機嫌が悪い人の心理＆原因は？彼女・彼氏・上司など相手別の接し方も

職場や親戚、友達付き合いをするなかで「いつも機嫌が悪い」「いつも機嫌が悪そうに見える人」に出会ったことがある人は少なからずいるでしょう。

機嫌が悪い人は人を寄せ付けない雰囲気を放っていることが多く、「何か話しかけたら火に油を注ぐ結果になるかも」「そもそも怖くて話しかけられない」といったストレスを周りに感じさせていることも多いです。

本来ならば、原因のある側が何かしらの対処をすべきですが、本人が自覚していないことも多いでしょう。かと言って、「機嫌が悪い人」に「何とかしてくれ」と伝えるのはかなり困難なことですよね。では、機嫌が悪い人にはどのように接するのが正解なのでしょうか？

今回は、機嫌の悪い人の心理状態や原因、相手の立場別の接し方を詳しく解説していきます。もしも周りに「いつも機嫌の悪い人」がいる場合にはぜひ参考にしてみてください。

機嫌が悪い人は、威圧的な存在感を放っており、知らず知らずのうちに周りにストレスを感じさせています。特に相手が自分の直属の上司や家族である場合には、関わらないこともできないので、「どのように付き合うべきか」悩まされてしまうことも多いです。

では、「機嫌の悪い人」は周りの人にどのような印象を抱かれているのでしょうか？周りにいつも機嫌が悪い人がいる人の意見を紹介します。

上司がいつもピリピリしていて怖い…

「私の上司は、普段からピリピリしていて常に機嫌が悪い状態です。イライラしている様子がこちらにも伝わってくるので、何か報告するたびに『逆ギレされるんじゃないか』と恐怖を感じてしまいます」(27歳/女性/会社員)

「機嫌が悪い人」としてとても厄介なのは相手が自分の上司である場合です。友人であれば距離を置くこともできますが、会社の上司だとそうもいきませんよね。仕事でどうしても話をしなければいけない場合があるので、人によってはいつも恐怖を感じることもあるでしょう。

何をそんな怒る事があるの？って不思議

「たしかに誰でも機嫌の悪い瞬間はあるけど、『いつも機嫌が悪い人』っていつも何をそんなに怒ることがあるの？と逆に不思議に思いますね」(25歳/男性/サービス業)

誰にでも、嫌なことを感じて不機嫌になったり、ふとイライラしてしまう瞬間はあります。ですが、機嫌が悪い人はずっとその状態が続いていることも多く、「何でそんなに機嫌が悪いの？」と周りからは理解し難いことも多いです。

機嫌が悪い原因に心当たりがない場合、「自分がイライラの吐口にされている」と感じてしまう人もいるでしょう。暴言を吐かれなくても「機嫌が悪い」ことを隠さないこと自体が人を不快にさせることは多いにあり得るのです。

相手に距離を置いている印象がある

「やっぱり機嫌の悪い人って、どうしても近付き難い印象があります。ニコニコしている人と機嫌の悪い人だったら、自然と前者に人は集まりますよね？人と関わりたくないのかなって気もしますし、こちらも自然と距離をとってしまいますね」(31歳/男性/公務員)

機嫌の悪い人の放つオーラは、人を遠ざけます。本人にその気がなくても、「機嫌の悪さ」は他人とのコミュニケーションを拒絶しているように感じられてしまうのです。

もちろん、人を第一印象だけで判断しない人も多いでしょう。ですが、いつもむすっとしていたりイライラしていると、話している方も「自分のことが嫌いなのかな？」と不安になり、いつしか距離を置くようになってしまいます。

「機嫌が悪い」のを隠す気がないの？と思う

「イライラしたり嫌なことがあっても、人前に出たらちょっとは隠そうとしますよね？いつも機嫌が悪い人って、そういうのを隠そうともしない。自分の感情をコントロールできないのって『ちょっと子供だな』って感じてしまいます」(33歳/女性/介護職)

機嫌が悪いのを隠すことができないというのは、自分の感情をコントロールできていない証拠です。子供は、嫌なことがあるとわがままを言ったり、不機嫌さを言葉や体で表そうとしますよね。ですが、心が成熟していくに従って、そのような行動は減っていくでしょう。

機嫌が悪い人は、「機嫌が悪い状態を隠そうとしていない人」でもあります。大人になると、自分の感情をコントロールし「周りに不快な思いをさせないように」気を遣うもの。機嫌の悪い人は、精神的に未成熟であるという印象もあるようです。

いつも機嫌が悪い人は、なぜ常に機嫌を損ねているのでしょうか？「嫌なことがあったから？」「もともとイライラしやすいから？」など、想像することはできますが、いまいち本当の理由はわからないことも多いですよね。

そこで次はいつも機嫌が悪い人の心理や原因についてご紹介します。機嫌が悪い状態が長引いてしまう人にも、何かしらの理由があることが多いです。もしも自分自身にこのような側面がある場合には、改善の手助けになるかもしれません。

自分の感情をコントロール出来ない

機嫌が悪い人の心理的状態・原因として最も考えられるのは、「自分の感情をコントロールできない」というとてもシンプルなものです。

そもそも、怒りや悲しみなどのマイナスな気持ちを抑え込むのにはそれなりのエネルギーが必要ですよね。感情が揺さぶられる度合いも人によって異なりますが、大人になるにつれて、多くの人は嫌なことがあってもグッと堪えて我慢する能力を身につけていきます。

ですが、「いつも不機嫌な人」というのは、この感情をコントロールする能力に欠けており、自分の感じたまま思ったままを態度に出してしまっているのです。

自分勝手な性格

多くの人は、自分の機嫌が悪くてもそれを悟られないように気をつけるものです。なぜなら、自分が不機嫌な様子を見せることで、周りの人に気を遣わせたり、空気を悪くしてしまうことがわかっているからですよね。

いつも機嫌が悪い人は、「他の人がどう思うか」「周りにどのような影響を与えるのか」ということは気にしておらず、自分勝手な性格であることも多いでしょう。

ですが、「機嫌が悪い自分を晒し続ける」ことは、周りに対して悪影響を及ぼすだけでなく、巡り巡って自分が損をすることになります。

被害者意識が強い

被害者意識が強いことも、いつも機嫌が悪い人の大きな特徴です。思い込みなども激しいため、周りの人の些細な一言なども大袈裟に受け取ってしまい、「攻撃されている」と感じてしまいます。

一度「攻撃されている」と感じてしまうと、悪意がないと説明をされたとしても、不機嫌な状態がずっと続いてしまうでしょう。自分は被害者、他の人は加害者という意識が根付いてしまうので、固定されたコミュニティでは関係が悪化してしまうこともあるようです。

精神的に余裕がない

もともとすぐに不機嫌になるような人ではなくても、強いストレスを感じていたり何かしらの理由で精神的に余裕がないと、感情がセーブできず常に機嫌が悪い状態に陥ってしまうことがあります。

つまり、自分のことで手がいっぱいで、人のことを思いやることにまで頭が回っていません。不機嫌な態度をとってしまった後に「またやってしまった…」と後悔することが多いのもこのタイプです。

一時的に心に余裕がない人は、自分を反省して「次はちゃんと人に優しくしよう」と思うこともあるでしょう。ですが、いざ人前に出ると「自分はもっと大変なのに」という気持ちに支配されてしまい、言葉や態度にトゲが出てしまうのです。

プライドが高く、人より優位に立ちたい

人よりも自分が優れている気持ちが強い、あるいはプライドが高い人も、人に対して威圧的で機嫌が悪いように見えることが多いです。他の人を見下しているため、他人の発言や態度にもすぐに目くじらを立てたり、イライラしたりしてしまいます。

理不尽なことで怒ったり、自分の非を認められずに不機嫌を続けてしまうのもプライドが高い人の特徴です。また「謝る」ことを負けだと感じている節もあり、自分が悪いと自覚をしていても謝るどころかむしろ不機嫌な態度をとってしまうこともあります。

では、ここからは機嫌が悪い人への具体的な接し方についてみていきましょう。接し方というのは、相手との関係性や立場によって異なります。家族、恋人、仕事の相手など、状況に応じて正しい接し方を心がけることでトラブルも減らすことができるはずです。

まず初めは機嫌が悪い人の接し方【彼女編】について。女性と男性では、不機嫌な時の対応の仕方も違いが出てきます。では、彼女の機嫌が悪い時にはどのように接するのがよいのでしょうか？

「機嫌悪い？」と聞くのは無意味

怒っている女性に「怒ってる？」と聞いたり、機嫌が悪そうな女性に「機嫌悪いの？」と聞くのは火に油を注ぐことになり、逆効果です。

怒っていたり、機嫌が悪いというのは、見ればわかることですよね。彼女側が望んでいるのは、そうした状況を指摘するのではなくて、「なぜそのような状況になったのか気づいてほしい」ということなはずです。

「機嫌が悪い？」と不毛な質問をすると、「別に」「いや、機嫌悪いよね？」と喧嘩に発展してしまう可能性もあるでしょう。自分に何か思い当たることはないか、少し考えてから、アプローチする事をおすすめします。

体調の心配をしてみる

女性は生理前から生理中にかけて気持ちにムラができたり、体調の変化によって機嫌が悪くなってしまうこともあります。そのため、体調を心配するのは正しい接し方のひとつです。

相手の態度を無闇に指摘するよりも、「大丈夫？」「どこか悪いの？」と優しく声をかけてあげることで、イライラした気持ちや不機嫌さも和らいでいくでしょう。

スイーツを買ってみる

スイーツ好きの女性は多いです。そこで、機嫌が悪い彼女にスイーツを買ってみるのもおすすめ。美味しくて甘いスイーツを食べて幸せになれるというだけでなく、自分のことを気遣ってわざわざスイーツを買ってきてくれたという行為を純粋に「嬉しい」と感じる女性も多いでしょう。

少しだけ気を付けたいのは、「スイーツを買ってあげた」ということを強調しすぎないことです。女性はさりげない優しさを嬉しいと感じるものなので、「スイーツ買ってきたけど、食べる？」のような自然な形でプレゼントするのをオススメします。

何か気に触る事をしてしまったか聞いてみる

「機嫌が悪いの？」とストレートすぎる質問をするのはアウトですが、機嫌が悪いことを見て見ぬ振りをするのもあまり良くありません。

女性の中には、「放っておいてほしい」と考えている人もいれば、「どうして機嫌が悪いのか気づいてほしい」と思っている人もいます。

後者の場合には、「嫌な気持ちにさせたらごめん。でも理由がわからないから教えてほしい」とさりげなく聞いてみるのも方法のひとつです。

それでは次に、機嫌が悪い人への接し方【彼氏編】をみていきましょう。女性も男性も、直球で機嫌が悪い理由を聞く方法もあれば、間接的に機嫌を直す方法もあります。

男女の違いもありますが、基本的に「どの方法が一番合っているか」というのは、人それぞれ違うのです。そのため、喧嘩をしたときの経験やお互いの関係性から、相手の機嫌を直せそうな方法を試すようにしましょう。

とりあえず他愛のない話をしてみる

「あれ？彼氏の機嫌が悪いな」と感じた時には、すぐに「機嫌が悪い」と決め付けるのではなく、少し会話を続けて様子を探ってみることも大事です。

最初から「なんで機嫌が悪いの？」と直球でたずねてしまうと、図星を突かれてさらに機嫌が悪化してしまう可能性があります。また、機嫌が悪いのではなく体調が悪い、気分が悪いなどの可能性もあるので、とりあえずは他愛のない会話をするのもひとつの方法です。

料理を作ってあげる

機嫌が悪い時には、彼女に癒してもらいたい、彼女の手料理を食べて幸せな気持ちになりたいと感じるもの。彼が疲れていると感じる時には、手料理を作ってあげるのも彼女ならではの接し方のひとつです。

料理を作る時には、彼氏からリクエストをもらってもよいでしょう。彼女の手料理というだけでも嬉しいものですが、好きなものを作ってもらえると嬉さも倍増するはずです。

彼氏の事を褒めてあげる

落ち込んでいたり疲れている時に、恋人から褒められたり勇気づけられると自然と元気が出るもの。とくに男性は彼女から褒められると、やる気が出たり元気が出ることが多いので、「ちょっと機嫌が悪いかな？」と感じた時には彼氏を褒めてあげましょう。

褒めるだけでなく、日頃の感謝や、一緒にいられて嬉しいという気持ちを伝えてあげることも効果的です。

機嫌が悪い理由を問い詰めすぎない

これは彼氏だけでなく、彼女に対しても同じことが言えるのですが、機嫌が悪い人は自分の機嫌が悪い理由を何度も問い詰められることを望みません。

そのため、一度「なぜ機嫌が悪いの？」と質問して、その答えが返ってきたら「そうだったんだ」と納得して追い詰めないことも大事です。

機嫌が悪い人の機嫌を直すためには、問題を解決するために躍起になるよりも、本人の気持ちを整理し振り返らせてあげることが大切。自分自身はあまり多くを語らずに、話に耳を傾けてあげるのがコツです。

最後に紹介するのは、機嫌が悪い人への接し方「上司編」です。恋人に対してはラフな対応もできますし、接し方にも融通が効きますよね。ですが、上司に対しては、こちらの行動も限られてしまいます。

ではいつも機嫌が悪い上司に対しては、どのように接するのが正しいのでしょうか？いつも機嫌が悪い上司でなくても、上司の機嫌が悪い瞬間というのは経験したことのある人も多いはず。今後のためにもぜひ参考にしてみてください。

反抗せず「すみません」と返す

機嫌が悪い人に対しては、言い返したり、言い訳をすることは逆効果です。その場を丸く収めたい場合には、あまり反抗はせずに「すみません」と素直に謝罪することをおすすめします。

もちろん、理不尽な対応をされたり、こちら側に言い分がある時には、「すみません」と下手に出るのは抵抗もあるでしょう。そんな時には、他の上司や先輩に相談をするなどして、自分が不当な扱いをされるのを防ぐ工夫も同時に試みることをオススメします。

上司の好きな趣味の話を振る

誰でも「自分の好きなもの」や「趣味」などの話題になると、自然と口数が多くなったり笑顔を見せることがあります。機嫌の悪い上司であっても、自分の好きな話題を振られれば、多少は緊張が和らぐ可能性は高いです。

ただし、いくら好きな趣味の話であっても、業務中や忙しいタイミングではかえって相手を苛立たせてしまう可能性があります。休憩中や仕事終わりの飲み会など、余裕があるときに仲を深めておくことで日頃の対応も軟化していくでしょう。

おびえた態度は見せないこと！

機嫌の悪い人は、周りから見て「怖い人」「あまり関わりたくない人」です。そして、本人も自分のことを周りが怖がっていることを自覚していることがあり、この場合には「おびえた態度」が相手を苛立たせることがあります。

そのため、機嫌が悪い人が相手であっても、他の人と変わらないように接するようにしましょう。気を遣いすぎることが逆効果になることもあるので、できるだけ平等な対応を心がけてください。

相手に振り回されすぎない

仕事をするなかでは上司と関わらないことは難しいですよね。ですが、機嫌の悪い上司に振り回されてしまっては、ストレスが溜まってしまい、あなた自信が第2の「機嫌が悪い人」になってしまう可能性があります。

そのため、上司との関係は仕事中だけ、と割り切ることも大切。相手の負の感情に対してはなるべく無関心になり、「この人はそういう人なんだ」と相手にしないようにしましょう。

機嫌が悪い人にも、さまざまな原因があります。中には自分の行いを反省する人もいますが、なかなか性格は治らないもの。困った時には、「機嫌の悪い人への対応の仕方」を習得してトラブルを回避する必要も出てくるはずです。

彼氏・彼女の場合には、親密さを利用して円満に解決する方法もあります。ですが会社の上司のような存在だと、なかなか言えないことも出てくるでしょう。そんな時には、自分自身がなるべくストレスをため込まない方法でその場を切り抜けるようにしてください。