」「それって〜じゃない？」といったように否定的な意見から話を腰を折るようなことをすると、話す気がなくなってしまいますよね。

相手は話をしたいのであって、意見を求めていない場合が多いです。本当に意見が欲しいのであれば、「意見をもらいたい」とはっきりと言うはず。相手が求めていないのであれば、話の腰を折るようなことはしないようにしましょう。

もし、相手の話に共感できず何か言いたくなってもグッと我慢してください。今はあなたが意見を言う場ではなく、相手が話して気持ちを発散する時なのだと意識しましょう。

上から目線でのアドバイス

話をしている人に対してアドバイスをしたいと思った場合は、上から目線にならないように気をつけてください。上から目線の言動は、どのような場合にも相手に不快感を与えます。

「何様なのだろう」と相手の反感を買い、「もう話したくない」と思われてしまうこともあるでしょう。まずは、相手の話をきちんと聞くところからスタートしてみてください。その上でどうしてもアドバイスをしたいことが出てきたら、上から目線でないか考えてみましょう。

大切なのは、相手に共感を示すことです。「あなたの気持ちはよく分かる」ということを伝えていれば、アドバイスをしても「上から目線だ」と思われることも少なくなるはずです。

自分の話へ持っていく

話を聞いている時にやってしまいがちなのが、自分の話へ持っていく言動です。例えば、相手が恋人と喧嘩をした話をしている時に「わかる！私の彼氏もこんなことをしてきて…」といったように、自分が恋人と喧嘩をした話にすり替えてしまうのはNG。

相手は自分の話をしたかったのに、いつの間にか人の話を聞く羽目になってしまいます。このようなことをしてしまう場合は、話を聞く姿勢をしっかりと持つことが大切です。もし、自分に当てはまるような話題が出たとしても堪えて人の話を聞きましょう。

話を聞いてばかりだと聞き上手になれない

「聞き上手になりたい」という気持ちから、ついつい話を聞いてばかりな状態になることがあります。しかし、相手はある程度のリアクションが欲しいと思っているので気をつけましょう。

話を聞くだけでなく、相槌をうったり、適度に質問をしたり、何らかの反応を示すことで話を理解していると相手に示せます。「ちゃんと話を聞いているのに、聞き上手になれないな」と思っている方はリアクションを強化していきましょう。

どのような時にどういった反応を示せば良いのかシミュレーションをしておけば、話を聞くだけで終わることはなくなるはずです。

主観的な意見を押し付ける

「○○さんの話はわかるけど、自分はこう思う…」といったように、主観的な意見を押し付けるのもNGな言動です。話を聞いてもらいたいのに、主観的な意見ばかりを押し付けられてはストレスがたまります。

もし、意見を言わなければならない場面になったとしても、客観性を保つようにしてください。一般的にはどのような考えを持ちやすいのか、整理して話せば相手も理解してくれるでしょう。