頑張りすぎる人は要注意！性格の改善方法や対処法・診断チェックも

何かと忙しない現代。頑張りすぎて疲れがたまってしまっている人も多いのではないでしょうか。頑張ることは大切なことですが、頑張りすぎると体を壊してしまうことにも繋がりかねません。

この記事では頑張りすぎる原因や性格、改善方法など、頑張りすぎる人ほど読んでいただきたい内容を載せています。また最後には診断チェックもありますので、ぜひ試してみてください！

それではまず、頑張りすぎる人の特徴について見ていきましょう。このなかにご自分に当てはまるものがあるかどうかチェックしてみてくださいね。

責任感が強い

責任感の強い人は典型的な頑張りすぎる人と言っていいでしょう。「引き受けたからには必ず完成させなければ」「自分が頑張らないとプロジェクトが失敗してしまう」など、責任感の強い人は自分の役割を人一倍重要視し、それをやり遂げようとします。

もちろん責任感を持って物事をやり遂げることは素晴らしいことです。しかしその意気込みが強すぎれば、頑張りすぎることにつながってしまい、エネルギー切れを起こしてしまいます。

諦めることをしない

諦めることをしないのもまた頑張りすぎる人の特徴です。すでに周りが「もう無理だ」「これ以上やっても成果は上がらない」と諦めているときでも、この人は諦めようとはしません。何度もトライ＆エラーを繰り返し、チャレンジし続けるのです。

責任感同様、諦めずに何度も挑戦する精神は立派なこと。しかし時には撤退することが必要なときもありますよね。それを見極められずに諦めないでいることは頑張りすぎることにつながってしまい、結局プロジェクトが中止になってしまったり、変更になってしまったりしたときは燃え尽きてしまうのです。

終わるまでやめない

終わるまでやめない人は、諦めることをしない人とどこか似ています。例えば趣味でプラモデル作りを始めたとき、もう夜遅いから寝ないと明日の仕事や学業に支障をきたしてしまうと分かっていても、完成するまでやり続けてしまうのです。夢中になりすぎるため、抑えが利かなくなってしまうのでしょう。

終わるまでやめない人は、残業してでも仕事を続けたり、徹夜になってもレポートを書き続けたりと、取り組んだ物事が完遂するまで頑張りすぎてしまうのです。

完璧主義

頑張りすぎる人の特徴には完璧主義というものもあります。完璧主義とはその名の通り、物事が完璧でないと気が済まない信念のこと。そのこだわりが他人にも理解できるものもあれば、他人には理解できないものもあるでしょう。

たとえば会議の資料を作っているときにホチキスの留め方にこだわったり、掃除もホコリひとつ残さないように何度も床を掃いたりします。

自分の信念のためにやっているのだからいいのでは？と思われがちですが、完璧主義な人もやはり人間です。物事を完璧にこなそうとするのは大変エネルギーのいることなので、頑張りすぎる部分がどうしても出てきてしまいます。

ここからは頑張りすぎる人の長所と短所について見ていきましょう。長所も短所もたくさんあるのですが、ここではごく一部だけを取り上げました。頑張りすぎる人は一体どんな長所を持って、短所を抱えているのでしょうか？

長所：仕事では出世しやすい

頑張りすぎる人の長所には、仕事において出世しやすいということがあげられます。いつも全力で物事に取り組んでくれるのですから当然ですよね。目をかけてくれる上司もいるわけですから、「よし、あいつを課長にしよう」と選んでくれるのです。

頑張りすぎる人はそうでない人と比べて出世のスピードが違います。もしも出世街道を歩みたい！えらくなりたい！という思いを抱えているのなら、頑張りすぎるのも悪くないと思えるでしょう。

長所：周りから評価される

頑張りすぎる人は熱心で熱意があって、一生懸命物事に取り組んでくれる…と、周囲の人は思うでしょう。頑張り屋で誠意があり、優秀な人と思ってくれる人も多いです。

頑張りすぎる人は周りからそんな高評価をもらえるという長所を持っています。いつでも一生懸命に頑張ってくれる姿は信頼に足る、という言葉がぴったりですよね。

長所：ストイックさが身につく

頑張りすぎる人は、物事に対する姿勢がとても誠実でまじめです。そうでなかったら頑張って取り組むなんてできませんよね。周りの人が遊んでいるなかでも懸命に仕事をしている姿はとてもストイックです。

頑張れば頑張るほど、このストイックさが身についてきます。ビジネスの場でストイックな人は信頼のおける人。営業でも内勤でも、どこの部署にいても一目置かれるでしょう。先に述べたように出世にも良い影響を及ぼします。

また、こうして得たストイックさはプライベートの場でも発揮されるでしょう。真剣に交際したいという相手と出会えたり、また恋人と結婚することになったときに相手の両親からも信頼を得ること間違いなしです。

短所：断れないので結局作業が増える

頑張りすぎる人の短所といえば、頼まれごとを断れないということです。自分が頑張ればなんとかなると思ってしまうため、結局引き受けてしまい、やらなければいけない作業が増えてしまいます。

この傾向は、自分がすでにいっぱいいっぱいの量の仕事を抱えていても変わりません。これ以上はもう限界と思っていても、頼み事をされると断れないのです。「自分が頑張りさえすればいい」と言って頑張りすぎる人は、自分を追い込んでしまうことがあります。

短所：遊び心がない

頑張りすぎる人はとにかく頑張ることが第一で、遊び心がありません。「せっかく同じチームになったんだからみんなで楽しんで取り組もう」という発想が足りないのです。

「楽しんでる暇があるなら仕事しろ！」という気持ちが強く、このように頑張りすぎる人は随所で遊び心がないと見られてしまうことがあります。

例えばキャンプに出掛けてもライターを使わずに焚火に火をつけようと頑張って、つかなくても頑張り続け、最終的に夜が来てしまい顰蹙を買ってしまう、なんてことも。ライターを使っていたら今頃楽しくバーベキューができていたかもしれません。

このように頑張りすぎる人は、頑張るあまり遊び心を忘れてしまう面があるのです。

短所：時間の管理ができていない

頑張りすぎる人は時間を度外視するという短所があります。例えば「この仕事を終わらせるまでやろう」「この課題を完成させるまで寝ないぞ」というような感じです。

こうなってしまうともはや頑張っているというよりは、時間の管理ができていない人と思われかねません。いまや働き方改革で定刻通りに仕事を切り上げるということが主流になっている時代。定時で上がらずにいつまでも残って仕事をやっている姿は、頑張り屋というよりも仕事のできない人と捉えられても仕方ありません。

仕事は時間内に終わらせることを目標にして、その範囲内でがんばりましょう！

頑張りすぎて疲れてしまったとき、もう精根尽き果てた…という状態になる前に、早めの対処をしておきたいですよね。ここではすぐに取り組める早めの対処方法についていくつかご紹介しています。ただし対処を頑張りすぎるなんてことがないように気を付けてくださいね！

まずはしっかりと休息をとろう

頑張りすぎる人に足りてないのは一にも二にも休息です。元気いっぱい、気力がある間は休みなどなくても平気と思うものですが、エネルギーは無限にはありません。やがて人間は疲れてきてしまうもの。

そうなってはまず休息をとらないことには何も始まりません。しかし、1日中布団の中でごろごろしているばかりが休息ではありませんよ。

ジョギングをしたり、映画を観に行ったりと自分の好きなことをして過ごしましょう。そうすれば自分のなかに活力が沸いて、また頑張ろうと思えるようになりますよ！

タスクを細分化して見える化する

頑張りすぎる人のなかには、自分がいま何の仕事をしているのか、プロジェクトのどの課程にいるのかを把握しないままがむしゃらに頑張ってしまっている人がいます。自分がどこにいるのかわからないままだと無駄に力を使ってしまい、余計に頑張らなくてはいけなくなりますよね。

そこで頑張りすぎる人には、やらなくてはいけないことを紙にできるだけ細かく書き出して見える化してみることをお勧めします。『課題をやる』ではなく『資料を調べる』『下書きをする』ととことん細分化すると達成感を多く味わえるでしょう。

自分が何をすべきなのかわかるようになるだけで、頑張り過ぎによる疲れは軽減されます。騙されたと思ってぜひ試してみてください。

「何とかなる」と気楽に考えよう

頑張りすぎる人が頑張りすぎてしまうのは、今自分がやらないとあとで大きな失敗をしたりトラブルに間に合わなかったりすることを心配している場合が多いのです。

そこで「何とかなる」と気持ちを切り替えるようにしましょう。そんなに簡単にいくものか、と思われる方もいらっしゃいますよね。けれどここで考え方を変えないと、疲れは溜まってしまう一方です。

仕事をしていて定時がきても頑張りすぎてしまいそうなときは、自分に対して「何とかなる」「何とかなる」と言い聞かせてください。そしてその日は帰ってしまいましょう。続きは次の日にしてしまっても、ちゃんと何とかなっていることがほとんどだと気づけるはずです。

人に甘える・頼ってみる

あなたは人に頼ったり甘えたりすることはできますか？頑張りすぎる人は他人に頼ったり甘えたりするのが苦手な人が多いんです。もしもあなたもそうなら、今すぐ勇気を出して人に甘えたり頼ったりしてみてください。

そんな簡単にできたら苦労はしないよ、と思われるかもしれません。けれどあなたが信頼している人にちょっとだけSOSを出すのならどうですか？

家族や恋人、友人、同僚など、あなたが信頼している人ならきっと向こうもあなたを心配しています。頑張りすぎるあなたから「助けて」と言われたら、助けを求めてくれたことに安堵して、すぐに手を差し伸べてくれるでしょう。

仕事を辞める・求職する

頑張りすぎる人にとって、仕事を辞める・求職するという選択は諸刃の剣。メリットとデメリットがはっきりしているんです。

まずメリットは、環境を変えることで今現在の、頑張りすぎて疲弊してしまった状況から逃れることができます。頑張りすぎる原因となった仕事から解放されたことで疲れが癒されるのです。

デメリットは、頑張りすぎる自分の性格を変えないと、どこへ行っても同じことを繰り返してしまうということが言えます。それどころか求職活動も頑張りすぎて勤務する前にへろへろになってしまうことも。

仕事を辞めたり求職するのであれば、ここの点はきちんと押さえておいてくださいね。

ここまで頑張りすぎる人の特徴や、長所短所、疲れてしまう理由などを見てきました。ここからはそんな頑張りすぎる性格を、どうやったら変えることができるのかについてご紹介していきます。

性格は一朝一夕に変えられるものではありませんが、毎日少しずつ取り組むことで変化が出てくるはず。そうすれば頑張りすぎて疲れ切ってしまう日々から脱却することができるんです。

ぜひ自分にできそうなところから、こつこつと取り組んでみてください。次第に変化が訪れますよ！

頑張りすぎる自分を認めてあげる

頑張りすぎる人は責任感が強かったり完璧主義なところから、なにかと自分を責めてしまいがち。そこで性格を変えたいのなら、頑張りすぎる自分を自覚し、認めてあげましょう。

自覚するというのはとても大切な行為です。気づかない状態だと、自分が頑張りすぎていることも、疲れていることも気づくことができません。

いきなり頑張りすぎる自分を認めようといってもどうすればいいのか、難しいですよね。そこでまずは疲れていることを自覚し、どうして疲れているのかを考えてみましょう。すると最近毎日終電で帰っているだとか、プロジェクトをいくつも抱えているだとか、頑張りすぎる自分のエピソードに気づくことができますよ！

頑張りすぎる時は物事を自分の判断で決める

頑張りすぎる人は、大切な判断を他人に委ねてしまう時があります。特にタイムマネジメントの場面で、納期やスケジュール、締切などを上司や取引先の人に一方的に決めさせてしまうのです。

そういった場合、無理のないスケジュールなら良いのですが、逼迫したスケジュールや、自分の予定していた管理と大きなズレが生じてしまう時もあるでしょう。責任感が強く完璧主義なところのある人は、それならと手を抜くこともできず、ここでもまた頑張りすぎてしまうのです。

そこで大事な判断は自分で下すようにしましょう。完全な決定権はなくても自分の意見を伝えることは大切です。性格を変えるためのステップと思ってチャレンジしてみてくださいね！

頑張りすぎる前にSOSを出す

頑張りすぎる前にSOSを出す。これもまた頑張りすぎる人には難しいことですよね。ですがこれを出来るようになればむやみやたらと頑張って疲れてしまうということがなくなります。

はじめのうちは自分がいつ、なにを、どんなふうに頑張りすぎてしまうのかわからないはず。そこで自分の傾向を調べていきましょう。「あ、今頑張っているな」「なんだか疲れてしまったけど何をしていたっけ？」というように自分に問いかけ、その都度簡単にメモをしていきます。

それを後で読み返してみて、自分がどんなときに頑張りすぎてしまうのかを把握してください。把握できたらあとは簡単。その場面が訪れる前に、早めに周囲の人へSOSを出しましょう！

頑張りすぎる友人がいたらなんと声をかけるか考える

もしどうしても自分の頑張りすぎる性格を変えられない！という人は発想を少し変えてみましょう。あなたの前に親しい友人がいたとします。その友人がろくに寝食も取らずに朝から晩まで働いていたらなんと声をかけますか？

「少しは休んだ方がいいよ」「手伝うよ」「そんなに頑張らなくても平気だよ」。こんなふうに優しい言葉をかけてあげるのではないでしょうか。そんな優しい言葉を、ぜひ自分にもかけてあげましょう。

自分と友達は違うと思うかもしれません。けれど同じ人間です。自分も優しくされた方がストレスは軽くなり、やる気もよみがえります。自分に冷たく当たっている人は、いつも友人に置き換えて考えるようにしてみてください！

ここでは自分は頑張りすぎる人かどうか、簡単にチェックできる診断リストを載せています。ご自分に当てはまる項目の数を数えてくださいね。迷ったときは当てはまる、にカウントしてください。それではさっそくどうぞ！

頑張りすぎる人診断

・期日や約束を破ることが嫌い
・今日できないなら明日もできないと思う
・誰よりも早く出社して、誰よりも遅く帰る
・計画を立ててやるより一気に終わらせたい
・休み返上でもあまり気にしない
・「頑張りすぎ」とよく人に言われる
・締め切りが気になって夜よく眠れない
・のんびりしている同僚や仲間を見るとイライラする
・寝ても疲れが取れなくなった
・休みにやりたいことが思いつかない

5個以上あてはまる人は頑張りすぎる人です。体調を崩さないように早めに対処をしてくださいね！

頑張ることは決して悪いことではありません。しかし何事も「過ぎたるがなお及ばざるがごとし」と言いますよね。やりすぎるとせっかくの頑張りが報われるどころかかえって悪い結果を招いてしまうこともあります。

肩の力を抜いて、休息の時間も取りながら、ほどよく頑張ることを身につけられるようにしましょう。初めのうちは難しいかもしれませんが、そのうち慣れてくるので大丈夫。なんとかなるさ、の心境で、適度に頑張っていきましょう！