なめられる人には原因がある？特徴や正しい対処法＆対策を知ろう！

会社にしろ学校にしろ、あるいはご近所や親戚との付き合いでも、人が集まるとどうしても力関係が生まれますよね。そうすると中には、人からなめられる人が出てきます。

人からなめられると、たいていの人はバカにされたように感じるでしょう。年上ならまだ我慢できても、同い年なら「対等な立場なのに…」と感じますし、年下からなめられると「年下のくせして！」と腹も立つはず。

とはいえ実際に人になめられるとしたら、「一体どうしたら人になめられないで済むのか？」と悩むのも無理はありませんね。

そこで今回は、なめられる原因となる特徴やなめられた時の対処法、さらになめられないための対策まで、まとめてご紹介します。

人になめられると腹が立ちますし、何とも言えず不愉快な気分になりますよね。そこで、まずは人になめられると悩んでいる男女の、切実な声をご紹介します！

同僚だけじゃなく後輩にもため口で…

「昔からひょろっとした体つきで、オタクっぽくみられることもあって、いつも人からなめられてきました。会社では同僚からなめられています。ただ、同僚は同い年だから仕方ないとしても、後輩にまでため口で話される始末。さすがにムッとするけど言えないんです…」（24歳/男性/介護職）

見た目が頼りなく見える男性は、「弱い男」のレッテルを貼られてなめられることが多いでしょう。ましてやオタクっぽく見えるとなると「オタクか…」とさらになめられがちです。

さらに同僚なら仕方ないため口も、後輩からもため口をきかれると、さすがに「ちょっと待てよ」という気になるのも無理はありません。

なめられてるから仕事は雑用ばっかり

「入社して3年になります。後から入ってくる子がどんどん重要な仕事をさせてもらっているのに、私はいつまでも雑用ばっかり。理由は自己主張ができないためになめられているからです。自分でもわかっているんですけど、なかなか思い切って物が言えません…」（25歳/女性/事務職）

自己主張せず、大人しい性格の人はどうしてもなめられる傾向にあります。「なめた真似をしてもこの人は何も言ってこないだろう」と思われるからです。

また、大人しく言われるがままになっているのも、なめられる要因です。年下の子がどんどん仕事をこなしていくのに雑用ばかりしていると、やる気がないと取られる場合もあり、注意が必要です。

取引先の相手からもなめられる…

「取引先よりも立ち位置としてはうちの会社の方が上なんで、取引先の人はみんなペコペコしています。ところが僕が相手だとすごく偉そうで、明らかに態度が違う。対応すると『今日は○○さんは？』と言われ、『あんたではだめだ』と露骨に言われている気がします。社内でなめられるだけでも悩みなのに、立場の弱い取引先の相手からもなめられるとは悲しすぎる」（27歳/男性/小売業）

取引先との間にはどうしても力関係が生じますよね。そのため、会社の力によって相手がペコペコするのはよくある事です。

取引先の相手からなめられるということは、相手は社内でなめられている様子を見て、「この人なら大丈夫」と考えている可能性があります。

嫌がらせをされるようになってツライ…

「誰とも衝突したくなくて、いつも穏便に接してきました。その結果、『何をしても言っても怒らない人』となめられるように。そのせいで、最近はストレスのはけ口にされます。『いつも気楽そうでいいねえ』なんて嫌味を言われたりしてツライです…」（26歳/女性/人事）

仕事場ではできるだけ穏便に過ごしたいですよね。けれど、何を言われても「はいはい」と聞いていたら、そのうちなめられるでしょう。その結果「この人なら何を言っても言い返してこない」と思われ、ストレスのはけ口にされてしまいます。

ラクどころか、なめられてストレスが溜まり放題のところへ嫌がらせまで加わっては、身体も心も疲れてしまいますよね。

世の中には、人になめられる人もいればそうでない人もいます。ということは、何らかの違いがあると考えていいのではないでしょうか。

そこで、ここからは人になめられる人の特徴をご紹介します。

気が弱い

人というのは話しかたや立ち居振る舞いから、気が強い人か弱い人かがある程度分かります。

気が強い人は威圧的な話し方をしたり、不必要なほど居丈高な態度を取ったりするのが特徴。とにかく、相手よりも自分が優れていることをまず印象づけようとするからです。

一方、気が弱い人は相手がどんな人かを窺っています。その態度は、気が強い人とは正反対といっていいでしょう。相手を気遣って話しかけ、へりくだった態度をすることが多いため、「気の弱そうな人だな」と思われ、なめられることになります。

自己主張できない

「自分はこうしたいんです！」とはっきりと自己主張ができない人も、なめられる人の特徴です。

職場や学校など、集団の中で自らの考えをハッキリ主張できないと、どうしても人の意見に流されることになりますよね。「本当はこうしたいのに」と思っていても、口に出さなければ相手には伝わりません。

自己主張できないばかりに、何をするにもいつも誰かの言う通りにやっていると、「自分の意見は何も持っていないんだな」となめられるのは必至です。

確かに、自分の意見を主張するには勇気が必要ですが、勇気を出さないと周りからどんどんなめられるようになります。

言われた通りにしか動けない

自分で考えてどんどん仕事をしていく人は、周囲があれこれ言う必要がありません。こうした人にうっかり何か言えば、反論されるのは目に見えていますよね。つまり、なめてはいけない人なわけです。

一方、言われた通りにしか動けない人は、「この人はいつも指示を待っているだけで、自分では何もできない人だ」と思われがちになります。となると、指示をする人からはなめられるでしょう。

さらに、いつも指示されているのを見ている人たちも「使えない人だな」という印象を持つため、周囲の人からもなめられることになるでしょう。

頼まれると断れない

頼まれるとイヤと言えない性格も、なめられる人に多くみられる特徴です。「あの人はイヤと言えない性分だから、面倒なことはやらせてしまおう」となり、さまざまな用事を押し付けられるようになります。

そもそも頼まれると断れないのは、「相手によく思われたい」か、「相手の機嫌を損ねたくない」かのどちらかの理由が多いでしょう。ということは、よく思われたい相手と機嫌を損ねたくない相手の双方からなめられるのは必至です。

優しい性格でイヤと言えない人だと、優しさに付け込んでくる人になめられるようになります。いずれにしても、自分勝手な人からなめられることになるのは避けられませんね。

人になめられる人には特徴があるとわかり、「自分はどうなんだろう？」と気になった人もいるのではないでしょうか。人からなめられるのが悩みという人は、「これが原因か…」と感じたかもしれませんね。

そんな人になめられる人の特徴は、まだ他にもあります。引き続き、ご覧ください。

おどおどしている

いつもおどおどしている人を見ると、無性に腹が立つと感じる人は少なくありません。そのため、おどおどしている人はたとえ仕事ができても、周囲からなめられるでしょう。「仕事はできるかもしれないけれど、あの態度がイライラする」と思われるからです。

また、おどおどしている人は心理的にいろいろなことに不安を感じている可能性が大です。その自信のなさが、おどおどとした態度に現れてくると言っても過言ではありません。

そんなおどおどした様子が、「いつもおどおどして気の弱いヤツだな」となめられる要因となってしまうのです。

小さな声でぼそぼそと話す

小さな声でぼそぼそと話す人と、大きな声でハキハキ話す人とでは、受ける印象が全く異なります。

人は自信がないと大きな声が出ませんし、はっきりと話すこともできません。そのため、大きな声でハキハキ話す人は自信たっぷりに映るでしょう。

一方、小さな声でぼそぼそと話す人は、誰が見ても頼りなく、自信なさげに映るはず。その結果「もっとシャキッとしろよ！」と思われ、なめられるのが特徴です。

見た目がひ弱そうに見える

ただ黙ってそこにいるだけで、なめられる人もいます。これは、見た目がひ弱そうに見える人です。

人は見た目で相手を判断し、「この人はこういう人だ」と決めつける傾向が顕著にみられます。そのため、見た目がひ弱で弱々しそうな人に対しては、「この人なら強くでても大丈夫だろう」と考えるのです。

最初のうちは、少し無理を言うなどして様子を見ます。その上で、やはり第一印象通りにひ弱で弱々しい人だとなれば、完全になめてくるでしょう。

見た目から勝手に判断されてなめられるとなると、見た目にも注意を払う必要があります。

身なりがだらしない

髪はぼさぼさ、服はヨレヨレといった身なりがだらしない人もなめられる人に多い特徴と言えます。というのも、一般的な考え方として人が多く集まる場所には、身だしなみを整えていくのが常識と考えている人が多いからです。

常識から外れた行動はしばしばやり玉にあがるものですが、世間一般の常識にはそぐわないだらしない身なりをしていると、どうしてもなめられます。

例えば、警察の制服を着たお巡りさんをなめる人はほとんどいないでしょう。それは、身なりがしゃきっとしていて明らかにできる雰囲気を醸し出しているからです。

このように、なめられない人の身なりと比べると、身なりがだらしないとなめられることにも納得ですね。

人になめられる特徴は多数あることがわかりましたが、数ある特徴の中で決定的な原因はあるのでしょうか。

ここでは、「これこそが人になめられる原因！」と考えられる要素を、4つに絞ってご紹介します。

とにかく受け身だから

いつも何をするにも受け身でいると、指示をしてもらわないと何もできない人という印象になるでしょう。

実際、「あれやって、これやって」と言われないと動けない受け身な人は、「言われないと何もできないんだ」と思われても仕方ありません。

さらに、何も言われなくてもどんどん仕事をこなしていく人に比べて、当然仕事のスピードは遅く、こなせる量も少なくなりますから、「仕事できないな」となめられることになるでしょう。

仕事場では、臨機応変に動く必要があるため、時には受け身になることも必要です。けれど、すべてにおいてとにかく受け身で過ごすのは、確実に周囲になめられる大きな原因となります。

自分で自分を卑下しているから

「どうせ自分なんて」とか、「絶対ムリ」といったネガティブかつ自分を卑下する発言が多い人は、この言動が周囲からなめられる原因になります。

例えば「自分みたいな人間がそんな大事な仕事をできるわけがない」と自己卑下する人なら、「そうですね。あなたには無理ですね」と言われたら「やっぱり…」となるでしょう。

このように自らを卑下してしまうと、周囲からの評価も「この人は人間的にダメだな」となり、なめられる原因になってしまいます。

要領が悪いから

何をするにも要領が悪いことも、人からなめられる原因の一つです。というのも、仕事が出来る人は要領がよく、同時進行でいくつも仕事をこなしていく能力を持っています。

要領が悪い人は、一度に一つの仕事にしか向き合えないのが特徴です。そこで、一つこなしたら、次へと取り掛かります。

次の仕事では、前の仕事と同じ作業をすることもあるでしょう。先にやった時に一緒にやっておけば、時間短縮になったはずです。けれど、要領が悪い人はそこに気付けませんので、また同じ仕事を繰り返しては時間がかかってしまいます。

要領のいい人の目には「なんて仕事が出来ないんだろう」と映るでしょう。職場でなめられる大きな原因になるのも当然ですね。

見た目が弱々しいから

その人の見た目が弱々しいことが原因で、人になめられるケースもよくあります。

例えば、皆が並んでいるところに横入りした人がいるとしましょう。この人が強面の男性だったら、おそらく誰も何も言わないのではないでしょうか。なめた真似をすると非常に危険だからです。

一方、見た目が弱々しい人が同じ事をしたらどうでしょう。もし誰かが「横入りするな！」と声を上げたら、周囲も「そうだそうだ！」と賛同するはずです。その理由は見た目が弱々しいからに他なりませんね。

見た目が弱々しいからとなめられるのは癪に触るものの、人は見た目で判断しがちです。したがって、かなり多い原因と言えるでしょう。

人からなめられると、何とも言えず悔しい気持ちになりますよね。とはいうものの、「どう対処するのが正解なのかが分からない」という人も多いでしょう。

そこで、ここでは人からなめられた時の対処法をご紹介します。自分に合った方法を選んで、早速実践してみてくださいね。

反応せずスルー

人になめられるような態度を取られた時、どうしても何らかの反応をするのは仕方ありません。けれども反応の仕方によっては、よりいっそう相手になめられることもあります。

嫌味を言われた時に傷ついた顔をしてしまったら、相手はそれを見ているでしょう。「傷ついたな」と分かっているはずです。それでも何も言わなければ「傷つくことを言われても言い返せない」と考え、さらになめてくるでしょう。

人からなめられた時は、一切反応せずにスルーしましょう。「何を言われようとされようと、あなたのことなんてどうでもいい」と言わんばかりにスルーされれば、相手の感じ方も変わるはずです。

したくないことはキッパリ断る

人からなめられる原因に、何を頼んでも断らないからというのがあります。そのため、したくなくてもつい引き受けてしまう人の中には、人からなめられている人も多いでしょう。

人からなめられるのは、したくないことを引き受けてしまうからと言っても過言ではありません。したがって、自分がしたくないことはキッパリ断ることが大事です。

とりわけ自分の仕事とは関係ないことであれば、「それってあなたの仕事ですよね。私には関係ないからしたくありません」と言いましょう。

相手は自分のしたくないことを押し付けようとした弱みがありますから、一気に「なめてはいけない相手」という認識に変わる可能性があります。

感情的にならずにしっかりとした振る舞いをする

人からなめられると、みじめな気持ちになることも多いですよね。かといって相手に言い返せないとむしゃくしゃして、感情的になってしまうこともあるでしょう。

中には、感情に任せることで普段は言えないことが言えてしまう場合もあります。いわゆる堪忍袋の緒が切れた状態で、「人をなめるのもいい加減にしてよ！」と怒鳴るといった具合です。

ただ、この方法は「ヒステリーを起こした」とか「追い詰めるとキレる」といった受け止め方をされ、周囲からの評価を下げることになります。

そのため、たとえなめられても感情的にならず、しっかりとした振る舞いをすることが重要です。その堂々とした態度を見て、相手が考え直す可能性があります。

威圧感を出す

人からなめられてつらいと感じている人にはハードルが高い対処法ではありますが、最も効果が高いと考えられるのが威圧感を出す方法です。

その中でも比較的ハードルが低めの方法としては、声のトーンを低くするというのがあります。低めのトーンは怒っている時や機嫌の悪い時に出すことが多いので、いつもと違う低いトーンに「あれ？」と思わせる効果があるでしょう。

また、常に相手の目を見て話すよう心がけている人は、あえて目を見ない方法もおすすめです。

さらに、きちんと返事をしている人なら口数を少なくするのもいいでしょう。「はい、わかりました」を「はい」のみにするだけで「いつもと違う」と感じさせ、威圧感を与えられます。

人からなめられるのが悩みという人は、なめられた時の対処法を知ることによって、少しはましになることもあるでしょう。けれど、究極論を言えば人からなめられないのが一番ですよね。

そこで、「なめられるのはもう嫌！」という人向けの対策方法をご紹介します。ここはひとつ、腹を据えて取り組んでくださいね。

目を見てハキハキと喋る

自分に自信が持てなくて相手の目を見ることができず、話す時はぼそぼそと小声でもごもご…という人は、なめられることが多いでしょう。その理由はあきらかに自信なさげに映るからです。

なめられるのはもう嫌！となれば、この正反対の態度を取るのが一番の対処法です。相手の目を見てハキハキと喋りましょう。

おそらくなめていた相手は、いつもと違って目を見られただけで驚くはずです。さらにはぼそぼそ話していたのが、まるで人が変わったようにハキハキと話されると「何があった？！」と考えます。

その結果、「ちょっとなめていたら危ないかも」と感じるでしょう。「もううんざりだ！」という思いを込めて、相手の目を見るといいですね。

身体を鍛えるのも効果あり

一目見て鍛え抜かれた身体をしている人とは、ケンカになった時に勝てないと感じる人がほとんどでしょう。

そのため、性格が優しくてつい何かと引き受けてしまい、なめられるという人は、筋トレで身体を鍛えるのも効果があります。これまでとは見違えるほどたくましくなれば、「何かが変わった…」と相手に思わせることが可能です。

また、身体を鍛えるのには自分自身にも好影響をもたらします。これまでひ弱だった見た目がたくましくなってくると、自信がついてくるからです。

身体を鍛える対策は、特に男性にはおすすめの方法と言えます。

成功体験を積み重ねる

何をするにも失敗続きだったという人は、失敗したくないために人からの指示を待つようになったのではないでしょうか。人から指示をもらってから動けば、失敗する可能性は低くなるからです。

とはいえ、常に誰かが指示してくれるのを待つスタンスは、周囲からなめられる大きな原因となります。そのため、どんな小さなことでもいいですから、自分で考えて取り組みましょう。

その結果、うまくいけば「やった！成功した！」となりますよね。こうして成功体験を積み重ねていくことで、自分に自信が持てるようになります。

自分に自信が付けば、自ら考えて動けるでしょう。その変化に「もうなめられないな」と思わせられるのではないでしょうか。

見た目を変えてみる

男性に筋トレがおすすめなのと同様に、女性におすすめの対策に見た目を変えるというのがあります。

女性の場合、いかにも女性を感じさせるヘアスタイルやメイクだと、男性だけでなく同性からもなめられる可能性が大です。また、制服がない職場ではかわいい雰囲気の格好もなめられる要素になるでしょう。

そのため、髪をバッサリ切ってショートヘアにするだけでもきりっとした印象になります。メイクも淡い色合いからはっきりした色に変えるといいでしょう。

服装はスーツとパンプスへのチェンジがベストです。カツカツと靴音をたてて颯爽と歩けば、周りの見る目が変わること間違いなし。自分にも自信がもてるようになり、一石二鳥ですね。

「なぜ自分は人からなめられるのだろう」と、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。自分で理由がわからないとなると、対処もままなりませんよね。

とはいえ、なめてくる人に対して「なぜあなたは私をなめるんですか」とは聞けないのもまた事実。そのため、なめられる人の特徴を知り、さらには原因を絞り込んで、自分がなめられる理由を特定することが求められます。

さらに、なめられて嫌な思いをするのは必至ですので、人からなめられた時の対処法も知っておくといいでしょう。

最終的に、人になめられる人から卒業するのを目標に、焦らず取り組んでくださいね。